川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

W,Nの子音の日本語化を聞き取る練習(川合メソッド2)第1回

今日からWとNの練習に入ります。  Lの練習は、Lが長い言い方だけを毎日3回言ってください。  相田さんは最初に「川合メソッド2」を試してくださった方でした。  Lの練習が終わって、次のWとNの練習に入ったとき、Lの練習をやめたら、せっかくついた舌の力が戻ってしまいました。  ですからLの練習(2)を毎日3回だけ続けてください。 簡略腹式呼吸(水道管呼吸法)の練習はそのまま続けてください。  3秒は楽々できるから4秒に移行しても大丈夫という方は、4秒で5回行ってください。(息が続かなくて苦しかったら、3秒のままにしてください。  無理しないようにしてくださいね。) 

それではWとNの練習を説明します。  やり方は基本的にLと同じです。

Wの練習(1)
A You win. (W1つ)
B What are you waiting for? (W2つ)
C We were watching television.  (W3つ)

上の3つの例文を5回音声モデルについて言う

Nの練習(1)
A No, it isn’t.  (N1つ)
B I’ve never been to Naples.(N2つ)
C No one knows his name. (N3つ)

上の3つの例文を5回音声モデルについて言う。

W.Nの例文を普通に読んだ音声は、下にあります。  今回は最後にRの例文も入っています。  これは来月の練習がRとFなのですが、Rの例文はいきなり聞いても、言うのが難しいと思いましたので、これから一か月間、聞くだけで結構ですから一緒に聞いておいてください。  (Rの例文は言う必要はありません)  来月Rの練習がやりやすくなります。

文章は次の通りです。

You are right.
I received a radio from Tom.
I saw Rachel’s rabbit in her room.
(「レイチェルのラビット」というのは、ちょっと唐突な感じがすると思いますが、Rが3つ入った文で、しかもやさしい文、というのがなかなか思いつかなかったので、こういう文になりました)

N W 練習(1)音声 
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次に子音を長く言う練習(2)に入ります。


Wの練習(2)

3つの例文をWを長く発音しながら5回音声モデルについて言う。

音声 
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Nの練習(2)

3つの例文をNを長く発音しながら5回音声モデルについて言う。

音声 
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7月5日のブログにも書きましたように、子音を長く言う練習(2)は、今まで日本人が聞くことが出来なかった音を聞く練習であると同時に、今まで日本人が発音できなかった長さを持った子音で発音する力をつけるトレーニングにもなっています。  今回はWの音を発音する唇の力をつけていきます。  唇の力は、音をつなげて言う練習にも必要です。  時間がなかったら、練習(2)だけでも結構ですから、毎日5回、言ってください。

* * * 

Wの発音練習について (下の図は私が相田さんに送ったものです)

Wの発音は、唇を小さくすぼめて発音します。  その時、下の図の(3)にあります赤い部分だけに力を入れて発音するとあまり強いWの音が出てきません。  (1)のピンクの部分に力を入れて、唇全体を外側から中央にすぼめてくるように発音すると、強いWが発音できます。  その時自然に(3)の赤い部分にも(2)の紫の部分にも力が入ります。

私はDVDでそのように発音しています。  (3)の赤い部分だけで発音するより、そのほうがずっと強いWが発音できます。

図 















この原稿を書いていたのは5月でした。  私は娘がWを発音するときの唇の形を見たかったので、娘の部屋に行き、「Wで始まる単語を、次々発音してみて」と言って、じーっと娘の唇を見ていました。  娘は、would water were などと発音しました。

やはり内側(赤い部分)だけでなく、外側から「唇全体」を、すぼめるように寄せて来て発音していました。  娘は4年間毎日、学校で英語を話していたのですから、もう、唇に力を入れなくてもWの音がよく聞こえるように発音できます。  私は日常生活で、英語を話していたわけではないので、発音練習の時に唇に力を入れて唇の筋肉を強くしておくようにしています。 

Wの練習(2)は、Wの練習をしながら唇と口角の力をつけていく練習でもあります。  Wを長く発音する時には、唇全体と口角に力を入れて、唇と口角を強く中心に寄せて来て、唇に思い切り力を入れて、発音してください。

ナチュラルスピードで英語を話していても、Wの音が明瞭に聞こえるためには、日本人は相当、唇の力をつける必要があります。  2013年11月13日のブログにも書きましたが、映画のセリフのような速い英語で話した時も、Wの音だけは落ちません。  そのくらい速く口を動かした時でも、明瞭に聞こえるWを言うためには、普段から相当強い唇の動きができるように鍛えておかなければなりません。

こういうと「ネイティブは唇に力なんかいれていない」という方が必ずいらっしゃいますが、もしみなさんが、生まれてから今日まで、20年も30年も40年も、朝から晩まで英語を話してきた方でしたら、私もこんな練習の仕方をアドバイスすることはありません。  

生まれてから20年も30年も英語を話していない人が、生まれてから20年も30年も毎日英語を話してきた人と同じ発音をするためにこういう練習をするわけです。

それに、唇に力を入れる練習は、単に、唇の力を強くするだけではありません。  これは、練習を終えた沢さんから指摘されたことでした。  唇に力を入れてWを発音する練習をしていると、唇だけでなく、口の内部にある発音するときに使う筋肉全体が強くなってきます。  皆さんもやってみてください。  唇にめいっぱい力を入れてすぼめていると、舌の裏側や奥歯の後ろあたりの筋肉まで、力が入っていませんか?  

また、唇の外側、つまり顔の口の周りの筋肉、にも力が入っていませんか?  口角に力を入れて唇をすぼめていると頬の下から耳の方に伸びる筋肉にも力が入っていませんか?  もっとよくわかるのは首です。  唇に思いきり力を入れてすぼめると、首の筋肉に力が入って筋だって来るのが、鏡を見るとわかります。  裏を返せば、こういう筋肉が強くなければ唇の力も強く使えない、ということです。  ですから、こういう練習で、日本語では使わない筋肉を強くしていきます。

そうすると、その人の話す英語全体が、非常にはっきりしてきます。  ぼやけた発音でなく非常に強くて明瞭な発音になってきます。  唇に力を入れることを意識するだけで、これだけの筋肉が鍛えられるのですからこれを使わない手はないですね。  是非、唇にめいっぱい力を入れてWの練習をしてください。


例文Cは、We were watching television. と、普通は弱く言われるwere のWまで伸ばしますから言いにくいと思います。  なぜこういう例文にしたかと言いますと、先ほども説明しましたが、2013年11月13日のブログにも書いてありますように、were would のように文中で強く言われない単語でも、最初のWの音だけは、速くしゃべってもあまり落ちることがありません。  弱く言われる位置にあっても、Wだけは落とさずに言う、その練習のために、あえて弱く言われる位置にあるwere も練習に入れました。練習にwereが入っているのはそういう理由ですので、しっかりWを強く発音してください。  

You win. の例文では win を発音するとき、「ウィン」の「イ」の母音より、Wの「ウ」の方が強く聞こえるように意識してください。  相田さんは「W」の音が苦手で、「ユー」と「ウィン」の「イ」が強くなり、「W」の音はその谷間のように弱くなってしまう言い方が最初のうち、続きました。  そうならないように母音の「イ」より「W」の「ウ」の音を強く発音するよう意識してください。  「W]の音はどんなに強く言っても日本人には強すぎることはありません。  それだけ唇の筋肉が鍛えられますので、とにかく唇に力を入れて「W」を言ってください。


Nは発音の仕方は「L」と似ています。  「L」の練習でつけた舌の筋肉を「N」の発音でも、維持してください。  舌の力を落とさないようにしましょう。  3か月後、鼻腔に共鳴させる練習に入る時には、Nの例文から入って行きます。  Nは発音するとき、鼻に息を送ることを忘れないで練習してください。

下の練習項目を見ますと、たくさんあるように見えますが、私自身で全部やってみましたら約14分で、できました。  そんなに時間がかかるわけではありませんので、是非練習を続けてください。


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7月10日から16日までの練習内容

Lの練習(2) 長いLで例文を言う 3回
簡略腹式呼吸(水道管呼吸法) 3秒 x 5回
Wの練習(1) 普通のWで例文を言う 5回
Nの練習(1) 普通のNで例文を言う 5回
Wの練習(2) 長いWで例文を言う  5回
Nの練習(2) 長いNで例文を言う  5回
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なお、この練習(川合メソッド2)を営利目的で使用することはご遠慮ください。  (皆様にそのようなお願いをする理由はこちらで、ご覧になれます。)
(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン 等々。




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)





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高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。