今日のブログは、ちょっと面倒ですが、ヘッドフォンを用意されて、お読みください。
RとFの練習はいかがですか? とても言いにくいと思いますが、最初の2、3週間は、「とにかくやっていればいい」「できることからやればいい」くらいの気持ちで、あまり出来不出来にこだわらないで練習してください。
2011年9月25日のブログ「OL時代」にも書きましたが、本当にどうしていいかわからないときは、私はいつも、「今できることからまず、やってみよう」と、わからないながらも、その時、「こうしたらよいのではないか」と思うことをやってみました。 そうやって、実際にやって行くと、次のステップが見えてくる、という経験をたくさんしました。
つまり実際にやってみると、最初に立っていた位置からは、見えないことが見えてくる、という場合が多いからでしょう。
皆さんも、今はまだ「こんなことやっていて、本当にRの発音は上手になるのかな」と思うかもしれませんが、大体3週間を目安にしてみてください。 Lの時も、舌が歯茎にからみつくような発音は3週間くらいから、経験されたと思いますので、3週間くらいは、我慢して、続けてみてください。 舌の筋肉が少しずつできてきます。
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沢さんはFの発音が苦手でした。 練習(1)でFの例文を発音した時も、なかなか安定して、Fの音が聞こえませんでした。 けれども、あるアドバイスをしたら、その後からFの発音はまったく問題がなくなりました。
下の録音は、彼女が練習中に送ってきたものです。
皆さん、ここでヘッドフォンをつけてください。 小さな音の違いを説明しますので、スピーカーでは、よくわからないと思います。
下の録音は沢さんのFの練習(1)です。 3つの例文のうち
A I saw her face. のFはとてもよくFの摩擦が聞こえます。 ところが
B We are fighting. のFの摩擦は、聞こえません。
C I feel good. AほどではありませんがFの摩擦は聞こえます。
沢さんの音声はこちらです。
[file:creato-k:160427_0727.MP3:sound]
それで、私は沢さんに、例文BのFも、例文AのFのように摩擦が聞こえるように言ってください。 とお願いしました。
その後から、彼女のFの発音はどれもよく聞こえるようになりました。 なぜこの時、Fの発音が上手になったのか、沢さんに聞いて見ましたら、次のようなお返事がメールで送られてきました。
「自分ではこの段階で、すべてのFの摩擦音が出ていると思っていました。 でも川合先生にそういわれて、録音を改めて聞いて確認して、fight のFに摩擦の音がないことがわかりました。」
「何回かやってみて摩擦音が出ている感じはつかんだように思います。 録音を聞くまで確信はなかったです。」
ということでした。
やはり、自分で、お手本との違いを聞いてわかると発音は非常に上手になります。
もし、自分のFの摩擦音が出ているかどうか不安だったら、皆さんも一度、自分のFの練習(1)を録音して聞いてみてください。
Fの摩擦が出ていれば安心ですし、Fの摩擦音が聞こえなかったら、聞こえるように練習していきます。 練習(2)をやっていますから、それはそんなに難しくはないはずです。
単語だけの練習でFが言えても、文章の中で発音したら、言っているつもりでもFの摩擦は聞こえていない場合があります。 これが、素振りは出来ても、コートに出たら、ボールがスイートスポットにあたっていない状態です。(8月10日のブログ参照)
日本人の英語が通じないのは、発音のやり方がわからない、というより、本人は言っているつもりでも音が出ていない、そういう場合が多いのではないかと思います。
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私も中学生の時は毎日2時間、発音練習をしても子音の長さを聞き分けることは出来ませんでした。 でも、40年、お手本の発音と自分の発音を聞き比べて直してきて、日本語と英語の子音の長さの違いを聞き分けることが出来るようになりました。
テニスで言えば、一瞬ラケットにボールがくっついて見えるように、口の形が一瞬止まって、子音の長さが保たれているのが聞けるようになりました。
川合メソッド2の練習をすれば、40年も発音練習をしなくても、1か月でLの子音の長さは聞き取れるようになります。 是非ご一緒に練習なさってください。
この子音の長さの違いが聞き分けられるようにならないと日本人の通じない英語の問題を根本的に解決することは出来ません。 この音を聞けないで、どんな発音練習をしても、聞きやすい通じる英語で話すことは出来ません。 演説やスピーチならどの音も比較的強いですから子音の日本語化は目立ちませんが、普通に会話すると聞きづらくなります。
この音が聞けるようになった方は、なぜ、私が「自分で音を聞いてください」と言い続けてきたのか、お分かりになると思います。 この子音の違いを自分で聞けないと通じる子音で話すことが出来ないからです。
子音単独で、一つの音を構成できる英語の子音と、母音とセットにならなければ一つの音を構成できない日本語の子音は同じ言い方ではありません。
今やっているL,N,W,R,F,Mの音を日本語の子音の言い方で、言おうとすると、(例えばLa Na Wa Ra Fa Ma)子音はすべて「たたくような」言い方になります。(WとRだけは当てる場所がないので、たたけませんが)
「たたく」というのは、「とどまる時間がない」ということです。 ドアをノックするとき、手は、ドアをたたいてすぐにはなれます。 手はノックをした後もドアにくっついているわけではありません。
はじくようにLの音を出す、はじくようにRの音を出す。 日本語の子音はそういう言い方です。(2013年5月13日のブログ「Lの発音」参照) それは英語の子音の言い方ではないのです。 英語のL,N,W,R,F,M は一瞬、その口の形を「保持して」音を出すのです。
だから私はWの練習の最後で、Way Wet という時に 「ウェ」とすぐ母音に移行しないで、
W「ウ」をしっかり言ってから「エイ」という二重母音を言ってください。
W[ウ]をしっかり発音してから「エット」と言ってくださいと言いました。
その点を是非聞き分けられるようになってください。
====子音を長く言う「川合メソッド2」=========
8月7日から9月3日までの練習内容
簡略腹式呼吸(水道管呼吸法) 4秒 x 5回
「オーイー」を5回、唇に力を入れてつなげて言う練習
Lの練習(2) 長いLで例文を言う 3回
Wの練習(2) 長いWで例文を言う 3回
Nの練習(2) 長いNで例文を言う 3回
Rの練習(1) 普通のRで例文を言う 5回
Rの練習(2) 長いRで例文を言う 5回
Fの練習(1) 普通のFで例文を言う 5回
Fの練習(2) 長いFで例文を言う 5回
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なお、この練習「川合メソッド2」を営利目的で使用することはご遠慮ください。(皆様にそのようなお願いをする理由はこちらでご覧いただけます)
(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン、発音講座、発音訓練 等々。
学習者どうしの情報交換は歓迎します。 どんどん行ってください。
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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。
高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)
高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。 しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています) これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。 学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。
これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)
皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。 (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。
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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。 日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)
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高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。
現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。
文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。 導入されれば教育現場は大変迷惑します。 中止する必要があります。 なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。
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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。
「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。 他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。
私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。
「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。 他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。 ベストセラーの著者という名声ですか。 それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。 この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか? もう英語教育とは関係ないことですか。
私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。 日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。 ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。 私の仕事の妨害をしないでください。
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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。