川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

頭の英語処理のスピードを上げる。

速い英語を聞き取るため、映画の英語をたくさん聞いて一緒に言ってみる勉強の仕方があります。

おそらくこういう勉強「だけ」で聞き取れるようになるのは、What’s the matter? とか、 I’ll be right back. とか簡単な構造の文章だけだろうと私は思っています。長い文章や複雑な文章は、こういう練習「だけ」では、瞬時にわかるようにはならないだろうと思っています。

なぜなら、速い文章を理解するには、頭で英語を処理するスピードを根本的に上げておかないと、理解できないからです。

以前、まだ、ニュース英語も聞き取れないころ、私はスクリプトを見ながら何回も映画のせりふを映画と一緒に言う練習をしましたが、速い英語を理解できるようにはなりませんでした。(勉強していた映画のせりふは理解できるようになりましたけれど、新しく聞くものはだめでした。)


まだニュースの英語も聞き取れなかったころのことをよく覚えています。それは、100mを速く走れる人と私が、同じスタートラインに立って競争するような感じでした。速く走れる人が、聞こえてくる英語です。私が走るスピードが私が英語を理解するスピードです。

最初のほうは聞いて理解できるのです。ついていけるのです。途中からだんだん、理解するスピードが聞こえてくる英語のスピードについていけなくなるのです。「待って、待って。 次の単語を言うのをちょっと待って。」と私が呼び止めるのですが、英語はどんどん先に行ってしまい、私は速く走れる人についていけなくなり、わからなくなるのでした。

音が変化する、と言う問題に対処するため、映画の英語を聞くのはいいと思いますが、根本的に、英語を頭で処理するスピードが上がっていないと、音の問題だけ訓練しても、やはり、速い英語は理解できないと思います。

長い文章や複雑な文章を理解するスピードを上げていくためには、自分が音読するスピードを上げていくのが効果があります。映画のように、間があいて、ところどころが速いスピードで言われるものを一緒にいうのではなく、10分、20分、30分、40分とある持続する時間を一定の速い速度で音読しようと努力していくのが効果があります。

同じ題材を間に休みをとらず、(速度を上げようと集中して)10回くらい音読すると、8回目の音読あたりから、スピードが上がってきます。毎日題材を変えて、10回の音読を3,4ヶ月続けると頭で英語を処理するスピードが、速くなって、それが自分の英語理解の速度として定着します。

映画のせりふのように途中で、休んでしまうと、頭の中の英語処理のスピードを上げる練習にはならないようです。 ある持続する時間、速い速度で音読しようと集中して練習する(やっている本人にとっては全速力で音読している感じ)のが効果があります。 「10回の音読を全速力」と言うのは、少し苦しいですが、苦しいというのは、自分のベイシックな能力を上げている証拠だと思います。

2011年8月4日のブログ「お金はなくても英語学習は出来る」にも書きましたが、聞く練習なのに、音読が効果があるのは不思議です。 でも、やってみると本当にそうなのです。

音読のスピードをあげるためには、今言っている単語の次の単語を目で追うようにします。なれてきたら2、3語先まで、視野に入れていくようにすると、音読の速度は速くなっていきます。

私は、著書「英語発音、日本人でもここまで出来ます。」の中に、一分間180語で音読する例を書きましたが、いきなり180語では無理でしょうから、今自分が音読しているスピードより、一分間にプラス10語、ぐらいを目指して徐々に訓練していかれるといいと思います。

速い英語を聞き取るため、映画のいろいろな場面で言われた速い英語だけを集めて、たくさん聞いたり、言ったりしていく勉強のしかたもあります。私もやった経験があります。内容的に無関係の速い英語だけををたくさん聞いても、「こんな勉強をしていると自分の英語力がだめになる。」と直感的に思いました。脳の深い部分が英語に反応していない。と言う気がしました。

「まとまって何かを伝えようとする文章なら、聞いていて当然始まる、脳の深いところの活動が、こういうこま切れの文章ばかり聞いているとまったく動かない。」と感じました。それで、そういう勉強はやめました。

言葉の勉強は、やはり何かをつたえる、何かを表現する、そういう文章を使っていくことによって、精神活動と結びつくという気がします。




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)





高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ(2017年7月16日)、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて(2017年7月19日)、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 特に赤い本、「英語発音、日本人でもここまでできます。」DVD付き。に対する妨害がひどいです。

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。