川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

私が3つのことを繰り返し書く理由

2023年6月4日 青字の部分を加筆しました。2012年、2冊目の本を出版した時のことです。この本は、おそらく当時99.9%の日本人が聞けない音について書いた本です。 瀬谷出版の瀬谷直子社長がこの内容で2冊目の本を出版しましょう、とおっしゃったとき、私は自分の耳を疑うほど驚きました。出版しても日本人がだれも聞き取れない音について書いた本など「誰が、その本の価値をわかってくれるの?」と思いました。

2024年2月14日 たぶん、2冊目の本だけでなく、子音の日本語化が聞き取れない人には私が最初に出版した本のDVDで「どうしてそういう発音の仕方を皆さんに説明するのか」を理解することもできないかもしれない、と思います。私の発音の解説は「音の着地ベース」だな、と思う事があります。つまり「相手に届いたときに自分の発音した音が「ネイティブが話す【その音を決定する特徴】を含んでいるかどうか」も重視して解説をしています。 日本人はあまり音の長さを保ったり、唇の力やおなかの力を使って言葉をしゃべっていませんので、口の形を同じにしただけではネイティブと同じ音の特徴は出ません。そこで、日本人がどうすれば同じ特徴を持つ音を発音できるか、も考えて説明をしています。 たぶんそれは、私が中学生のころ、毎日2時間、お手本の発音と「テープに録音した自分の発音」を比べて直しながら2年間発音を習得したためだろうと思っています。 だから私のDVDは先生は説明だけして、そのあと、アメリカ人が出てきて「Repeat after me.」のような映像に変わるDVDにはなりませんでした。 私がずっと説明も音声見本もすることになりました。  でも、発音の先生はみんな「こうすると正しい母音(子音)の発音ができます」とわかっていて教えているわけですから、そのあと自分で音声見本を発音して生徒さんに言ってもらうのは当然ではないか、という気もします。 そこでネイティブスピーカに交代しなくてもいいように思います。 ただ、子音が日本語化している先生は、生徒さんも日本語化した子音で話すようになってしまいますので音声見本を自分が発音するのはやめた方がいいとは思います。 初心者の方は「日本語化した子音かどうか」聞き分けるのは難しいかもしれませんが、文の最初の子音に集中してその先生が発音した英語を聞いてみると、日本語化した子音かどうかわかりやすいです。 子音をためて言っているような強い感じがどの文の先頭にもなく、弱いまま次の音に流れて移動していたら、子音が日本語化している場合が多いです。        発音を教える方の中には私が「唇に力を入れて音を保ってつなげてください(ブツブツ音を切らないように)」というと「ネイティブは唇に力なんか入れていない」という方が必ずいます。 大人のネイティブはそうだと思います。 ネイティブは子供のころから音をつなげて話していますから、今更唇に力なんか入れているという意識はないでしょう。 でも日本人は子供のころから英語を話しているわけではありませんので、日本人がネイティブと同じに音をつなげようとすると(あるいは唇をすぼめるWの音がよく聞こえるように発音しようとすると)唇に力がいるわけです。 発音指導で「ネイティブは唇に力なんか入れていない」という方には日本人の話す「ブツブツ切れる発音」や、「短く弱いWの音」が、ネイティブの話す発音と同じに聞こえるのかな?」と私はちょっと驚くことがあります。 でも「読者の皆さんにはこの2つの発音の違いがお判りになるんだな」と私は思います。なぜなら私のHPの「唇に力を入れて話すというのはどういう感じなのか」を説明したページのアクセスがとても多いからです。読者の皆さんは、ネイティブと日本人の話す音の違い(ブツブツ音が切れているとかWの強さが不十分だとか)が聞き取れるのだな、と私は思っています。


私はいつも、ブログの最後に3つのことを書いていますが、今日はその理由をお話ししたいと思います。

今から18年前、1999年11月、私はある勉強会の関係で、一人の外国人の方とお話しする機会がありました。  その時は、このことが後々、私にとって、こんなに重要な意味を持ってくるとは思いもしなかったので、その方の名前も、おぼえていません。  

その方は私に、

「あなたは大事な仕事をするようになりますよ。  但し仕事の最終的な段階で、困難と障害に会います。 (中略)  

2008年に、あなたは、だまされますが、感情的にならず、正しく行動することです。(後略)」

といわれました。(この時、「2018年には、あなたは仕事で最も高い領域にいる」と言われました。 それで、私は「英語耳」の松澤喜好氏から妨害を受け始めた時「2018年まで我慢しよう」と思いました。 そうしたら、松澤氏の妨害も終わると思ったのです。 でも、終わりませんでしたけど。)

当時、子育てで大変でしたので、「仕事? この人は、いったい何を言っているのだろう」と思いました。 でも、「”だまされる”ってどういうことなんだろう」と気になりました。  私はその人の言ったことを紙に書いて、机の引き出しのファイルに入れました。  今でも入っています。 

その後、夫の仕事でニュージャージーに赴任し、子供の学校のことで忙しくなり、私はその方に言われたことも、ほとんど思い出すこともなく、7年の歳月が流れました。

2006年に帰国し、2008年、私が時々書き込んでいた英語学習の掲示板の主宰者、松澤喜好氏が、私のアイデアをとって「英語耳ボイトレ」を出版した時、私は、「ああ、”だまされる”ってこのことだったのだ」と思いました。 出版したKADOKAWA/アスキーメディアワークスもそれが松澤氏自身のアイデアでないことは十分承知でした。  けれども、読者から「盗作だ」と言われても、隠ぺい工作までして、英語耳ボイトレを売り続けました。隠ぺい工作を具体的に言えばこういう事です。 その本は最初「ボイストレーニング」というタイトルで出版されました。けれどもみんなから盗作だと言われたら、出版後2ヶ月で、その本の題名を「英語耳ボイトレ」と変え、表紙を松澤氏の前作「英語耳」と色違いで同じデザインに変えて出版しなおしました。そして「この本は松澤喜好氏の英語耳シリーズの一環として書かれた本で、松澤氏自身のアイデアで書かれたものだ」と強調しました。(事実関係についてはこちらのブログに書いてあります) その時はとてもつらかったですが、「感情的にならず、正しく行動することです」と言われたことを思い出して、私は、できるだけ正しく行動するよう努めました。

それで、一回だけ、そのことについて、松澤喜好氏の掲示板で、抗議しました。無視されましたけど。 「盗作だ」という読者の批判はますます強くなり、松澤喜好氏の掲示板は荒れに荒れて、閉鎖になりました。 当時の掲示板のコピーを見ると、松澤喜好氏に「Shame on you.」と書いた方もいらっしゃいました。「恥を知れ」という意味です。)   
当時、私は本も出版していませんでしたから,普通の一個人でした。

その後、私は「英語発音、日本人でもここまでできます。」というDVD付きの本を最初として3冊の本を出版しました。  けれども、自分で発音を聞いてお手本と比べて直すことの目的が「日本人の発音する英語の子音が英語本来の子音の長さより短いこと」を聞き取るためだと理解してもらうことがなかなかできませんでした。特に私の2冊目の本「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」は日本人の子音が短いことを音声見本を載せて説明した本ですが、子音の長さを聞き分けることのできない人にとってはその価値は全くわからない本だと思います。逆にこの二つの音の例を聞いて、日本人の子音の長さが短いと理解できる人は40年以上発音練習をしてきた私と同じくらい子音の長さが聞ける人なのだろうと思います。たぶんそういう方たちは40年も発音練習はしていないでしょうから、それでもこの音声の例を聞いて子音の長さが聞き分けられたのですから、相当耳の力が高い方たちだろうと思います。そういう方にはこの本の価値もわかっていただけるだろうと思います。(日本人の発音する英語の子音が短いことはこちらのブログで音声見本を載せて解説してあります。 もう一つ、英語の子音の長さと日本語の子音の長さを対比させて発音したブログがありますので、よかったら、こちらも参考になさってください。


2023年6月4日加筆
この2冊目の本を出版しましょう、と言ってくださったのは瀬谷出版の瀬谷直子社長でした。 (こちらのブログ(ピンクの文字の部分)に出てきた女性のキャリア指導をしていた方が私の一冊目の本の原稿を持ち込んだのが、瀬谷出版でした。) 最初の本を出版してから今では13年経ち、その間、瀬谷さんには英語教育についていろいろなことをお話しさせていただきましたので今では瀬谷社長は英語教育についてよくご存じです。 けれども、2012年には、まだそれほど英語や、英語教育についてはご存じではありませんでした。 それなのに、この内容を本にして出版しましょう、とおっしゃったので、私は驚いてしまいました。

この2冊目の本の内容は私が当時ブログで月に一回行っていた「自分で発音を直していくときのヒント」という講座の内容をまとめたものです。 当時、私は「日本語は子音の長さが短いので、英語の子音は長さを保って発音する事」「通じるためには母音の特徴を相手にわかるように言い分けていくこと」などをレッスンで生徒さんに教えていました。 その実際のレッスンを月に一回ブログで再現していました。

私はその時まで、「子音の日本語化を聞ける日本人はいないので、子音の日本語化は誰に話してもわからないだろう」と思っていました。  直接教える生徒さん以外の方にわかっていただくのは無理だから、自分一人の胸に収めてお墓までもっていくことになるだろうと思っていました。 

けれども、当時は「発音は先生に教えてもらうもの」という考え方が主流でしたので、それを皆さんに変えていただくためにどうしても私の実際のレッスンを聞いていただく必要がある、という思いから「発音のヒント」の講座を始めました。  私のレッスンの再現ですので、必然的に子音の日本語化は説明しなければならない事項になりました。 でも、対面でなく子音の日本語化を理解していただけるかどうかはわからないと思っていました。 実際、私が2016年にネット上セミナーで子音を長く発音する方法を皆さんにお教えするまで、子音の長さが聞き取れない方はたくさんいらしたようでした。

ですから、瀬谷さんが「発音のヒントの内容を2冊目の本として出版しましょう」とおっしゃった時、私は自分の耳を疑うほど驚きました。  日本人のおそらく99.9%が聞けない音について書いた本など、誰が買ってくれるのだろう、と思いました。 もちろんそれは日本人の英語を通じるようにする重要なポイントなのですが、その音の違いが聞けなければ、それが通じるために必要なことだと理解できる人はいないだろうと思いました。 出版して下さるのはうれしいけれど、出版社には採算があります。 売れなかった時、大丈夫なのかしら、と思いました。 

でも、今になると、この2冊目の本があるとないでは私のいう事を皆さんに理解していただけるかどうかには、雲泥の差があります。 説得力も違います。 多くの方が子音の日本語化を理解して下されば、日本人の英語は今よりずっと通じやすくなります。 2冊目の本の出版は本当に重要なことだったのだと思います。 著者の私でさえ、それを理解していただくのは無理だろうと思っていた時に瀬谷さんは、なぜ、リスクを覚悟で2冊目の本を出版してくれたのだろう。 私はずっとそう思っていました。 それで、3年くらい前、瀬谷社長にお聞きしたことがあります。 

「なんであの時(2012年)、この内容で2冊目の本を出しましょう」と言ってくださったのですか? 「発音のヒント」をやっていた私でさえ、対面のレッスンでなければわかってもらえるかどうかわからないと思っていたのに。 なぜ、この内容で本を出版しましょうと言ってくださったのですか?」 それに対して、瀬谷さんは「そのこと一筋に何十年とやってきた人の言う事だから、必ず、本として残す価値があると思いました。」そうおっしゃいました。  

そしてその時のことをさらに詳しく説明してくださいました。
何十年もその事一筋でやっている人なら、ほかにもいるかもしれません。 川合さんの本を出そうと思ったのはそれだけではありません。  最初に送っていただいたCDで川合さんの発音を初めて聴いたときのインパクトは忘れられません。
私は3歳の時からピアノを習い始め 、中1から基礎英語を毎日聴いて、学校では良い英語の先生が 英語の音声を使って発音練習をさせてくれましたので、音にはそれなりに敏感だと思っています。 その私が川合さんの発音を聞いて「この発音ができるというのは、どういう人なんだろう」という衝撃を受けました。  
その後も1冊目のDVD収録などで川合さんのどれだけの努力であの発音が出来上がったのかわかりました。(2時間のDVDは一日で収録しました。 当時、私に発音を習いに来ていた大学の英語の先生から「2時間の発音DVDを一日で撮影できるくらいの先生でなければ、発音は習いに来ません」と言われました。 この先生は東京から往復何時間もかけて私の発音レッスンに通っていました。) そういう人が、ネイティブの発音は「子音が長いのだ」「母音はこういう風に区別して発音するのだ」「そうすれば正確で通じる発音ができるのだ」と言っていて、 他にそう言える人がいない以上、この内容は本として残さなければならないと思いました。
 

瀬谷さんは、このように説明してくれました。 こんなに微細で地味な音の違いを説明した本。  確かにそれは日本人の英語を通じるようにする重要なポイントなのですが、それを聞ける日本人が誰もいない2012年に、瀬谷さんはリスクを覚悟で、本として残す必要があると見抜いて出版してくださいました。


私はこの件に関しては今でも、瀬谷社長の編集者としての先見の明に敬服しています。 これこそが日本人の発音が分かりにくいといわれる原因だからです。 当時99.9%の日本人が聞けない微細で地味な音の違いの重要性に気づいて本として残す価値がある、と判断して下さった瀬谷さんに非常に感謝しています。

2010年、 一冊目の本が完成した時、瀬谷さんは「英語については私は専門家ではありませんから、たぶんこれで、川合先生とお仕事をするのは終わりになると思います」とおっしゃいました。 私もそう思っていました。 だから2冊目の本を作りながら、また、瀬谷さんと一緒にお仕事をすることになったのが、とても不思議な気がしました。  でも、今では瀬谷さんは私の仕事のとても良い理解者になってくださいました。   私は2008年「英語耳」の松澤喜好氏に盗作をされ、2016年、子音の日本語化を提唱してからは松澤喜好氏から妨害を受け、その後は松澤氏の本の出版社、KADOKAWAの当時の社長松原眞樹氏から妨害を受けるようになりました。 そして今は文部科学省の英語教育の誤りを指摘したことで政府から妨害を受けています。 15年間、私を消してしまいたい人々から受ける不正行為にさいなまれてきました。 それで、体の不調が続くと気持ちも落ち込みますが、そういう時は3年くらい前、瀬谷社長が私に言ってくれた言葉を思い出して、頑張ろうと思います。 彼女は私にこう言ってくれました。「これだけの方が今まで埋もれていた、というのは驚くべきことです」    (以上2023年6月4日 加筆しました) 

 



    
自分で音を聞いて直していく川合メソッドは、日本人の発音の先生には全く理解してもらえませんでしたけれど、2018年11月、私があるアメリカ人の先生に「耳を使って発音を習得する川合メソッド」について説明した時、その先生は大きくうなづきながら、「あなたのメソッドは発音をインターナライズするのですね」と理解してくださいました。  Internalize というのは「内面化する」「採り入れて自己のものとする」という意味です。  そのアメリカ人の先生は、川合メソッドがまさに耳を使って発音を自分の体に取り込み、自分の発音としてしゃべれるようにする方法だと理解してくださいました。  日本の発音の先生方は、「生徒に発音は直せない」といいましたが、そういうことではなく、「自分で発音を聞き比べて直していくことを繰り返す過程で、発音が生徒の体でインターナライズされていく」ということなのです。  このアメリカ人の先生は、この川合メソッドの神髄を理解してくださいました。  私はとてもうれしいと思いました。 でも、私のメソッドを一番最初に理解してくれたのがアメリカ人の先生だったことにちょっと驚きました。    
 

時には、自分は、日本人が誰も聞けない音つまり「英語の子音には長さがあり、日本人の話す英語の子音には長さがないこと」(こちらのブログに書いてあります)について、本やブログを書いている、と思うと一瞬ではありましたけれど、深い絶望感に襲われることもありました。  「困難と障害って、こういうこと?」と思いましたけれど、今までの常識と違うことを言う人は、みんな困難と障害にあうわけですから、これはみんな同じよね、と思いました。  

また、子供たちがバイリンガルになる過程をアメリカでつぶさに観察した私は、日本で信じられている松本亨さんの英語で考える指導法が、まったくでたらめだということも分かりました。  しかも、帰国後、数年したら、文部科学省にまで、この方法が持ち込まれて、「英語で授業」が高校で始まりました。 

私は、この方法が中学校で実施されるのは、なんとしても阻止しなければならないと思いました。(どれほどそれを阻止したいと思っていたかは、こちらのブログに書きました。)  そのためには、松本亨さんの「英語で考える指導法」は、全く効果がないことを多くの人に知ってもらわなければならないと思いました。  けれども、提唱者が21年間NHKの英語講座を務めた松本亨さんでは、否定してもそう簡単に信じてもらえませんでした。

最初のうちはその方法を提唱する人達ご自身で、この方法に効果がないことに気づいていただこうとしましたが、(2013年5月のブログを書いたころ)、そういうやり方では、私が論理的に言えば言うほど、提唱者たち(石渡誠氏FORWARD英語学校の教師たち)が動画を使って「英語で考える指導法は晴らしい」と強調するだけだということがわかりました。  それで、2016年10月16日のブログから「英語で考える指導法は詐欺だ、まったく効果がない」とはっきり言わせていただくことにしました。  (私の友人たちは、私のそのブログを読んで「典子は大丈夫か」と顔色を変えたそうです。)

「何の肩書もない、一英語教師の私が何を言っても信じてもらえないかもしれない」と思ったこともありましたけれど、「君には肩書なんかなくたって、人を納得させられるだけの材料は持たせてあるから」(こちらのブログ)という言葉を思い出して、とにかく、事実を示して皆さんの理解を得られるように努めました。


そうやっているうちに出版後7年の歳月が流れました。  2017年の今、私は、あの時言われた、「大事な仕事」が次の3つだろうと、考えるようになりました。

【大事な仕事1】文部科学省に、本当に効果のある英語教育をやっていただくこと。

なぜなら、文部科学省の英語教育の方針は全く効果がないからです。 子供たちが、まったく効果のない英語教育の方針で授業を受けるのはかわいそうだと思うからです。  子供の授業時間は貴重です。  それなのに、こんなに効果のない方針ばかり導入されては、子供たちがかわいそうです。 

まず、今年3月に発表された中学校の学習指導要領(英語)は全く効果がありません。  理由は、下のブログをご覧ください。

日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)

また、高校入試のスピーキングテストは、子供を親の収入で差別するものです。(大学入試のスピーキングテストも同じ問題を持っています)

入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音でしゃべることを生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試(大学入試)でスピーキングテストが実施されようとしています。  都立高校でもその方針が明らかにされました。  

これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングをテストされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)
  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。


以下、効果のない文部科学省の方針を列挙します。
1)現在、高校生が行っている「英語で授業」は効果がありません。  (理由はこちら
2)「CAN-DOリスト形式」は効果がありません。 (理由はこちら
3)「4技能」は効果がありません。  (理由はこちらこちら
4)現在、小学校の英語教育で子供たちが話しているのは、英語の発音ではありません。 (理由はこちら
5)大学教育を英語で行うと日本の学問は壊滅的な打撃を受けます。 (理由はこちら
以上の理由により、文部科学省の方針は効果がありません。

「発音」、「語順」、「英語で考える」、それぞれを習得する方法は2015年10月19日のブログ「川合式英語学習法」をご覧ください。



【大事な仕事2】松本亨さんの「英語で考える指導法」が嘘(うそ)であり、この方法では英語で考えるようにはならないと皆さんに理解していただくこと。  

50年、日本人が信じてきた松本亨さんの「英語で考える指導法」を終わらせること。

この方法は名前自体が誇大広告です。  全く英語で考えるようにはならない方法を「英語で考える指導法」と呼はせることによって、消費者に「この指導法をすれば英語で考えられるようになる」と思い込ませます。  名前を言わせるだけで、消費者をだませます。

初心者は「英語を英語で理解する」ことなどできないのに「英語を英語で理解する指導法」と呼ばせることによって、あたかも初心者でも「英語を英語で理解できる」ように錯覚させます。

名前を言うだけで、消費者をだませます。

松本亨氏の書いた「英語で考える本 Think In English」の67ページには、松本亨氏は「英語学習開始から7年目までは日本語訳を使って、英語を理解していた」と書いています。  しかも、英語を英語のまま理解する練習を始めた時に使ったのは、最初に日本語で十分理解したReader の第一巻に戻って、英語のまま理解する練習を始めたと書いています。

つまり、松本亨氏の行ったやり方は、私の子供たちがアメリカで行ったやり方と同じです。  第一段階「まず、日本語訳で英語を理解する」、そのあと、「日本語訳を除いて英語のまま理解する」  これは、私の子供たちがアメリカで行ったやり方と全く同じです。  英語で考える指導法の提唱者も私の子供たちと同じ「和訳で理解 → 英語のまま理解」という順番で英語を習得したのです。


【大事な仕事3】子音の日本語化を伝える。
「日本人は短い日本語の子音で英語を話しています。  それが原因で日本人の英語は通じにくくなります。」と皆さんに理解していただくこと。  英語本来の長い子音で話せるようになっていただくこと。
70年間続いた発音の間違いに終止符を打つこと。(日本人の発音する英語の子音が短いことはこちらのブログで音声見本を載せて解説してあります

(英語本来の長さを持った子音で話す練習は2016年6月5日のブログから行いましたネット上セミナーに書いてあります。 まとめたものは川合典子オフィシャルサイト「通じない日本人の発音」のページに書いてあります。  ブログを順を追って読んでいただいたほうが腹式呼吸や唇の力を抜かないで発音する方法など、詳しく解説してあります。)

たとえ1999年11月に、「大事な仕事をする」と言われなくても、現在この3つを行うのは、日本人の英語力を上げるために、とても大事なことだと思っています。

私が繰り返し、繰り返し、ブログの最後にこの3つのことを書くのは、こういう理由です。 

極端な場合、50年、誤って信じてきたことなら、50年、「それは間違っている」と言い続けなければ是正されないかもしれません。

70年、2つの子音が同じだと信じてきたなら、70年、「違う」と言い続けなければ、気づいてもらえないかもしれません。

皆さんの中には、もう十分わかっているので、毎回書く必要はないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、こういう理由で繰り返し書いています。  どうぞその点をご理解いただきたいと思います。

私が、英語学習を始めた13歳のころから、今日までの様々な出来事を思い出すと、(特に後半の出来事を思い出すと)、たぶんその3つのことは「オギャー」と生まれた時から、私が持ってきた仕事だったのだろうと思います。



英語で考える指導法を信奉する方々は、ほとぼりが冷めたら、また復活させようと思っていらっしゃるかもしれませんが、この方法でお金を取るのは詐欺ですから、おやめください。

自分の母国の英語教育を壊してまで、自分の利益を追求するのはもうおやめください。
「英語で考える指導法」は間違いであり、間違いはどんなに長く信じても真実になる日は来ません。  若いころから信じてきたことが誤りであったと認めるのは自分の人生そのものを否定されるようでつらいかもしれませんが、現実を直視する勇気をお持ちください。

下記の部分は2017年8月に付け加えました。

英語で考える指導法を掲げる英語学校の指導者、石渡誠さんは、松本亨さんの「英語で考える本」「英語で考えるには −そのヒケツと練習−」という本で勉強すれば英語で考えるようになるとブログ(こちら)で言っていますが、この2つの本で勉強しても、英語で考えるようにはなりません。 理由は、「英語の思考活動」というブログ、「先生の宿題のプリント(「英語で考える」ってどういうこと?」)というブログを参照してください。

なお、「英語で考えるには そのヒケツと練習」という松本氏の赤い本(石渡誠氏がこちらで勧めています)は、私の2017年11月30日のブログ掲載後絶版になりました。  アマゾンの価格の表示の仕方が「¥XXXより」というのは、現在出版中の本にはない表示の仕方です。 

石渡氏は26年この方法を教えてきた、と書いていますが、26年間も効果のない方法を教えてきたことは驚きですね。

私は、この件について、松本亨さん(著作を含めて)以外の固有名詞を入れることをずっと避けてきました。  けれども、石渡誠さんの2017年7月30日ブログの冒頭の

日本の英語教育界もようやく変革の時が!英語を英語で教えるということが、中高でも広まってきています。良いことですが、

という部分を読んで、明記することにしました。  日本中の高校生を犠牲にしておいて、まだこういうことを言っていることに怒りを覚えました。  文部科学省でさえ、もう、中学校の英語の授業を英語で行うとは、言わなくなったのに、と思いました。

石渡誠さんは、アラビア語アラビア語で教えられたら、アラビア語が堪能になるのでしょうか?  それを自分で証明してから、「英語を英語で教えること」を提唱してください。

石渡誠さんは、26年間も授業料を取って、「効果のない方法」を「効果がある」と偽って教えてきて、謝罪も損害賠償もしないのですか?  そうやって、「何を言っても何の責任も取らなくていい」と思っているから、いまだに「英語を英語で教えるのが良い」などとおっしゃるのでしょう。  

でしたら、ご自身がアラビア語アラビア語で学んで、アラビア語が堪能になるかどうか示してください。  それが出来ないのであれば、「英語を英語で理解する指導法」が間違っていたと認めてください。  そういうけじめをつけないからいつまでも「英語を英語で理解する」などという指導法を主張し続けるのでしょう。

日本中の高校生が「英語で授業」などという全く効果のない方針を導入されて迷惑していますので、自分もできない指導法を提唱するのはやめてください。

自分の商売のために子供たちを犠牲にするのは、もうやめてください。




* * *


それでは、今日は2016年7月13日のブログの再掲載です。  お読みになってください。

Wの練習を初めて4日目ですが、いかがですか?  Wの練習はLの練習に比べてやりにくいかもしれませんが、唇の力をつけると、自分のしゃべる英語全体が、明瞭になってきます。

6月1日のブログで、沢さんの「川合メソッド2」練習前、練習後の発音の比較を聞いていただきました。  

私は、沢さんの音読した文章を一度も彼女に発音指導していません。  ただ、「川合メソッド2」の練習が終わった後、練習前と同じ文章を読んでいただいただけです。

何も指導しなくても沢さんの発音があんなに変わったのは、「川合メソッド2」が日本人の発音に共通する、通じなくなる原因を解決する練習方法になっているからです。

もし、「2,3か月先にアメリカ出張の予定がある」、あるいは、「9月からアメリカに留学する予定である」という方がいらっしゃいましたら、7月5日にLの長さが聞き取れなかったとしても、来月のRの練習まで、一緒にやって、渡米してください。  今までより、ずっとよく通じる英語で話せます。

イタリア人やドイツ人が母国語なまりがあっても英語がよく通じる原因の一つが「子音が明瞭に聞こえる」ということです。  Rの練習までやっておけば、かなり発音は通じやすくなります。

著書「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」付属CDトラック6(Where's my bag?)のWの発音の違いが判らなくても、7月10日に公開したWの練習をしていれば、自分も通じるWの発音で話せるようになります。  そして、そうやってWを発音していると、「本当だ。。。。 Wにも長さがあったんだ。。。」とある日突然、わかる時が来ます。  わかってしまうと、「なんで今まで聞けなかったんだろう。。。」と思うのですね。



====子音を長く言う「川合メソッド2」=========
7月10日から16日までの練習内容

Lの練習(2) 長いLで例文を言う 3回
簡略腹式呼吸(水道管呼吸法) 3秒 x 5回
Wの練習(1) 普通のWで例文を言う 5回
Nの練習(1) 普通のN出例文を言う 5回
Wの練習(2) 長いWで例文を言う  5回
Nの練習(2) 長いNで例文を言う  5回
=============================
なお、この練習「川合メソッド2」を営利目的で使用することはご遠慮ください。(皆様にそのようなお願いをする理由はこちらでご覧いただけます)

(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン、発音講座、発音訓練 等々。

* * *

私の2冊目の本「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」(緑色の本)を購入された方で、CDトラック6,13,18,19にある生徒さんと私の子音の長さの比較がよくわからない方は下のブログを参考にしてください。

2016年7月3日のブログ  子音を長く言う「川合メソッド2」「L」の練習 4週間後 (長いSの例)
2016年9月1日のブログ  RとFの練習 1か月後 マライア・キャリー (長いLの例)
2015年2月1日のブログ  「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」付属CDトラック6 例文 Where's my bag? 川合典子には生徒のWの発音はどう聞こえたか。

* * *

ここから先は、いつも書いている3つのことです。

英語教育について

文部科学省の英語教育の方針は、効果がありません。

これについては最初の部分で述べました。

「英語で考える」を提唱した松本亨氏の主張について

松本亨氏の「英語で考えるためには日本語訳を使ってはいけない」という主張は2006年、私の子供たちが全文和訳でバイリンガルになった事実によって否定されました。 

「英語で考える指導法」は詐欺である可能性が高いです。

Je suis Charlie. と母国語で言うフランス人が I am Charlie.という言語を学ぶとき、母国語の意味を参考にしていないはずはないでしょう。  日本人は誤った指導法を50年も信じて、大きく後れを取りました。



私は、英語で考える指導法の提唱者が、「Freedomを日本語に訳すとニュアンスが分からなくなるから英語のまま言わせる」とブログに書いているのを読みました。  でもそれでは何も教えていないのと同じです。

生徒から、アメリカ人にとって自由というのはそんなに大事なものなのですか?と質問されたら、アメリカ史がご専門の先生なら、「建国の歴史を勉強してみるとその理由が分かってきますよ」とお答えになるでしょうし、時事英語がご専門の先生なら、ニュースの中から、アメリカが個人の自由を制限する国に対して、非常に厳しい外交政策をとり、しかも大多数の国民がそれを支持しているというニュースを選んで、生徒と一緒に勉強していくでしょう。

Freedomを日本語に訳さずFreedom. Freedom と生徒に言わせる、などというのは何も教えていないのと同じことです。

それは、次のような例を想像してみるとよくわかります。

もし、アメリカで、日本語を学んでいる生徒が「日本の武士道とはなんですか?」と教師に質問した時、「日本人にとって武士道が、どういうものなのか知りたかったら、武士道を英語に訳さず、日本語のままブシドウ、ブシドウといいなさい」 などと指導する教師は一人もいないでしょう。   

仮に先生が「これが、日本語を日本語で理解する指導法だ」「日本語で考える指導法だ」などと言っても、生徒はばかばかしくてする気にもならないでしょう。  保護者からは「まじめに教えろ」と言われるでしょう。 

これが英語で考える指導法の正体です。

教える方は何も教えていない。
学ぶ方は何も学んでいない。
これが英語で考える指導法の正体です。

だから私はこの方法は詐欺だと言ったのです。(こちらのブログ

以前、この「英語のままFreedomと言わせる」と言っていた学校のブログで、車を売って受講料を払って学んでいるという生徒の例が紹介されていました。  それほどの高額の授業料をとって、「だますつもりはなかった」「知らなかった」では済まないです。  
詐欺は犯罪です。

詐欺は、刑法で刑罰が定められている犯罪です。

また、そのブログで、英語で考える指導法をする人々が、生徒の英和辞典を取り上げたり、生徒に英和辞典を窓から捨てさせたりする、ということも読みました。  中には最後まで生徒に英和辞典を返さなかったこともあったそうです。

「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」を読んでいただくとわかりますが、英語のわからない生徒にとって、英和辞典は命綱です。  英和辞典があるから、英語の意味が分かるようになります。  これを取り上げるなど、間違った指導法を盲信する指導者の誤りです。  英和辞典を取り上げれば生徒の英語力が上がるなどということは絶対にありません。

この詐欺商法を、中学や高校に持ち込んだのが文部科学省の「中学、高校の英語の授業を英語で行う方針」です。
だから、私は、「学校で詐欺を行わないでください」と申し上げたのです。
税金を詐欺に使わないでください、と申し上げたのです。
高校英語教育はいまだに詐欺ですね。
学校で詐欺教育をするために、車一台売るどころではない、莫大な税金が使われています。

早くやめてください。
高校時代は、高校時代にやらなければならない訓練があるのです。(こちらのブログを参考にしてください。)
複雑な英語を読み始めるときにどうしてもやらなければならない訓練があるのです。
この時を逸すると、取り返しがつかないのです。  高校生がかわいそうですから、「学校で詐欺」はやめてください。

発音練習について

私は先回地下鉄のアナウンスみたいに練習するとやりやすいですよ。と申し上げました。

マルノウチ ライン
ハンゾウモン ライン

を例として挙げました。

今日は、私がこれをどう練習しているか、書きますね。
やっている通り書きます。

まず、「マルノウチ」と言いおわったら、間髪をいれず、すぐに舌先を歯茎に着けます。  

そこで、息を送って、L の「ルー」という音を出しながら、一呼吸そのまま続けます。

それから、舌を離して「ライン」と言います。

ハンゾウモン ライン」というときも同じです。
ハンゾウモン」と言い終わったら、間髪を入れず、すぐに舌先を歯茎に着けます。
そこで息を送って L の「ルー」という音を出しながら、一呼吸そのまま続けます。

それから、舌を離して「ライン」と言います。

こうやって私は練習しています。

こうすると子音を言うタイミングが分かってきます。
どうわかってくるかというと、「英語の子音は日本人が思っているより、早く始まっている」ということです。

今皆さんにやっていただいている「川合メソッド2」の練習は、まず子音に長さがあることをわかっていただくためですので、後に音を長く伸ばしています。

けれども実際には、子音は「前に長くなっている」ということが分かってきます。  つまり、日本人が思っているより、早く始まっている場合が多い、ということです。
(もちろん強調して、後にも長くなっているときもあります。)

こちらのブログで見ていただいたマライア・キャリーさんの L の準備は、藤田さんが「まさか、まだ L は始まっていない」と思っているときに、もう始まっていたわけです。  だから藤田さんはそれが、L を言うために舌が歯茎につく音だとは思わなかったわけですね。

それで、私たちは通じる子音で話すのが大変なんですね。
思っていたより、早く子音をスタートしなければならないからですね。  慣れているやり方より早く動作をスタートする、というのは大変です。
その感じが、このマルノウチライン、ハンゾウモンラインの練習でなんとなくつかめてきます。
この練習は、電車を待っているときや、テレビがコマーシャルになったときや、お皿を洗いながらでもできますので、そういう細切れ時間を活用してやってみてください。  
早く子音の準備をスタートする感覚が分かってきます。

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何度もお願いしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ(2017年7月16日)、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて(2017年7月19日)、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 特に赤い本、「英語発音、日本人でもここまでできます。」DVD付き。に対する妨害がひどいです。

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  私は大変困っています。  

私は、上に書きました3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 



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私のDVDで発音練習をするときは、耳に注意を集中して音を聞いて下さい。
最初はテキストを見ながら練習していただいて結構ですが、文字に気を取られていると、実際の音よりも自分がこうだと思っている音のまま発音していることが多くあります。

私はDVDの単語の発音の練習のところで、Life や Leg のLの音をほんの一瞬ですが、日本語化しない「長さのあるL」で発音しています。  そういう音をできるだけよく聞いて、同じように言ってください。

Fight や Fin の Fの音も長さをもって発音しています。  Way や Wet の W の音も長さを保持して発音しています。  それを耳でよく聞いて同じように言ってください。

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