川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

練習を始めて1週間たちました。  「長いL」に、少し慣れていただけましたでしょうか?

練習開始より一週間たちました。  長くLを言うことに少し慣れていただけましたでしょうか?  あるいは、まだ、慣れないという方もいらっしゃると思います。  単語の最初のLを長く言うことによって、リズムが少しとりにくいですね。  でも、だんだん慣れて来ますので、もう少し、我慢して練習してみてくださいね。

Lは長く発音することと同時に、力を入れて、歯茎に押し付けることも忘れないように、練習してください。  この練習はLの日本語化を聞き取れるようにすることと同時に、英語本来の長さを持ったLが発音できるようにする筋肉を作って行くトレーニングも兼ねていますので、しっかり力を入れてLを発音してください。
皆さんの舌の力が、強くなってきます。  

どのくらいで、舌の力が強くなって来るかというと、17日目から21日目くらいにかけてです。  舌の筋肉がつくのにだいたい3週間くらいかかるようです。  そういう変化を起こすためには、毎日の練習で、Lを発音するときに舌を強く歯茎に押し付けることがポイントです。

皆さんは今、戦後70年近く、日本人が聞き取ることが出来なかった英語の音を聞き取る練習をしています。  長い間、日本人の耳に入って来ても、日本語にない音なので、耳がはじいてしまった音を聞き取る練習をしています。  

ですから今までの発音練習と違ってやりにくいとは思いますが、その代わり、練習を終えた時、今までのどんな発音練習でも聞けなかった微細な音の違いが聞き取れるようになります。  それが聞けると、今までの日本人とは違う、長さを持った子音が発音できるようになります。  それはよく通じる発音です。  

「日本人は日本語なまりの英語でも構わない」私が中学生のころからそうおっしゃる方がたくさんいらっしゃいました。  ただ、イタリア人がイタリア語なまりの英語で話しても、子音はよく聞こえますが、日本人が日本語なまりの英語で話すと、子音の言い方が、聞き取りにくい英語になるのです。  

イタリア人は母国語を話す時、子音を単独で言うことができますが、日本語は子音と母音、2つの音がセットで、一つの音を構成する発音の仕方をするので、日本人は子音を単独で、しゃべることがありません。  その結果、日本語なまりの英語は、短く聞きにくい子音になります。  英語を話す時、子音が聞こえないと、何を言っているのかわからなくなります。

わかりにくいと言われるのは、それなりの理由があるのです。  その理由が「子音の日本語化」なのです。  これは根本的に言い方を変えなければ変わりません。  皆さんは、今、それを聞き取る練習をしています。  

是非、1か月続けて、相手に分かりやすいLの発音で話せるようになってください。

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この練習を行ってくれた相田さんは、変化が起こったときには、メールで、知らせてくださいましたが、その時「今日、お風呂で練習していたら〜〜ができるようになって。。。」と書いてこられることが、何回もありました。

私は、それほど、お風呂のことは気に留めていなかったのですが、もう一人の被験者、沢さんに、練習終了後、お会いしてお話を伺った時に「お風呂で練習すると、うまくいきました」とおっしゃったので、びっくりしました。

相田さんと沢さんは、お知り合いではありませんので、別々に練習をお願いしました。  練習時期も2,3か月ずれていました。  けれども、お二人ともが、「お風呂で練習するとうまくいく」とおっしゃったので、これは何か理由があるのだろうと思い、思い当たることを言っていただきました。

沢さんの意見
お風呂だと自分の声が響いてよく聞こえる。
冬の練習期間だったので空気が乾燥していました。  お風呂の中では湿気があって、喉が楽でした。

相田さんの意見
お風呂の中だとエコーがかかったように聞こえます。
自分の出した声がそのまま返ってくるのでよりわかりやすい。
喉が楽。
他人に聞かれないのでやりやすい。

とのことでした。  お二人ともお風呂で練習すると、うまく行ったそうです。私の家は、古い家なので、お風呂でしゃべっていると、引き戸で仕切られた隣の洗面所にいる人に声が聞こえてしまうので、できませんが、現代風の家で、お風呂の声が、外に聞こえないタイプの家にお住まいでしたら、皆さんもやってみてください。  自分の声が良く聞こえるのだと思います。

先週の火曜日にもブログを書きましたが、今週も週の半ばに書こうと思っています。  3冊目の本を出版した後、書きたかったことがあったのですが、教育のことを書いていたら、書く機会がなくなってしまいました。  発音と直接関係のないことになってしまいますが、ご覧になってください。

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6月5日から6月25日までの練習内容
3つのLの例文を2つの言い方で言う
練習の時はヘッドフォンを付けなくて結構です。

練習(1) 普通の言い方     5回
練習(2) Lを長く言う言い方  5回

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なお、この練習を営利目的に使用することはご遠慮ください。
(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン 等々。

皆様にこのようなお願いをする理由は、こちらでご覧いただけます。


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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)




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高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 



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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。