川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

自分には聞けない。  自分には直せない。

川合メソッドは自分の発音を録音してお手本の発音と比べて直していくメソッドです。 こういうと、「私には英語の音は聞けません」「私にはどうやって直したらいいのかわかりません」という方が必ずいます。 私が、「最初は、声が大きいとか小さいとかそうい…

どのような発音練習の形態をとっても自分の発音を録音してお手本と比べることは必要です。

発音練習にどのような立場を取られる方でも、通じる英語を身につけるには自分の発音を録音して、お手本と比べて直していくことが必要だと思います。川合メソッドが自分の発音を録音してお手本と比べて直していくのは「聞いた音と同じ発音で話す能力」を自分…

私が音について解説したことを取り入れることだけが、川合メソッドではありません。(2)

お手本と自分の発音、この「2つの発音を比べる作業」をしようとしまいと結果としてわかったことだけ取り入れれば、同じことだ、と思うのは、「自分の知らない言語習得の世界がある」ということをまだ知らないからだと思います。 本当に人間には「耳で聞いた…

私が音について解説したことを取り入れることだけが、川合メソッドではありません。

私は最近ブログで、日本人の英語が通じない理由をお話していますが、これは皆さんが自分の発音と、お手本の発音を比べて直していく時に違いを認識する手がかりにしていただくために書いています。自分の発音とお手本の発音を比べるのが、手間がかかるし大変…

発音教材は、静かに英語の音が聞けるものを使ってください。

昨日の補足ですが、川合メソッドをなさる方は、英語の音が静かに聞ける教材を使って、発音練習してください。 本来の英語の子音と日本語式の子音の長さの違いは時間にすると、一秒の何分の一という小さな違いになります。この微細な違いを聞いていくわけです…

無意識にしていることに気づくためには。

日本人は会話のスピードで英語を話すと、単語の最初の子音が、本人も気づかないうちに日本語の子音の言い方にすり替わってしまうので通じなくなります。 具体的にどうすり替わるかは8月4日http://d.hatena.ne.jp/creato-k/20130804、10日http://d.hatena…

No(ンノウ)とNot(ンナット)

私は昨日のブログで、Little がルリトルに聞こえる Render がウレンダーに聞こえるという例を出して、発音の本に解説されている 舌が歯茎についている時に出るLの音「ル」(リトル) 舌を丸めている状態で出るRの音「ウ」(レンダー)を、日本語の音の出し方…

日本語の音の出し方とは違う音を聞くためにはどのようにするか。

私は、日本人は基本の発音の仕方を知らないから通じないのではなく、基本の発音の口の形をしても、そこで息を送って音を出さないから通じないのだと書きました。 正しい口の形から次の音に移行するときに初めて音を出すような母国語の発音の仕方にすり替えて…

川合先生はいつ日本人の子音が短いと気づかれたのですか?

8月1日のブログを読んだ方から「川合先生はいつ日本人の子音が短いと気づかれたのですか?」と聞かれました。それで、記憶を辿って行きました。 シカゴの赴任から帰ったときはまだ、そのことに気づいていませんでした。 確かに「日本人の子音は弱い」と学…

日本語の子音の言い方にすり替わる例

8月1日のブログで、日本人は会話をするときに単語の最初の子音が、日本語の子音の言い方にすり替わるから、ネイティブにわかりづらい発音になると書きました。私がよく聞く「すり替わった発音」について、例を上げます。 (単語は読みやすいように、最初を…

「英語の発音を学ぶこと」は、学習者自身が、日本語とは違う音の世界があることを知ることです(2)

7月30日の続きです。7月30日の最後に次の様に書きました。音が聞けなかったら、両者の違いがわかるまで、聞く練習を続けていくのが、発音練習なのです。 今すぐに聞けなくてもいいのです。 聞く練習を続けていくのです。 それをしないで、先生が代わり…