川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

自分の好きなこと

英語検定、TOEIC、ディベート、英語弁論大会。。。。世の中にはたくさんの英語の資格試験やコンペティションがありますね。若いときは(年齢が上がってからでも)そういうことで、よい成績をとることを目指して努力するのはいいことだと思います。そうするとモティベーションも上がるでしょう。

でも、人にはいろいろなタイプがあります。あまり競争するのに、興味がない人もいます。私もそういうタイプです。小さいころから体が弱かったせいか、競争にあまり興味がありませんでした。

大学時代、私の周りには英語が出来る人がたくさんいました。英語を習得するため、アメリカ人の家で、住み込みでベビーシッターをしながら、学校に通ってきている人がいるとも聞きました。会話の授業では、いつもESSのクラブにいた人がたくさん意見をしゃべっていました。留学を目指している人もいましたし、英検一級の取得にがんばっている人もいました。

そういう人は、授業中にたくさん英語をしゃべるのですが、私はそういう英語を聞いてもちっともいいなあと思えませんでした。中学生のときに聞いたあのきれいな英語ではなかったからでした。私はあの音の美しさに魅せられて、毎日毎日あきもせず、英語の発音練習をしてきたのでした。

音の美しさのない英語にはまったく興味がありませんでした。特に難しい資格試験を目指している人ほど、しゃべるとき、イントネーションが変だなあと思いました。

きっと難しいことを一生懸命考えながらしゃべっているからそうなるんだろうと思いました。だったら、難しいことなんかしゃべれなくてもいいから、中学生のときに聞いたあのきれいな音で、英語をしゃべりたいなあといつも思っていました。

誰にほめられるでもなく、誰に励まされるでもなく、ただただ、中学生のときに聞いたあのきれいな音で、英語をしゃべりたい、と言う気持ちだけで私は40年英語学習をしてきました。

中学生のころは冷房もない時代でしたので、夏は英語の練習が終わるとヘッドフォンもそれがあたっていた髪の毛も、汗でびしょびしょでした。それでも、毎日毎日発音練習していました。それがあのころの私の日課でした。

大人になってからは、「お母さんはもう年なんだからそんなに勉強したってしょうがないんだよ。。。。。」と気の毒そうに息子に言われても、英語学習をやらずにはいられなかったですね。

アメリカに赴任した最初のころ息子から「僕たちは学校でいやと言うほど英語を聞いて来るんだ、家の中で英語のテレビを見るのはやめてくれ。」と言われたので、日曜日の朝は、ガレージの車の中でテープを聴きながら、発音練習しました。  家族旅行をした時も、夫がお風呂に入っている間に発音練習しました。(旅行中も奥さんが英語学習では夫も嫌になってしまうでしょうから、入浴中に練習しました)  旅行中もお店などでネイティブの発音を聞くと、「あの音はこうやったら出てくるわ」という気がして、それを発音練習しながら身につけたかったからでした。もうとめられない、心の底からの要求でした。

そうやって、自分がやりたいからやってきた発音練習を、いま、生徒さんのために役に立てることが出来るのはとてもうれしいと思います。ある目標を掲げてそれを達成するために、逆算して、今どんな努力をするべきかを考えて生きて行く生きかたもあります。一方で、ただ、じっとそのとき、じぶんの心の要求することに打ち込んで、それがやがて人の役に立っていくこともあります。

どんなやり方になるかは人それぞれです。私の若いころは発音を教えることが仕事として成り立つなど、誰も思わなかったです。ただ、私はあのきれいな音で英語をしゃべりたいから、毎日毎日発音練習をしていました。

「そのことが好き。」と言う気持ちを大切にしたいと思います。毎朝練習で、5400語の文章を毎分180語のスピードで正しく発音できると、誰もほめてくれなくても、私はとても幸せな気持ちになります。




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)





高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は、とても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。