川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

英文法は日本語で学んでおくほうが効率的です。

英語を学ぶとき、すべてのことを英語で、やっていくメソッドがあります。私が学生だったころは、それをダイレクトメソッドとか、トータルイマ―ジョンとか言っていました。

最近は、アメリカで出版されている英文法の本も日本で、簡単に、手に入るようになりました。それを使って勉強している人もいますね。でも、日本人が英語を学ぶときは、文法だけは日本語で学んでおいたほうが、効率がいいと思います。

娘は小学校5年生で、アメリカに行きました。学校には文法の授業もありましたし、家庭教師の先生も英語で文法を教えてくれました。けれども、ネイティブの子供のように生まれてから、何千回、何万回と現在完了や仮定法などを使った文章を聞いていない娘は、何回、文法を英語で説明されても、内容が正確につかめないところがありました。

息子は、中学3年生の夏に渡米しました。すでに、高校受験のための夏期講習の費用を塾に払ってしまっていましたので、「内容を変更して、これから中学3年終了までに習う、英語と数学の重要事項を夏期講習で教えてください。」と塾にお願いしました。個人授業の塾でしたので、こちらの希望は聞いてもらえました。ですから、息子は中学で習う英文法は全部教えてもらって、渡米しました。

文法については息子はよくわかっていましたが、娘はなかなかきっちりわかりませんでした。(彼女が文法を正確に理解しだしたのは、帰国してから、高校受験の勉強を日本語で始めたときだったと思います。)

ネイティブの子供のようにたくさんの文をそのシチュエイションで、聞くことがない日本人は、そういう人のために解説してある、日本人用の文法書を学ぶほうが、ずっとよく理解できると思いました。


渡米したばかりのころ、面白い出来事がありました。

息子が、ファミリールームに寝そべっているところへ娘が入っていって、「Hello, everyone.」と言ったのです。 息子が「一人しかいないのに、everyone だって。。。。」といって大笑いしていました。娘は先生が、いつも教室に入っていらっしゃるとそうおっしゃるから、同じように言ったのでしょう。息子は「every という単語は大勢いるうちの一人一人に向けたときに使う」という文法的な使用法を知っていたので、そのように言ったのですね。

勉強法の違いを二人の間で見るようで、面白かったです。ダイレクトメソッドで英語を習得している最中の娘が、everyは「たくさん人がいるとき、その一人一人に対して使う」、などと言うことを学ぶにはまだまだ、時間がかかることだったのですね。たくさんの例に接していかないと、正しく使えないわけですね。

日本にいて英語を学ぶ場合は、文法は日本語で勉強しておくほうが、よく理解できますし、効率的だと思います。




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)





高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は、とても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。