最初の赴任のとき、住んでいたのは、シカゴ近郊にある、できたばかりのアパートでした。地下駐車場からは、2台のエレベーターで、各階へいけるようになっていました。息子は3歳から現地の幼稚園に行っていました。もうすぐ4歳になる頃だったでしょうか、ある日、お使いからかえってきて、地下駐車場に車を止め、エレベーターホールに入って行くと2台のエレベーターのうち一台が修理中でした。
修理のおじさんが、エレベーターの前で、大きな板を切っていました。何をしているのかわからなかったのですが、もうひとつのエレベーターが下りてくるまで、おじさんの仕事を、息子と手をつないでずっと見ていました。
そのとき、息子が、下あごと口を大きく動かしながら、口の中で舌をれろれろ動かしていました。あんまり長くやっているので、また 歯が生えてくるので、歯茎がかゆいのかしら、などと思っていました。本当に長い間、おじさんの仕事を見ながらあごと口を大きく動かして、舌をれろれろ動かしていました。
ところが、驚いたことに息子のれろれろがおわると、修理をしていたおじさんが、「これはこうなるんだよ。」と今切り終えた板と、前に切ってあった板を組み合わせて、息子に説明を始めました。
なんと、私が、「歯茎がかゆくて舌をれろれろやっている」と思ったとき、息子は英語でおじさんに何か聞いていたのだとこの時、わかりました。(メインテナンスの作業中の人は自分からアパートの住人に話しかけることはありません。)
私は、あれが英語だとは思いもしませんでした。
その言語が母国語だということはすごいことです。私は修理のおじさんの顔をまじまじと見てしまいました。
日本人も赤ちゃんが「おたーたん、いったった。」と言ったら、親がどこかに行ってしまったんだろうとわかります。母国語と言うのは本当にすごいです。幼少期から、大人、老人になるまでに使う語彙をみんな知っているし、話し方が少々違ってもわかります。笑いながら言う言葉も、大泣きしながら言う言葉もわかります。
外国語として日本で英語を学ぶ私たちが、英語圏でネイティブスピーカーがしゃべる英語を
100%聞き取ることができないのは、ある意味当たり前かもしれません。 赤ちゃんからお年寄りまで、いろいろなしゃべり方がありますし、宗教家、ギャングの映画に出てくる人、芸術家など、さまざまな仕事にある人のいうことには、知らない語彙もあります。
また、日本では詳しく学校で勉強しないけれど、多くのアメリカ人は勉強すること(たとえば中世のキリスト教)についてや日本にはない制度に関する会話などは私たちは、聞いてもわかりません。
でも、多くの場合、私たちが英語が必要なのは、自分のしている仕事とか学術のある分野のことですから、まず、自分が英語を使わなければならない分野の語彙、よく言われる内容に照準を絞って、勉強していくのが、上手になる近道です。そうすると、その分野で言われることはほとんど全部わかるようになります。
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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。
高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)
高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。 しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています) これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。 学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。
これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)
皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。 (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。
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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。 日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)
高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。
現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。
文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。 導入されれば教育現場は大変迷惑します。 中止する必要があります。 なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。
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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。
「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。 他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。
私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。
「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。 他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。 ベストセラーの著者という名声ですか。 それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。 この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか? もう英語教育とは関係ないことですか。 私は、とても困っています。
私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。 日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。 ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。 私の仕事の妨害をしないでください。
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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。