川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

川合メソッドでは口の力と耳の力の両方を育てていきます。(1)

去年の5月から、ブログを書き始めました。理由は川合メソッドを皆さんに理解していただこうと思ったからです。

川合メソッドの世界は今までの英語学習になじんでいらした方には、ちょっと信じられないような方法に見えると思います。

「自分の発音を録音してモデルと比べて自分で直す。」と言うのが、まず、信じられないと思います。英語の音が正しく出ているかどうか自分ではわからないから先生にみてもらうのではないか? と皆さんは思うと思います。

けれども、その音があっているか違っているかを聴いて判断できる耳の力も川合メソッドでは一緒に育てていきます。

最初はcut, bus と言うようなたった3つの音からできている単語を聞いて、自分の発音がお手本と同じか違うかを判断する練習をします。そしてこの練習はスタートしたその日から、完璧にできなくてもいいのです。やっているうちに、だんだん耳の力が上がっていきます。

私が自分の耳で、音を聞けるようになることにこだわるのは、自分の耳で聞けるようにならないと、ナチュラルスピードで英語が話せるようにはならないからです。どんなに優秀な先生も、生徒に説明するだけで、その生徒がナチュラルスピードで正しい音で話せるようにはしてやれないのです。

聞けない音は発音できないのです。 

ナチュラルスピードでは音はこうなる」と生徒さんが聞いて知っているからその生徒さんはナチュラルスピードでネイティブと同じに話せるのです。だから私は発音の仕方を口の形で教えると同時に、変化する音も聞き取れるように耳の練習もレッスンで行うのです。

ホームページに上げた「自分で発音を直していく時のヒント」は、私のレッスンをそのまま皆さんに聞いてもらっているものです。これが私が生徒さんにしている耳の聞く力を上げるレッスンです。生徒さんは家で、次のレッスンの課題を練習しながら、自分の発音を録音して、モデルと比べて直す練習をしてきます。(これは独習をしている読者の皆さんと同じやり方ですね。)口の練習と耳の練習を課題をしながら同時に行っているわけですね。

そしてレッスンに見えたとき、私は生徒さんが発音する音を聞いて、発音の指導もします。けれども、録音を聞いて生徒さんが聞いたとおりに言えなかったところ、たとえば、ホームページに載っている2011年7月の「自分で発音を直していく時のヒント」http://creato-k.com/advice-010.html の例文、Koji is cooking in the kitchen.では、生徒さんは自分の母音が短いと言うことは聞き取れなかったわけですね。それで「お手本は母音が短く切れていませんね。もう一度、モデルと自分の発音を比べてください。」と言って、耳の力を上げるアドバイスもするわけです。

このように私のレッスンでは口の指導と、耳の指導の両方をします。日本人が違って発音する部分は共通性がありますので、「自分で発音を直していく時のヒント」をお聞きになると、独習の皆さんも生徒さんと一緒に耳の力を上げていくことができます。

2,3回私のレッスンを受けると生徒さんは、とても上手になってレッスンにやってきます。理由を聞くと、「川合先生がどこを直すかわかってきました。」と言います。

私が直すのは、子音が聞こえないところ、母音の区別ができていないところが多いです。皆さんも、ホームページの「自分で発音を直していく時のヒント」を参考にして、自分の発音を直してみてください。発音習得のための耳の力がどんどん上がります。

この続きはまた明日書きます。




* * *


====================================


高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

====================================

英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)





高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

* * *

何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は、とても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

* * *

* * * 


クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。