川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

英文読書能力養成プログラム「オリジナルセブン」

今日は新しい本の第5章に書いてあります英文読書能力養成プログラムについてお話しいたします。

英語の本を読む話になると大抵の方が「英語の本なんて、あんなつまらないものは読めない」とおっしゃいます。  そう思われるのは学校で、宿題に読まされたサイドリーダーのためだと思います。

けれども宿題で読まされたサイドリーダーとは全然違う英語の本の世界があるのです。  そこでは英語は単に意味が分かればいい言語から、少し大げさな言い方をすれば、自分の血となり肉となる言語に変わります。  英語がこういう言葉に変わると英語力は新たな段階に入ります。  その人の英語の質が変わるのです。  そうすると英語力の進歩は非常に速くなります。

私自身、こういう英語の世界があることを2度目のアメリカ赴任で初めて経験しました。  子供たちと同じ本を読み、アメリカの図書館にある本をたくさん読んで、初めて知りました。  私は日本の学習者にもぜひこの英語の質が変わる体験をしていただきたいと思っています。私は、2度目のアメリカ赴任の間中、子供たちの英語習得過程を観察するとともに、日本の英語学習者に役立つ情報を持って帰ろうと、努めていました。  近隣の図書館に通ったのも、そのためでした。

この英文読書能力養成プログラムは7冊の本をきめられた順番に読むことによって最後はアメリカ文学の巨匠、スタインベックの名作、Of Mice and Men が読めるように構成されています。  

7冊を選定する際、私が参考にしたのは、次のようなことです。

アメリカの高校でイングリッシュ(国語)を教えている先生の意見、
アメリカの中学でESL(English as a Second Language)を担当している先生の意見、
アメリカの中学、高校のリーディングの授業で使われている図書、
アメリカの図書館で4年間私が読んだ本、
アメリカで16年、2人の子供を育てた知人からの情報。(彼女は非常に教育熱心で子供たちの学校選びにも詳しく授業内容もよく覚えていました)

それを易しいものから順番に読んでいただくことにより、最終的に7冊を読み終えた時、易しい名作と言われる本が読める英文読書能力が身に付くように構成されています。  高校を卒業した英語力があればどなたでも始められます。  皆さんの英語力が、高く高く、空よりも高く上がることを願って、プログラムの名前は「オリジナルセブン」と付けました。    

英語を母国語としている生徒たちのリーディングを指導する先生方の意見をもとに組み立てたプログラムですので、皆さんも本を読みながら、母国語として英語を学んだ私の子供たちと同じような気持ちを体験していただけるのではないかと思います。  私はアメリカに行って初めてそれを知りましたが、皆さんには、日本にいながら、自分の英語の質が変わる体験をしていただきたいと思っています。  そうすると英語力の進歩が加速されます。

(明日に続きます)




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)



高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  私はとても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。