年末年始のお休みには、お会いした方々から、たくさん3冊目の本の感想をお聞きしました。 また発音に関する質問もよく受けました。 私が3冊目の本に書いたことは、今まで皆さんが英語学習の常識だと思っていたこととは違うことが多かったからだと思います。
そこで、新年から教育のブログの続きを書くはずでしたが、皆さんの関心が高い発音、そして、私自身、出版された時から、3冊目の本に書かれていたことを読者の皆さんが実践する際、それをサポートする内容をお伝えしたいと思っていたこともありますので、教育についてのブログはちょっとお休みをして、皆さんの関心が高い、発音や3冊目の本について新年は書いていきたいと思います。
それで、今日はまず最初に、「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」の中に書いた英文読書能力養成プログラム「オリジナルセブン」の2番目の本、The Lion, the Witch and the Wardrobe についてお話ししたいと思います。
オリジナルセブンを始めて2冊目の本ですのに、この本の厚さにびっくりされた方も多いと思います。 けれども英文自体は難しくありませんので、安心して読み始めてください。
私は英語の発音を習いにいらした方々には最初のレッスンからMagic Tree House をお渡ししてReading を始めていただきます。 読み終わる期限は決めませんし、生徒さんが、つまらないと感じられた本は遠慮なく言っていただいて、その方が興味のある本に取り替えます。 私の部屋の本棚から好きな本を選んで持って行ってもらうこともあります。
上級になって言いたいことが英語ですらすら頭に浮かんでくるには大量の読書が必要ですから初級の時から読むことに違和感ないようにしておく配慮をします。 生徒さんが「なぜ読書が必要なのか」を理屈で理解するころには、すでに読書が生活の一部になっているよう、こちらは配慮しておきます。
発音の練習だけやっていても決して英語は流暢にしゃべれません。 頭が英語でいっぱいになると自然に英語は口からあふれてきます。 空っぽのコップからあふれてくるものは何もありません。
The Lion, the Witch and the Wardrobe の英語は易しいですが、ファンタジーの世界というのは、現実にはないものですから多少わかりづらいことがあります。
12章 Peter’s First Battle にある情景の説明が少しわかりづらいかもしれません。 私は家の近くの図書館で、「NARNIA スペシャル エディション ライオンと魔女」という本を見つけました。 アマゾンではこちらになります。 二人の子供がライオンに乗っている絵がカバーに書いてあります。
ナルニアの本はいろいろな種類が出ていますので、間違えないようにISBN ナンバーを書いておきます。 ISBN4-00-115526-5 です。
この本は日本語の大型本で英語のペーパーバックには載っていないカラーの挿絵が19枚ついています。 値段が高いので、図書館をご利用になってもいいと思います。 (もし、お子さんが本がお好きでしたら、お誕生日プレゼントやクリスマスプレゼントにしても喜ぶだろうと思うような本です。 実際私も、図書館で見た後、ほしくなって買ってしまいました。)
この本の133ページにアスランと子供たちが初めて会う場所の絵があります。 red rampant lion の紋章のついた旗も見えます。 この章で書かれた状況がなんとなくピンとこない、という方はどうぞ参考にご覧になってみてください。 「ああ、こういう情景なのか」とよくわかると思います。
まだオリジナルセブンの2冊目ですので、本の中によく意味の分からない英文が出てくることもあると思います。 そういう時はこういう本を参考にしてください。 「日本語で見ていいの?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、大丈夫です。 まったく心配される必要はありません。 英語学習に和訳を使っても、習得する英語力の高さになんら影響はありません。
私は中学生と高校生の自分の子供達がゼロからバイリンガルになる過程を全部見ました。 二人とも教科書を全文和訳して理解してバイリンガルになりました。
今までの日本の英語学習では、和訳を使うことを問題にする向きもありましたが、どうやらそれは、的外れだったようです。 まったく関係のないことだったようです。 実際には和訳を使っても、習得する英語力の質や高さには全く悪影響はありませんでした。 (子供たちの英語習得過程を見た私は、むしろ和訳しないで正確に理解しない方が問題なのではないか、と思いました。) 英語力は和訳を使ったか使わなかったかで決まるのではなく「意味が分かるようになった英語をどれだけ大量にインプットしたか」これで決まります。
和訳を参考にして楽しく本が読めるなら、どうぞ日本語の助けを借りて本をたくさん読んでください。
「読書が苦行にならないように」これが一番大事なことです。
それでも再び、「日本語訳を使っていいの?」という疑問が心に浮かんできたら、次の事実を思い出してください。
川合典子の子供たちは中学生も高校生も教科書を全文和訳してバイリンガルになった。
和訳によって、正確に英語を理解したことがバイリンガルの基礎になった。
和訳がバイリンガルの土台だった。
これが事実です。
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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。
高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)
高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。 しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています) これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。 学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。
これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)
皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。 (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。
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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。 日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)
高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。
現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。
文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。 導入されれば教育現場は大変迷惑します。 中止する必要があります。 なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。
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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。
「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。 他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。
私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。
「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。 他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。 ベストセラーの著者という名声ですか。 それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。 この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか? もう英語教育とは関係ないことですか。
私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。 日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。 ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。 私の仕事の妨害をしないでください。
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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。