川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

「夏毛冬毛」続編

今日は2014年2月16日のブログの続編です。  まだお読みでない方はそちらを先にお読みください。

* * *

私はあの時、いつか時がたって、このことを笑い話にして話せるようになったら、娘にこの時のことを話さなくてはいけないと思いました。  いくらなんでも、「人間も犬と同じに、夏毛と冬毛があるのよ、というのはあまりにも。。。」と思いました。  親というのは、理由はどうであれ子供にうそをついているのは落ち着かないものです。  


けれどもその機会を逸したまま、時は流れて娘は大学生になりました。

娘が大学4年生の12月、テレビでは冬休みということもあって、夜7時半くらいから、毎日、動物の暮らしぶりが特集で放送されていました。  どれも長い期間かけて撮影した興味深いものでした。  ある回では、小さな動物の冬支度の話から番組が始まりました。

私はこの時、「今だわ」と思いました。  そして娘に「由紀子が小学校6年生の時、お母さん、人間には、犬みたいに夏毛と冬毛があるのよって、由紀子に嘘ついちゃったの。。。」と、もう今では笑い話になってしまうけれど、という感じであの時のことを娘に話しました。

娘はもう覚えていなかったようですが、私の話を聞いているうちに、驚いて、目が真ん丸になりました。  私は笑いながらも、「ごめんね」と言ったのですが、それさえ耳に入らないように見えるほど、驚いていました。

母親がそんなことを言ったことに驚いたのは当然でしょうが、それを自分がすんなり信じたことに、もっと驚いたようでした。  それ以上に驚いたのは、それで、抜け毛が止まってしまったことだったようです。

「そんなことって、あるの!?」という顔をして、今度は真ん丸の目のまま、お父さんの方を見ました。  夫は「そういう事はしばしばあるんだよ」とでも言うように笑っていました。

しばらくして、ようやく、娘の大きく見開いた眼はもとに戻りました。

あまりにもびっくりしたのか、娘は一言も、何にも言いませんでした。  きっと子供の頃って素直なんだなと思ったことでしょう。

私は、「ああ、やっと言えた」と思いました。  いくらなんでも、人間も犬と同じ夏毛と冬毛があるというのはないですよね。 人間の髪の毛はあの時のココちゃんみたいに夏と冬で人(犬)が変わったみたいに変わりはしませんね。  
これでやっと、赴任の後始末が全部終わった、と思いました。

今まで、日本人の発音の問題だけでなく、教育などの問題も書いていたので、この「夏毛冬毛の続編」はなかなか書くタイミングがありませんでした。  今書かなかったら、もう書くことはないだろうと思いましたので、英語学習には全く関係ありませんけれども、書かせていただきました。


みなさんの発音練習の方はいかがですか?
川合メソッド2第一部は、練習日あと10日を残すだけとなりました。  もう少しですので、毎日練習を続けてくださいね。


*今日初めて川合典子のブログを読んでくださった方へ*

英語の子音には長さがあります。(日本人が70年聞き取れなかった長さです)  「L」の長さは2016年9月1日のブログを読むとマライア・キャリーさんが発音しているLの長さが聞き取れます。

Sの発音は2012年2月21日のブログを読んでいただくとメリル・ストリープさんが発音するSの長さが聞き取れます。

発音練習は演説でなく普通の会話文で行います。  ナチュラルスピードで日本語化しない子音で話す練習は演説ではできません。  日本人が昔から好んでやってきた練習ばかりしていると、日本人の英語を長い間、通じなくさせてきた問題点を克服することはできません。

日本語化しない子音で発音できるようになった人は、「発音の先生」という肩書こそありませんが、日本人の発音を通じるようにしていく過程で、リーダー的存在になって行かれると思います。  皆さんの発音が「ほかの日本人と違う」と気づいた人から、「どういう風に発音しているのですか」と聞かれたら、皆さんが教えてあげてください。  日本人みんなで通じる発音で話せるようになったらいいな、と思っています。


=日本人が70年聞けなかった子音の長さを聞く練習「川合メソッド2」=

9月4日から10月1日までの練習内容

簡略腹式呼吸(水道管呼吸法) 4秒 x 5回
Where are you? の練習  5回        
Lの練習(2) 長いLで例文を言う  3回
Wの練習(2) 長いWで例文を言う  3回
Nの練習(2) 長いNで例文を言う  3回
Rの練習(2) 長いRで例文を言う  3回
Fの練習(2) 長いFで例文を言う  3回
Mの練習(1) 普通のMで例文を言う 5回
Mの練習(2) 長いMで例文を言う  5回

==========================

川合メソッド2の練習を営利目的で使用するのはご遠慮ください。  この練習は、被験者の方々の何か月にもわたる、毎日の練習努力によって、出来上がったものです。  何もやっていない人が、結果だけを営利目的で使用するのはご遠慮ください。

特に出版社、発音を教える方による無断使用は固くお断りいたします。

皆様にそのようなお願いをする理由は、こちらでご覧いただけます。

学習者どうしの情報交換は歓迎します。  どんどん行ってください。




======================================


高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

====================================

英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)




* * *

「中学、高校の英語の授業を英語で行う」という誤った学校教育(英語教育)の方針から子供達を守る為、当分の間、下記の文を掲載させていただきます。

「中学、高校の英語の授業を英語で行う」という方針のもとになった「英語で考える」という指導法は、戦後、「自分に日本語訳が必要だったこと」を忘れ、「ここはアメリカではない(大量の英語のインプットはない)」ということも忘れた人が、提唱した、何の効果もない指導法です。

実際、提唱者自身もこの方法で英語を習得していません。  「英語で考える本」(松本亨著 英友社)67ページに、提唱者自身も学習開始から7年目までは「日本語訳を使って」英語を学習したと書いています。

つまり現在の中学生、高校生にあたる時期(学習開始1年目から6年目)には、提唱者も日本語訳を使って英語を学んでいたのです。  ということは、今の高校生は「成功した人が一人もいない指導法で授業を受けさせられている」ということです。 

文部科学省は導入する前に「この方法は提唱者でさえ実際にはやっていない」ということを提唱者の本(「英語で考える本」(松本亨著 英友社)を読んで調べなかったのでしょうか?  「採用する指導法をきちんと調べていない」ということは、文部科学省は「この指導法が適切な指導法かどうか審査するのを怠った」ということですね。  

これは、明らかに文部科学省の怠慢です。  その指導法が有効かどうか「評価」をするべき部署が、きちんと職務を行っていなかった、ということです。  この職務怠慢のために「英語で授業」などという、まったく効果のない指導法を全国の高校に導入したのです。  

文部科学省の高校英語教育を担当する部署が「これから導入する指導法」について、効果があるかどうか調べて評価を行わなかった。  この職務怠慢が今の高校英語教育が失敗する原因です。  皆さんのお子さんが、犠牲になっている原因です。
(正しい中学、高校の英語教育方法はこちらです)

* * *

高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

* * *

何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

* * *


* * * 


クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。