川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

自分に力をくれた英語の言葉 THE TRUTH SHALL MAKE YOU FREE.

私は高校生の時から、簡単な言葉だけれど、その言葉を言うと、自分の中に力がわいてくるような短い言葉が好きで、よく、そういう言葉を英語で言いました。

働いていたころよく言ったのはThe truth shall make you free. と言う言葉でした。直訳すると、真理があなたがたを自由にする。これは、聖書の中の言葉で、私の上司から教わりました。(聖書の中ではこの場面のyouは複数ですが、自分に言われた言葉と思うと、youは、自分をイメージしてしまいます。)

その上司は社内で、あるとき非常に難しい立場に立たされていました。多くは周りの嫉妬からうまれた妨害が原因だったのですが、その人はそれについて何も反論をしませんでした。ただ、黙々と、自分に与えられたマーケットの拡大のために働くだけでした。当時20代だった私は「なぜ、何も反論しないのですか?」と、聞いてみました。そうしたら、「君はThe truth shall make you free.と言う言葉を知っているかい?」と聞かれたので、「知りません。」と答えました。すると、「これは聖書の中の言葉なんだけど。。。自分の心に何もやましいことがないのなら、必ず本当のことはみんなにわかるということだよ。」と言われました。(その後、私はアメリカ人ばかりの職場で働くようになりました。 アメリカから来ていたスタッフの中に、前はシスターだった、という女性がいました。 いつも落ち着いていて品のある、美しい人でした。 やっぱりどこかほかのアメリカ人とは違っていました。  友達から「彼女はシスターだった」と聞いていたので、彼女が私のいるフロアーに降りてきてミーティングが終わったとき、自動販売機のそばでコーヒーを飲んでいた彼女に、「以前はシスターでいらしたのですね。 The truth shall make you free. の意味を教えてください」と私はいいました。 彼女は30代後半くらいの人でしたが、若い日本の女の子の質問に包み込むようなやさしい笑顔で静かに答えてくれました。 彼女は片方の手を自分の胸に当てて、「もしあなたが自分の心に偽りや、やましいことがないのなら、何も恐れたり、心配したりすることはありませんということです。」とおっしゃいました。 上司の言ったことと同じでした。) 

そのときはよくわかりませんでしたが、それから、人生の中で、私の場合は別に他人の嫉妬はありませんでしたけれど、難しい立場に立たされることは、何度かありました。

そういう時、The truth shall make you free. と自分自身に言い聞かせていました。そうすると、「自分は自分の果たすべき仕事に集中しよう。」と言う気になって乗り越えていけました。子供を持ってから、お母さんたちの人間関係で悩んだときも最終的にThe truth shall make you free. と自分に言い聞かせて乗り越えたときもありました。

誤解を解く努力には限界があると知ったときなどは特にこの言葉に助けられました。そして、そうやって、落ち着いてフェアに誠実に行動できたことによって、結果的に誤解は解かれていくようなこともありました。

「Thought Conditioners by Norman Vincent Peale」で
検索すると聖書の短い言葉を解説したページにいけます。

興味のある方は読んでみてください。キリスト教徒でない人にも、解説を読むとよくわかると思います。

私は、1985年に出版された、これの日本語版をもっています。(初版は1978年です。)序文には著者が、「25年前に私はこの本を書きました。」と書いているので、もう50年以上みんなに読まれている文章なのでしょう。

私が学生のころは英語を学ぶ人はキリスト教のことも勉強しておきましょうと、言われましたが、今はそういうことはあまり言われないようですね。

ちょっと長くなってしまいましたが、The truth shall make you free. の話には、続きがあって、あるとき、私は、社内で、とても微妙な立場に立たされました。  私が一生懸命仕事をすればするほど、先輩の立場が、悪くなるような具合でした。  周りの人たちの目も冷たかったし、だからといって、私はその仕事をしないわけにはいかないし。。。。会社の帰り、電車の中で、仕事の本を読みながら、ため息が出ました。  私の読んでいた本は英文でした。そうしたら、隣に座ったアメリカ人が話しかけてきました。

当時はまだ、町で、外国人を見るのも珍しいころでした。  普段は電車の中で話しかけられても、短く答えて、会話などしませんが、その日は、かなり参っていたこともあって、そのアメリカ人の方といろんな話をしてしまいました。  「今はとっても、大変なんですけど、昔、The truth shall make you free.という言葉を教えてもらったことがあって、その言葉を支えに、がんばっています。」なんていうことまで、私は言ってしまって、ちょっと自分でも驚いてしまいました。

そのアメリカ人の方は、とても、静かで、暖かい感じの人でした。私の言葉を聴いて、どこかで、じっと、何かを考えているようなところも見えました。

私が降りるより、2つ前の駅で、彼は電車を降りました。降りるとき、私に名刺を渡して、「気が向いたら、いつでも、いらしてください。」とおっしゃいました。

見ると、ある教会の牧師さんでした。  私は、牧師さんに聖書の言葉を話していたわけです。  思わず、苦笑してしまいました。  私は、時々、電車の中で、思いがけない出会いをしますが(例えばこちらのブログ)、これもそのひとつです。

このころの私がどのような仕事をしていたかはこちらのブログに書いてあります。  毎日、「清水の舞台から飛び降りる」ようでした。  2011年9月25日のブログ「OL時代」



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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)




高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は、とても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。