川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

映画の教材

娘の由紀子(仮名)は5年生でアメリカに行き、中学3年生の夏に帰国しました。進学した高校のクラスにも、何人か帰国子女の友人がいて、その子たちとは今も英語で話しているようです。ただ、帰国子女というのは自分がよほど自覚して勉強しない限り、自分が英語圏にいたときの年齢で使っていた英語から成長しないという問題があります。今は、もう大学生ですが、時々夫がこんなことを私に言うことがあります。

「由紀子はもう大学生なんだから、英語のしゃべり方も、いつまでも、女子高生が仲間内でぺらぺらしゃべっているようなのではだめだよ。」

ぺらぺら英語をしゃべっていれば、普通の日本人は「あの人は英語が堪能だ。」と思うかもしれませんが、英語で長く仕事をしてきた夫にしてみれば、女子高生が仲間内で話すような英語はいかにも子供っぽく、舌たらずで、とても、仕事の場では使えない、と思うのでしょう。

それはそうですね。ビジネスや学術の場で女子高生が早口でしゃべっているような話し方では、誰もまともに相手にしてくれません。

速度の速い、英語を勉強するのに、私は映画を使っています。使う題材は、なるべく普通の環境で育った大人が日常的な英語を使っている映画を選びます。自分に興味があって、なおかつ英語もきちんとしたものを、と思うと、選ぶのもなかなか大変です。

私が使った映画で、よかったと思うものを今日は、皆さんの英語学習の参考に書こうと思います。ちょっと古いものもありますが、最近ではケーブルテレビで、古い映画も時々放送されているので、それも入れてみました。
書いてある順番に特に意味はありませんので、好きなものを選んでください。



プラダを着た悪魔   アン・ハサウェイメリル・ストリープ
  (映画とは直接関係ありませんが、アンディがファッションに目覚めた場面で、たくさんの素敵な服を着たアン・ハサウェイが見られます。その中で、白いコートに帽子をかぶった彼女を見て、私は初めて、娘がファッションの一部として、帽子を選んでいる理由がわかりました。)

ミセス・ダウト    ロビン・ウィリアムズサリー・フィールド

ワーキング・ガール  メラニー・グリフィスハリソン・フォード

ウォール街(1987年) マイケル・ダグラスチャーリー・シーン

ザ・ファーム法律事務所 トム・クルーズ、エイヴァリー・トラー
            ジーン・トリプルホーン

あなたが寝てる間に  サンドラ・ブロックビル・プルマン

ゴースト/ニューヨークの幻 パトリック・スウェイジデミ・ムーア
(死んだ男性が、ゴーストになって、恋人を守ります。ウォール街
 ザ・ファームに比べて英語はやさしいです。)

ユー・ガット・メール(You’ve Got Mail) トム・ハンクスメグ・ライアン

あなたに降る夢(It Could Happen To You)ニコラス・ケイジ
   主人公の奥さんの英語はなまりがひどいので、除いて同時音読しました。それでもなぜリストしたのかというと、とても感情移入しやすい映画だったので。この映画を同時音読していたとき、時間に遅れてかえってきた息子を思わず、英語で叱ってしまいました。そのくらい感情移入しやすい映画でした。特に最後のほうの場面です。

天使のくれた時間(The Family Man)  ニコラス・ケイジティア・レオーニ



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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)






高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は、とても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。