川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

英語の発音は静かなところで。

英語の発音は静かなところで、ヘッドフォンをつけてじっと聴いてください。

私は、中学一年生のとき、親に買ってもらったテープの教材で発音の勉強を始めました。

ヘッドフォンをつけて、じっと聞きました。ひとつの音から、次の音に行くとき、舌が口の中を移動して歯茎や口の裏側にすれるような音まで、じっと聞きました。

文は息を吸うところや一瞬、詰まるような音、そういう音も全部じっと聞きました。声にはならなくても口の中で起こっていることが感じられるような音はどんな小さな音でも聞くことに集中していると聞こえてきました。

あのころは冷房は一般家庭にはありませんでしたから、夏は、英語の練習が終わると、ヘッドフォンは汗で、びしょぬれ、ヘッドフォンをつけていたところの髪の毛も汗で、びしょびしょでした。

当時はテープレコーダーもヘッドフォンもとても貴重なものだったので、練習が終わると、布でテープレコーダーの手垢をふき取って、ヘッドフォンのあせもふき取って、買ったときに入っていた箱に入れて、押入れに大事にしまいました。

先日、教材のためにあるCDを買って、英語をきいたら、バックにチャカチャカ音楽が流れていて邪魔でしょうがありませんでした。これで、発音を聞けというのでしょうか? こんなうるさい音楽にあわせて、英語を言ったところで、自分の思い込んだ音とは違うと気づかせてくれることはありません。「舌って、こんな風に口の中に当たっているんだ。」とか「こうやって、ここで一瞬息が止まるんだ。」とか、そんなことも音楽に邪魔されてよくわかりません。

すでに、発音が身についているネイティブの子供ならいいでしょうが、これから発音を身につける人が、うるさい音楽とともに英語を聞いても、「こういう音だ。」と思いこんでいる音とは違う、本当の音に気づかせてくれることはありません。あのうるさい音楽で、耳が疲れてしまい、聞くべき英語のところで、集中できません。

英語の発音は静かなところでじっと聞いてください。声にはならないけれどわかる舌の動き、息の変化、そういうものも聞こえるくらい静かなところで、じっと聴いてください。そうすると、英語を話すときの舌の動きや、息の使い方が手に取るようにわかります。発音はそうやって、身につけていきます。




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)






高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は、とても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。