川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

お金はなくても英語学習は出来る。

大学生の娘は運動部に入っています。少し前、友人が二人、部活をやめました。お父さんが働けなくなったので、学費をアルバイトで得なければならなくて、部活を続けられないそうです。そのうちの一人は奨学金の申請をするといっていたそうです。

今は大学生が、学業を続けるのも、大変なのですね。そういう話を聞くと、その子が体を壊さずに、学業と仕事を両立させて、無事卒業できるように祈ります。

卒業しても、就職するのがまた大変ですから、学生のうちに英語の資格を取ろうという人もたくさんいます。学費も自分で働いて得なければならないのでは、英語の勉強にたくさんお金など使えませんね。でも、大丈夫です。お金をかけなくても英語の勉強はちゃんと出来ます。むしろ、私は、お金がなかったから、手に入れた、教材を何倍にも活用して、英語力をつけようとしてきました。

私が、大学生だったころはインターネットもDVDもありませんでした。音声の教材はカセットテープでした。ほとんどが、本とは別売でひとつ3000円から5000円もしました(中には一万円というものもありました)ので、私などは一年にひとつか二つしか買えませんでした。ですから、ナチュラルスピードが5,6割聞き取れるようになってからは、ラジオのFEN(今のAFN)のドラマを録音して、勉強していました。こうすれば教材代はただでしたから。

お金がかけられないときはNHKの語学講座を利用するのがいいです。よい講師の先生方がそろっています。内容もいいですし、英語の録音もきちんとしています。 大学時代、真理ちゃんという友人がいました。 高校時代AFSの留学生として一年間アメリカにいた人でした。  私が、「真理ちゃんはどういう風に英語を勉強していたの?」と聞いたら、「私は毎日ラジオの英語講座で勉強していたの。」と答えました。  その答え方が、「当たり前の勉強法でごめんなさいね。」というような言い方でしたので、きっとみんなにそう聞かれて「NHKの語学番組」と答えると、みんなから意外な顔をされたのだろうな、と想像できました。  でも、NHKの講座はまじめに継続して取り組めば、大変力が付きます。

リスニングなら、自分がリスニング力を上げたいと思っている分野の英文を探し、聞き取りたいと思っている文と同じくらいの分量の英語を、聞き取りたいと思っている同じ速さで音読するように練習します。何度も音読しますから、語彙も文型も体にしみこみます。

リスニングの力は、音読をすることによって、身につきます。昔友人と「リスニングには音読が効果があるのよね。」「不思議よね。聞く練習なのに。音読が効果があるのよね。」と、リスニングには音読が効果的だと話したことがありました。本当にそうなんですよ。 もちろん、音の問題もありますが、たぶん音読しながら意味を処理していくスピードが上がると、速い英語を聞いて処理する力が頭の中に出来るからでしょうね。  私が英語のニュースが聞けるようになったときも、一分間に180語で音読することが楽にできるようになった後でした。(この時の勉強の仕方についてはこちらのブログに書いてあります。)

音読のスピードを上げるには今読んでいる単語の次の単語を目で見るようにします。慣れてきたら、2,3語先まで見るようにします。そうすると音読の速度は飛躍的に速くなります。今、声にだして読んでいる単語だけを見ていると、音読の速度はなかなか上がりませんので、スピードを上げたいときはやってみてください。

発音なら、NHKの語学講座のテキストを使って、川合メソッドを本の例文が終了した後行えば、お金はそんなにかかりません。

会話がしたければ、最初の段階では使える表現を覚えなければなりません。これもNHKの番組が役に立ちます。

実際に話す練習は、市の公民館でその町に住んでいるネイティブスピーカーが会話のサークルをやっているところもあります。

私の場合はインターネットで探して見つけた勉強会で実際に話すことに慣れていたこともあります。タイムという雑誌を読んで、それについて出席者がディスカッションをしました。時事問題についての討論も行っていました。3時間半のセッションで会費はそのとき一回500円でした。こういう勉強会はたくさんあります。

ただしインターネットで見つけたものは事前に責任者に仕組みを聞くとか、注意事項を聞くとか、いきなり入らずに、まず、見学させてもらうとかして、自分が参加しても大丈夫な団体かどうかを、注意深く調べてからがいいと思います。

やめたいときは、事前に言えば、いつでもやめられることも確認しておきます。最初から、何か月分も会費を取るようなところは、やめておきます。昔、アメリカのYMCAで、授業を持っていた講師の話を読んだことがありますが、受講生はみんな、役に立たない授業なら、すぐにやめられるよう、学費は週単位で支払っていたと書いてありました。

だから、その講師の先生も毎回、役に立つ授業だったと生徒に思われるよう、必死で、役に立つ題材を集めて授業をしたと書いてありました。受講するほうも、そのくらい真剣に、お金を払うものに対しては厳しい目を持ったほうがいいと私は思います。

お金を払う価値がない、と判断した授業は即やめるべきです。こんなこと教本を買って自分の家で勉強できると思ったら、さっさとやめて、高額な授業料など、払う必要はありません。

発音を習うときも同じです。 先生の発音を聞いてから、選びましょう。1,2文を聞いただけでは初心者の方はよくわからないかもしれませんが、その先生に3分間くらい、ずっと英語で話してもらってください。そうすると、初心者でもその先生が、どういう英語を話す先生かわかります。

英語の先生はトップアスリートを教えるコーチとは違います。誰でも話す言葉を教える先生ですから、先生のできないことは生徒はできるようにはなりません。

教える側も、高いお金を取って教えるのですから、自分の発音を公開することは消費者保護の立場から、重要だと私は思います。

英語の会話については、日常生活で、自分の言いたいことを英語で言うようにすると、慣れてきます。そのときは疑問文の形を使うことが少くないので、自分で一人二役して、質問しては答えるという形で、独り言を言う練習も入れると、平叙文、疑問文どちらの形も自分の口になじんできます。Can I have it? Yes, you can.    Is he coming? No, I don’t think so. みたいにやってみます。

資格試験を取るのなら、過去に出題された問題集を買って解いて見ます。自分が弱いところをそれで、見つけて、そこを重点的に勉強します。どのようにしたらよいかは、ネット上にもいろいろ書いている人もいますし、自分なりに、こうしたらよいのではないかと思うことをやってみます。自分でやってみたことというのは、語学の場合は無駄にはなりません。

自分の英語力を強化する方法を自分で考えながらやってきた人はそういうことに対する直感が発達します。それを繰り返していくと、問題にぶつかったとき、多分こうすれば、この弱点は補強できるというのが自分でわかります。

昔は、あまり、英語学習に関する情報がなかったので、若いころの私は、何でも自分でやってみました。だから、こういう勉強をするとどういう結果になるか、というのが、よくわかります。どんなに「それは出来ない、」といわれても、自分の経験から、「そんなことはない、できる。」と直感が言えば、自分の直感に従いました。そして、大概、直感は正しかったです。

概して言えば、単位時間当たり、処理できる英文の量と読むスピードを増すことによって、英語力は上がります。繰り返し学ぶことにより、語彙も、増します。ただ、そのとき、基礎的な文法事項でつまづくところがあったときは、きちんと復習をしておきましょう。文法で、よくわかっていないところがあると、英語力の伸びはそこでおしまいです。

まるで、たらいの下から10センチメートルのところに穴が開いているようなものです。いくら水を入れてもその穴以上に水を入れることは出来ません。ですから、基礎的な文法事項は理解しておきましょう。仮定法、分子構文などが、理解が不十分な場合が多いですね。そういう事項は勉強して、やさしい問題集でなれておきましょう。

読むことは、インターネット上に新聞を始め、英語の文章はたくさんあります。それを読んでもいいですし、中古の原書を買っても十分読めます。

私は、大学を卒業してからは、高いお金を払って、英語の学校へは行きませんでした。なぜなら、私の家は田舎にあったので、都心に出るのに1時間半かかりました。往復で3時間です。この時間を通学に使うなら、家で3時間勉強していたほうがいいと思いました。

また、勤めていたころは家に帰るのが、ほとんど夜中の12時ごろで、土曜日、日曜日も出勤だったり、家で仕事をしたりだったので、勉強する時間は通勤時間しかありませんでした。電車の中や待ち時間に、しゃべる、読む、聞く、どの勉強でも出来るようにウォークマン、音読に使う本、読むための英文のコピーをいつもバッグに入れておきました。

私の場合は仕事で英語を使うので、多少体調が悪くても、無理してでも通勤時間中に勉強しました。そこしか時間が取れなかったのです。だから、3回ほど地下鉄の中で、気を失ったことがあります。「気分が悪い」と思ったことは覚えているのですが、そこで、気を失ったらしく、気がついたら、駅員さんのいる事務室のソファーに寝かされていました。

倒れた私をあの朝の忙しい地下鉄で車内から運びだしてくださった乗客の方がいたのだと思うと、とても申し訳ないと思いました。気づいたときにはお礼もいえませんでしたし。。。けれども、何しろ、英語がわからないと仕事が出来ないので、やめるわけにもいかず、3回、倒れてしまいました。迷惑をかけたと反省しています。

田舎の駅は終電の2本くらい前から人があまりいないので、ベンチに座って、次の電車が来るまで30分くらい音読練習しました。冬はレッグウォーマーをいつも持っていて、電車を待ちながら寒いときは身につけて、音読しました。

学校に行かなくても、お金がなくても、上手になりたかったら、いくらでも方法がありますので、悲観することはありません。若いころから私が肝に銘じていたことは、学校は行っていれば力がつくものではない。教材は買えば力がつくものではない。ということです。やるのは自分。やらなければ英語力は変わらないということです。その逆に、やればどんな教材でも効果はあります。

若いときは特に「やる気がある状態で勉強に取り組むこと」は大事だと思います。 以前こういうことがありました。

知人の高校生の息子さんが学校で行った研究がアメリカの大学の先生の目に留まって、「自分の大学に勉強にこないか」といわれたそうです。 留学するにはTOEFLのテストで、大学側の要求する基準に達していなければ、入学はできません。  そういう状況の時、私はそのお母さんに、お会いしました。 お母さんは、「今、TOEFLの準備のための塾に行っていて、そこの先生と話し合って、半年勉強をして、TOEFLのテストを受けることになっています。」とおっしゃいました。
私はそれを聞いて、それでは半年が無駄になると思いました。  そして、そのお母さんに次のように言いました。 「今すぐ、一番最初に受けられるTOEFLのテストを息子さんに受けさせてください。TOEFLは受験料が高いですけれど、今すぐ受けさせてください。」

お母さんは、「でも、息子はまだ少ししかTOEFLの勉強をしていませんから、今受けてもほとんど出来ないと思います。」といいました。

私は、「それでも結構です。  たぶんテストの結果に非常にショックを受けて焦ると思います。  でも、その時、自分は、「何を勉強したら良いか」必死に考えます。  調べて、考えるでしょう。  目標がはっきり決まっていて、やる気がある若い子は、そういう状況に置かれると、気が狂ったように勉強します。 だから、いまどんなに低い点数でも大丈夫です。(受験する回数が決められているテストの場合はそういうことは出来ませんが) そのショックを受けて半年間勉強するのと、「半年したらテストを受けるという条件で塾で勉強する」のでは、その半年の勉強の仕方は全然違います。 本人の自覚が違いますから。 今すぐ息子さんにTOEFLのテストを受けさせてください。そうしないと、貴重な半年が無駄になります。」私は、そう言いました。 

そのあと、しばらく、そのお母さんにはお会いしませんでしたから、どうなさったか知りませんが、3年くらいしたら、「娘もお兄ちゃんみたいにアメリカの大学に行きたいというのですが、川合先生、どのように勉強させたらいいでしょうか。」と聞かれましたので、たぶん、息子さんは私の言ったとおりになさったのでしょうね。  やる気がある状態で勉強するというのは、特に若いときは非常に大事なことです。 砂に水がしみこむように、勉強したことも身につきます。 「自分が目標の達成に必死になること」若いときは、こういう状況に置かれると、非常に伸びていく子がたくさんいますね。


「私の英語力が格段に上がった」という体験をしたのは、今までに3度ほどありました。
一つ目は、中学時代、毎日2時間、発音練習をしていたこと。
二つ目は、毎分180語で英文を音読する練習を毎日1時間やって、3か月くらい経過した時。 そのころからニュースの英語が聞き取れるようになってきました。
三つめは、大量の読書をして、3か月くらい経過した時。 何か思うと思った内容が頭の中に英語と日本語で同時に流れていく体験をしました。

こうやって見てみるとどれもお金がかかっていない勉強の後ばかりですね。一つ目は、テープレコーダーと教材が必要でしたが、二つ目は、図書館で単語を英英辞典で調べて書き取ったノート数ページを、間に休みを置かず、繰り返して一時間音読しましたし、三つめは図書館で借りた英語の本を読みました。 (日本でするのでしたら、やさしい英書は中古の英書を利用することもできますし、大人の読む英書でしたら、置いてある図書館もあります。) 通訳などの特殊な技術を身に着けるのでしたら、通訳学校に行くのも必要でしょうが、英語力を上げることが目的でしたら、自分の今の能力でできること(英語処理の速さや量)を少しでも超えられるように、ご自分で訓練していけばいいと思います。私の場合でしたら、毎日新しい英文を一分間に180語の速さで一時間音読することはそれ以前にはできなかったので、それを出来るようにしたわけです。(この練習は非常に苦しかったですけど、負荷がかかるということは、懸命に頭の中の英語処理のスピードを上げていたのでしょうね。)  また、一日150ページ英書を読むことが出来なかったので、タイマーを横において出来るようにしました。(最終的には一日140ページ読むことまでしかできませんでしたけれど、その間、英語を読んだ時の自分の頭の中が変化していく様子を経験出来ましたので、10ページ足りませんでしたけれど、それなりの成果はありました。)  自分が今の能力で出来ること(英語処理の速さや量)を少しでも超えられるよう、自分でチャレンジしていかれると、英語力は格段に進歩するでしょう。  上の1,2,3、を見ると、どれも、一定の期間毎日多めの量の英語を処理した後、大きな変化が起こっています。 どこかに英語を習いに行った後ではありませんでした。



ちなみに私の夫も高価な教材を買ったことはないそうです。私みたいに、お金を使わずにニューズウィークを毎週読んで英語力をつけていたようです。最初はわからない単語に赤線を引いていたら、ページは真っ赤だったといいますが、一年続けたら、赤はずいぶん減ったそうです。(単語を調べる時間はなかったから、何度も赤線を引いた単語だけ、時々調べたそうです。)

ニューズウィークを読む講座に行くよりはわからないところが多少あっても毎週ニューズウィークを自分で読むほうが実力はつきます。自分でやらないと、語学はだめなんです。自分の経験からそう思います。

お金がなくても英語の勉強は出来ます。あきらめることはありません。英語はどれだけ自分の口、耳、目、頭、を使ったかで、上達が決まります。かけたお金は関係ありません。自信を持って、自分のできる方法で勉強してください。




* * *


====================================


高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

====================================

英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)





高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

* * *

何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は、とても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

* * *

* * * 


クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。