川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

子音

発音練習で、一番大事なことは「正確な発音をする」ということです。
正確な発音をするためには、子音が相手に聞こえることが不可欠になります。

初級で扱う文章はあまり速度が速くありません。このときにはそれほど最初の子音を強く発音することを意識しなくても、子音はそれなりに聞き取れる場合が多いです。でも、そういう練習の仕方で、だんだん速度を上げて、上級のナチュラルスピードの発音になってくると、子音を意識して強く発音する練習をしてこなかった人は、いろいろなところで、子音が聞こえなくなります。それを直すのはとても大変です。

けれども、初級の最初の発音練習から、単語の最初の子音を意識して、強く発音練習して来た人は、ナチュラルスピードの練習になったときも、子音が、相手に聞こえる強さで言えるようになります。日本人が相手に聞こえるように子音をいうのは唇や息がそれなりに大変ですが、初級から、子音に気をつけてきた人は、ナチュラルスピードになってもそれができます。

子音は息の強さが関係しますので、発声練習も初級のときから続けていることが重要です。発声練習をしないで、子音を強く言うようにすると、息が足りないので、母音が短い発音になります。母音の長さが、保てないのですね。そうすると、ぶつぶつ切れた英語になります。          

ぜひ、子音を意識して練習してください。最初の子音はいきなりズバッと、強くはいってください。ここをふにゃふにゃ発音していると、リズムが間延びして、英語に聞こえません。強く入ったら、そのまま、強弱、強弱の英語のリズムに乗って話します。

ネイティブのような音質で話すことは、発声練習とlonely tigerの練習をしていれば、段々わかってきますから、初級のうちはあまり気にしなくても大丈夫です。

子音が聞こえないと、ネイティブっぽい声で話しても通じませんので、注意してください。初級の発音練習は、あれこれ気を散らさずに、「正確に発音すること」だけに注意を集中してください。


参考までに書きますが、

中級の発音練習に入った方は、子音を鋭く言うように意識してください。「鋭く」というのは強さはそのままで、軽やかに発音することです。上級までを通じてこれが一番難しいです。(でも、これが一番自然で、きれいな英語に聞こえます。)ナチュラルスピードで、「子音を鋭く、同時に母音の長さを保って」しゃべるのはおなかをとても使います。これも、発声練習をしていないとできませんので、発声練習を続ける事が重要です。




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)





高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は、とても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。