川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

朝から大失敗の巻

娘の高校のクラスには帰国子女が何人かいたので、その子たちとは娘は英語で話していました。

高校に入ってまもなくのこと、ある学校行事がありました。当日、晴れたら、私鉄の駅の広場に9時に集合することになっていました。雨の場合は、いつもどおり、八時すぎには登校していなければなりませんので、前の日から娘は天気を気にしていました。

当日、私が6時ごろ、朝ごはんの支度をしていると電話が鳴りました。出てみるといきなり英語で、「It’s raining.」と言いました。そのしゃべり方(ちょっと舌足らずにツレイニンみたいな言い方)が娘とそっくりだったので、私は娘が、じぶんの部屋で、寝たまま、電話してきたと思いました。(今まで、そんなことは一度もなかったのですから、おかしいと思えばよかったんですが、娘のしゃべり方にそっくりだったので、そう思い込んでしまいました。)

(親に言うことがあるなら、ちゃんと起きてきて言いなさい。)と思ったので私は憮然(ぶぜん)として、「Who’s calling?」と言いました。そうしたら、相手が、「Junko.」と答えました。(まあ! お友達の純子ちゃん!)私はあわてて受話器をもって2階に行って寝ていた娘を起こしました。

純子ちゃんとの話が終わって、受話器を置きに娘が降りてきました。そして、「純子がね、ママによく謝っておいてって言ってた。」と言って部屋に帰っていきました。純子ちゃんは、さぞ、由紀子のおかあさんは恐いおかあさんだと思ったことでしょう。本当にすまないことをした、と思いました。

15,6歳の女の子の英語のしゃべり方は私にはとてもよく似て聞こえます。ちょっと甘えたような舌足らずな言い方がよく似ています。でも、ちゃんと相手を確かめないといけませんでした。

それから2,3週間して、あの日、中止になった学校行事が行われました。その日の朝、9時ちょっと前に電話がなりました。出てみると、いきなり英語で、「今、8時57分だけど、どこに集合するんだったっけ?」と聞かれました。(ああ、これは娘の友達だ。)と思ったので、私もとっさに英語で、「由紀子のママだけど、由紀子はもう、家を出たので、携帯電話に電話してくれる?」と言うと「あ、ごめんなさい。」と言って、電話は切れました。

高校に入学したてのころは、連絡網の作成などで、自宅の電話番号を提出していましたので、携帯電話の番号と家の電話番号を両方友人に教えていたようでした。だから、こういうことになったのですね。その日かえってきた娘に電話のことを話すと、それからは、もう、家の電話番号を削除してもらったようで、こういうことはなくなりました。

それにしても純子ちゃんには今でもすまなかったと思っています。




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)






高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は、とても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。