川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

練習時間を作る工夫

下の娘が幼稚園に行くようになったとき、少しずつ、勉強を始めました。でも、子供が病気になれば何日も勉強など、できなくなりますので、子供の都合でできなかったときは、それは、仕方がない、と気にしないことにしました。そうしないと、せっかく順調に勉強が進んでいたときに子供の病気で、何日もできなかったりすると、ストレスになってくるので、ここは、基本的に割り切っておきました。

下の娘が幼稚園に行くようになってからは、子供たちが、学校や幼稚園に出かけたら、すぐに30分英語の練習をしました。ほかにどんなにしなければいけないことがあっても、まず、自分の自由に使える時間ができたら、すぐに英語学習を30分することに決めておきました。

そうしないと、どんどん、英語学習は後回しになって、結局できなくなるからです。子供が帰ってきて、「明日学校に白いTシャツを持っていかなくちゃいけないの」、といえば、探さなければいけないし、「OOちゃんと遊んでいたら、ぶつかって転んで、OOちゃんが怪我をしてしまった」、などと聞けばすぐに、その子の家にお詫びに行かなければなりません。子供が学校から帰ってきたら、もう、何が起こるかわかりませんから、自分の勉強など、できないに決まっています。とにかく朝一番先に時間が出来たら英語学習を30分するのを日課にしておきました。

アメリカにいて、エッセイの先生にみていただいたときには、自分の書きたいことを思いつくとメモ用紙に書いてエプロンのポケットに入れておきました。仕事が一段落して、テーブルに座れると、メモに書いてあったことを元にして、ノートに数パラグラフ書きたいことを書きました。

2週間くらいこれを繰り返して書き溜めて、書きたいことが大体、出揃ったら、少し、長い時間、テーブルに座れたときに、どういう構成にするか考えながら、書き出したことの順番を決めていきました。

仕事の合間に、それぞれのパラグラフの流れをどうやって関連付けていくか考えていると、ふっと、つなぎの文章や適当な接続詞が浮かんでくることがあるので、思いついたときにチョコチョコとノートに書き込んでおきました。時間のあるときに最初から最後まで、読んでみて、違和感のあるところは、違う接続詞を使ったり、つなぎの文章を付け足したりして、全体が自然な流れになるように直していきました。

(本にも書きましたが、自分の書いた文章は、声を出して最初から最後まで読んでみると、よく流れる文章かどうかわかります。私のエッセイを直してくださった先生は、アメリカ人ですが、直したあと、いつも声に出して文章がきれいに流れているかどうかチェックしていました。)

そうして、一ヶ月たって、次のレッスンの日、先生がみえる一時間くらい前に文章全体を整えて、清書して、先生に見ていただきました。

あるとき、先生から、「あなたは、この文章をいつ書くの?」と聞かれたことがありました。「先生がいらっしゃる一時間前です。」というと先生がよく答えを飲み込めないようでしたので、「いつも少しのパートずつチョコチョコ書いて、時間があるときに書いたパラグラフを見ながら全体を構成し、時間が出来たときに文章を補って、先生がいらっしゃる一時間前に全体を整えて完成させます。」といったら納得してくれました。

英語と同時に声楽の練習もありますので、覚えなければならない歌は、夜寝る直前に一回聞いて、朝起きてすぐ、一回聞く、と言うことを繰り返して、覚えていくときもあります。こうすると比較的早く覚えられます。

今は「自分で発音を直していく時のヒント」やブログの文章を考えることもあるので、前ほどアイポッドで英語を聞く時間はないですが、以前は、家の仕事をしながら耳が開いているときはいつもアイポッドで好きな番組のポッドキャストを聞いていました。

アメリカにいたときはエプロンのボケットに卵ぐらいの大きさのラジオをいれて(テレビ番組も5局入るので)、いつも聞いていました。

英語の歌を練習するときはまず、お手本となる好きな歌手の歌を何回も聞きます。特別に聞く時間を取れませんので、家事を行いながら、いつもキッチンでその曲を流して聞いていました。(アイポッドにスピーカーをつないでおきます。)私は好きな曲は何回きいても、聞くたびに「ここはこういう風に歌うのね。」とわかるので、ちっとも飽きないのですが、家族にはちょっと迷惑だったようです。

2009年は月に一曲ずつ、英語の歌を仕上げていたので、私がキッチンにいる間はいつも英語の歌が流れていました。息子からは、「お母さんは、英語の歌にaddictだ。」と言われました。娘には「好きじゃなきゃ出来ないよ。」と言われました。

夫には、「毎日、朝から晩まで、同じ曲をかけて、脳細胞が麻痺しそうだからやめてくれ。」と言われました。それで、夫がキッチンに入ってくるときだけは、アイポッドをとめて、用が終わって出て行ったら、また、歌を流すようにしました。(アイポッドの再生回数を見たら、お手本として聞いた曲の最多再生回数は1370回くらいだったと記憶しています。自分が好きで聞いた歌は5000回を超えるもの、3000回を超えるものが2,3ありました。)

いつも、少しずつの時間を利用して勉強していましたが、何か英語の勉強を最優先してやりたい、と言うことがありましたら、それは、期間を決めて行ってみるといいと思います。本の中に書いた私が英文読書に専念したときのような場合ですね。私もあの時は3ヶ月と期間を区切ってやりました。ほかにやらなければならないことを相当犠牲にしてやっていたので、長く続けるといろいろ問題が出ることは目にみえていましたので、子供たちが夏休みの間だけと決めておきました。

期間を区切ると、「もう、それしか時間がない」という覚悟が出来ますので、かなり集中して勉強することが出来ます。どうしても、この勉強に打ち込みたいというときなどは、こうするといいと思います。読書の場合は週末に2,3時間続けて読んでみると、とても実力がつきます。

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注意)発音練習のための新しい教材は、何かをしながら聞くということはしないでください。ヘッドフォンをつけてその音だけに集中して、聞いてください。そうすると今まで気づかなかった音に気づくという経験が出来ます。これは何かをやりながら聞いていては出来ません。

発音練習が終わった教材については、何かやりながら何度も聞くことはかまいません。そうやって文章をじぶんの中に定着させてください。




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)





高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は、とても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。