川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

発音練習を続けるためにはどうしたらよいか。(完結編)

昨日の続きです。

働いていたころ、マネージャーの中にはいつも統計の数字ばかり見て、売り上げを気にしている人がいました。 私の上司は、統計は一度目を通すとそれでおしまいでした。「気にならないのですか?」と私が聞くと、「種まきを一生懸命やっているから、収穫は増えるとわかっている。」と言って、影響力の強い顧客に絞って、販売促進活動を行っていました。

発音学習で成果を得たかったら、成果を得るための「練習」を丁寧にすることを大事に考えるのがいいと思います。確かに、先生が教えたとおり、口で言い、あっているか間違っているかも先生に判断してもらう方法ではいくらやってもスピードを上げれば、習った発音はそのまま使えません。学習者は何年練習しようと文章をモデルと同じように発音することはできません。

変化した単語のつなぎ目、リズム、イントネーションは自分の耳で聞かないと同じようには言えないからです。発音練習において、聞くことを先生に任せている方法ではいくらやっても、文章のスピードを上げたらおしまいです。ネイティブのようにしゃべれる日は永遠に来ないのです。人間は耳で聞くから、口で同じに言えるようになるのです。自分の耳で聞かない音は言えるようにはならない。これが人間の体の仕組みです。 

だから、耳で聞いた音と同じように言う練習をしていけば、発音は必ず、上手になります。

どうやって聞いたらよいかわからないという人は、川合メソッドのDVDで一緒に練習してください。 川合メソッドはcut bus と言うような音3つからできている単語から聞く練習を始めますので、初めての人でもできます。その後、文章の練習は、単語3つからできている文章(I like music.)の発音を聞く練習からやっていきます。

ナチュラルスピードでネイティブのように話せる力も、こうやって、やさしい文章から練習していけば、無理なく身につけていけるのです。

適切な方法で練習を続ける、つまり種まきをすれば、必ず、収穫をするときが来ます。 つまり、正しい発音でしゃべれる日が来ます。それがわかっていれば、腰を落ち着けて練習できます。 8ヶ月後、滑らかに文章を発音している自分をいつもイメージして練習してください。

何かをしなければならない時、それがちょっときつい目標だった場合、20代のころ(2011年9月25日のブログOL時代http://d.hatena.ne.jp/creato-k/20110925  に書いてあるころ)、わたしがいつも自分に問うていた質問がありました。

・この目標を立てたのは誰なのか
・なぜそれを目標としたのか
・達成するのは誰なのか
・なぜ自分はそれを達成しようとするのか
・いつまでに達成するのか

この質問と答えをノートに書いて、日常生活の中で、いつもこの問いを自分に繰り返し、自分をその目標に向けておきました。
幸いわたしの場合は、発音練習はこれほどの決心をしなくてもすみましたが、必要な方は、やってみるのもよいと思います。自分のすることが明確に見えてきます。

今日から、連休に入りますね。こういうときにゆっくり、英語の音と向かい合ってみるといいと思います。 落ち着いて、しずかに集中して聞けば、ヘッドフォンから、今まで聞こえなかった音がきっと聞こえてくると思います。

練習を続けるために参考になると思いますので、こちらのブログもご覧ください。

2013年10月11日「一日、一日の練習の後でも、達成感や充実感は感じられます。」




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)





高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は、とても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。