川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

学習計画

若いころも、年をとったときも、その意義を自分で納得して物事に取り組むと、爆発的な力が出てくることはよくあります。 そういう意味では学習計画は自分で作らなければだめだと思っています。 

「自分はよくわかっていないから計画を立てても失敗するだろう、それは時間の無駄だ」と最初は思うかもしれませんが、そういう見方は表面的な見方です。 失敗したら、なぜ失敗したか、理解すればいいのです。

「やっぱり、一日3時間の学習は無理だった」そう思ったら、今度学習計画を立てるときは、何時間ならできるのか考えればいいのです。 分からなかったら、実際に今日一日の自分の生活を記録して、何時間なら勉強時間に当てられるか、調べてみれば分かります。こうすれば現実に照らして物事を考えられるようになります。

勉強時間を短縮する場合は、今までプランに入れていたものから、何を残して何をはずすか、を考えることになります。これをすると、何が重要で、何が重要でないかを自分で判断する力もつきます。その後の自分の経過を見ればその判断が正しかったかどうか分かります。間違っていたら、本当に必要だと感じた事項をまた計画に入れればいいのです。

たくさん例文を覚えることを計画したけれど、覚えるのがつまらなくて続かなかった。そうだったら、どうすれば覚えるのがつまらなくなくなるのか、考えればいいのです。英語を話して楽しかったときはどういうときだったか思い出してみれば、英語で友達と話した時のことが浮かぶかもしれません。だったら、その覚えた文章を使ってコミュニーケーションする場に参加することを考えてみます。

英語の勉強会などを探して,月に2回くらい参加することにすれば、そこでしゃべれるように練習するなど、例文を覚えることが、つまらなくなくなるよう、考えてみたらいいです。

このように「失敗」した計画もちゃんと修正できます。こういう経験をすると、やってみてわかることと言うのが、たくさんあるのだ、と言うことが分かってきます。と言うより、やってみなければ、本当は何にも分からないのだ、と言うことがわかります。 

自分で考える力、自分で判断する力、判断するときに何を材料として考慮するかを選ぶ力、こういうものは全部自分自身で計画を立てて、実際にやって、成果を観察していくことによって身についていきます。得手不得手はみんな違うし、何に興味があって、何に関心がないかもみんな違います。自分で自分にベストなものをつかんでいきましょう。

これを続けると、英語学習を効率的に持続可能にするためにはどうしたらいいかが、自分で分かるようになります。 (計画を立てたとき、実行中に気づいたこと、計画修正のとき、全部一つのノートに何でもいいから書いて置くと後で参考になります。)

今日も連休初日ですね。自分の学習計画を立ててみたらどうでしょうか? 

これから10月、11月と3連休がありますね。そういう時は易しい英語の本を一冊前もって用意しておいて、連休を利用して、読んでみるといいです。2,3日で読みきれる易しい本がいいです。私の本の中にリストされている初級者用の本のレベルです。

読書は電車を待つ細切れ時間などでもできますし、それもいいことですが、時間をかけて読書に没頭する経験もたまにしておくと目や頭が英語の文章に慣れていきます。読み方が変化して、より母国語の読み方に近づいていきます。こういうことは連休を利用してしかできませんので、自分の学習予定の中に入れて置かれるといいです。 中古の英語の本でもかまいませんから、買っておいて、連休初日、机の上においてあれば、すぐに読書は開始できますね。 たとえ初級のMagic Tree House でも、没頭して読めば、「英語学習をしている」と言うより、「読書をしている」という感じを体験できます。これって、そうそう出来ない貴重な体験なんですよ。




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)




高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は、とても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。