川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

練習を続けるコツ

前回は読者の方からいただいたメールをご紹介しました。 私はこの方が学校に行かなくても、発音の先生がいなくても、ご自分で、発音の勉強を始められて本当に良かったと思います。発音は自分で身につけることが出来ます。

1月に入ってから、またこの方から、母音と子音について、こういうことが聞いてわかるようになりました。と言うメールをいただきました。

私は「今まで、日本語のように子音と母音がセットになってしか聞こえなかったものが、子音と母音をそれぞれ分けて、聞き取れるようになってきていますね」と、またお返事を書きました。集中して聞いていくといろいろなことが聞こえるようになるのです。

それがうれしくて、また練習への意欲が湧いてこられたと書いていらっしゃるので、本当によかったと思いました。8ヶ月くらいがんばって、続けていただければ、基本的なことは通じる発音で言えるようになります。

練習を続けるコツはその日、その日の発音練習を丁寧にすることです。丁寧に練習した日は、静かなものですが必ず、満足感があります。あせる気持ちが心にあると、何をやってもうまくならないような気がしていやになってしまいますが、「今日の練習を丁寧におこなった」と思えると、そんなに劇的に上手になったと思えない日でも、心の中に静かな満足感が広がります。この満足感を毎日、積み上げていくと、やがて、自分の中に発音の実力が積み上げられているという実感が満ちてきます。

8ヶ月の練習と一口に言っても、それは今日一日の練習の積み重ねなのです。8ヶ月などと思わなくてもいいのです。朝、目がさめたとき、「今日一日分の練習を丁寧におこなおう」、と思って、実行してくだされば、あとは自動的に月日は流れますので、何も心配は要りません。 学習する人はその日の練習を丁寧におこなえばそれでよいのです。

深い川がゆっくり流れるように毎日、安定した気持ちで丁寧に練習をおこなってください。2011年10月3日のブログhttp://d.hatena.ne.jp/creato-k/20111003のなかの通訳の方の言葉にもありましたが、何の心配もなく、毎日安定した気持ちで練習を続けていくことほど、強いものはありません。こういう状態で、練習を続けると、自分の中に強固な発音の基礎が出来上がります。

自分の耳、口、脳を使って、自分で毎日努力して発音を身につけたという自信は、アメリカのような異文化の地で生きていくうえにも大きな支えとなります。 文化的背景から生じる価値観の違う人たちの中で、自分の信じるところを主張するとき、意見を言っている自分の発音があっているか違っているかさえ、先生にOKをもらわなければ、分からないようでは、とても自分の主張などできません。

自分のしゃべる言葉を自分の耳で確かめながら学ぶのは当然のことだと思います。自立した学習の基本です。



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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)





何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  私はとても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。