川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

高校時代の思い出

先回のブログで、中学時代、生徒会の指導をしてくださった先生の話を書きました。

そういう中学校生活をした私は、高校に入学してちょっとしたショックを受けました。  休日にその先生のところに話しに行って、少し、元気になったころ、先生からお手紙をもらいました。

歴史の先生でしたから、徳川家康の言葉をひいて、「人生は、重い荷を背負って、長い坂道を登っていくようなものだから、ゆっくり進んでいけばいいのだよ。 疲れたら時々腰を下ろして休んでいいのだよ」と書いてありました。

長いお手紙の最後にはこんなことが書かれていました。

「川合、勉強しろよ。  君が集中して勉強出来るのは、これから結婚するまでの間だ。  先生の言う勉強は学校の勉強のことではない。  読みたい本を読め。  考えたいことを心ゆくまで考えろ」

と書いてありました。  私は素直な(?)生徒でしたから、高校時代は学校の勉強をしながら部活をやりながら、読みたい本を読み、考えたいことを心ゆくまで考えました。  でもそれはちょっと苦しかったですね。  だんだん社会との接点が多くなる高校生には、本を読んでも、考えても、答えの出ない問題がたくさんありました。  

大学生になって先にブログに書いた仁科先生の教育心理学http://d.hatena.ne.jp/creato-k/20130312を受講したとき、私は初めて臨界期と言う言葉を聞きました。  ふつう英語の先生が臨界期と言う言葉を使うときは、英語を聞き取る能力や発音に関して言われることが多いですが、私の場合はまったく違うことからこの言葉を知りました。

仁科先生は「ある時期に何を見るか、動物にとって大変重要だ」というお話をされました。  何と言う種類の水鳥の話だったかは覚えていませんが、その水鳥は最初に目を開けて見たものを母親だと思い込む。  だから、最初に母親を見たひなはいつも母親の後を追いかけるようになる。  これは動物として自然なことですね。  けれども最初に目を開けたとき、ボートを見たひなは、ボートを母親だと思い込み、ボートばかり追いかけるようになる。  と言うお話をされました。

とても興味深いお話だったので、家に帰ってこの授業の話を母にしたら、「高校生のときの典子は、ボートばっかり追いかけるひなのようだった」と言われました。  生徒会指導をしてくださった先生にそういわれて、学校の勉強もそこそこに本を読み、ジーと一人で考え込み、何時間も友人と話し、見たいものがあると一人で出かけていく。  そういう私が、普通は母親を追いかけるべきなのに、ボートばかり追いかけているひなのように見えたのでしょうね。

確かに今でも「読みたい本を読め。  考えたいことを心ゆくまで考えろ」という先生の言葉を覚えているくらいですから、大きな影響を受けていたのでしょう。

私の2冊目の本を出版する話が出たとき、出版社の方が、私のブログを全部読んでくださいました。  そして、「川合先生、すごい読書量ですね」と言われました。  私はベストセラーや世間で話題の本などはほとんど読まないで、自分の関心がある本だけ読んでいますので、外でベストセラーの話題が出ても、加わることもありません。  だから私が本をたくさん読んでいるなど、誰も知らないと思っていました。  それで、「なぜですか?」と聞きました。  そうしたら、その人の書く文章を読むとその人がどのくらい本を読んでいるのか分かるのだそうです。  日常生活がそういうところに表れるのは面白いことだなあと思いました。



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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)




高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  私はとても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。