川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

お互いを respect する関係では使わない言葉

アメリカで友達になった人から聞いたお話を書こうと思います。  なぜかといいますと、日本人が平気で言っていることが、どれほどの衝撃を相手に与えるものかを解って頂きたいと思ったからです。  きちんと言葉を勉強して、相手の人の理解を得られる話し方を身につけていただきたいと思います。

彼女の友人の息子さんは中学2年生までアメリカの学校で過ごし、帰国して、帰国子女の多い高校に通っていました。  その高校では、帰国子女は帰国子女だけの英語のクラスで学ぶことになっていたそうです。  

ある日、教室が騒がしかったのでしょう、先生が「Shut up !」と生徒に言ったそうです。  それを聞いた息子さんは、その教師に向かって、「Shut up !」と言い返したそうです。

お母さんがそれを聞いて驚いて、「なぜ、そういうことをしたの?」と息子さんに聞いたら、

「先生はShut up なんて言わない。  先生はBe quiet. って言うんだ。
Be quiet. っていうのが先生なんだ。」

と、答えたそうです。  息子さんにそう言い返された教師は2度と教室でshut up とは言わなかったそうです。  

アメリカで私の子どものいた学校では生徒用に行動の指針のような冊子が配られていました。  教師と生徒、生徒と生徒は互いにrespect を持って接することがその第一番に挙げられていました。

つまり、尊敬を持って接する人間関係ではshut up という言葉は、使わないということです。  そういうことが当たり前に、生活の中で染み付いていた息子さんは教師からshut up と言われた時、大きな衝撃を受けたのでしょう。  いつも「静かにしなさい。」とご注意されていた先生から、突然、「黙ってろ」と言われたような衝撃を受けたのでしょう。  

言い返すというのはいかにも子供っぽい反応ですが、「他人をrespect しない人間には自分もrespectを持って接しない」という憤りをそうやって同じ言葉を返して表現したのでしょう。  だからその先生も教室で2度とそういう言葉を言わなくなったのでしょう。  shut up はそれだけの衝撃を相手に与える言葉だったのですね。

どんな場合でも、相手をrespect しない言葉を使ってはいけないと思います。  こちらも受け入れてもらえなくなります。  意見は違っても、基本的に相手をrespect した言い方を使って表現をしていくことを学んでいくのが、言葉の学習、英語の学習だと思います。

学校では悪い言葉は教えません。  たとえ小説などで出てきたとしても、教師がこれは、失礼な表現だから普通は使わないと、解説をします。  ですから、自分で映画やドラマで英語を学ぶときも言葉だけでなく、それがどういう状況で言われたのか、あわせて学んでおきましょう。


* * * 川合メソッドについて * * *

川合メソッドは今まで皆さんが、行なってきた単語だけの発音練習や言ったままで発音チェックをしないシャドウイングなどに比べるとかなりハイレベルな練習です。

口も耳も使いますし、自分の発音も録音してチェックしますし、発音習得に関係する様々な器官全体を訓練していきます。

こういう練習方法は仕事や学業で本当にネイティブ並みの発音が必要な人でないと、続けられないかもしれません。  旅行で英語を使うとか、友だちと楽しく会話したいという人にはそこまでの発音練習は必要ないかもしれませんね。

本気で、ネイティブ並みの発音が必要な方々しか続けられないと思います。  ですから、そういう方は、今までと違うこの方法にチャレンジしてみてください。  大変ですけれど、これだけの能力を鍛えれば、発音は変わります。




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)



高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  私はとても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。