私も生徒さんを教えていますからアドバイスをすることは役にたつことだと思っています。
でも私の考え方は生徒には音は聞けないから私が聞いて直す、ということではありません。
学習する人が、自分で自分の発音を直さなければいけない、誰も教えてくれない、と思って学習している場合は、自然と何を聞いても何を見ても、非常に鋭い感覚でそれを観察するようになります。 本人は自分はいつもより鋭い感覚で観察しているなどとは思っていませんが、「自分の発音のここを直すにはどうしたらいいか」という問題意識を持って自分の周りの英語を聞いている人は何を見ても何を聞いても反応が、鋭くなってきます。 この鋭さは先生が、「注意して音を聞いてください」と言ったくらいではとても生まれない鋭さです。
今はその評価も退任した時とは変わってしまいましたが、アメリカの連邦準備制度理事会のグリーンスパン氏がやめた時、(あの時はまだ彼の評価は非常に高かったです)ニュース番組で「その卓越した手腕と勘で、アメリカ経済を導いてきたグリーンスパン氏がやめることになり。。。。」と言っていました。
私が夫と一緒にテレビでこのニュースを聞いていたら、夫が、「勘で経済を導くのか?」と言ってちょっと笑いましたが、その分野に精通している人の勘は、「あたるか外れるかわからない」ような部外者の勘とは違いますね。
そのことを集中してやり続けている人が持つ勘、ふと「こうではないか」と思うことは、解決の糸口になることが多いです。 英語学習でも、いつも「自分の発音はここがお手本と違う、これを直すにはどうしたらいいか」こういう問題意識を常にもって英語を聞いている人は、地下鉄の駅で、ネイティブ同士が話している横を通っただけでも、突然「あっ、こういうことなのかもしれない」と発音の解決の糸口が浮かんでくることがあります。
自分で問題を特定してその解決方法を求めている状態。 これが、学習者の
「重要なことを捕まえる能力」を非常に上げるんですね。
いつも先生が教えてくれる、と思って練習している場合の何倍も生徒の「重要なことに気付く能力」は上がります。 今の世の中、生の英語はそこらじゅうで聞けます。 でも、自分が発音で解決したい問題を持っていると、同じ英語を聞いてもその問題の解決に最も重要なことに生徒は気づくんですね。 同じ音を聞いてもその生徒だけ、なぜそういう情報を捕まえるのか、たまに、不思議なくらいです。 感覚が鋭くなっているのでしょうね。
教師が教えることだけに一生懸命だと見えないものがあります。 生徒の内的欲求です。 おそらく、「生徒に音は聞けないから教師が教える」こういう信念に基づいて教えている場合、「この音を似せるにはどうしたらよいか」そういう問題意識を持って学習している生徒の感覚がどれほど鋭くなってくるか、彼らがどれほどの力を持ってくるか、ご存じないと思います。
こういう生徒にアドバイスすると、本人のなかにアドバイスが浸透していく度合い、定着していく度合いがぜんぜん違います。 また、そういう生徒は、教師のアドバイスから問題を解決する時のコツも掴み取りますので、その後の学習の進展も違ってきます。 彼らはアドバイス以上のものを掴み取ります。
生徒自身はそういう自覚はないかもしれませんが、「その力を使わないと、自分のほしいものが手に入れられない」、そういう状況で学んでいると発揮されていく能力があるんですね。 皆さんの中にもあります。 今はまだ、使われていないだけです。
金曜日に続きます。
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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。
高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)
高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。 しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています) これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。 学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。
これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)
皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。 (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。
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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。 日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)
高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。
現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。
文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。 導入されれば教育現場は大変迷惑します。 中止する必要があります。 なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。
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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。
「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。 他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。
私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。
「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。 他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。 ベストセラーの著者という名声ですか。 それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。 この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか? もう英語教育とは関係ないことですか。 私はとても困っています。
私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。 日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。 ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。 私の仕事の妨害をしないでください。
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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。