先回(6月15日)はプログラムに入れる本を9冊まで絞ったところまでお話ししました。 今日はその続きです。
今のプログラムより多い2冊はどこに入っていたかというとHatchet と Walk Two Moons の間のところにありました。 この2つの本のレベルはアメリカでは逆ですが、話の運び方がWalk Two Moons の方がわかりにくいので、日本人が読む場合はWalk Two Moons の方が読み切るまでのハードルが高いと私は判断しました。
Hatchet はリーディングの授業でも取り上げられるように、娯楽で読む本より、教科書っぽい文章なので、アメリカでは少し難易度が上なのでしょう。 でも日本人には、こういう文章は読みにくくはないと私は読んでみて思いました。 私のプログラムは、英語を学ぶ日本人のためのものですので、こういう順番になっています。
なぜここに2冊多く入れていたかというと、量を読めばそれだけ読むことに慣れて来ますし、アメリカには、このレベルの子供の本には良い本がたくさんあります。 それを読書力を上げるために活用しようと最初は考えました。
けれども自分の選んだ本を目の前のおいて考えているうちに、Magic Tree House からスタインベックまで一直線にレベルを上げた方がいいのではないか、という気がしてきました。
もしHatchet や Walk Two Moons を読んだ時、学習する人が「もう少しこのレベルの本で読むことに慣れていきたい」と思うのでしたら、ご自身で本を検索して読んでいただけばいいわけです。 (同じような本をどうやって探したらよいかは著書「英語発音、日本人でもここまでできます。」に書きましたが、お持ちでない方もいらっしゃると思いますので、最後にまた説明いたします。)
この英文読書プログラムは、本を読めるようになるのが目的で、終了後に学習する人が、今度は自分で本を選んで、読んで行くプロセスがあることを前提としています。
プログラム終了後に再びHatchet や Walk Two Moons のレベルの本を読みたいと思ったら、その時点でもう一度子供用の本にもどって読書をしていただいてもよいと思いました。
なぜかと言うと、Of Mice and Men を読んだ後に、再び、子供用の本にもどると、最初に読んだ時より、少し楽に読めます。 この「前より楽に読める」という感覚が読書をする人には、何とも言えない快感になります。 自分自身で、読む力が上がっていることが実感できるからです。
誰がほめてくれなくても、自分自身で、英語力が上がっている、ということがわかるのです。
ですから、読むことになれるための本は除いて、プログラムの本のレベルは直線的にあげることにしました。 (でも、このレベルの本は読書の初心者にはとてもやりやすい教材になりますので、プログラム終了後にも、大いに活用してください)
最終的に残った7冊を机の上において見つめながら、私は「これがプログラムの7冊」「最初のSeven Books」 と思いました。 その時、ニュージャージーにいた頃、夫から聞いた話を思い出しました。
この続きは来週書きます。
* * *
自分の読んだ本と同じようなレベルでよい本を見つける方法は次のようにします。
まず、Amazon.com のサイトに行き、自分が読んでよかったと思った本を検索します。 なぜアメリカのアマゾンのサイトに行くかというとレビューの数が、けた違いに多いからです。
そこで、「この本を買った人はこういう本も買っています」という欄を見てみます。 そこで、100人以上の人が星5つつけている本があったら大抵よい本ですから、メモします。
日本の洋書を扱う書店に電話して、その本が置いてあるかどうか聞いて見ます。 お値段もお聞きして、自分の予算内なら購入します。
* * *
Lの練習は毎日続けていただいていますでしょうか? 時間がなければ、練習(2)のLを長く言う練習だけでも結構ですから、続けてくださいね。 今日あたりから、「絡みつくようなLになってきた」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
相田さんはLでは、17日目に変化が表れましたが、次のWは苦手で、Wの練習に入ったときは、一か月だけでは強いWが言えなくて、2か月目の半ばころに強いWが言えるようになってきました。 沢さんはFが苦手でした。 人それぞれ個人差があります。
ですから、今目立った変化がなくても、がっかりする必要はありません。 この先5か月ありますので、気長に挑戦してください。
次回6月26日のネット上セミナーでは、新しい練習が入りますので、是非ご覧になってください。
=====川合メソッド2====================
6月5日から6月25日までの練習内容
3つのLの例文を2つの言い方で言う
練習の時はヘッドフォンを付けなくて結構です。
練習(1) 普通の言い方 5回
練習(2) Lを長く言う言い方 5回
================================
なお、「川合メソッド2」を営利目的に使用することはご遠慮ください。
(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン、発音講座、等々。
皆様にこのようなお願いをする理由は、こちらで、御覧いただけます。
====================================
高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。
高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)
高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。 しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています) これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。 学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。
これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)
皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。 (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。
====================================
英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。 日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)
* * *
高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。
現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。
文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。 導入されれば教育現場は大変迷惑します。 中止する必要があります。 なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。
* * *
何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。
「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。 他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。
私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。
「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。 他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。 ベストセラーの著者という名声ですか。 それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。 この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか? もう英語教育とは関係ないことですか。
私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。 日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。 ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。 私の仕事の妨害をしないでください。
* * *
* * *
クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。