川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」を出版したころ

本を出版した直後は、著者は自分の本が人々にどう受けいれられているか気になり、アマゾンのページを見たりします。

「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」を出版した時、私が見ていたのは、アマゾンの「この本を買った人はこういう本も買っています」という欄でした。  ここにだんだん英語の本が入り始め、2、3か月たつと、オリジナルセブンに入れた7冊全部が入りました。

私はこの時非常にうれしいと思いました。  本を読むということは大変なことです。  自分の貴重な時間を使い、頭も使いますから疲れます。  時々は辞書も引きますから、面倒です。  ですから、本を読んでくださいと言われて、「はい、そうですか」と読んでもらえるわけではありません。

私がどれほど、本を読むことが英語力を上げるために大事だと言っても、その方が納得してくださらなければ、本など読んではもらえません。

ですから、私の本を読んだ人が私の作ったプログラムにある英語の本を読んでくれている、ということは非常にうれしいことでした。  例え、一人の方がその中から一冊読んでくださったとしても、それは自分の貴重な努力をそこに使っているわけですから、本当にうれしいと思いました。  ありがとうございます。

最初のMagic Tree House を読むのに何時間かかってもちっとも構わないです。  それで、楽しかった、と思って、英語の本が読めたのなら、それが一番いいことです。  日本語の本でもそうですね。  自分が楽しめたら、読む時間は気にしませんね。  それと同じです。  時間は気にせず、自分のペースで読んでください。

日本語の本を読んだ時、皆さんは、速読をして、感動した本というのは、ありますか?  私はないですね。  速読どころか、自分に影響を与えた本というのは、丁寧に読んで、考えながら読んで、行きつ戻りつしながら、何度も読んだ本ですね。


以前ネイティブ並みの速さで本が読めると言っていた方が、The Giver を読んで解説をお書きになったとき、Birthmother を「産婆」と訳していました。  産婆というのは助産婦さんのことで、生まれてくる赤ちゃんをお母さんの体から取り上げる人のことです。

Birthmother を産婆と訳しているようでは、Giver の中で著者が言いたかったことは、わかりませんね。

速さではなく大事なのは、日本語で本を読んだ時のように、心を動かしたものがあるかどうか、そちらを重点にオリジナルセブンは活用してください。  それがないと、英文読書は続きません。  面白くないからです。

読書は学習とは違いますけれど、「英語でする」という点においては、学習の面もありますね。  自分の英語学習を振り返ると、学習というのは、丁寧にしたとき、心の中に充実感がある、という経験が多いですね。

読書は心に感じるものを大事に読めば、とても豊かな気持ちになります。 忙しくて続けられなかったら、その間、中断しても結構です。  時間が出来た時、また本を開いて、読み始めればいいのです。  

私などは、子供たちが小さかったころは、冬になると、すぐにカゼで、次々、熱を出しますから、勉強は、何度も何度も中断しました。  冬に読んでいた本を再び読み始めたら、春になっていた、などということはよくありました。  でも、また読み始めれば、続いていきます。  それなら、挫折にはなりませんね。  中断しても、また本を開いた時から、Reading は始まるわけですから。

先日、社会人の娘が、「今年で、社会人になって3年目か、、、、何にもしないうちに年だけ取っちゃうんだね」と、ちょっと焦り気味に言いました。  その時、私は、若い頃、放送局のディレクターをしている友人が、勉強会の会報を一緒に作っていた時、「少年老い易く、学成り難し」というけれど、少年も、少女(?)も、あっという間に年をとっちゃうんだよね〜」と言ったことを思い出して、笑ってしまいました。  それで、娘に「でもね、その分何かを自分の中に積み上げていくと、焦ることもなくなるよ」と答えました。  私にとっては、読書もその一つですね。 


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Wの練習を初めて4日目ですが、いかがですか?  Wの練習はLの練習に比べてやりにくいかもしれませんが、唇の力をつけると、自分のしゃべる英語全体が、明瞭になってきます。

6月1日のブログで、沢さんの「川合メソッド2」練習前、練習後の発音の比較を聞いていただきました。  

私は、沢さんの音読した文章を一度も彼女に発音指導していません。  ただ、「川合メソッド2」の練習が終わった後、練習前と同じ文章を読んでいただいただけです。

何も指導しなくても沢さんの発音があんなに変わったのは、「川合メソッド2」が日本人の発音に共通する、通じなくなる原因を解決する練習方法になっているからです。

もし、「2,3か月先にアメリカ出張の予定がある」、あるいは、「9月からアメリカに留学する予定である」という方がいらっしゃいましたら、7月5日にLの長さが聞き取れなかったとしても、来月のRの練習まで、一緒にやって、渡米してください。  今までより、ずっとよく通じる英語で話せます。

イタリア人やドイツ人が母国語なまりがあっても英語がよく通じる原因の一つが「子音が明瞭に聞こえる」ということです。  Rの練習までやっておけば、かなり発音は通じやすくなります。

著書「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」付属CDトラック6(Where's my bag?)のWの発音の違いが判らなくても、7月10日に公開したWの練習をしていれば、自分も通じるWの発音で話せるようになります。  そして、そうやってWを発音していると、「本当だ。。。。 Wにも長さがあったんだ。。。」とある日突然、わかる時が来ます。  わかってしまうと、「なんで今まで聞けなかったんだろう。。。」と思うのですね。



====子音を長く言う「川合メソッド2」=========
7月10日から16日までの練習内容

Lの練習(2) 長いLで例文を言う 3回
簡略腹式呼吸(水道管呼吸法) 3秒 x 5回
Wの練習(1) 普通のWで例文を言う 5回
Nの練習(1) 普通のN出例文を言う 5回
Wの練習(2) 長いWで例文を言う  5回
Nの練習(2) 長いNで例文を言う  5回
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なお、この練習「川合メソッド2」を営利目的で使用することはご遠慮ください。(皆様にそのようなお願いをする理由はこちらでご覧いただけます)

(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン、発音講座、発音訓練 等々。




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)




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高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。