川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

RとFの練習3回目 アンパンマン

子供たちが小さかった頃夕食の支度をしていると、私の後ろで子供達が見ているテレビの音がきこえました。  

初めてアンパンマンの主題歌を聞いた時は「これが子供番組のテーマソング?」とびっくりして、思わず振り返って、私も一緒に見てしまいました。

アンパンマンは、パンでできた顔が汚れたり、濡れたりすると力が出なくなってしまいます。  するとジャムおじさんが新しい顔を焼いて、持ってきてくれて、アンパンマンの方に投げると、古い顔が飛ばされて、新しい顔が付きます。

その時、新しい顔が、左から右にツルンと光るのです。光の帯が左から右にツルンと素早く移動するのですね。

このツルンと光が移動するイメージが、日本人が英語をしゃべるときの、子音から母音にツルンと素早く移ってしまう発音のイメージにそっくりなのです。

ネット上などで、日本人の英語を聞くと、「日本人の英語は本当に子音から母音に素早く変わってしまうの。  アンパンマンの新しい顔みたいに、ツルンって変わってしまうのよね」といつも思います。

こういうイメージがあるから「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」41ページにある図もまあるいお月様の図になったのでした。

左の三日月部分の光が、ツルンと母音に移動するのです。

今回、ブログを書くにあたって、スカパーのキッズチャネルを見て、「ツルン」を確認しました。  今、アンパンマンの番組はやっているのかどうかわかりませんが、なかったら、レンタルのDVDでも結構ですから、この光がツルンと移動するのをご覧になってみてください。

日本人の子音が素早く母音に移行する様子が感覚的によくわかります。

イメージというのは、特徴を理解するときにとても役に立ちますので、活用してみてください。  日本人の子音はツルン、ツルンという感じで、長さがなく、たたくみたいに短く、すぐ次の音に移行してしまいます。



なお、オーイーの練習はあと2週間で実際の英文をしゃべりながら、唇に力を入れる練習に変わります。  5回以上できる方は、10回くらいまで増やしてやってみてください。

娘も7月17日からオーイーの練習をやっています。  たったこれだけの練習ですが、一回だけ、仕事で、何かあったのか、気持ちに余裕がなくて、一週間に2日しか練習できなかった週がありました。

その週のレッスンでは、唇の力もさることながら、軟口蓋を上げて鼻腔に共鳴させることを持続させていることが出来なくて、歌は、あまり、うまく歌えませんでした。  今日は、どうしたの?という感じでした。

私は、娘がうまく歌えなくても、「とにかく続けることが一番大事」と思っていたので、それまで、何も言ったことはありませんでしたけれど、さすがに、「オーイー」と一日5回言うことも出来ない、というのは、問題だな、と思ったので、

「由紀子が歌を続けたいというなら、毎週レッスンをするけれど、これ以上はうまくならないから」  「毎日歌えない人が、うまくなりたかったら、オーイーを5回言うくらいの練習は、やりなさいね」と言いました。

そうしたら、その後からちゃんと練習してきました。  それだけでも、軟口蓋はよく上がりますし、言葉もしっかりしてきます。  小さな練習でも、毎日積み上げることが大事です。  毎日少しずつやると、本当に体は変わってきます。

続けるコツは、なるべく朝、やってしまうことです。  いろいろなことが起こってくると、忘れますし、覚えていても、ほかのことが気になって、練習する気にならなかったりします。  ですから、簡単な練習なので、朝、やってしまうといいです。

私は、昨日、出かけてきましたけれど、電車を待っている間に、周りに人がいなかったので、「イーウー」と練習していました。(もちろん声は出しませんでした)  出来る時にやってしまうようにすると、練習が続きます。 

今週でR、Fの練習は、3週目ですので、今週の終わりには、少し変化が現れると思います。  それまでは、とにかく続けてくだされば、結構です。  出来不出来は気になさらないでください。  Fは、この練習で、摩擦音の感覚に慣れていってください。    

* * * アンパンマンの顔がツルンと光るところを、是非ご覧になってください。  あらゆる感覚を使って子音の日本語化がわかるようにしていきましょう。  今回は視覚を使ってみました。

====子音を長く言う「川合メソッド2」=========
8月7日から9月3日までの練習内容

簡略腹式呼吸(水道管呼吸法) 4秒 x 5回
「オーイー」を5回、唇に力を入れてつなげて言う練習
Lの練習(2) 長いLで例文を言う  3回
Wの練習(2) 長いWで例文を言う  3回
Nの練習(2) 長いNで例文を言う  3回
Rの練習(1) 普通のRで例文を言う 5回
Rの練習(2) 長いRで例文を言う  5回
Fの練習(1) 普通のFで例文を言う 5回
Fの練習(2) 長いFで例文を言う  5回

=============================
なお、この練習「川合メソッド2」を営利目的で使用することはご遠慮ください。(皆様にそのようなお願いをする理由はこちらでご覧いただけます)

(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン、発音講座、発音訓練 等々。

学習者どうしの情報交換は歓迎します。  どんどん行ってください。





======================================


高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

====================================


英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)



* * *

中学生、高校生を誤った学校教育(英語教育)の方針から守る為、当分の間、下記の文章を掲載させていただくことにしました。

「英語で考える」という指導法は実際の英語習得の過程に反する指導法です。
実際の英語習得は、まず、わからない英語を分かる母国語で理解し(第一段階)、その後わかるようになった英語を大量にインプットすること(第二段階)によって、英語で考えられるようになって行きます。(2016年8月17日のブログ参照)

母国語は生徒が英語の意味が解らない段階で無理して使わせないようにするものではありません。  大量のインプットをしたとき、学習者の頭の中から無理なく自然に消えていくものです。

* * *

高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

* * *

何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

* * *


* * * 


クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。