川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

川合メソッド2を考案した経緯

私のブログには為政者から激しく妨害されているものがいくつかあります。このブログと併せてお読みください。日付をクリックすると移動できます。

「大学入試でスピーキングテストをすればスピーキング能力が上がる」というのは国民を騙(だま)す自民党の詐欺行為(犯罪)です。テストでスピーキング能力は上がりません。
2020年3月17日 各大学はスピーキング試験(民間試験)をする必要はありません。大学の先生方は受験生を騙す詐欺(犯罪)に加担するよう強制されることはありません。いかなる団体においても犯罪を強要する方針は無効です。(民間試験は50年やっても4技能向上に効果はなかった。)

2020年2月29日 ポートフォリオはベネッセの見込み顧客(高校生)のデータを国家に集めさせる極めて危険で悪質な手段です。 下村博文議員と安倍総理大臣がすべての国民のIDと個人情報をベネッセに与えてよいのですか。

2017年11月2日 中学時代に、きちんと発音習得を行った英語教育の専門家はいないのでしょうか?



* * * それでは今日のブログに入ります * * *


最初の本を出版して、1年2か月たった2012年2月私はある人から質問を受けました。  その方の名前を仮に小川さんとしましょう。  小川さんは信念を持って自分の仕事をしている方です。

小川さん「水村美苗さんの”日本語が亡びるとき“という本を読んでいたら、日本人の英語は通じない、と書いてありました。  川合先生、本当に日本人の英語は通じないのでしょうか?」

川合「日本人の英語を聞いたことのない人には、日本人の英語は非常にわかりにくい英語です。  通じない場合が多いです。」

小川さん「そんなあ。。。。」

川合「そうですよね。  日本に来る外国人の方々は、一生懸命日本人の英語を理解しようとして、聞いてくれますので、私たちは知りませんが、日本の外に出たら、日本人の英語を聞いたことのない人には、日本人の英語はとてもわかりにくい英語です。  通じない場合が多いです」

小川さんはその時まで、日本人の英語が通じないなど、夢にも思ったことはなかったそうです。

小川さん「だとしたら、国益だって損なうではありませんか」

川合「国益は、今まで、”十分“ 損なって来たと思います」

小川さん「それで、よいはずはありませんね。  日本人は自分たちの英語が通じないと知る必要がありますね。  川合先生、みんなにそのことを言ってください」

川合「私が言っても、皆さんが信じてくれるかどうかわかりません。  私には、肩書がありませんから。  大学の先生、とか、有名な外国企業のトップとか、副社長とか、そういう肩書がありません。  確かに私は、アメリカには10年いました。  英語学習も40年やってきました。  自分の子供が小学校、中学校、高校で、ゼロからバイリンガルになる過程も、毎日見てきました。  けれども私には肩書がありませんから、私が何を言っても、皆さんが信じてくれるかどうかわかりません」

小川さん「でも、日本人は本当のことを知る必要があると思います。  川合先生、みんなにそのことを言ってください」



私は、どうしたものか、それからしばらく考えていました。 水村美苗さんの本も買って読んでみました。 確かに、そのように書かれていました。   

そんなある晩、私は夜寝ている間に夢を見ました。  何の夢だったか、朝起きた時は、まったく覚えていなかったのですが、何か夢を見たことは覚えていました。

そして、夢の中で誰かにこういわれました。  「君には肩書なんかなくたって、人を納得させられるだけの材料は持たせてあるから」

卒論を書いていた時の夢を見て、先生からそういわれたのか、OLをしていたころの夢を見て、上司からそういわれたのか、わかりませんが、とにかく、朝起きた時、その言葉だけ覚えていました。

「そうだわ。  日本人の英語が通じない、という事実なら見て来て知っているから、その事実を皆さんにお話しすればいいのね」  私はそう思って、2012年3月より、日本人の英語は通じていない、ということをブログで少しずつ書き始めました。  最近、書いたのは、2015年9月1日のブログコロンビア大学で発表した東大生の英語が通じなかったことについて書いてあります。

私には肩書はないけれど、今まで経験した事実を皆さんにお伝えして、わかっていただくことは出来る、と思いました。  この時以来、私は、自分の知っている事実を皆さんにお話しし続けてきました。

文部科学省の「中学、高校の英語の授業を英語で行う方針」に対しては、発音習得に一日7時間で2年を要した息子の例をお話しして、失敗することを明らかにしました。(2015年6月1日のブログ)  大学の授業を英語で行うことに対しては、アメリカで4年過ごした、息子とA子ちゃんの例を提示して日本の学問は、大きな打撃を受けると、ご説明しました。 (2016年3月からの「大学教育を英語で行うこと」というシリーズ)

初心者に対する「英語を英語で理解する」という指導法が虚偽であることは、子供たちの実際の英語習得過程をもとに明らかにしました。  

(2019年加筆 【2017年の新学習指導要領に書かれていた方針:中学生にいきなり自分の言いたいことを英語でしゃべらせる】を実施すると発音がボロボロになることは、「私自身が中学時代、学校の勉強の一環として、一日2時間、2年間、発音習得をしてきた経験」からご説明いたしました。)

私は肩書のない一英語教師ですが、13歳から今日まで、英語との関連で体験した事実を皆さんにお伝えすることによって、皆さんのご理解をいただく努力をしてまいりました。

けれども、ただ一つ、事実を提示するだけでは皆さんに理解していただけないことがありました。

それが子音の日本語化でした。  

(24日に続く)


====子音を長く言う「川合メソッド2」=========
8月7日から9月3日までの練習内容

簡略腹式呼吸(水道管呼吸法) 4秒 x 5回
「オーイー」を5回、唇に力を入れてつなげて言う練習
Lの練習(2) 長いLで例文を言う  3回
Wの練習(2) 長いWで例文を言う  3回
Nの練習(2) 長いNで例文を言う  3回
Rの練習(1) 普通のRで例文を言う 5回
Rの練習(2) 長いRで例文を言う  5回
Fの練習(1) 普通のFで例文を言う 5回
Fの練習(2) 長いFで例文を言う  5回

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なお、この練習「川合メソッド2」を営利目的で使用することはご遠慮ください。(皆様にそのようなお願いをする理由はこちらでご覧いただけます)

(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン、発音講座、発音訓練 等々。

学習者どうしの情報交換は歓迎します。  どんどん行ってください。




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)





ついでなので、申し上げますが、高校の英語の授業を英語で行う方針も、失敗します。  現場の先生方の反対を押し切って、文部科学省のどなたの指示で、この方針が始まったのか、先生方は、文部科学省からの書面でご存じでしょうから、失敗が明らかになった時点で、その方にきちんと責任をとっていただいたら良いと思います。  子供たちの学力(英語力)をぼろぼろにしておいて、誰も責任をとらないことはあり得ませんので。  あれほど強い現場の先生方の反対を無視して失敗した責任は極めて重大で、もはや逃れることは出来ません。

また、「英語で授業」の根拠となった「英語で考える」という指導法の提唱者は、私の息子と同じ間違いをしています。  英語が出来るようになったら「最初は自分に日本語訳が必要だった」という事実を忘れてしまったのです。

もし、息子が「英語で考える」という指導法を提唱したら、私は、「太郎、“英語で考える”なんて、とてもあのころの太郎や由紀子には出来なかったのよ。あなたたちが、英語で考えられるようになったのは、わからない英語を日本語に訳して、わかる言葉にするという膨大な努力をした後だったの。  太郎は忘れてしまっても、お母さんは、覚えているからね。  化学の勉強で、こんなもの、英語でいくら説明されたって、わかんないんだよ。とお母さんに言ったころのことを、思い出してごらん」と注意してやめさせるでしょう。

「英語で考える」という指導法は、指導者の忘却の産物です。

本当のことを言えば、英語の実力の基礎は、彼らがもはや覚えてもいない「日本語訳を使った学習の時に作られていた」のです。

今まで、本人が忘れてしまうと、それを見ていた人が誰もいなかったから、証明できなかったのでしょうね。

でも、今回は、お母さんが全部見ていました。

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高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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私のDVDで発音練習をするときは、耳に注意を集中して音を聞いて下さい。
最初はテキストを見ながら練習していただいて結構ですが、文字に気を取られていると、実際の音よりも自分がこうだと思っている音のまま発音していることが多くあります。

私はDVDの単語の発音の練習のところで、Life や Leg のLの音をほんの一瞬ですが、日本語化しない「長さのあるL」で発音しています。  そういう音をできるだけよく聞いて、同じように言ってください。

Fight や Fin の Fの音も長さをもって発音しています。  Way や Wet の W の音も長さを保持して発音しています。  それを耳でよく聞いて同じように言ってください。
 
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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。