川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

任せておけば、本当に安心ですか?

皆さんは、自分が聞けないから誰かに発音を聞いてもらうとおっしゃいますが、皆さんが聞くことを任せた人は本当に音が聞けるのでしょうか? 

たとえば文章の発音を聞くことは、初級のゆっくりした文からお手本と比べて聞く練習をしてこないと、お手本との違いを聞き取ることはできません。  皆さんは、自分ができないから人に任せて聞いてもらえば安心だと思っていらっしゃいますが、本当にその人は文章で、正しい発音とそうでない発音を聞き分けることができるのでしょうか?  また、その人は正しい発音で文章をしゃべることができるのでしょうか。

「その人の文章の発音を聞いたことがないからわかりません」と皆さんはお答えになるかもしれませんが、文章の発音を聞いたこともない人に任せて、本当に聞いて直してもらえると思いますか?  まず、その人の文章の発音を聞いてみる必要があるのではありませんか?  高いお金を払って習いに行くのですから、公開していらっしゃらなかったら、「聞かせてください」とお願いすることは消費者として当然の権利だと思います。  

これから学ぶ異文化コミュニケーションでは自分が必要なものを相手が察してくれるまで待っていても、与えてもらえません。  必要なものは自分で行動して入手しましょう。

自分ができないから人に任せて聞いて直してもらう。  と言っても、本当に任せて大丈夫なのか、自分で、きちんと必要な情報を取って、考えてみるべきではないでしょうか。  私たちの周りでは何でも人に任せてしまう。  そういう態度が原因で、問題がどんどん大きくなってしまうことがあまりにも多いのではないでしょうか。  専門家に任せておけば大丈夫だと思ったことが、実はそうではなかったと言うことが、いくつも現れてきているのではないでしょうか。  

皆さんが、できないと思うことを簡単にできる人なんて、そんなにいないと思います。  「本人が私に任せれば、安心ですと言っている」ただそれだけの根拠で、任せて本当にできると思いますか?

自分で、必要な情報を取って考えましょう。  
自分でできるところまでやってみましょう。  それから、必要な情報を取って、任せていいのかどうかもう一度考えて見るのでも、遅くはありません。  自分自身で、必要な情報を集めて考えてみることも大事です。

皆さんは「あなたにはできません」と言われて信じる必要もありませんし、「私に任せれば、安心です」と言われて信じる必要もありません。  必要なのは自分の手で、確かめて見ることです。  それは手間がかかりますが、そういうことを一つ一つ自分の手でやっていくことが自分の力を育てます。 

私は聞くことを他人に任せてしまうと、聞く力は「もう必要のない能力」と認識されて衰退すると書きました。  それと同じで、「考えること」「調べること」「判断すること」を他人に任せて、「やってくれるから安心」「頼っていれば安心」と他人に任せていたら、「考える能力」も「調べる能力」も「判断する能力」も「必要のない能力」と認識されて、どんどん後退してしまうのではないでしょうか。 

まず、自分でできるところまで、やってみましょう。  それから、決めても遅くはありません。




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)





高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  私はとても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。