私は昨日のブログの最後で、「細かい音の違いは重要ではない」と思っているとそれを聞きわける努力をしないので、どんどん細かい音を聞きわける力はなくなって行きます、と書きました。
私が発音練習を始めたころ、中学生が読めるような詳細な発音の解説書はありませんでした。 でも、知らなくても、耳で聞いて、Nの音の細かい違いに気づくことによって、私は、日本語のNとは違う英語のNの発音も文章で言えるようになりました。(単語一つだけの時は正しく言えていたのが、文章になったら、舌の先が歯茎についていないNでDenver と発音していることを知りました。) ですから、ぜひ発音練習の時は、「細かい音の違いは重要ではない」と決めつけずに、集中して聞いてください。
今、Nの発音の仕方の違いや母音の区別が分かるようになって、やはり、細かい音の違いは重要だったと思います。 細かい音の違いを聞く能力を育ててきてよかったと思います。 それに、この細かい音の違いが聞けないと通じる発音で話せないのです。 日本人の発音を通じなくしている子音のすり替わりが聞けないからです。(これについてはホームページ通じない日本人の発音http://creato-k.com/advice-summary-010.html をご参照ください。) 「細かい音の違いは重要ではない」と思っていると、母音の区別も、子音のすり替わりも何も聞けるようにはなりませんので、ご注意なさってください。
私の2冊目の本には私が聞き分けたこれらの音のポイントが解説してあります。 けれども、川合メソッドの基本の練習からしていないと、理解するのは難しいかもしれません。
今の発音の先生だったら1年たっても上手にならなかったら「だから細かい音など気にしていると、ぎこちない発音になるんだ」とおっしゃるかもしれませんが、2年たったら、私はちゃんと正しい発音でしゃべれるようになりました。 みなさんも焦らなくて大丈夫です。
最初はどんなにぎこちなくても、練習していれば、やがて滑らかにしゃべれるようになります。 それを焦って、正しい発音が定着する前に「英語らしくしゃべろう」などとするから、「流暢だけど、何を言っているかわからない」発音になってしまうのです。
お手本と同じ発音が定着してからスピードを上げて流暢にしていけば、何も問題はないのです。 2年間、毎日練習すれば、どんな人でも正しい発音で言えるようになります。 それからスピードを上げればいいのです。 そうすればナチュラルスピードで、ネイティブと同じ発音でしゃべることも出来るようになります。 「流暢だけれど何を言っているかわからない」という発音ではなく、1月9日のブログhttp://d.hatena.ne.jp/creato-k/20130109(「ネイティブも美しいと思う英語」)にも書いたとおり、流暢で、正確でネイティブも美しいと思う発音で話せるようになります。
今の時代、生の英語を聞く機会はたくさんありますね。 きちんと手順を踏んで、勉強されれば、2年くらいで、とても上手な発音が身に着けられます。
成功のカギは「聞こえた通り、文章で発音する」です。
この時、カギとなる「聞く力」をつけるにはどうしたらよいか。 それは11月2日のブログ「聞く力を高める集中力をどこで身に付けるか」http://d.hatena.ne.jp/creato-k/20131102、をご覧ください。
原則は「聞くことを他人や機械に任せない」ことです。
最も自分の能力を上げる集中力のいる練習を他人や機械に任せないことです。
能力は使わなければ発達しません。
川合メソッドは集中して音を聞くことによって、「現在自分が聞き分けられない音を聞き分けられるようにする能力」を発達させます。 発音を教える教師と同じかそれ以上に発音が聞きわけられる能力を学習者の中に作り上げます。(11月6日のブログ「私と同じことを聞き分ける生徒さん」http://d.hatena.ne.jp/creato-k/20131106をご覧ください。) だから完成度の高い発音が身に付きます。
川合メソッドは実際にやって慣れていくと、それほど、大変ではありませんが、「先生に言われた通り発音する」というやり方ほど、楽(らく)ではありませんので、本の購入はよく検討されてからがいいと思います。 私の最初の本はDVD付きですが、図書館の館外貸し出しを許可していますので、図書館にあればまず、そちらをお読みになってからがいいと思います。 川合メソッドは「簡単にネイティブっぽくしゃべりたい」という方には向かないメソッドです。
「完成度の高い発音を身につけるために、それなりの努力はします」という方にはぜひ行っていただきたいと思います。 「聞く力」「聞いたとおりに発音する力」を最大限に使って自分の中に発達させます。 自分の耳、口、脳(2冊目の本の第一章をご参照ください)の力を使うのですから努力するのは自分です。 だから自分の能力が変わります。
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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。
高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)
高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。 しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています) これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。 学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。
これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)
皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。 (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。
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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。 日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)
高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。
現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。
文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。 導入されれば教育現場は大変迷惑します。 中止する必要があります。 なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。
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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。
「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。 他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。
私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。
「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。 他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。 ベストセラーの著者という名声ですか。 それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。 この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか? もう英語教育とは関係ないことですか。 私はとても困っています。
私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。 日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。 ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。 私の仕事の妨害をしないでください。
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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。