川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

N,W練習1か月後

8月6日(土)で、N,Wの練習を始めて4週間になります。

Wの長さが聞き取れるかどうかは、初級用の教材で、Wood あるいは Woods という単語を聞いてみるとわかりやすいです。  中学3年生の教科書のCDを聞いていましたら、Went や Want という単語でも、長さがあることがわかりやすいものもありました。

けれども、もし、まだWの長さが聞き取れなくても、心配しなくて、大丈夫です。  この後も練習していきますので、もう少したつと、聞き取れるようになります。

Nについては、沢さんに、文学作品の朗読を聞いていただきましたが、Nの長さがわかりませんでした。  それで、The Parent Trap という映画の31分46秒のところにあるリンズィー・ローハンの「No, No, No.」というセリフを聞いてもらいましたら、「Nの長さがよくわかりました」ということでした。

双子が入れ替わるためには、「あなたはピアスをしなければだめよ」と言われて、「No, No, No.」という場面です。

もしレンタルで見られるようでしたら、聞いてみてください。  この映画はよい映画ですので、英語学習をしている人なら見ておいて、損はないと思います。  日本語の映画は、以前「ファミリーゲーム」という題で、レンタルショップにおいてあった、と聞いたことがあります。

私が持っているのはこちらです。
[https://www.amazon.com/Parent-Trap-Special-Double-Trouble/dp/B0007LXPBI/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1470276109&sr=8-3&keywords=parent+trap:title=https://www.amazon.com/Parent-Trap-Special-Double-Trouble/dp/B0007LXPBI/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1470273755&sr=8-3&keywords=parent+trap
]
Nの場合も、Wと同様に、たとえ今長さが聞き取れなくても、これからも練習を続けていけば聞き取れるようになりますから、心配はいりません。

8月7日より、FとRの練習に入り、NとWは子音が長い練習(2)のみ、3回行っていくことになります。  


皆さんは、Wの音を長く言う練習(2)を1か月行ってきました。  もうお分かりだと思いますが、唇をすぼめてWの音を長く発音していると、唇が、細かく振動しているのが感じられると思います。

これから英語をしゃべるとき、もし、文の最初に、Wから始まる単語があったら、(例えば What is it ?) 最初のWの発音で、すぼめた唇が振動するのを感じてから、文をしゃべってください。

What is it? と発音する場合、What の W を発音するときに、唇をすぼめて振動を感じてから、「ア」の母音に移って、文全体をしゃべってください。  

ウワットイズイット  みたいに聞こえますね。

そうやってしゃべると、今までと勝手が違って、Wの音で、もたついているように感じるかも知れませんが、10回くらいそうやって文全体を発音してみてください。  違和感はなくなると思います。  それが、英語の発音です。  子音が長さを持っていますので、よく通じます。

慣れて来ると、そんなにもたついている感じはなくなります。  むしろ、それが普通になります。  すると、だんだん、日本人の英語を聞くと、「子音が短い」と感じるようになります。

私は「英語発音、日本人でもここまでできます」付属DVDの57分20秒のところでWの発音の解説をしています。  その時 Way Wet という単語を発音しています。

それを見ていただくと、Wの口の形で一瞬止めて発音しているのがわかります。

映像というのは動いていますので、漫然と見ているとポイントがつかめません。  自分の見たいところに焦点を当てる為に、こころの中で、「Wのところで、口の形が一瞬止まるところを見るんだ」と目的を自分に言い聞かせながら見ていると、Wのところで、一瞬口の形が止まるのが、見られます。

文の最初の単語がWから始まっていたら、そうやって発音してください。

今まで練習してきたLやNも、文の最初にあったら、練習(2)ほど長くする必要はありませんが、しっかり舌を上の歯茎に付けてLやNを発音してから文全体をしゃべるようにしてみてください。  

長さを持った子音で発音できますので、よく通じます。

「でも、そんなことしていたら、速くしゃべれないんじゃないの?」と心配なさる方もいるかも知れませんね。  大丈夫です。

私は少し前まで、ラジオの上級者向けの英語講座の英文を音読練習に使っていました。  6週間、同じテキストの英文を音読していましたので、(「続・英語発音、日本人でもここまでできます。13章「私の音読練習」に書いてあります)英文を読んでいた時のことはよく覚えています。

上級者用の講座でしたので、その日のテキストの場面でネイティブが会話するスピードも、ナチュラルスピードでした。  それでも、一緒に音読練習していると、例えばLittle という単語の最初のLで、舌が上の歯茎にしばらくくっついているのが、わかりました。  ナチュラルスピードで読むときに最初のLを長さを保って読んでも、もたつくことはありません。

最初のLが特に長く言われた文などは、ナチュラルスピードで同時音読していても「舌が、歯茎にくっついて、遊んでいる」などと思う時もありました。  そんな時は「これが子音の長さなんだなあ」と思いました。

また、Lで舌先が歯茎にくっついている様子が、まるで、「釣りざおの先端が、板と板の継ぎ目に挟まったみたいに、なかなか離れないでくっついている」、と感じたこともありました。  そうやって、Lを長く発音しても、スピードは落ちませんでしたから  Lを長く発音してももたつくことはありません。  

このように、これからは、日常、英語をしゃべるときも、Wが文の最初にあったら、Wを発音しながら、唇が細かく振動しているのを感じてから文をしゃべりだしてください。  文頭に来たL、Nも、舌を歯茎にぴったりつけて音を出してから文をしゃべり出してください。  よく通じる子音で話せます。  同時に非常に英語らしい発音になります。

周りの人は、皆さんのしゃべる英語がとても英語らしいと感じても、もしかしたら、何が違うのかわからないかもしれません。  それで、「どうやって発音しているのですか?」と聞かれたら、皆さんが教えてあげて下さい。  たくさんの日本人が、通じる発音で話せるようになるといいなと思います。

これができるようになった方たちは、日本人の英語を通じるようにリードしていく方たちです。  「英語を通じるように話したい」と思っている日本人にとって、大事な役割を担う方たちです。  聞かれたら、どうぞ教えてあげてください。

====子音を長く言う「川合メソッド2」=========
7月17日から8月6日までの練習内容

Lの練習(2) 長いLで例文を言う 3回
簡略腹式呼吸(水道管呼吸法) 3秒 x 5回
Wの練習(1) 普通のWで例文を言う 5回
Nの練習(1) 普通のN出例文を言う 5回
Wの練習(2) 長いWで例文を言う  5回
Nの練習(2) 長いNで例文を言う  5回
「オーイー」を5回、唇に力を入れてつなげて言う練習
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なお、この練習「川合メソッド2」を営利目的で使用することはご遠慮ください。(皆様にそのようなお願いをする理由はこちらでご覧いただけます)

(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン、発音講座、発音訓練 等々。

学習者どうしの情報交換は歓迎します。  どんどん行ってください。




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)



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高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。