川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

萩原先生の一言

英語の歌を仕上げたとき、その録音を残しておくことがよくあります。そういう時は一番よく歌えているのを選びます。普通は、自分でどの録音がよいかすぐに決まるのですが、あるとき、2つ残った録音のうち、A,Bどちらにも決められなかったことがありました。Aは聞いていると、「いいなあ」と思うのですけれど、2,3箇所、ちょっと不満足なところがありました。Bは、全体を聞いてみると、そんなにインプレッシブでは、ありませんが、ミスはなく無難に仕上がっていました。

萩原先生にどちらがいいか選んでいただきました。2曲聞いたあと、先生は即座に「Aがいいです。」とおっしゃいました。「なぜですか?」とお聞きしたら、「流れているから。」とお答えになりました。「なるほど。」と思いました。

自分が歌ったときのことを思い出すと、いろいろなことをあれこれ気にしないで、流れるように歌ったときのほうが、曲全体を聞いたときの美しさや、訴えるものの大きさがとてもストレートに伝わってくるような気がしました。歌と言うのは流れるように歌うから、美しく、インパクトがあり、本人も満ち足りた気持ちになるのだろうと思いました。

川合メソッドでは、発音を練習するために英語の歌を歌うことはしません。発音はしゃべるときの口の形で、しゃべるときの文章で習得します。歌うときの口の形としゃべるときの口の形は違うからです。母音の特徴をつかむ前に、歌で発音練習をすると、母音の区別があいまいな発音になります。発音練習はしゃべる文章で行いましょう。

大体、基本の発音ができるようになったら、もう発音は気にしないで、自由に歌を歌ってください。(文章で発音練習を続けていけば、発音は必ず、習得できますので、心配しなくて大丈夫です。)歌を歌いながら発音を正しくしていこうなどと思っていたら、とても楽しくは歌えないですね。歌をお勉強に使うと、歌本来の流れるような美しさはなくなります。気持ちも流れないので、歌って心が満たされるようなこともありません。

歌は、楽しく歌ってください。そうすると気持ちも音楽も流れて、上手になっていきます。

私の本についているDVDには以下の4曲が収録されています。

My Favorite Things (サウンドオブミュージックより)
Ten Little Indians
My Bonnie
Beautiful Dreamer
(いずれも、伴奏、歌唱指導は萩原先生です。)

私は、中学時代の2年間、文章で英語の発音を習得しました。高校生になったとき、「あの歌、歌いたいな。」と思った英語の曲は、ほとんど全部、歌えました。歌で、発音を習得すると、母音の区別があいまいな発音になりますが、しゃべるときの口の形で発音を身につけると、どんな歌を歌っても乱れない、強固な発音の基礎が身につきます。発音はしゃべるときの口の形で身につけましょう。




* * *


====================================


高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

====================================

英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)





高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

* * *

何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は、とても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

* * *

* * * 


クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。