川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

発音練習のやり方を変える。

英語の文章をしゃべるとき、単語と単語が結びつく組み合わせ、そのとき起こる音の変化は無数にあります。この変化を全部誰かに教えてもらうことは不可能です。またリズムとイントネーションはどんなに上手に説明されても自分で聞かなければ、同じにいえるようにはなりません。

初級のやさしい文章から自分の耳で聞いて同じに言う練習をしてきた人は、たくさんの文章を聞いていくうちに、単語が結びつくときの音の変化、文章の音の強弱、音の高低、などを聞こえたように発音できるようになっていきます。そうすると英語のリズムとイントネーションで滑らかに話せるようになっていきます。

ぜひ、初級のやさしい段階から自分の耳で聞いた音と同じように口で発音する力を伸ばしてください。 人間は自分の耳で認識できない音は言えません。

言葉をしゃべるときのこの変化する音の流れを、誰かに教えてもらえば言えるようになると、皆さんは思いますか?

この音の流れは、自分の耳で聞かなければ同じにはいえませんね。この練習は早く始めればはじめるほど、上手になります。あまり、単語だけで、長い期間、発音練習をしないで下さい。 必ず、文章の発音練習をあわせて行ってください。

子供たちを見ていて思ったのは、彼らは、友達といるときも先生の話を聞くときも、(まったく英語がわからないときから)いつも文章で、英語を聞いていたということです。彼らは文章でつながった音しか、生活の中で聞いていないんですね。(もちろん、一語での受け答えもありますけれど。英語がまったくわからなかった娘でさえ、絵を見ながら、物の名前を先生について言っていたのは最初の一ヶ月もなかったと思います。)

だから子供たちは、今も、聞いたようにしゃべっています。彼らの英語は単語ごとにぶつぶつ切れません。息子は高校のESLのクラスに最初はいました。そこでは「何か質問されて単語で答えることはいけない」と指導されていました。「フルセンテンスで答えなさい。」と先生に注意されるそうです。これには発音以外の指導の要素もあったと思います。

日本にいる人は帰国子女と同じことはできないかもしれませんが、たとえ発音練習であっても、音は文章でつながる状態で聞いていった方がいいと思います。それが、しゃべるときの英語の音なのですから。そうすれば、ぶつぶつ切れる英語でしゃべることもなくなります。




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)






高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は、とても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。