川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

一日分の力を蓄える

2月7日のブログhttp://d.hatena.ne.jp/creato-k/20130207アジサイの花がだんだん花を咲かせる力を蓄えているように、発音能力も少しずつ皆さんの中に蓄えられていると書きました。それがあるところまで来ると発音のブレイクスルーとして現れると書きました。

発音能力を蓄えるには、毎日、その日の練習を丁寧におこなってください。そうするとその日、一日分の力が蓄えられます。

急いで、早く蓄えようとすると、残念なことにこの力はざるに水を入れたように溜まりません。 なぜなら、気がせいているときは、新しいことは聞こえないからです。 「昨日まで聞こえなかった音が今日聞こえた」と言う体験は心が急いでいるときには出来ないのです。音を聞くときには、「早く発音を習得したい」とか、余計なことを考えない方がいいです。 何にも考えないで、音をじっと聞いてください。そうすると、音の方からその秘密を開示してくれます。 

短期間で発音を習得したい人は「大体通じる発音」で、よしとするのが合理的です。

完成度の高い発音の習得はある程度の期間が必要です。はじめからそのことを理解したうえで、自分にあった学習法を選んでいかれると、失敗がないと思います。

* * * 英語のリズムの習得について * * *

耳でたくさん聞いた英語の音を口は再生しようとします。ですから、どういう英語をたくさん聞くかと言うことはとても大事です。この意味から言うと、英語のリズムを習得するまえに、日本人の話す英語をたくさん聞かないで下さい。

勉強会などに行きますと、最初から最後までほとんど、等間隔で途中で切れる日本人の英語を聞くことになります。そうすると自分も等間隔で途中で切れる英語が耳の中に残っているので、そうやって話すようになります。 ですから、英語のリズムでしゃべれるようになるまで、なるべく日本人の英語は聞かないで下さい。教材用の英語でも結構ですからネイティブの話している英語を聞くようにしてください。 リズムの習得は最初が肝心です。日本語のリズムで話し始めると、その方が楽なので、なかなか抜け出すのが難しいです。また、日本語のリズムで話される英語ばかり聞いていると自分が日本語のリズムで話していても、気づかなくなってしまいます。

これについては2冊目の本「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」の155ページも参考にしてください。

リズムの違う英語は通じませんので、気をつけてください。理由はこちらの(1)をお読みください。http://d.hatena.ne.jp/creato-k/20110531



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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)




高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  私はとても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。