「英語で考える」ということは地道な英語学習を続けた結果、「英語がよく知っている言語」として、学習者に定着した時に初めてできることです。 いわば、長い勉強の末に到達するゴールのようなものです。 初級の生徒が形だけ上級者と同じ事をやっても、頭のなかでやっていることは初級者のままです。 英語で考えているわけではありません。
英語学習は英語力の発達に合わせてやっていく時、最も効果が上がります。 初級者、中級者には、初級中級の時期にやらなければならないことがあります。
わからない単語の意味を母国語の助けを借りて理解し、分かる語彙を増やしていきます。 日本語と違う構造で組立てられている英語の文章を文法の力を借りて正確に理解できるように学習して行きます。 これが、初級、中級の学習者の学習事項です。 英語を英語で理解している、あるいは英語で考えている上級者のやっていることを真似をすることが初級、中級の実力を育てるわけではありません。
英語だけの環境に置かれて英語だけを聞いたり読んだりすれば、自動的に語彙も文法もわかる、というのは残念ながら、誤った思い込みです。 そうであってくれればこんなにてっとり早いものはありませんが、実際にはそういうことはありません。 これについては5月22日のブログ「こんなもの、いくら英語で説明されたってわかんないんだよ」をお読みください。http://d.hatena.ne.jp/creato-k/20130522
たとえ帰国子女が、自分は英語の環境に置かれて、最初から英語が理解できたといってもそれをそのまま信じて、英語の環境に置かれれば、自然に英語が理解できるようになると、思わないほうがいいです。 本人が英語習得の過程を忘れているだけですので。 これについては5月30日のブログを御覧ください。http://d.hatena.ne.jp/creato-k/20130530
初級者、中級者にとっての英語学習とは何か。 それは、分からない英語を、母国語の助けを借りて、できるだけたくさんわかるようにしていくことです。 易しい教材から、難しい教材に徐々に移行しながら、わかる範囲を拡大して英語を理解するスピードを上げていくことです。
正確に理解したあと、母国語を経由する時間を短縮し、最終的になくしていくのが、英語を英語で理解できるようになるための道筋です。 「英語で考える」は、こういう勉強を積み重ねた結果できること、いわば、ゴールであり、出発点からできることではありません。
初級者、中級者は、語彙を学び、文法を学び、たくさん読み、理解のスピードを上げ、英語がよく分かる言語になるまで母国語の助けを借りて学んでください。
ヨーロッパの言語が母国語の人が英語を学ぶのに比べて、日本人が英語を学ぶのに、時間がかかるのは、言語の性質が違いすぎるので仕方がありません。 特に語順の問題は大きいと思います。 日本語は文の最後に来て否定文だとわかる語順です。 語順の問題はしゃべるときに、非常に高いハードルになりますね。 だからスラスラしゃべるのが、大変なのです。 これは言語の特徴ですので、仕方がありません。 また、英語と日本語は英語と他のヨーロッパの言語のように同じ語源を持つこともありません。 日本人が英語を学ぶのはヨーロッパの人々が英語を学ぶのと同じには論じられませんね。
まだ英語が、よく知らない言語であるときに、無理に英語のまま理解しようとすると曖昧な理解になります。 学習の初期に最も身につけなければいけない英語の基本形が曖昧になります。 曖昧な理解は英語力の向上を妨げる一番大きな原因の一つです。 私は、初級者が英語で理解するなどといって、曖昧な理解になることはなんとしても避けたいと思います。 しっかりした基礎ができていないと英語力は効率的に積み上げられないのです。
膨大な学習をしてきた上級者とほとんど語彙もない初級者が同じことを頭のなかでできるはずがありません。 ゴールから勉強をスタートさせる人はいません。 ゴールに行くためにはゴールでやっている人のことを真似するのではなくゴールに行くために必要な勉強を出発点から一つ一つ積み上げて行くことです。 それが初級や中級の学習者がしなければならないことです。
学習は英語力の発達に合わせて行なって行きます。 それが、効果的に英語力が形成されるための重要なポイントです。 「英語で考える」は私が学生の頃から言われていた勉強法でした。 けれども、残念ながら初級者には出来ない学習方法です。 ですから効果を上げることはできなかったのでしょう。
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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。
高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)
高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。 しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています) これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。 学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。
これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)
皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。 (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。
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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。 日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)
高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。
現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。
文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。 導入されれば教育現場は大変迷惑します。 中止する必要があります。 なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。
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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。
「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。 他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。
私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。
「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。 他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。 ベストセラーの著者という名声ですか。 それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。 この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか? もう英語教育とは関係ないことですか。 私はとても困っています。
私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。 日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。 ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。 私の仕事の妨害をしないでください。
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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。