「なぜこういう題名にしたのですか?」ときかれることがあります。
まだ、姉も私も独身のころ、家でテレビを見ていました。落語をやっていました。それを聞いていたらこんなお話でした。
3軒レストランが並んで建っていました。一番右のお店が、「日本一おいしい店」と看板を出しました。そうしたら、真ん中のお店が「世界一おいしい店」と看板を出しました。最後に残ったお店が「入り口はこちら」と書きました。
ここで観客がどっと笑いました。この話をどういうわけか50歳を過ぎた今も私はずっと覚えていました。
英語発音を学習する本はたくさんあります。ネイティブのような発音になると謳う本、正確な発音になると謳う本。本当にたくさんあります。日本人にとっては、英語発音を身につけるのはとても大変です。
その大変さは、私たちが、日本語を母国語としているところから来ています。口の形も息の強さも言葉の癖もすべて英語とは違う日本語を母国語としているところからきています。
ネイティブの発音をDVDで見て、一生懸命、発音練習をしている人がいる。でも、その人が見ているネイティブは、あなたとは、口の中の空間も、息の送り方もぜんぜん違うやり方で、その発音をしているのです。
そういう口の空間や息の送り方を知らないと、同じ音は、出てこないんです。
英語の発音を習得する過程で、学習者の母国語が日本語だという事実を考慮しないで英語発音を教えることはできないと私は思います。
いくつかの偶然が重なって、私は、シカゴである日突然、ネイティブがどうやって英語を発声しているのか自分の体で体験しました。(これについては本の中に書きました。)
その偶然とは次のようなことです。
*13歳から、ネイティブのモデルの発音を聞いては、同じに発音して録音し、「自分で」聞き比べて直すという練習をしていたこと。(他人に直してもらうのではなく、自分の口とつながる耳で違いを見つけて直していたこと。)
*たまたま夫がアメリカに赴任して、それについていったこと。
*16歳からずっと声楽を学んでいたこと。
この3つの偶然が重なって、私はシカゴ赴任中に、ネイティブがどうやって英語の発声をしているのかを自分の体で体験しました。35歳のときでした。
それからずっと、母国語である日本語を話しながら、英語でネイティブのような発音をするにはどこをかえればよいか、自分の体を使って練習してきました。
2度目のアメリカ赴任のとき、西洋歌曲の発声法の口の形を明確に教えてくださったオペラ歌手、萩原先生と出会ったことによって、それを川合メソッドとして、完成させることができました。
「英語学習者の母国語が日本語である。」という事実に対策を立てずに、英語発音を習得させることは不可能です。
日本人には日本人の英語学習の「入り口」がある。そう思ったとき、「ネイティブの発音になる“レストラン”」に行くにも「正確な発音になる“レストラン”」に行くにも、日本語を母国語としている人にとっての「入り口はこちら」です。 私はそう思いました。 それが川合メソッドだと私は思いました。
なぜなら、「日本人」が「英語の発音」をする難しさに正面から取り組んできた日本人のメソッドだからです。
困難なのは「日本人」が「英語発音」をするという部分なのです。それで、本は、「英語発音、日本人でもここまでできます。」という題名になりました。
この本は、日本語を母国語とする人のために書かれた英語発音の本です。発音する人が日本人だという現実に正面から、取り組んだ英語発音の本です。
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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。
高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)
高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。 しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています) これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。 学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。
これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)
皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。 (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。
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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。 日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)
高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。
現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。
文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。 導入されれば教育現場は大変迷惑します。 中止する必要があります。 なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。
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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。
「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。 他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。
私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。
「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。 他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。 ベストセラーの著者という名声ですか。 それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。 この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか? もう英語教育とは関係ないことですか。 私は、とても困っています。
私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。 日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。 ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。 私の仕事の妨害をしないでください。
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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。