川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

「口の形を習うこと」と「ネイティブのようにしゃべること」との間を埋める練習(1)

最近、娘が何か用があって私のところに来るときは、私はブログの原稿を書いているときが多いです。娘は私のブログなどまったく読んでいませんが、パソコンの前に座ってじっと考え込んでいる私を良く見ているせいか、昨日「ママのブログって書くの疲れそうだね。 感想とか書いてるだけじゃなさそうだもん。 何かずっと考えて、考えたことを再構築して文章にしているみたい、、、、、」と言われました。

そうですね。私はブログを書きながら、いつも同じ事を考えています。
それは、、、、

こんなに日本人が時間も努力も使って発音を勉強しているのに、日本の外に出たら、日本人の英語は通じない。 それは、練習のやり方が違うからだと私は思っています。練習方法さえ変えれば日本人の発音は十分通じるように変わります。 通じるだけでなく、1月9日のブログhttp://d.hatena.ne.jp/creato-k/20130109でご紹介した生徒さんのように、ネイティブもきれいだと思う英語で話す資質も能力も日本人は十分持っていると私は思っています。

今までの練習方法をやめて、「どうしたら、皆さんに自分の耳を使って、発音を習得してもらえるか」私はいつもそれを考えています。

練習方法を変えていただくために、どういう説明を皆さんにしたら納得していただけるのか、いつもそれを考えながらブログの文章を考えています。 娘はそういう時に、よくそばに来るので、「ママのブログは疲れそうだね」と思ったのでしょう。

でも、私は皆さんに「努力の要ることを他人に丸投げしないで下さい。」と1月24日のブログhttp://d.hatena.ne.jp/creato-k/20130124で書きました。生徒さんにそう言うのなら、先生がまず率先してそれをしなければおかしいですね。

川合メソッドは自分の発音を録音して、モデルと比べて自分で直していく方法です。 発音は先生に習うもの、先生に直してもらうものと言う考え方が主流の今の時代、考えられないメソッドだと思います。でも、自分の耳を使わない発音習得はいくらやってもだめだ、と私は自分の経験から確信しています。

このことをどうやって説明したら、学習している皆さんに納得していただけるのか。私にとっても、それは、今までしたことのない、未知の仕事です。未知の仕事でも、「誰かやって」「どうしたら出来るか誰か教えて」と他人に丸投げしないのが川合メソッドなら、メソッド提唱者の私もこの未知の仕事を自分で考えてやっていかなければなりませんね。


それでは今日の本題に入ります。

昔は発音を学ぶ場合、発音記号ごとの音の出し方を先生が説明してくれて、その後、「それではOOさん(ネイティブ)のあとについて言って見ましょう」と言うのが、どこでもおこなわれる発音練習風景でした。

私が、40年発音練習をしてきて思うのは、「発音の仕方を教えてもらったあと、モデルのネイティブと同じ発音で話すには、そのほかにどれほどたくさんのことを自分が学習しなければならなかったか」、と言うことです。モデル発音が単語の場合でもそれはいえますが、文章になったら、本当にもっともっと多くのことを学習しなければ、同じようにはいえないということを私は、この40年で、学んできました。

日本人の英語は
子音がなでるようにしか言われないから聞きにくい、
息が続かないからぶつぶつ切れる、
リズムが等間隔になるから英語に聞こえない

他にも日本人の英語を分かりにくくするたくさんの事に気づいて文章の発音練習をしないと、英語は通じないということを学んできました。

先生は生徒より少し先に発音を身につけた「かつての学習者」ですから、自分が文章の発音を身につけたときにどういうことに気をつけて練習してきたかを、これから発音を学ぶ人に伝えていかなければいけないと思っています。

自分がどういう練習をして、文章をネイティブと同じようにしゃべれるようになったか「その過程の練習」をこれから英語を学ぶ人にきちんと伝えなければいけないと思っています。

そうしないと、これから英語を学ぶ人は、私のように膨大な時間をそれに気づくために、使わなければなりません。それは無駄なことです。 先にそれに気づいた人が居るなら、その人から教えてもらえばいいのです。私はそれを自分の2冊の本にまとめました。 

十分活用されて、「口の形を習うこと」と、「ネイティブと同じように英語をしゃべること」のあいだにある「学ばなけらばならないステップ」を効率よく学んでください。 

私がネイティブの英語と自分の英語を聞き比べて、一つ一つこの間を埋めて来たように、皆さんにも、モデルと自分の英語を聞き比べて一つ一つこのステップを埋めて行っていただきたいと思います。 ただ皆さんの場合は、そのステップを埋めるのに、私のように何十年も時間をかける必要はありません。8ヶ月くらいでナチュラルスピードより少し遅いスピードですが、通じる英語が話せるようになります。

次回に続きます。




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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)




何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  私はとても困っています。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。