大学一年生のときに、ある先生がアメリカ人が英語を話すのを見て、「ガムを噛んでいるような口の動かし方だ」とおっしゃったことがありました。 この先生は英語の先生ではなく国際関係がご専門の先生でした。
私は当時大学1年生でしたから、それまで聞いてきた英文と言うのは、中学や高校の教科書の英文でした。 どれも教科書用に録音された英語でしたので、「ガムを噛んでいる」ようには聞こえませんでした。 なので「どうして、先生がそうおっしゃったのかなあ?」と思っていました。
2年ほど前、私のレッスンを昔、受けていた生徒さんと話す機会がありました。 その時彼女が、「最近ようやく、川合先生がなぜ唇の力を抜かないで下さいといったのかわかるようになりました。」と言いました。
彼女がその理由がわかったのはよかったと思いましたが、できればもう少し早い段階で学習する人にその大切さを感じてもらえる方法がないかとそれからずっと考えていました。
そのことをいつもいつも考えながら英語学習をしていたからでしょうか、去年の5月、毎朝の音読練習をしているとき、ふと自分の口の動きが、ガムを噛んでいるときの動きに良く似ていると、思いました。 唇と口角に一定の力を入れて速い速度で英語をしゃべっている口の動きが、口を開けて唇と口角にちょっと力を入れてガムを噛んでいるときの動きに良く似ていると思いました。
そのとき、大学1年生のときに先生が言われた「ガムを噛んでいるような口の動かし方だ」と言う言葉を思い出して、なるほどそういうことだったのかと思いました。
大学一年生のときは、しゃべる英語はそれほど速くなかったので、分からなかったのですが、毎分180語くらいの速さで読んでいると口角を使った唇の動かし方は、なるほどガムを噛むときの動きによく似ていると思いました。
皆さんはお行儀がいいですから、ガムを噛むときは口を閉じて噛んでいるとおもいます。 それを、口を開けて、唇と口角に少し力を入れてガムを噛んでみると、唇と口角の動きが、ナチュラルスピードで英語をしゃべったときと良く似ているのが分かると思います。 今度ガムを噛むことがあったら、ちょっとお行儀が悪いですけれど、やってみてください。 速い英語を滑らかにしゃべる時の唇と口角の感じが体験できます。 (これは音を滑らかにつないで速い速度で英語をしゃべったときの唇の動きのことです。 ぶつぶつ切れた状態で英語をしゃべっているときはガムを噛む動きには似ていないです。)
唇と口角に一定の力を入れてしゃべる練習は、あごの力を抜いて行うlonely tigerの練習とは、別々に行ってください。 唇に力を入れながらLonely tiger の練習は出来ません。
私は1冊目の本の36,37ページで、「2つの動き(発音練習と発声練習)は別々に練習し、それらの動きが体になじむまで待ってください。 2つの動きが体になじんだとき、 自然に調和して使えるようになります」と書きました。 これもそれと同じです。 二つの動作を最初から一緒にやろうとすると、どちらも身につかずに終わります。
Lonely tiger の練習をおこなうときは あごや舌の力を抜くことだけに集中し、 唇と口角に一定の力を入れる練習はそれだけに集中して行ってください。 それぞれの動きが体になじんだとき、英語を話すときに口の奥の空間を開けながら、なおかつ、唇と口角に一定の力を入れてしゃべることが出来るようになります。
一つ一つの動きに専念して丁寧に練習して身につけていくとやがて、必要なときに、二つの動きを調和させて使えるようになります。
唇と口角を使った強い子音と滑らかな母音でしゃべる英語はネイティブと同じように力強い感じがして、聞きやすいです。 英語を話すときは強さも大事です。 弱い声は聞きにくいです。 弱くて低いと、さらに声は埋もれて、騒がしいところでは聞こえなくなります。
英語の発音は発声練習から来る声の強さに、唇、口角の強さが加わるとさらに明確になります。 日本語とは違う唇と口角の使い方をすることによって、日本語にはない音の強さが現れてきます。 これなら多少騒がしいところでもよく聞こえます。
日本語と同じ唇の使い方でしゃべっていると英語の「強さ」子音の「鋭さ」はなかなか出せません。
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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。
高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)
高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。 しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています) これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。 学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。
これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)
皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。 (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。
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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。 日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)
高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。
現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。
文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。 導入されれば教育現場は大変迷惑します。 中止する必要があります。 なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。
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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。
「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。 他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。
私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。
「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。 他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。 ベストセラーの著者という名声ですか。 それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。 この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか? もう英語教育とは関係ないことですか。 私はとても困っています。
私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。 日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。 ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。 私の仕事の妨害をしないでください。
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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。