川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

子音を長く言う「川合メソッド2」「L」の練習4週間後 日本語を母国語とする人には聞き取れない音(耳が日本語にない音を取り込まないようにセットされてしまったから)

6月5日より練習を始めましたので、今日は練習29日目となりますね。  1か月たった7月5日には皆さんは、戦後、英語教育が始まって70年近く、「日本人が聞くことのできなかった音」が聞けるようになります。

この音は、「日本語の子音にはない音」で、しかも「小さな小さな音」です。  この2つの理由から、今まで、日本人には聞くことができませんでした。  今回聞くことが出来るようになっても、人によっては、「こんな小さな音、言ったって、言わなくたって同じではないか」という方も出てくるかもしれません。  なぜなら、日本人には、この小さな音を発音しなくてもよく通じるからです。

けれども英語でコミュニケーションをしてきた人々には、この音は言わなければ通じません。 (長さがない子音で話した場合、通じたとしても相手にとっては非常に聞きにくい発音になります)  

プラダを着た悪魔」という映画の23分のところで、ランスルーを見ていたアンディが「私はまだ、“こういうもの”を学んでいるところなので」というと、ミランダ(メリル・ストリープ)が“こういうもの”と言う言葉に驚いて、唖然として、“This... stuff....?”と言う場面があります。

その時、彼女がつぶやいた「Stuff」 の 「S」 の発音が非常に長く発音されています。

唖然としたミランダの言い方を真似してStuffと言ってみます。
音声はこちらです。


「S」が非常に長いですね。  私は著書「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」の中で、この例を挙げて、「ですからSは、長さを持って発音してください」と書きました。  

ところで、この「Sの長さ」は何かに、似ていませんか?  皆さんが今やっている「Lの練習(2)」の「Lの長さ」に似ていませんか?

そうなのです。  英語の子音で長さがあるのは「S」だけではなかったのです。  日本語の子音の言い方が世界共通の「言語の子音の言い方」だと思っていると、つまり、「外国語でも、日本語の子音と同じ子音の言い方をする」と思っていると、この「日本語にはない、小さな小さな音」は聞き取れないのです。  すると、著書「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」付属CDトラック(6)、(13)、(19)に出てくる生徒さんと同じ発音になってしまうのです。  

CDトラック(6)、(13)、(19)に出てくる生徒さんの発音は、日本語の子音の言い方です。  日本人は戦後70年、日本語の子音の言い方で、英語の子音を発音してきたのです。  だから日本人の英語はわかりにくいと言われてきたのです。  「日本人の英語がわかりにくい」と言われるには、それなりの理由があるのです。

この「日本語にはない小さな音」を学習者自身が聞き取れないと、どんなに発音指導を受けても、英語本来の子音で話すことは出来ないのです。  結局、学習者は日本語の子音の言い方しか知らないからです。

皆さんは1か月「川合メソッド2」の練習をして、この「日本語にはない、小さな小さな音」(子音の長さ)が、聞き取れるようになります。

私は、最初の著書「英語発音、日本人でもここまでできます。」を出版した時から、子音の長さについて述べてきましたが、どんなに私が説明しても、学習する方々自身が「この子音の長さ」をお聞きになれないと、直していただけない、と思い、今回は皆さんにそれを聞き取っていただくための練習を公開しました。 

皆さん自身の耳で、是非、この「日本語にはない音」「小さな小さな音ですが非常に重要な音」を聞き取っていただきたいと思います。

詳しくは、7月5日にご説明いたします。

====子音を長く言う「川合メソッド2」==========
6月26日から7月9日までの練習内容
練習(1)普通のL 5回
練習(2)長いL  5回
簡略腹式呼吸(水道管呼吸法)  3秒 × 5回
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なお、子音を長く言う「川合メソッド2」の練習方法を営利目的でお使いになることはご遠慮ください。  (皆様にそのようなお願いをする理由はこちらでご覧いただけます。)  

(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン、発音トレーニング 等々。



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高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。

現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。

文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。  導入されれば教育現場は大変迷惑します。  中止する必要があります。  なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。

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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。