川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

日本人が思っているより、英語の子音は早く始まっている

今日のブログは、昨年7月5日の再掲載ですが、一番最後の「発音練習について」というところで、去年の練習では皆さんにお伝え出来なかった、「英語の子音のスタートのタイミングについて」書いてあります。 ぜひ参考になさってください。

今日のブログを読むときに合わせて、2016年9月1日「RとFの練習 1か月後 マライア・キャリー」のブログを見ていただくと、マライアさんが、L の準備のために日本人が思うより早く舌を上げているのが分かります。  参考になさってください。

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「川合メソッド2」の練習を始めて3週間たった時、私は、沢さんに練習開始時に聞いていただいたYoutube にある「Later」という発音をもう一度聞いていただきました。  彼女の感想は次のようなものでした。

「Later のLの前に「ウー」という、自分がLを長く発音した時と同じ音が聞こえました」  

それから一週間たって(練習開始後1か月)また同じYoutubeの「Later」という発音を聞いていただきました。

「今日は、Lが重なって聞こえました。
LLater という風に」

相田さんには練習開始から一か月後にYoutube にある「Later」の発音を聞いていただきました。  彼女は私の3冊目の本「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」を読んでいました。  ただ、子音の日本語化は、練習開始時点で、聞き分けられませんでした。  下が、一か月練習を続けたあと、Youtobeの「Later」という発音を聞いた彼女の感想です。

「なるほど。  LLater のように聞こえました。」

皆さんも、練習開始時に聞いた「L」から始まる単語をもう一度、聞いてみてください。  (練習開始時、初級用の音声教材で「L」から始まる単語を聞いていただきましたね。  初級用の教材は比較的ゆっくり発音されているので、子音の長さが聞き取りやすいです。  Lesson 1 や Listen などの単語でも結構です)

手元に初級用の音声教材がない方はYoutube にある音声でも結構です。  初級用でしたらどれでもいいですが、適当なものが見つからなかったら私が沢さんと相田さんに聞いていただいたこちらのYoutube の音声でも結構です。

聞くときは必ず、ヘッドフォンか両耳に付けるイヤフォンを使って聞いてください。  この音は非常に小さな音ですので、初めて聞きとるときは、スピーカーでは聞きにくいと思います。  「Later」という単語は1分14秒のところに出てきます。

https://www.youtube.com/watch?v=sl7CkoljN0U

沢さんが、「Laterの前に聞こえた」と言っていた「ウー」という音が皆さんにも聞こえたと思います。  とても小さな音ですが、聞こえますね。 

これが英語の子音「L」の長さです。  

今日は、ここで、皆さんに理解していただきたいことが、2つあります。

1つ目は、私たち日本人がLater と聞いている「L」の発音の前に、「ウー」という音があること。  この音は、沢さんがおっしゃったとおり、「舌の先が歯茎についている状態」で発音された音です。

日本人の発音するLater の Lには、この「ウー」という音はありません。  日本人のLater の Lは「舌が歯茎から離れるところ」から音が始まるからです。  日本人のLater の発音には舌が歯茎についている状態で発音される「L」の音はありません。  日本語の子音にはそういう発音の仕方はないからです。

2つ目は、この「ウー」という音は、発音してもしなくてもいい音ではなく、英語をしゃべるときは必ず、発音しなければいけない音だということです。  

相田さんが私のLの発音を聞いて「舌が歯茎にからまるような発音」と言ったのは、私がこの「ウー」と聞こえた部分の音を発音しているからです。(発音の仕方もコツがありますので、あとで説明します)  もし、私の話す単語の最初のLが、舌を歯茎から離す所から始まっていたなら、歯茎に絡んでいる時に出る音は、聞こえないはずです。  


英語が通じるためには、この音は、必ず、相手に聞こえるように言わなければならないのです。

この音を言わなくても容易に理解できるのは、日本人だけです。

その理由をこれから説明いたします。

まず、音が長さを持っていることを例えて、センチメートル、ミリメートルで表すとします。  そして、1つの音が1センチメートルの長さを持っていると仮定します。

英語は子音が単独で音として発音されますので、Later の「 L」の子音は1センチメートルの長さで発音されます。  日本語は子音と母音、2つの音が常に一緒になって1つの音を表します。  一つの音が1センチメートルの長さを持っているとしたら、「三波さん」と言った時の「み」と「な」の音はそれぞれ子音2ミリメートル、母音8ミリメートルくらいの割合でくっついて発音されます。  子音が非常に短いのが特徴です。

具体的には「な(NA)」のNは舌が歯茎から離れるところから音が始まります。  子音と母音をセットにして一つの音をあらわすのですから、舌先を歯茎に付けた状態を保って発音していると時間がかかります。  子音も母音も1センチメートルで発音していたら、しゃべるのに今の倍くらいの時間がかかってしまいますね。  日本語の子音がこのように短く発音されるのは「子音と母音がくっついて一つの音をあらわす日本語」には自然なことだと思います。

私たちの耳は長い間、(子音2ミリ)+(母音8ミリ)で音を聞いてきました。  それが日本語の言い方だからです。  日本語では2ミリ以上の子音を聞くことはありません。  ですから耳は、2ミリしか子音は聞き取りません。  そこへLater という英語が聞こえてきた時、「L」の音(単語の最初にある「L」)が1センチの長さで聞こえて来ても、私たち日本人の耳は最後の2ミリしか耳に取り込まないのです。

つまり「日本語と同じように発音された部分のみ」「舌が歯茎から離れるところから聞こえる音」しか耳に取り込まないのです。

だから沢さんが聞いたLater の「L」の前にある「ウー」という音を私たち日本人は今まで聞き取ることができなかったのです。  この最初に発音された8ミリ(舌先が歯茎についている時に発音された「ウー」という音)は耳に入って来ても必要ない音として、日本人の耳からはじき出されていたのです。  私たちは1センチの「L」の音のうち最後の2ミリだけを聞き取ってきたのです。  舌が歯茎から離れる時に出す音だけを聞き取ってきたのです。

けれども今日、皆さんはこの「ウー」という音が確かに「Later」の「L」の前に発音されていることを聞き取りました。  今度は、自分が発音するときは単語の最初のLは1センチの子音で話すようにしてください。  つまり、舌が歯茎から離れる前に聞こえた「ウー」の音も発音してください。  具体的には、舌先を歯茎に付けた状態で音を出してください。  私は単語の最初の「L」はいつもそうやって発音しています。

皆さんも、1か月間、「L」を長く言う練習をしてきましたので、舌の筋肉も付いていますから、そういう発音ができます。

英語で、コミュニケーションをしている人々は単語の最初の「L」は1センチメートルの長さで発音しています。  (たとえ速くしゃべっても、単語の最初にある「L」を言う時、舌が歯茎から離れる時ではなく舌が歯茎についている状態で音は出しています。)  ですから彼らが聞いてきた単語の最初の「L」はいつも1センチメートルの長さを持った「L」です。

ところがそういう人々が、突然2ミリしか言わない「L」を聞くと、非常にわかりにくいと感じるわけです。「L」だとわかる前に次の音に移ってしまうからです。  短すぎるのです。

もし日本人の話す「L」(単語の最初に位置する)だけが日本語化する(2ミリになる)のなら、それほど聞きにくくはなりませんが、これから練習するM,N,W,R,F,(Fの仲間 V,S,Z,TH、シュ、ジュなどの摩擦音)全部が、単語の最初に来ると日本語化して2ミリしか発音されなかったら、会話の相手は聞いている間中ずっと緊張して、この短い子音を捕まえなければならないのです。  途中で、2ミリの子音をとらえそこなったら、もう何を言っているのかわからなくなるのです。

日本人の英語に慣れている方ならいいですが、日本人の英語を初めて聞く人々には、非常にわかりにくい発音になるのです。  だから通じる発音で話すためには、私たちはこの「L」の前にある「ウ―」という音をきちんと言わなければならないのです。  舌先を歯茎に付けたまま音を出さなければならないのです。

6月5日から今日まで、皆さんにやっていただいた練習は、「子音の日本語化を聞く練習」であると同時に1センチメートルの「L」で話す訓練でもありました。  もう、舌の筋肉もついてきましたので、これから英語を話す時は、今まで発音していたLater の前に「ウー」という音も発音してください。  つまり、舌先を歯茎に付けた状態で音を出してください。  この音は発音してもしなくてもいい音ではなく発音しなければならない音です。

「小さな音の違いは重要ではない」と考えるのは、「日本語にない音」は、外国語にもないはず」と無意識に思い込んでいるからです。  「長い子音なんて今まで、日本語で聞いたことはないのだから、英語でも必要ないのだ」と無意識に思い込んでしまうのです。

どうぞ、日本語の音の世界から出てください。  日本語の子音の言い方が世界共通の子音の言い方ではないと理解してください。  世界中の言語が、「子音と母音がセットになって一つの音をあらわしている」わけではないからです。  聞こえた長い子音を「英語の音そのもの」としてありのままに受け入れてください。

通じる英語を話すために、必ず、この「ウー」という音を発音してください。  此の音がなくても容易に理解できるのは2ミリの子音に慣れた日本人だけです。

嘘だと思うなら、今日から単語の最初の「L」を今までより少し長く発音してみてください。  Little, Listen, Look, Let などを発音するとき、まず、舌先を歯茎に付けて「ウー」と言ってから発音してみてください。  非常によく通じます。  

その時、私がDVDで解説したようにピタッと舌をつけると、下の動画(リトル・マーメイド)の27秒のところにあるcollection’s や 51秒のところにある aplenty の「L」のように舌が歯茎に絡みつくような音がして、よく聞こえる「L」が発音できます。

ただ、そのためには、舌の力を少しつけておく必要がありますから、「川合メソッド2」Lの練習(2)を3週間くらいは行ってください。

https://www.youtube.com/watch?v=7mputCb4vas

娘が歌の練習4曲目に選んだのがこの曲なので、私も今、毎日聞いています。  (基本の発音はまず、文章で習得してください。  それから歌を楽しんでください)


「日本人は日本語なまりの発音で構わない」と言っていると、日本人の発音はいつまでも通じないままになってしまいます。   

イタリア人やドイツ人が母国語なまりの発音で話しても、子音は聞こえますが、日本人が日本語なまりの英語で話したら子音が聞きにくくなるのです。  イタリア人やドイツ人とは、私たちは母国語の特徴が違うのです。  イタリア語やドイツ語は「子音と母音が常にセットになって一つの音を表す」言語ではありません。

日本人の英語コミュニケーション能力を上げるには、「なぜ、日本人の英語が通じないのか」その原因を特定し、解決方法を考えて実践していく必要があります。  それが今、皆さんにやっていただいている「子音を長く言う川合メソッド2」です。

実践された方々には、すでにお分かりの通り、「子音を長く言う川合メソッド2」は、今までの日本人が聞き取れなかった音を聞き取る練習であると同時に、日本人が今まで発音できなかった音を発音する舌や唇の力をつける練習でもあります。


次回は7月10日(日曜日)より、WとNの練習に入ります。  それまで、今の練習を続けて下さい。

====子音を長く言う川合メソッド2==============
6月26日から7月9日までの練習内容

3つのLの例文を2つの言い方で言う
練習の時はヘッドフォンを付けなくて結構です。

練習(1) 普通の言い方     5回
練習(2) Lを長く言う言い方  5回
簡略腹式呼吸(水道管呼吸法)  3秒 × 5回
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なお、子音を長く言う「川合メソッド2」を営利目的に使用することはご遠慮ください。 (皆様にそのようなお願いをする理由はこちらでご覧いただけます)

(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン、発音トレーニング 等々。

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私の2冊目の本「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」(緑色の本)を購入された方で、CDトラック6,13,18,19にある生徒さんと私の子音の長さの比較がよくわからない方は下のブログを参考にしてください。

2016年7月3日のブログ  子音を長く言う「川合メソッド2」「L」の練習 4週間後 (長いSの例)
2016年9月1日のブログ  RとFの練習 1か月後 マライア・キャリー (長いLの例)
2015年2月1日のブログ  「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」付属CDトラック6 例文 Where's my bag? 川合典子には生徒のWの発音はどう聞こえたか。

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英語教育について

文部科学省の英語教育の方針は、効果がありません。

1)現在、高校生が行っている「英語で授業」は効果がありません。  (理由はこちら
2)「CAN-DOリスト形式」は効果がありません。 (理由はこちら
3)「4技能」は効果がありません。  (理由はこちら
4)現在、小学校の英語教育で子供たちが話しているのは、英語の発音ではありません。 (理由はこちら
5)大学教育を英語で行うと日本の学問は壊滅的な打撃を受けます。 (理由はこちら
以上の理由により、文部科学省の方針は効果がありません。

「発音」、「語順」、「英語で考える」、それぞれを習得する方法は2015年10月19日のブログ「川合式英語学習法」をご覧ください。

これは全部私自身がやってきたことです。  こうすれば、生徒たちは必ず通じる英語で話すようになります。
英語で考える指導法を提唱する人たちのように、「自分は日本語訳を使ったけれど、生徒たちは使うな」というような、誰も実際にはやっていないような指導方法ではありません。  私は全部自分でやっています。


「英語で考える」を提唱した松本亨氏の主張について

松本亨氏の「英語で考えるためには日本語訳を使ってはいけない」という主張は2006年、私の子供たちが全文和訳でバイリンガルになった事実によって否定されました。 

「英語で考える指導法」は詐欺である可能性が高いです。

松本亨さんの書いた「英語で考える本」「英語で考えるには そのヒケツと練習」という本に書いてある練習をしても英語で考えるようにはなりません。(2月4日のブログ「英語の思考活動」、3月1日のブログ「先生の宿題のプリント「英語で考える」ってどういうこと?」を参照してください)

英語で考える指導法を掲げる英語学校の指導者、石渡誠さんは、松本亨さんの「英語で考える本」「英語で考えるには −そのヒケツと練習−」という本で勉強すれば英語で考えるようになると2017年1月19日のブログで言っていますが、この2つの本で勉強しても、英語で考えるようにはなりません。  「この方法を26年教えてきた」と書いていますが、26年間も効果のない方法を教えてきたというのは驚きですね。  

私は、この件について、松本亨さん(著作を含めて)以外の固有名詞を入れることをずっと避けてきました。  けれども、石渡誠さんの2017年7月30日ブログの冒頭の

日本の英語教育界もようやく変革の時が!英語を英語で教えるということが、中高でも広まってきています。良いことですが、

という部分を読んで、明記することにしました。  日本中の高校生を犠牲にしておいて、まだこういうことを言っていることに怒りを覚えました。  文部科学省でさえ、もう、中学校の英語の授業を英語で行うとは、言わなくなったのに、と思いました。  

石渡誠さんは、アラビア語アラビア語で教えられたら、アラビア語が堪能になるのでしょうか?  それを自分で証明してから、「英語を英語で教えること」を提唱してください。

石渡誠さんは、26年間も授業料を取って、「効果のない方法」を「効果がある」と偽って教えてきて、謝罪も損害賠償もしないのですか?  そうやって、「何を言っても何の責任も取らなくていい」と思っているから、いまだに「英語を英語で教えるのが良い」などとおっしゃるのでしょう。  

でしたら、ご自身がアラビア語アラビア語で学んで、アラビア語が堪能になるかどうか示してください。  それが出来ないのであれば、「英語を英語で理解する指導法」が間違っていたと認めてください。  そういうけじめをつけないからいつまでも「英語を英語で理解する」などという指導法を主張し続けるのでしょう。

日本中の高校生が迷惑していますので、自分もできない指導法を提唱するのはやめてください。

自分の商売のために子供たちを犠牲にするのは、もうやめてください。

Je suis Charlie. と母国語で言うフランス人が I am Charlie.という言語を学ぶとき、母国語の意味を参考にしていないはずはないでしょう。  日本人は誤った指導法を50年も信じて、大きく後れを取りました。





私は、英語で考える指導法の提唱者が、「Freedomを日本語に訳すとニュアンスが分からなくなるから英語のまま言わせる」とブログに書いているのを読みました。  でもそれでは何も教えていないのと同じです。

生徒から、アメリカ人にとって自由というのはそんなに大事なものなのですか?と質問されたら、アメリカ史がご専門の先生なら、「建国の歴史を勉強してみるとその理由が分かってきますよ」とお答えになるでしょうし、時事英語がご専門の先生なら、ニュースの中から、アメリカが個人の自由を制限する国に対して、非常に厳しい外交政策をとり、しかも大多数の国民がそれを支持しているというニュースを選んで、生徒と一緒に勉強していくでしょう。

Freedomを日本語に訳さずFreedom. Freedom と生徒に言わせる、などというのは何も教えていないのと同じことです。

それは、次のような例を想像してみるとよくにわかります。

もし、アメリカで、日本語を学んでいる生徒が「日本の武士道とはなんですか?」と教師に質問した時、「日本人にとって武士道が、どういうものなのか知りたかったら、武士道を英語に訳さず、日本語のままブシドウ、ブシドウといいなさい」 などと指導する教師は一人もいないでしょう。   

仮に先生が「これが、日本語を日本語で理解する指導法だ」「日本語で考える指導法だ」などと言っても、生徒はばかばかしくてする気にもならないでしょう。  保護者からは「まじめに教えろ」と言われるでしょう。 

これが英語で考える指導法の正体です。

教える方は何も教えていない。
学ぶ方は何も学んでいない。
これが英語で考える指導法の正体です。

だから私はこの方法は詐欺だと言ったのです。(こちらのブログ

以前、この「英語のままFreedomと言わせる」と言っていた学校のブログで、車を売って受講料を払って学んでいるという生徒の例が紹介されていました。  それほどの高額の授業料をとって、「だますつもりはなかった」「知らなかった」では済まないです。  
詐欺は犯罪です。

詐欺は、刑法で刑罰が定められている犯罪です。

また、そのブログで、英語で考える指導法をする人々が、生徒の英和辞典を取り上げたり、生徒に英和辞典を窓から捨てさせたりする、ということも読みました。  中には最後まで生徒に英和辞典を返さなかったこともあったそうです。

「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」を読んでいただくとわかりますが、英語のわからない生徒にとって、英和辞典は命綱です。  英和辞典があるから、英語の意味が分かるようになります。  これを取り上げるなど、間違った指導法を盲信する指導者の誤りです。  英和辞典を取り上げれば生徒の英語力が上がるなどということは絶対にありません。

この詐欺商法を、中学や高校に持ち込んだのが文部科学省の「中学、高校の英語の授業を英語で行う方針」です。
だから、私は、「学校で詐欺を行わないでください」と申し上げたのです。
税金を詐欺に使わないでください、と申し上げたのです。
高校英語教育はいまだに詐欺ですね。
学校で詐欺教育をするために、車一台売るどころではない、莫大な税金が使われています。

早くやめてください。
高校時代は、高校時代にやらなければならない訓練があるのです。
複雑な英語を読み始めるときにどうしてもやらなければならない訓練があるのです。
この時を逸すると、取り返しがつかないのです。  高校生がかわいそうですから、「学校で詐欺」はやめてください。

発音練習について
日本人が思っているより英語の子音は早く始まっている

私は先回地下鉄のアナウンスみたいに練習するとやりやすいですよ。と申し上げました。

マルノウチ ライン
ハンゾウモン ライン

を例として挙げました。

今日は、私がこれをどう練習しているか、書きますね。
やっている通り書きます。

まず、「マルノウチ」と言いおわったら、間髪をいれず、すぐに舌先を歯茎に着けます。  

そこで、息を送って、L の「ルー」という音を出しながら、一呼吸そのまま続けます。

それから、舌を離して「ライン」と言います。

ハンゾウモン ライン」というときも同じです。
ハンゾウモン」と言い終わったら、間髪を入れず、すぐに舌先を歯茎に着けます。
そこで息を送って L の「ルー」という音を出しながら、一呼吸そのまま続けます。

それから、舌を離して「ライン」と言います。

こうやって私は練習しています。

こうすると子音を言うタイミングが分かってきます。
どうわかってくるかというと、「英語の子音は日本人が思っているより、早く始まっている」ということです。

今皆さんにやっていただいている「川合メソッド2」の練習は、まず子音に長さがあることをわかっていただくためですので、後に音を長く伸ばしています。

けれども実際には、子音は「前に長くなっている」ということが分かってきます。  つまり、日本人が思っているより、早く始まっている場合が多い、ということです。
(もちろん強調して、後にも長くなっているときもあります。)

こちらのブログで見ていただいたマライア・キャリーさんの L の準備は、藤田さんが「まさか、まだ L は始まっていない」と思っているときに、もう始まっていたわけです。  だから藤田さんはそれが、L を言うために舌が歯茎につく音だとは思わなかったわけですね。

それで、私たちは通じる子音で話すのが大変なんですね。
思っていたより、早く子音をスタートしなければならないからですね。  慣れているやり方より早く動作をスタートする、というのは大変です。
その感じが、このマルノウチライン、ハンゾウモンラインの練習でなんとなくつかめてきます。
この練習は、電車を待っているときや、テレビがコマーシャルになったときや、お皿を洗いながらでもできますので、そういう細切れ時間を活用してやってみてください。  
早く子音の準備をスタートする感覚が分かってきます。



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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)


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何度もお願いしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 



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