川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

文部科学省の方針(中学校、高校の英語の授業を英語で行う)を実施すると、中学生、高校生がカタカナ発音で話し始めます。

私は先月のブログの冒頭で、「中学校の英語の授業を英語で行う」という文部科学省の方針は失敗する、と申し上げました。  なぜ失敗するのがわかるのかと言いますと、文部科学省のこの方針には、インプットの重要性に対する認識が欠けているからです。  これは、私が3冊目の本で指摘した間違いと同様の間違いを犯している、ということです。

3冊目の本「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」第2章の題は「年齢だけが独り歩きした巷の臨界期仮説 − 子供でも母国語の半量は自分の耳で聞かないとネイティブ並みの発音にならない」と書いてあります。

子供に「小学校から英語の授業をすれば」、あるいは「中学校の英語の授業を英語ですれば」子供は自然にネイティブと同じ発音で話し始める、という誤解がここにはあります。  これはインプットの量の重要性に対する認識が欠けている、ということです。

それでは、文部科学省の方針である「英語で授業」をどのくらい行うと、子供がネイティブと同じ発音で話し始めるのか見てみましょう。

私はニュージャージーに赴任した当初、英語の勉強のためにアメリカのテレビ番組を聞きながら家事をしていました。  ところがある日、中学生の息子から「僕たちは学校でいやというほど英語を聞いてくるんだ。  家に帰って来てまで、英語を聞くのはやめてくれ」と言われました。

それで私は子供たちが学校から帰って来てからは、英語のテレビはつけないことにしました。  その代わり、卵くらいの大きさのラジオを買い、それをエプロンのポケットに入れてイヤフォンで聞きながらいつも家事をしていました。  また、子供たちがいる週末は、子供たちが寝ている朝早く、キッチンでは聞こえて起こしてしまう可能性もあるので、ガレージの車の中で発音練習をしました。

息子が言った「いやというほど英語を聞いている」というのは、具体的にはどのくらいの量の英語なのか、お話ししましょう。

渡米後2,3週間して、息子から「日本語のビデオを持ってきた?」と聞かれました。  それで、「ドラえもんとか、由紀子(小学生)が見るようなビデオは持ってきたけれど、中学生が見るようなビデオは持ってきていない」と答えました。

すると息子は「ドラえもんでいいから貸して」と言って、ドラえもんのビデオを全部自分の部屋に持っていきました。  息子の部屋にはテレビとビデオの装置がありましたので、授業がない週末は夜通し、ドラえもんのビデオをかけていたようでした。  数か月して少し学校に慣れて来てからは週日も夜遅くまでドラえもんのビデオをかけていたようでした。

じっとビデオの前で見ているわけではなく、何かしながらでもずっと、部屋に日本語のビデオを流していました。  私は聞いていたわけではありませんが、息子に用があって、何か持って行ったり、ドアを開けて話したりすると、いつもドラえもんのビデオがかかっていました。

あまりにもビデオをかけ続けたので、渡米直後買ったテレビは、一年で壊れて、画面が、映らなくなりました。  それほど一年目は、息子は部屋で日本語のビデオをかけ続けていました。  

私にはまるで、息子が学校で「7時間、英語だけ」の世界で失った「自分自身」をそうやって、必死に取り戻しているように見えました。  「毎日7時間、英語だけ」の世界で、ぐったりして帰って来て、必死に日本語を聞きながら、心の安定を図っているように見えました。

中学生は、このぐらい毎日「英語で授業」を行って、2年たつと、授業で使うようなきちんとした文をネイティブと同じ発音でしゃべれるようになります。 

友達と話すような簡単なことなら1年経過したくらいからでも言えますが、授業で使うようなきちんとした文章を正しい発音で言えるようになるには2年くらいかかりました。  (これは小学校5年生の娘も同じ経過をたどりました。  朝8時20分から3時5分まで、毎日、約7時間、英語で授業を聞いて、2年間かかりました。  友達同士で話すような簡単な言葉は1年経過後、しゃべれましたが、授業でしゃべるようなことは、小学校5年生でも息子と同じ2年間かかりました。) 

文部科学省の方針では1回50分の英語の授業を週に5回くらい英語で行えば、子供がネイティブと同じ発音(通じる発音、正しい発音)で話し始めると想定しているようですが、そういうことはありません。  その程度「英語で授業」をしたところで、子供たちの発音は日本語式の発音のままです。  多くはカタカナ発音のままです。  この理由は2015年2月23日のブログ「空(から)のコップを見ることができない(2)発音のコップ」をお読みください。

文部科学省が主張する「英語で授業」という方法で、生徒がネイティブと同じ発音で話せるようにする為には、授業はもちろん、休み時間、昼食の時間、すべてを通して、学校で7時間ネイティブの英語を聞かせ続け、それを2年間続ける必要があります。  皆さんは「数学や理科も学ばなければならない日本の中学校でそんなことは無理だ」と思われるでしょう。  そうなのです。  文部科学省のこの方法はアメリカのような英語圏に行った子供達がやっていることなのです。  大量の英語のインプットがある英語圏で行うから、効果があるのです。

英語が話されていない(したがって英語を聞くこともない)日本でこの方法で週に数回、英語の授業を行ってもまったく効果はありません。  インプットの量が全然違うのです。  (ヨーロッパの国々はどうなのか、という疑問のある方は2014年11月18日のブログ「英語の早期教育が有効だと錯覚させる2つの誤解(その2)ヨーロッパの国々で行われている英語教育に対する誤解」をお読みください。)

この方法で日本で英語の授業をしても子供たちは、正しい、通じる発音で話し始めることはありません。  子供たちは今までの日本人と同様、通じない日本語式発音、多くはカタカナ発音で英語を話し始めます。  何の改革にもなりません。  ですから、この方針は失敗する、と申し上げました。  

日本のような非英語圏の国で正しい英語発音を身に付けるには、それに適した指導方法と練習方法があります。  洪水のように大量の英語のインプットがないところで、ただ週に数回、英語で授業をしたところで、子供の発音はカタカナ発音のままです。  日常英語を聞くことがないところでの発音指導は、典型的な英文に絞って、最初に徹底して、正確な発音を身に付けさせる。  こうすると、子供たちは、基本的な文を正しい発音で言えるようになります。  そこから、だんだん、正しい発音で言えることを広げていきます。  

現場の先生方は毎日子供たちに接していますから、この程度のインプットで子供たちがネイティブと同じ発音で話し始めることはないと、お分かりだったと思います。  だから先生方はこの方針に反対されたのだと思います。

インプットの量の重要性を考慮しないで、初心者に最初から英語で授業を行ったり、最初から英語でしゃべらせるのは「英語で考える」「英語を英語で理解する」という指導をする人達に特徴的なやり方です。  

「英語で考える」「英語を英語で理解する」というやり方は、昔アメリカ生活が長かった指導者によって提唱されました。  「アメリカ生活が長かった」ということは「インプットの量の問題をまったく考慮しないで英語習得ができた」ということです。  アメリカにいるだけで、膨大な量の英語に触れることができます。  そこでやっている方法をそのまま日本に持ち込んだのです。

しかし、日本には膨大な英語のインプットはありませんので、初心者に対してこの方法を行っても、正しい発音は習得されません。  この程度のインプットで、子供たちが正しい発音で話し始めることはありません。  多くはカタカナ発音のままです。 

「英語で考える」「英語を英語で理解する」という方法を提唱する人は、発音練習を十分しないで、生徒が日本語式発音で英語をしゃべっても、正確な発音と日本語式発音の違いを聞き分ける耳の力のない人が多いです。  これほど、発音が違うのに、発音の問題に、まったく気づかない人が多いです。 

私は20代の半ば、「英語で考える」「英語を英語で理解する」という英語教育を行っている学校を見に行きました。  玄関に入ったら、ロビーの植え込みのところで、3人の受講生が「英語で」話していました。 私はその発音を聞いて、「これが英語の発音?  私が中学生の時から聞いてきた発音とは全然違う。」と思いました。 特に、その中の一人の女性が発音した「ワター ビッグ トゥリー」(What a big tree!)の発音のひどさはいまだに忘れられません。 でも、その学校の先生は、「自分の言いたいことを全部英語で言っている。  この学校は素晴らしいです。」とおっしゃいました。  私は「先生にはこの発音が英語に聞こえますか?」と喉まで出かかった言葉を飲み込みました。  失礼になると思ったからです。  

その学校は、初めて学校に来たその日から、自分の言いたいことを英語でしゃべらせるのですから、

「正しい発音の定着を待たずに生徒に勝手に英語を話させると、発音はこのようになる」と私は知りました。

アメリカのように大量のネイティブ発音を聞かない学校で、生徒に最初から英語で話させると日本語式英語発音になるという事実を目の前で見ました。  

今回の文部科学省の方針が失敗するのはこの方法の欠陥をそのまま学校教育に持ち込んだからです。 

「英語で考える」「英語を英語で理解する」という方法はアメリカ生活の長かった人やアメリカのOO大学で英語の指導法を学んだという人たちによって、提唱されています。  

文部科学省は、現場の先生方の意見より、「アメリカのOO大学で英語教育を勉強した人が言っているから」「アメリカのOO大学で行われている方法だから」「有名な先生が言っているから」と言う理由を優先させたわけです。  現場の先生方は、「発音習得のためのインプットもなく生徒に英語でしゃべらせる」、「日本語できちんと生徒に説明しない」、日本でそんなことをしても子供たちの発音も変わらないし、英語の理解も十分できないとわかっていらしたのです。  だから反対されたのです。

文部科学省の「英語で授業」の方針は失敗します。  子供たちは、今までの日本人同様、通じない発音で話し始めます。  多くは、カタカナ発音のままです。  それでも、日本語式発音と、英語の発音の違いを聞き分ける耳の力のない指導者たちは、「生徒は英語で話している」と喜ぶのです。  「ワター ビッグ トゥリー」を絶賛していた教師のように。


文部科学省の方針は日本にいる子供に、「アメリカにいる子供の“真似ごと”を週に数回させるだけ」です。  

英語で授業を何時間行ったら、中学生がネイティブと同じ発音(通じる発音、正しい発音)で話し始めるというデータがあるのでしょうか。  もしないとしたら、結果も確認されていない方法を学校教育に持ち込むのでしょうか?

結果は出ていない方法だけれど、うまくいきそうだという「憶測」と「フィーリング」だけでこの方針を、学校教育に持ち込むと決定したのでしょうか。 

この方法を使った際のデータや結果が出ていないのは当然です。  この程度「英語で授業」をしても、子供達が正しい発音で英語を話し始めることはありません。  子供は、耳の中に英語の音の蓄積がないのですから、日本語の音で代用したカタカナ英語を話し始めるしかないのです。

私は、自分の子供たちが、小学校、中学校、高校で、それぞれゼロからバイリンガルになる過程をすべて観察しましたが、この程度のインプットで、子供がネイティブと同じ発音(通じる発音、正しい発音)で話し始めることはありません。

アメリカのように日常英語が話されていない国で、英語発音を身に付けるにはそれに適した指導方法と練習方法があります。  中学生にそういう指導をすれば、一生困らない通じる発音を身に付けさせることができます。  それをしないで、いきなり英語をしゃべらせると間違った発音が定着してしまいます。  最初から正しい発音を身に付ければたいして苦労しないで英語がしゃべれるのに、一度間違った発音でしゃべらせてしまうと、発音矯正はとても大変なのです。

文部科学省のこの方針は、子供たちにカタカナ発音を定着させるものです。  

文部科学省の方針は、インプットの量において、「日本とアメリカの違いを認識できない指導者たちが提唱している方法」を結果も検証することなく学校教育に持ち込むものです。  だから、この方針は失敗する、と申し上げました。

アメリカにいる子供にとっては、英語の発音は、大量のインプットにより自然にできるようになりますが、英語を聞くことがない日本では、英語で数時間授業を行っても生徒の発音は、カタカナ発音のままです。

日本の外に出たら、「通じない」「何をしゃべっているのかわからない」という日本人の発音の問題を解決するのは、英語のコミュニケーション能力育成において、最初に取り組むべき問題です。

文部科学省のこの方針では、通じる発音は身に付かないどころか、生徒に「発音矯正」という新たな重荷を将来にわたって、負わせることになります。  完璧な発音を本来なら身に付けられるこの年齢の子供達に、カタカナ発音を定着させてしまうものです。  子供たちがかわいそうです。 

民間の会社では、プロジェクトが失敗すると、プロジェクトの責任者が責任を取るのは当たり前のことです。  お役所だからだれも責任を取らないということはあり得ませんね。  特にこの方針は現場の先生方の反対を押し切って実施され、失敗するのですから、その責任は、より一層、重いと思います。


保護者の皆さんの中で、「わが子にカタカナ発音などとんでもない」と思われる方は、4月17日のブログ「わが子の英語力を上げたかったら、文部科学省がどのような方針を打ち出そうとも中学、高校の英語は日本語で学習させる。(3)」で説明しました方法を実行なさってください。  中学時代にこのような発音練習を行うと、お子さんにネイティブに近い正しい発音が定着します。  お子さんが中学生でしたら、すぐに始められた方がいいと思います。 

正しい発音で中学3年間に習う文章をすらすら話せたら、「英語コミュニケーション能力」は中学生が学ぶレベルまでで言えば、完璧です。  文部科学省の方針のもとで英語で授業をやって、カタカナ発音になる中学生とは雲泥の差が生まれます。  このように正しいやり方を選べば、中学生のレベルで、「完璧な英語コミュニケーション能力」を身に付けさせてやることも可能なのです。   

生徒には口の形を覚えるのを目的とするのではなく「聞いた音と同じ音で発音する」という「耳と口のつながりを育てる発音練習」をさせてください。  この能力が身に付けばナチュラルスピードの英語をネイティブの発音に近い正しい発音で話せるようになります。

発音習得の問題は授業だけでは解決できません。  発音は生徒たちの地道な毎日の家庭学習によって習得されます。  中学、高校の英語の教科書にCDを付けるなどして、生徒たちの地道な日々の家庭学習(学習が終わった単元の発音練習)を支援することも、英語によるコミュニケーション能力を向上させる大事な手段だと思います。  ネイティブの先生を増やすこともいいことだと思いますが、文部科学省には、そういう「地道な子供たちの日々の学習」も支援してやっていただきたいと思います。 

帰国子女でさえ、アメリカで英語がわかるようになるまでは、英文を日本語に訳して正確に理解するという「地道な家庭学習」を毎日7時間も8時間も行い続けるのです。  ましてや、日本で英語学習する生徒が、英語で数時間授業をするだけで、ネイティブ発音で話し始めることはありません。  

すでに始まっている高校の英語の授業を英語で行う方針も同じ理由から、生徒をカタカナ発音に追い込むものです。  そうやって高校生に英語をしゃべらせて、「生徒は英語でコミュニケーションしている」と喜ぶのは、日本語式発音と、英語の発音の違いを聞き分ける耳の力を持たない指導者だけです。  「ワター ビッグ トゥリー」を絶賛していた教師と同じです。

ここはアメリカではありませんので、勝手に生徒に英語を話させて、自然に子供がネイティブ発音になることはありません。  私はそういう教師を見ると、「ここはアメリカではないんですよ」と声をかけたくなります。

文部科学省の方針を実施すると、中学生、高校生はカタカナ発音で話し始めます。  これで、通じる発音はさらに日本人の手の届かないところに行ってしまいます。  失敗は明らかです。

この改革は、「通じる発音ですらすら話す」という日本人の長年の悲願を達成するチャンスであったのに、みすみすカタカナ発音を定着させる方法を選んだ文部科学省の方針が残念でなりません。

この時期の子供は、「聞いた通り発音する」という練習をさせれば、ネイティブに近い正しい発音で話せるようになるのです。  それを、よりによってその時期にカタカナ発音を定着させる方法をやらせる文部科学省の方針が残念でなりません。  

「英語で授業をすれば、生徒は正しい発音で英語を話すようになる」これは、アメリカ生活が長かった指導者が夢見た「幻想」にすぎなかったのです。  「インプットの量の問題」に気づかなかったのは、文部科学省の明らかなミスです。

親の都合でアメリカに連れて行かれた子供達は、厳しい現実を受け入れて、目の前の洪水のような英語を一つ一つ日本語に訳して理解して行きます。  だから帰国するときには英語がわかるようになるのです。  あんな小さな体で、厳しい現実をちゃんと受け入れるのです。  「ここは日本だ(英語のインプットはまったくない)」という現実を受け入れられない指導者が提唱している方法に、大人が、惑わされていてはしょうがないでしょう。   

以上が「英語で授業」が失敗する理由です。

文部科学省の英語教育の方針については問題点がたくさんあります。

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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

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英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)


そのほか、効果のない文部科学省の方針を列挙します。

1)「CAN-DOリスト形式」は効果がありません。 (理由はこちら
2)「4技能」は効果がありません。  (理由はこちらこちら
3)現在、小学校の英語教育で子供たちが話しているのは、英語の発音ではありません。 (理由はこちら
4)大学教育を英語で行うと日本の学問は壊滅的な打撃を受けます。 (理由はこちら
以上の理由により、文部科学省の方針は効果がありません。

「発音」、「語順」、「英語で考える」、それぞれを習得する方法は2015年10月19日のブログ「川合式英語学習法」をご覧ください。





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何度もお願いしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ(2017年7月16日)、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて(2017年7月19日)、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 特に赤い本、「英語発音、日本人でもここまでできます。」DVD付き。に対する妨害がひどいです。

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

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私のDVDで発音練習をするときは、耳に注意を集中して音を聞いて下さい。
最初はテキストを見ながら練習していただいて結構ですが、文字に気を取られていると、実際の音よりも自分がこうだと思っている音のまま発音していることが多くあります。

私はDVDの単語の発音の練習のところで、Life や Leg のLの音をほんの一瞬ですが、日本語化しない「長さのあるL」で発音しています。  そういう音をできるだけよく聞いて、同じように言ってください。

Fight や Fin の Fの音も長さをもって発音しています。  Way や Wet の W の音も長さを保持して発音しています。  それを耳でよく聞いて同じように言ってください。
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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。