先回、小さな努力が時間の要素と結びついたとき、つまり長期にわたって積み重ねられたとき、大きな効果を発揮する、と書きました。 これについて、私自身の経験を書きたいと思います。
私は小さい時は体が弱かったので、いつ具合が悪くなるかわからない、ということをいつも感じていました。
例えば、中学一年生の一番最初の中間試験の日、39度の熱が出ました。 でも、試験だから学校に行かなければならないと思い、2日間学校に行きました。 (当時は中間試験は5教科でしたから、2日で終りました。)
試験は受けましたが、家にいる間は熱が高いので教科書を開くこともなくただ、寝てました。 こういうふうに、体が弱いと、肝心な時に何もできなくなるので、普段から、しなければいけない勉強や家の仕事は、毎日きちんと片付けておかなければいけないと思うようになりました。
若い時というのは、あまり毎日地道に努力することをかっこいいとは思えないものです。 普段何もやらなくても、必要なときに、ガバっと勉強して、試験でうまくやれれば、そういうほうがかっこいいと思うものです。
けれども、体が弱くて、いつ具合が悪くなるかわからなかったものですから、かっこ悪くても、自分は毎日その日その日にすることをきちんとこなしておかなければいけないと思いました。 毎日地道に努力するしか自分の行く道はないと思ったわけです。
と言っても当時は、塾もありませんし、そんなにみんな勉強もしませんでしたから、私も試験が終われば、1,2週間は自分の好きなことも楽しんで、それ以降、また、日々、しなければいけないことを一日の中で一番優先して、済ませるという生活をしていました。 大学を卒業するまで、学ぶのが学生の仕事だから、毎日その仕事を自分は病気でないときは一日の一番最初に終わらせなければいけないと思っていました。
そういうふうに、一気にたくさん勉強するよりも、毎日少しずつ勉強する生活を長くしていくうちに、私はあることに気づくようになりました。
それは「どんなに一気にたくさんやっても、毎日少しずつやってきた人の積み重ねにはかなわない分野が有る」ということでした。
たとえて言うとこんなことになります。 両手で持てるくらいの、大きな丸い石が有るとします。 その石に滑らかなくぼみをつけようとしても、人間の手の力ではできませんね。 器具を使わなければ無理ですね。
けれどもいつも雨だれが落ちるところに石を置いておくと、1年、2年とたつうちには、石になめらかなくぼみができてきます。 一粒一粒の雨だれはそんなに力はありませんが、その雨だれが、落ち続けると、石になめらかなくぼみができてきます。
「小さなことでも、毎日そのことが上手になるように意識して繰り返し練習して、1年、2年と年月がたってくると、それが、他のどんな方法で、練習したことよりも、上手になる」
そういう分野が有ることを、知りました。 英語発音の分野もその一つですね。 毎日少しずつ、上手になるように意識して繰り返し練習して、1年2年とたった時、発音は、短期間に習得するどんな方法で学んだ人よりも、なめらかに、きれいに、安定してしゃべれます。
時間の要素を加味すると、小さな努力が、何にも負けない大きな効果に変身する日がやってくるということを知りました。
20日に続きます。
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高校英語教育を文部科学省の誤解に基づいた方針から守るため、以下のご案内を書かせていただきます。
現在文部科学省が「グローバル化に対応した英語教育改革」の目玉として掲げているCAN-DO方式は、ヨーロッパの人々にはできますが、日本語を母国語とする人にはできない方式です。
文部科学省は「CAN-DO方式が日本人には不可能な方式である」と気づいておりません。 導入されれば教育現場は大変迷惑します。 中止する必要があります。 なぜCAN-DO方式が不可能なのかはこちらのブログをお読みください。
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何度もお願いをしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。
「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。 他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。
私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。
「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。 他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。 ベストセラーの著者という名声ですか。 それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。 この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか? もう英語教育とは関係ないことですか。 私はとても困っています。
私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。 日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。 ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。 私の仕事の妨害をしないでください。
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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。