私の2冊目の本「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」(緑色の本)を購入された方で、CDトラック6,13,18,19にある生徒さんと私の子音の長さの比較がよくわからない方は下のブログを参考にしてください。 なお、このブログの後半にある、*英語学習に役立つ情報* (1)通じる発音で話す方法 も、お読みになってください。
2016年7月3日のブログ 子音を長く言う「川合メソッド2」「L」の練習 4週間後 (長いSの例)
2016年9月1日のブログ RとFの練習 1か月後 マライア・キャリー (長いLの例)
2015年2月1日のブログ 「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」付属CDトラック6 例文 Where's my bag? 川合典子には生徒のWの発音はどう聞こえたか。
それでは今日の本題、私が初めて語順の通り英文を理解した時の事 − 副題「文部科学省の方針「4技能」は役に立たない」に入ります。
私が初めて英語を学んだのは中学1年生の4月、昭和40年代の半ばでした。 終戦から20年と少ししかたっていないころで、英語教育についてはほとんど研究もなされていない時代でした。
中学も高校も訳読式授業でした。 でも先生方は発音や文法の基礎をしっかり教えてくださいました。 それが今の私の英語力の基礎になっています。
先生方の発音はネイティブと同じではありませんでしたが、ご自身で、母音も区別して発音していらっしゃいましたし、基本的なことをきちんと身に着けている発音でした。
高校のリーダーの先生は、「英語はフィーリングで読まないで」とおっしゃって、文法的にきっちり文の構造と意味を理解させる先生でした。 (この先生は、当時の東京教育大学(現在の筑波大学の母体)を卒業された方で、高校の部活の先輩から聞いたことですので、本当のことかどうか知りませんが、国会図書館に顔パスで入ったといわれるくらい本をたくさん読んでいらした方のようです。) この先生に習ったことが、私にはとてもよかったと思っています。
昭和50年代、大学生になった私は、英語の教師になるために英語教育法の授業を受けました。 私のクラスを教えてくださったのは後に津田塾大学の学長になられた大束百合子先生でした。
学年の最後には、学生一人一人が教師役になって、他の学生は生徒役になって、模擬授業を行いました。 模擬授業終了後、生徒役の学生全員から紙に書いた感想をもらい、先生が、模擬授業についてコメントをしてくださいました。
ある時、教師役をした学生が、「直読直解」という言葉を模擬授業で使いました。 今は珍しい言葉ではないでしょうが、当時は初めて聞く言葉でした。 大束先生はこれについて次のように説明してくださいました。
従来の訳読式授業では英文を後ろから戻って訳していきますが、そうではなく、英文の単語が並んでいる順番に意味を理解して行くやり方です。
ずっと訳読式授業を受けてきた私には、初めて聞く、英文の意味の理解の仕方でした。 「なるほど。 後ろから戻らないで、読んだ順番に意味を理解して行く方法なのね。 私もやってみようかな」と、思いました。
そして実際にやってみました。 英文を単語が並んでいる順番に読んで、単語を読んだ瞬間に意味を理解するようにしてみました。
やってみて、「英文を読むのが楽だなあ」と驚きました。 それまで英文を訳読式授業のように理解することが、そんなに大変だと思ったことはありませんでしたけれど、直読直解では文が最後になるまで、動詞や、否定、その他前に出てきた単語の意味を保持している必要がありませんでしたので、とても楽だなあと思いました。 どのくらい楽だと思ったか、例えていうとこのくらい楽でした。
今までは学校に行くのに、右手に3つ大きなバッグを持ち、左手に3つ大きなバッグをもって通っていたのに、その日から手ぶらで、通学できるようになった、そう感じるほど楽でした。
時にはあまりにも楽で、「私は何か忘れ物をしているのではないか」(つまり、重要なことを読み落としているのではないか)と思うくらいでした。
皆さんの中にはそれだったら、訳読式授業のように文の構造など説明しないで、最初から語順の通り英文の意味を理解するようにしたらいいのではないか、と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら、それでは正しく英文を理解することはできないようです。
2013年5月19日のブログ「高校生の皆さんへ」に、高校時代、英文の構造をとらえて、意味を理解する指導を受けなかった方のことを書きました。 その人は英文の構造を正しく取れないまま何年も自己流で英文を読んできてしまったので、語順の通り読んでも、正しく意味が理解できませんでした。 やはり、複雑な文を習うその時に正しく文の構造をとらえる指導をすることは大事だと思います。 何年も自己流で読んでしまってから、正しい文の構造をお教えしても、なかなか、実際の英文で、文の構造が把握できませんでした。
私が、「直読直解をやってみよう」と思って、その時すぐに語順の通り読んでも正しく意味が取れたのは、高校時代、英文の構造を正しく把握する訓練を受けていたからでした。
それともう一つの理由は、私が授業の終わった教科書のレッスンを家で復習のつもりで何回も音読していたからでした。
音読するときは、文章にある単語を前から順番に読んでいきます。 授業の終わった英文ですから、音読しながら、語順の通り、意味を感じることが、この時、すでに訓練されていたのだと思います。
文を読み終わったとき、今までのように、先に出てきた動詞や否定語の意味を頭の中で保持しておいて、うしろから戻って日本語の文にするのを止めればいいだけでした。
ですから、複雑な文を読み始める高校生に、正しく文の構造を理解してもらうのは、とても大事なことです。 そして、文の構造が理解できた後、何度も音読して、語順の通り、意味を理解できるように練習するのが正しい順番です。(音読は発音練習も兼ねていました。 ただし、発音に関しては、高校時代は、長く複雑な文をしゃべれるようにしていくことが中心になりますので、中学時代の発音練習ほど、重点を置く必要はありません。 やはり、音読の主眼は語順の通り、意味を理解する方に置かれます。)
語順の通り理解できると、英文を読むスピードが速くなります。
日本人が英語を学ぶとき、英語の語順に慣れるのはとても大変です。 母国語をしゃべっているときは一番最後に言う動詞を、主語を言ったらすぐに言わなければなりません。 そんなことは、訓練しなければできないことです。 目的語は動詞の後に言わなければならないし、日本語では一番最後に言うはずの否定形は最初に言わなければならないし。。。。。。母国語と違うことをするのは、なかなかできません。
だから語順の通り理解する練習を徹底してやっていくのはとても大事なことだと思います。
語順の通り、文を理解する練習は、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティング すべてを通して、とても大事です。 なぜなら、英語を母国語とする人々は、その語順で考えているからです。 その言葉を学ぶなら、彼らが考えるのと同じ語順で英語を理解できるようにしないとスピードも上がりません。
もう一つ、日本人が、英語を学ぶ場合、難しいのが発音です。 これは、頭の中の問題だけでなく、口の筋肉の練習も含みますので、語順の練習とは、また違う大変さがあります。
発音と語順、この2つが日本人が英語を学ぶのを困難にしています。 母国語である日本語と全く違うからです。
文部科学省が英語教育について「4技能」「4技能」と盛んに言っていますが、発音と語順の問題を解決しない限り、4技能を目標にしても効果は上がらないと思います。
一番よい例がスピーキング(話す)の練習です。 正しい発音を習得しないで、スピーキング の練習をいくら生徒にやらせても無駄です。 通じない発音でしゃべっても「何を言っているのかわからない」と言われてしまいますので、結局、英語が出来ないのと同じことになります。 2015年9月1日のブログに出てきた大学生の方も、どんなに優秀な発表をされても、正しい発音を習得していなかったので、「何を言っているのかわからない」と言われてしまったのだと私は思います。
正しい発音を習得していなければ、どんなにリスニング(聞く)の練習をしても無駄です。 正しい音が分からなければ、リスニング の能力も上がりません。
語順の通り英文を読む訓練をしていなければ、リーディング(読む)の練習をしても、生徒はあの時の私のように大きなバッグを6個抱えて通学するように大変な思いをするでしょう。 それでは、一生懸命読んでも、読むスピードは上がりません。
正しい発音の習得や語順の通り英文を理解する訓練をやらないで、4技能、4技能と言っても、効果は上がらないでしょう。 初めての人に英語を教えるには、教える順番があります。
文部科学省は英語指導に関して、あまりご存じないようですね。
「英語で授業」とか、(役に立たない理由は2015年6月1日のブログをご覧ください)
「CAN-DOリスト形式」とか(役に立たない理由は2017年1月14日のブログをごらんください)
「4技能」とか(役に立たない理由は2017年10月12日のブログをご覧ください)
出してくる方針、出してくる方針、すべてが、効果のないものばかりです。
どうしてこうも、効果のない方針ばかり出してこられるのでしょうか。
英語教育というのは、専門的な知識や経験がいるのに、文部科学省は、英語習得に関して、ほとんど何もご存じないですね。 ご存じないなら、勉強してくださればいいのに、勉強も全くなさっていらっしゃいませんね。 私が初めて、文部科学省の英語教育の方針を正面から効果がないと言い切ったのは、2015年6月1日のブログでした。 それから、もう2年もたっているのに、文部科学省の英語教育に対する知識は、何も変わっていないですね。 もう少し、英語教育について勉強してください。 勉強するというのは、アメリカやヨーロッパで行われている方法を日本に持ってくることではありません。 日本人が英語を学ぶときに何が障害になっているか、それを理解して、解決する指導を日本人自らの手で考え出すことです。
日本中の子供たちが、何も知らない人が決めた英語教育の方針に従うのは、とてもかわいそうだと思います。 今の高校生は、その犠牲者でしょう。 もはや文部科学省も効果があるとは思っていない、「英語で授業」をやらされているのですから。
文部科学省がいつまでも、英語教育に対して、ド素人(しろうと)のレベルでは、子供たちがかわいそうです。 もう少し、真剣に英語教育について、勉強してください。
中学校の教科書にCDをつけて授業で学んだレッスンをCDの通りに発音することを宿題として、3年間、家庭学習させていけば、卒業時には、生徒の発音は今よりずっとよくなります。 (詳しいやり方は2015年4月17日のブログを参照してください。)
「中学3年間で学ぶ英文を全部正しい発音でスラスラ言える」ということは、中学卒業レベルの英語で、完璧な英語コミュニケーション能力を子供たちが身につける、ということです。
英語の好きな子、嫌いな子、家庭学習をする子、しない子、いろいろな生徒がいますから、全員とは言いませんが、少なくとも、宿題をやった生徒の発音はかなり良くなります。 親御さんも、自分の子供の発音が良いことは実感できると思います。
発音が良くなれば、少なくとも「通じない」という問題は解決されるわけです。 複雑なことをしゃべるには、高校、大学、とさらにするべき学習がありますけれど、少なくとも、通じる発音で話せるようにはなります。
そして、リスニングについていえば、正しい発音を身に着けた上に、高校、大学と音読のスピードを上げ、語彙をつけていけば、学校で行うリスニングで難しいと感じるものはありません。 「聞いた通り発音する練習」をすれば、いちいちリンキングの際の音の変化など、教えなくても、生徒達はそれを当たり前の音の変化として、聞いて理解します。 自分でも同じように発音できます。
「聞いた通り発音する練習」をしてきた人間には、「なんでいちいちリンキングの音の変化など教えるの?」と思うくらい、それは、当たり前の音の変化なのです。 文章全体を聞いた通り発音する練習をした生徒たちの発音は、そのくらい違うのです。
その上、発音が良い人は、たいてい英語をしゃべりたがります。 発音をよくすることは「しゃべることに躊躇しない」傾向をもたらしますので、それも役に立ちます。 ですからまず最初に正しい発音を習得することは非常に大事です。
日本人の英語力の向上を考える場合、個々の事象に対処するより、問題を引き起こしている根本的な問題、すなわち、「発音と語順」に焦点を絞って解決を図ることは非常に重要です。 極端な言い方をすれば、通じない発音で、どんな高い英語力を持っても、コミュニケーションは成立しませんので、英語ができないことと同じです。 生徒の努力が無意味な負担に終わらないためにも、適切な英語教育の方針を決めることは非常に重要だと思います。
英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。 日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)
文部科学省は、教科書に音声見本もつけないで、生徒が通じる発音で話せるようになるとでも思っているのですか? 身に着けられるはずはないでしょう。 正しい学習指導要領の見本がそのブログに図解して書いてあります。 私は、英語学習をほぼ50年、半世紀していますので、発音習得もしたことがない人が書いた学習指導要領とは、効果の点で雲泥の差があります。
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高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。
高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)
高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。 しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています) これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。 学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。
これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)
皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。 (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。
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* * * 英語学習に役立つ情報 * * *
(1)通じる発音で話す方法
英語の子音には長さがあり、日本語の子音には長さがありません。 長い子音で話している人々には、日本人の子音は短く、何を言っているのかわからない時があります。 川合メソッド2の練習(2016年6月からのブログ)をすると英語本来の長い子音で話せるようになります。
日本人が好んで行ってきた「演説の練習」や「シャドーイング」では、残念ながら、短い子音は直せません。
川合メソッド2の練習を営利目的で使うのはご遠慮ください。 (理由はこちらです。)
(2)松本亨氏の「英語学習に日本語訳を使ってはいけない」という主張は現在は否定されています。
「英語で考えるためには日本語訳を使ってはいけない」という松本亨さんの主張は、2006年、私の子供たちが全文和訳でバイリンガルになった事実によって否定されました。
最新の情報は「英語で考えるためには思考力を持つ母国語と結び付ける」です。
私は、どんなに立派な肩書をお持ちの英語教育の専門家に反論されようと、この主張を変えるつもりはありません。 これは、私が、渡米から2年間、子供たちの横にぴったりついて、毎日何時間も見てきた事実だからです。 事実は机上の空論で覆すことはできません。 むしろ事実を直視して、思い込みによって主張された誤った英語教育をやめるべきでしょう。
バイリンガルになった私の子供たちがどう英語で考えるようになっていったかは、2月4日のブログ「英語の思考活動」、3月1日のブログ「先生の宿題のプリント「英語で考える」ってどういうこと?」を参照してください。
また松本亨さんの書いた「英語で考える本」「英語で考えるには そのヒケツと練習」という本に書いてある練習をしても英語で考えるようにはなりません。(同じく2月4日のブログ「英語の思考活動」、3月1日のブログ「先生の宿題のプリント「英語で考える」ってどういうこと?」を参照してください)
なお、松本亨氏の著書「英語で考えるには そのヒケツと練習」という赤い本(石渡誠氏がこちらで勧めています)は、私の2017年11月30日のブログ掲載後、絶版になりました。 アマゾンの価格の表示「¥XXXより」というのは、現在出版中の本にはない価格表示の仕方です。
(1)は日本人が、70年間、知らなかった事実です。
それを直せば、日本人の発音は、今までとは違う、通じやすい発音に変わります。 そのためには、自分の耳で発音を聞いて下さい。 この音の違いは自分で聞かないとわかりません。
子音の日本語化を聞けるようになるためには、日本人は、発音練習の時に、音以外に注意を散らすものを、一切排除して行ってください。 ほかのことと一緒に発音を学習しないでください。(例えば、音とつづり字の関係など。) アメリカ人の子供は、もともと長い子音で話していますから、問題ありませんが、日本人がそれをすると、自分の子音が短いことに気づけません。
フォニックスは文部科学省ご推薦の教材のようですが、私は、「音だけに集中できない」という理由で、フォニックスで発音習得することを日本人に勧めません。
音だけに集中して発音を聞かないと、「日本人が想像だにしなかった子音に長さがある」という事実に気づくことができません。
私は、アメリカで行われている方法(フォニックスやチャンツなど)をそのまま日本に持ち込んでも、通じにくい日本人の発音を改善することはできない、と思っています。 なぜなら、「日本人の発音が通じにくい」という問題は「日本語を母国語とする」からこそ起こって来る問題だからです。 日本語を母国語としないアメリカ人の子供がやっている方法をいくら日本人にやらせても、学習者は従来の通り「聞きにくい日本語の子音」で話すだけです。
日本人が抱える発音の問題を解決するには、アメリカ人の子供がやっている方法(フォニックスやチャンツ)ではなく、日本人のための練習方法を行わなければできないと思います。
(2)は日本人が50年間、信じて疑わなかったやり方です。
けれども、私は自分の体験した事実に基づいて、「誤りであった」と皆さんにお伝えいたします。 事実を直視しないと、英語教育は前に進みません。
* * *
最近、私にも、家族の高齢化の問題が起こってきて、以前のように机に向かって、ブログの原稿を書いている時間が取れなくなってきました。 「グローバル化に対応した学校教育―高校生の場合」など、どうしても、書きたいことがまだ、あるのですが、ブログの原稿を書く時間がなかなか取れません。
しばらくブログをお休みすることも考えました。 けれども、私は、子音の日本語化を直す練習だけは、どうしても、多くの英語学習をしている人々に行っていただきたいと思いました。 それで、来月(6月)から、去年行ったネット上セミナーのブログをもう一度掲載することにしました。
去年、ネット上セミナーには参加しなかったけれど、通じる英語で話したい、と思っていらっしゃる方は、ぜひそれをお読みになって練習してみてください。
また、ブログの更新が出来ない間、今までのブログに発音習得の際起こってくる様々な問題について、書いてきましたので、それらを参考にしていただければ、幸いです。
私がブログを書き始めた2011年ごろは、多くの人が 「発音は先生に直してもらうもの」「ネイティブに直してもらうもの」と信じていました。 そういう中で、私は「自分で発音を聞いて下さい」「ネイティブと自分の発音のどこが違うか聞いて下さい」「その違いが聞けるように耳の力を上げてください」と言い続けてきました。
子音の日本語化が聞けるようになられた皆さんには、その理由が、今はお分かりになると思います。
上にも書きました通り、日本人の発音が通じないという問題は、私たちの母国語が日本語であるというところからきています。 ですから、これを改善するのに、英語を母国語とする子供たちがやっているフォニックスやチャンツでは、できないのです。
日本人のための方法がいるのです。
まだ、日本語の子音と同じ子音で英語を話している方々は、ぜひ、川合メソッド2第一部「長さのある子音で話す練習」を行ってください。 そうすれば、日本人の英語は今までよりずっと通じやすくなります。
日本人が通じる発音で話すためには、長さのある子音で話す練習は不可欠です。 著書「英語発音、日本人でもここまでできます。」付属のDVDでは、なるべく子音の長さを保ちやすい発音の仕方をご説明いたしましたので、参考になさって下さい。(詳しくは、2016年3月28日のブログをご覧ください)
* * *
何度もお願いしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。
「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。 他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。
私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。
「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。 他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。 ベストセラーの著者という名声ですか。 それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。 この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか? もう英語教育とは関係ないことですか。
私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。 日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。 ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。 私の仕事の妨害をしないでください。
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私のDVDで発音練習をするときは、耳に注意を集中して音を聞いて下さい。
最初はテキストを見ながら練習していただいて結構ですが、文字に気を取られていると、実際の音よりも自分がこうだと思っている音のまま発音していることが多くあります。
私はDVDの単語の発音の練習のところで、Life や Leg のLの音をほんの一瞬ですが、日本語化しない「長さのあるL」で発音しています。 そういう音をできるだけよく聞いて、同じように言ってください。
Fight や Fin の Fの音も長さをもって発音しています。 Way や Wet の W の音も長さを保持して発音しています。 それを耳でよく聞いて同じように言ってください。
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クマさん、ウサギさん、ブタさん、それぞれが持っている旗に書かれたことの理由は、2017年7月30日のブログをご覧になるとわかります。