川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

託児所 (RとFの練習2回目  再掲載2017)

(私が驚く藤田さんのコメントは文中終わりの方に黄緑の文字で書いてあります。)
今日は、2016年8月14日のブログの再掲載です。
一番最後から3番目の「発音練習について」というところに私が知人から言われた「託児所」についての体験を書きました。

* * *

今日のブログは、ちょっと面倒ですが、ヘッドフォンを用意されて、お読みください。

RとFの練習はいかがですか?  とても言いにくいと思いますが、最初の2、3週間は、「とにかくやっていればいい」「できることからやればいい」くらいの気持ちで、あまり出来不出来にこだわらないで練習してください。  

2011年9月25日のブログ「OL時代」にも書きましたが、本当にどうしていいかわからないときは、私はいつも、「今できることからまず、やってみよう」と、わからないながらも、その時、「こうしたらよいのではないか」と思うことをやってみました。  そうやって、実際にやって行くと、次のステップが見えてくる、という経験をたくさんしました。  

つまり実際にやってみると、最初に立っていた位置からは、見えないことが見えてくる、という場合が多いからでしょう。

皆さんも、今はまだ「こんなことやっていて、本当にRの発音は上手になるのかな」と思うかもしれませんが、大体3週間を目安にしてみてください。  Lの時も、舌が歯茎にからみつくような発音は3週間くらいから、経験されたと思いますので、3週間くらいは、我慢して、続けてみてください。  舌の筋肉が少しずつできてきます。

* * *

沢さんはFの発音が苦手でした。  練習(1)でFの例文を発音した時も、なかなか安定して、Fの音が聞こえませんでした。  けれども、あるアドバイスをしたら、その後からFの発音はまったく問題がなくなりました。

下の録音は、彼女が練習中に送ってきたものです。
皆さん、ここでヘッドフォンをつけてください。  小さな音の違いを説明しますので、スピーカーでは、よくわからないと思います。

下の録音は沢さんのFの練習(1)です。  3つの例文のうち

A I saw her face. のFはとてもよくFの摩擦が聞こえます。  ところが

B We are fighting. のFの摩擦は、聞こえません。

C I feel good.   AほどではありませんがFの摩擦は聞こえます。

沢さんの音声はこちらです。 
[file:creato-k:160427_0727.MP3:sound]

それで、私は沢さんに、例文BのFも、例文AのFのように摩擦が聞こえるように言ってください。  とお願いしました。

その後から、彼女のFの発音はどれもよく聞こえるようになりました。  なぜこの時、Fの発音が上手になったのか、沢さんに聞いて見ましたら、次のようなお返事がメールで送られてきました。

「自分ではこの段階で、すべてのFの摩擦音が出ていると思っていました。  でも川合先生にそういわれて、録音を改めて聞いて確認して、fight のFに摩擦の音がないことがわかりました。」

「何回かやってみて摩擦音が出ている感じはつかんだように思います。  録音を聞くまで確信はなかったです。」

ということでした。

やはり、自分で、お手本との違いを聞いてわかると発音は非常に上手になります。

もし、自分のFの摩擦音が出ているかどうか不安だったら、皆さんも一度、自分のFの練習(1)を録音して聞いてみてください。

Fの摩擦が出ていれば安心ですし、Fの摩擦音が聞こえなかったら、聞こえるように練習していきます。  練習(2)をやっていますから、それはそんなに難しくはないはずです。

単語だけの練習でFが言えても、文章の中で発音したら、言っているつもりでもFの摩擦は聞こえていない場合があります。  これが、素振りは出来ても、コートに出たら、ボールがスイートスポットにあたっていない状態です。(8月10日のブログ参照)

日本人の英語が通じないのは、発音のやり方がわからない、というより、本人は言っているつもりでも音が出ていない、そういう場合が多いのではないかと思います。

* * *

私も中学生の時は毎日2時間、発音練習をしても子音の長さを聞き分けることは出来ませんでした。  でも、40年、お手本の発音と自分の発音を聞き比べて直してきて、日本語と英語の子音の長さの違いを聞き分けることが出来るようになりました。 

テニスで言えば、一瞬ラケットにボールがくっついて見えるように、口の形が一瞬止まって、子音の長さが保たれているのが聞けるようになりました。

川合メソッド2の練習をすれば、40年も発音練習をしなくても、1か月でLの子音の長さは聞き取れるようになります。  是非ご一緒に練習なさってください。

この子音の長さの違いが聞き分けられるようにならないと日本人の通じない英語の問題を根本的に解決することは出来ません。  この音を聞けないで、どんな発音練習をしても、聞きやすい通じる英語で話すことは出来ません。  演説やスピーチならどの音も比較的強いですから子音の日本語化は目立ちませんが、普通に会話すると聞きづらくなります。    

この音が聞けるようになった方は、なぜ、私が「自分で音を聞いてください」と言い続けてきたのか、お分かりになると思います。  この子音の違いを自分で聞けないと通じる子音で話すことが出来ないからです。

子音単独で、一つの音を構成できる英語の子音と、母音とセットにならなければ一つの音を構成できない日本語の子音は同じ言い方ではありません。

今やっているL,N,W,R,F,Mの音を日本語の子音の言い方で、言おうとすると、(例えばLa Na Wa Ra Fa Ma)子音はすべて「たたくような」言い方になります。(WとRだけは当てる場所がないので、たたけませんが)  

「たたく」というのは、「とどまる時間がない」ということです。  ドアをノックするとき、手は、ドアをたたいてすぐにはなれます。  手はノックをした後もドアにくっついているわけではありません。  

はじくようにLの音を出す、はじくようにRの音を出す。  日本語の子音はそういう言い方です。(2013年5月13日のブログ「Lの発音」参照)  それは英語の子音の言い方ではないのです。  英語のL,N,W,R,F,M は一瞬、その口の形を「保持して」音を出すのです。

だから私はWの練習の最後で、Way Wet という時に 「ウェ」とすぐ母音に移行しないで、

W「ウ」をしっかり言ってから「エイ」という二重母音を言ってください。
W[ウ]をしっかり発音してから「エット」と言ってくださいと言いました。

その点を是非聞き分けられるようになってください。


====子音を長く言う「川合メソッド2」=========
8月7日から9月3日までの練習内容

簡略腹式呼吸(水道管呼吸法) 4秒 x 5回
「オーイー」を5回、唇に力を入れてつなげて言う練習
Lの練習(2) 長いLで例文を言う  3回
Wの練習(2) 長いWで例文を言う  3回
Nの練習(2) 長いNで例文を言う  3回
Rの練習(1) 普通のRで例文を言う 5回
Rの練習(2) 長いRで例文を言う  5回
Fの練習(1) 普通のFで例文を言う 5回
Fの練習(2) 長いFで例文を言う  5回

=============================
なお、この練習「川合メソッド2」を営利目的で使用することはご遠慮ください。(皆様にそのようなお願いをする理由はこちらでご覧いただけます)

(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン、発音講座、発音訓練 等々。

学習者どうしの情報交換は歓迎します。  どんどん行ってください

* * *

私の2冊目の本「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」(緑色の本)を購入された方で、CDトラック6,13,18,19にある生徒さんと私の子音の長さの比較がよくわからない方は下のブログを参考にしてください。

2016年7月3日のブログ  子音を長く言う「川合メソッド2」「L」の練習 4週間後 (長いSの例)
2016年9月1日のブログ  RとFの練習 1か月後 マライア・キャリー (長いLの例)
2015年2月1日のブログ  「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」付属CDトラック6 例文 Where's my bag? 川合典子には生徒のWの発音はどう聞こえたか。

* * *

ここから先は、毎回掲載していることです。「なぜ毎回同じことを掲載するのか」その理由については、こちらのブログをご覧ください。 

* * *

英語教育について

文部科学省の英語教育の方針は、効果がありません。

1)現在、高校生が行っている「英語で授業」は効果がありません。  (理由はこちら
2)「CAN-DOリスト形式」は効果がありません。 (理由はこちら
3)「4技能」は効果がありません。  (理由はこちらこちら
4)現在、小学校の英語教育で子供たちが話しているのは、英語の発音ではありません。 (理由はこちら
5)大学教育を英語で行うと日本の学問は壊滅的な打撃を受けます。 (理由はこちら
以上の理由により、文部科学省の方針は効果がありません。

「発音」、「語順」、「英語で考える」、それぞれを習得する方法は2015年10月19日のブログ「川合式英語学習法」をご覧ください。

これは全部私自身がやってきたことです。  こうすれば、生徒たちは必ず通じる英語で話すようになります。
英語で考える指導法を提唱する人たちのように、「自分は日本語訳を使ったけれど、生徒たちは使うな」というような、誰も実際にはやっていないような指導方法ではありません。  私は全部自分でやっています。


「英語で考える」を提唱した松本亨氏の主張について

松本亨氏の「英語で考えるためには日本語訳を使ってはいけない」という主張は2006年、私の子供たちが全文和訳でバイリンガルになった事実によって否定されました。 

「英語で考える指導法」は詐欺である可能性が高いです。

松本亨さんの書いた「英語で考える本」「英語で考えるには そのヒケツと練習」という本に書いてある練習をしても英語で考えるようにはなりません。(2月4日のブログ「英語の思考活動」、3月1日のブログ「先生の宿題のプリント「英語で考える」ってどういうこと?」を参照してください)

英語で考える指導法を掲げる英語学校FORWARDの指導者、石渡誠さんは、松本亨さんの「英語で考える本」「英語で考えるには −そのヒケツと練習−」という本で勉強すれば英語で考えるようになると2017年1月19日のブログで言っていますが、この2つの本で勉強しても、英語で考えるようにはなりません。「この方法を26年教えてきた」と書いていますが、26年間も効果のない方法を教えてきたというのは驚きですね。

私は、この件について、松本亨さん(著作を含めて)以外の固有名詞を入れることをずっと避けてきました。  けれども、石渡誠さんの2017年7月30日ブログの冒頭の

日本の英語教育界もようやく変革の時が!英語を英語で教えるということが、中高でも広まってきています。良いことですが、

という部分を読んで、明記することにしました。  日本中の高校生を犠牲にしておいて、まだこういうことを言っていることに怒りを覚えました。  文部科学省でさえ、もう、中学校の英語の授業を英語で行うとは、言わなくなったのに、と思いました。

石渡誠さんは、アラビア語アラビア語で教えられたら、アラビア語が堪能になるのでしょうか?  それを自分で証明してから、「英語を英語で教えること」を提唱してください。

石渡誠さんは、26年間も授業料を取って、「効果のない方法」を「効果がある」と偽って教えてきて、謝罪も損害賠償もしないのですか?  そうやって、「何を言っても何の責任も取らなくていい」と思っているから、いまだに「英語を英語で教えるのが良い」などとおっしゃるのでしょう。  

でしたら、ご自身がアラビア語アラビア語で学んで、アラビア語が堪能になるかどうか示してください。  それが出来ないのであれば、「英語を英語で理解する指導法」が間違っていたと認めてください。  そういうけじめをつけないからいつまでも「英語を英語で理解する」などという指導法を主張し続けるのでしょう。

日本中の高校生が迷惑していますので、自分もできない指導法を提唱するのはやめてください。

自分の商売のために子供たちを犠牲にするのは、もうやめてください。

Je suis Charlie. と母国語で言うフランス人が I am Charlie.という言語を学ぶとき、母国語の意味を参考にしていないはずはないでしょう。  日本人は誤った指導法を50年も信じて、大きく後れを取りました。




私は、英語で考える指導法の提唱者が、「Freedomを日本語に訳すとニュアンスが分からなくなるから英語のまま言わせる」とブログに書いているのを読みました。  でもそれでは何も教えていないのと同じです。

生徒から、アメリカ人にとって自由というのはそんなに大事なものなのですか?と質問されたら、アメリカ史がご専門の先生なら、「建国の歴史を勉強してみるとその理由が分かってきますよ」とお答えになるでしょうし、時事英語がご専門の先生なら、ニュースの中から、アメリカが個人の自由を制限する国に対して、非常に厳しい外交政策をとり、しかも大多数の国民がそれを支持しているというニュースを選んで、生徒と一緒に勉強していくでしょう。

Freedomを日本語に訳さずFreedom. Freedom と生徒に言わせる、などというのは何も教えていないのと同じことです。

それは、次のような例を想像してみるとよくにわかります。

もし、アメリカで、日本語を学んでいる生徒が「日本の武士道とはなんですか?」と教師に質問した時、「日本人にとって武士道が、どういうものなのか知りたかったら、武士道を英語に訳さず、日本語のままブシドウ、ブシドウといいなさい」 などと指導する教師は一人もいないでしょう。   

仮に先生が「これが、日本語を日本語で理解する指導法だ」「日本語で考える指導法だ」などと言っても、生徒はばかばかしくてする気にもならないでしょう。  保護者からは「まじめに教えろ」と言われるでしょう。 

これが英語で考える指導法の正体です。

教える方は何も教えていない。
学ぶ方は何も学んでいない。
これが英語で考える指導法の正体です。

だから私はこの方法は詐欺だと言ったのです。(こちらのブログ

以前、この「英語のままFreedomと言わせる」と言っていた学校のブログで、車を売って受講料を払って学んでいるという生徒の例が紹介されていました。  それほどの高額の授業料をとって、「だますつもりはなかった」「知らなかった」では済まないです。  
詐欺は犯罪です。

詐欺は、刑法で刑罰が定められている犯罪です。

また、そのブログで、英語で考える指導法をする人々が、生徒の英和辞典を取り上げたり、生徒に英和辞典を窓から捨てさせたりする、ということも読みました。  中には最後まで生徒に英和辞典を返さなかったこともあったそうです。

「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」を読んでいただくとわかりますが、英語のわからない生徒にとって、英和辞典は命綱です。  英和辞典があるから、英語の意味が分かるようになります。  これを取り上げるなど、間違った指導法を盲信する指導者の誤りです。  英和辞典を取り上げれば生徒の英語力が上がるなどということは絶対にありません。

この詐欺商法を、中学や高校に持ち込んだのが文部科学省の「中学、高校の英語の授業を英語で行う方針」です。
だから、私は、「学校で詐欺を行わないでください」と申し上げたのです。
税金を詐欺に使わないでください、と申し上げたのです。
高校英語教育はいまだに詐欺ですね。
学校で詐欺教育をするために、車一台売るどころではない、莫大な税金が使われています。

早くやめてください。
高校時代は、高校時代にやらなければならない訓練があるのです。
複雑な英語を読み始めるときにどうしてもやらなければならない訓練があるのです。
この時を逸すると、取り返しがつかないのです。  高校生がかわいそうですから、「学校で詐欺」はやめてください。

発音練習について(託児所)

こちらのマライア・キャリーさんの歌について書いたブログに「私はブログに書く前に知人に音声を聞いてもらったり、動画を見てもらったりして、感想を聞くことがあります」と書きました。  以前、このブログに登場した藤田さんから頂いた感想で忘れられないものがありますので、今日はそれを書きます。

今から4,5年前のことです。  ある、子供のためのチャンツのお教室の動画がYoutubeにアップされていました。  私は、そのURLを藤田さんに送って動画を見てもらい、「感想を教えてください」とお願いしました。

藤田さんのお返事は次のようなものでした。

「これは、託児所ですか?」

私は、一瞬次の言葉が出ませんでした。  そして、

「いいえ、これは、託児所ではありません。  これはチャンツという方法で子供に英語を教えているお教室のビデオです。」 と書いてメールを送りました。  すると藤田さんから、

「川合先生、違うでしょう?  これは、託児所ですよ。  親御さんだって、ただ預けるよりは、少し英語の歌でも歌ってくれたほうがいいと思って、あずけているんでしょう?」

と返信がありました。  私はもう、藤田さんには、これが託児所ではなく英語のお教室だと信じてもらうことはできないと思い、「感想ありがとうございました。」とお礼を言って、この動画についてはおしまいにしました。

チャンツのように、音楽にのせた発音を聞いて、(つまり発音だけに集中してきく練習をしないで、)発音練習しても、日本人は正しい発音は習得できません。

日本語と英語では音の体系が違いますので、日本人は音だけに100%注意を集中して発音練習してください。

どこを聞くかは「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」(緑の本)に書いてあります。
どう発音するかは「英語発音、日本人でもここまでできます。」(赤い本)付属のDVDで説明しています。


===========================================
高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

=========================================

英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)




何度もお願いしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ(2017年7月16日)、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて(2017年7月19日)、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 特に赤い本「英語発音、日本人でもここまでできます。」(DVD付き)に対する妨害がひどいです。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は大変困っています。 

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

* * *


* * * 


小さな音の違いが、発音のレベルに大きく差をつける (再掲載2017)

今日は、2016年8月10日のブログの再掲載です。

日本人が70年、日本語の短い子音で英語を話してきたとしたら、どんなに英語力の高い方でも日本語化した子音で英語を話している人はたくさんいるということです。

英語を職業として使っている人でもほとんどの人が日本語化した子音で話しています。  ですから、私は、英語のプロとして、職業で英語を使っている人にも、私のDVDを見ていただきたいと思っています。

* * *

Rの練習はいかがですか?  「長く言う練習は、やりにくくてうまくできない」という方もいらっしゃるかと思います。  ただでさえやりにくいRの発音を長く言う練習をしていただくわけですから、考案者としては、もう少しやさしい練習をご提案できればよかった、と少し申し訳なく思っています。

でも、こういうRを練習していると、2,3か月たった時、普通のRはとても楽に発音できるようになります。  いつまでも、このやりにくい状態が続くわけではありませんので、ちょっと我慢して、練習を続けてください。  

Rが終わりますと、この後、Mの練習で、子音の日本語化を直す練習はすべて終了いたします。  もう少しですので、頑張って練習を続けてください。

日本語だけ話してきた人には子音に長さがあるなど、思いもよらないことです。  アカサタナ・ハマヤラワ どれを言っても、長さのある子音など一つもありません。  ですから日本語を母国語とする人が長さのある子音で話そうと思ったら、やらなければならないことが2つあります。

一つ目は、

長さのある子音とはどういうものかまず、知ることです。  LNWRMF(摩擦音をFで代表しています)を長さを持って、言ってみることです。  長さのある子音というのはこういうものなのだと、言ってみて知ることです。

二つ目は、

長さのある子音を言える口の筋肉をつけることです。  これがないと、英語は、長さのある子音で話すと理解できても、実際に言えません。  今、長さを持ったRが言いにくいというのは子音の口の形を保持する力がまだないからですね。

「でも何もここまで長く言わなくてもいいのではないですか」と思うかもしれませんが、長く言う分、それだけ筋肉が鍛えられていると思ってください。  Fも同じです。

3の力で済むところを10の力を使って練習しておくと、3の力で言うことは楽にできるようになります。  私たちは一日中英語をしゃべっているわけではありませんので、練習で、筋肉を作って行く必要があります。

Rの発音は、単独で発音すれば、それほど難しくはありませんが、文章の中にあるRを口の形を保持して言うのはとても大変です。

それをするためにはしゃべっている途中で、Rが出てきたら素早くRの口の形を作って保持できるようにする力が要ります。  今より相当強い、口や舌の筋肉が要ります。

そのためにも、少し大げさな長いRを練習して力をつけておくと、何をしゃべっていてもRが出てきたらすんなり発音することが出来るようになります。  

川合メソッド2は、基本編ではなく、実践編です。  テニスで言うと、素振りの練習から、実際にコートに出てボールを打つ練習をするようなものです。

どんな体勢で打っても、ボールがラケットのスイートスポットにあたるように練習していきます  文章中のどこにRが出てきても、すんなりRの発音が出来る筋肉をつけていきます。  

大人で発音を習いに行く人たちで、RやFの発音の仕方を知らない人は、少ないと思います。  知っていても、実際にしゃべると通じないから習いにいらっしゃるのではないですか?  知っていても、しゃべると、その口の形で、音が出ていないから通じないのだろうと私は思っています。

長いRの練習は、文中にRが出てきた時、Rの口の形で、音を出せるようにしていく練習です。

やりにくいでしょうが、もう少し頑張ってみてください。  6月5日に初めて長いLを発音した時、やりにくかったと思いますが、今はもう普通にできるようになっていらっしゃると思います。  Rも続けていけば、だんだんそうなって行きます。  もう少し、我慢して練習してくださいね。



=======================================


高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

====================================

英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)




* * * 

先回DVDを撮影した時のことを少しかきました。  発音のDVDというのは、普通は、これから英語を学ぶ人が、使うものです。

けれども私は、今、実際に英語で仕事をしている人たちにも、見ていただきたいと思っています。  通訳の仕事をなさっていたり、留学経験があって、外資系企業などで働いている方々にも見てほしいと思っています。

なぜかと言うと私にはこういう経験があるからです。

私は過去に発音レッスンで、通訳の方にも、留学経験のある方にも発音をお教えしました。  どの方も、大変まじめで、私が何も言わなくても、自分から進んでたくさん練習を行うほど、熱心な方でした。それだけ真面目に努力をされるので、英語力も相当高い方達でした。

けれども発音すると、子音が、日本語化していました。  英語の子音でなく短い日本語の子音で、英語を話していました。  ですからレッスンでは、お手本との違いを聞いていただき、私のアドバイスに従って、直していただきました。

その時、私が思ったのは、「これほど熱心に勉強する方たちでさえ、日本語の子音の言い方で英語を話しているのだから、ほかの通訳の方々、留学経験者の方たちも、日本語化した子音で話している人は、たくさんいるのではないだろうか」ということでした。

私は、通訳など実際に英語を使って仕事をしている方々にも、DVDのLやWの発音を見ていただきたいと思っています。  

子音の日本語化は非常に小さな音の違いですが、このことを知っているのと知らないのでは、自分の発音のわかりやすさがまるで違ってきます。

相手の聞きやすい、発音で話すのと、短い子音で、聞きづらい発音で話すのでは、自分の仕事の評価も違ってきます。

現在英語を使って、仕事をしている方々にもDVDのLやWの発音をぜひご覧になっていただきたいと思います。

「子音の日本語化」この小さな音の違いを知っているといないでは、自分の発音のレベルが、全然違ってきます。

私も中学生の時には、子音の長さは聞けませんでした。  でも、皆さんは、40年も発音練習しなくても川合メソッド2のやり方で練習すれば聞こえるようになります。 是非長さを持った子音で話せるようになっていただきたいと思います。

Rはやりにくい練習で、本当に申し訳ないですが、様々な生徒さんを教えて来て今、私が思うのは、日本人は英語の発音に関しては、「口の形を保持する」という練習が苦手です。  (だから母音もブツブツ短いですね)  日本人がやりやすい練習ばかりしていると、日本人が苦手なことは、いつまでも克服できませんので、少し我慢して、長いFやRの練習をつづけてください。

====子音を長く言う「川合メソッド2」=========
8月7日から9月3日までの練習内容

簡略腹式呼吸(水道管呼吸法) 4秒 x 5回
「オーイー」を5回、唇に力を入れてつなげて言う練習
Lの練習(2) 長いLで例文を言う  3回
Wの練習(2) 長いWで例文を言う  3回
Nの練習(2) 長いNで例文を言う  3回
Rの練習(1) 普通のRで例文を言う 5回
Rの練習(2) 長いRで例文を言う  5回
Fの練習(1) 普通のFで例文を言う 5回
Fの練習(2) 長いFで例文を言う  5回

=============================
なお、この練習「川合メソッド2」を営利目的で使用することはご遠慮ください。(皆様にそのようなお願いをする理由はこちらでご覧いただけます)

(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン、発音講座、発音訓練 等々。

学習者どうしの情報交換は歓迎します。  どんどん行ってください。

* * *

私の2冊目の本「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」(緑色の本)を購入された方で、CDトラック6,13,18,19にある生徒さんと私の子音の長さの比較がよくわからない方は下のブログを参考にしてください。

2016年7月3日のブログ  子音を長く言う「川合メソッド2」「L」の練習 4週間後 (長いSの例)
2016年9月1日のブログ  RとFの練習 1か月後 マライア・キャリー (長いLの例)
2015年2月1日のブログ  「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」付属CDトラック6 例文 Where's my bag? 川合典子には生徒のWの発音はどう聞こえたか。

* * *

ここから先は、毎回掲載していることです。「なぜ毎回同じことを掲載するのか」その理由については、こちらのブログをご覧ください。 

* * *

英語教育について

文部科学省の英語教育の方針は、効果がありません。

1)現在、高校生が行っている「英語で授業」は効果がありません。  (理由はこちら
2)「CAN-DOリスト形式」は効果がありません。 (理由はこちら
3)「4技能」は効果がありません。  (理由はこちらこちら
4)現在、小学校の英語教育で子供たちが話しているのは、英語の発音ではありません。 (理由はこちら
5)大学教育を英語で行うと日本の学問は壊滅的な打撃を受けます。 (理由はこちら
以上の理由により、文部科学省の方針は効果がありません。

「発音」、「語順」、「英語で考える」、それぞれを習得する方法は2015年10月19日のブログ「川合式英語学習法」をご覧ください。

これは全部私自身がやってきたことです。  こうすれば、生徒たちは必ず通じる英語で話すようになります。
英語で考える指導法を提唱する人たちのように、「自分は日本語訳を使ったけれど、生徒たちは使うな」というような、誰も実際にはやっていないような指導方法ではありません。  私は全部自分でやっています。


「英語で考える」を提唱した松本亨氏の主張について

松本亨氏の「英語で考えるためには日本語訳を使ってはいけない」という主張は2006年、私の子供たちが全文和訳でバイリンガルになった事実によって否定されました。 

「英語で考える指導法」は詐欺である可能性が高いです。

松本亨さんの書いた「英語で考える本」「英語で考えるには そのヒケツと練習」という本に書いてある練習をしても英語で考えるようにはなりません。(2月4日のブログ「英語の思考活動」、3月1日のブログ「先生の宿題のプリント「英語で考える」ってどういうこと?」を参照してください)

英語で考える指導法を掲げる英語学校FORWARDの指導者、石渡誠さんは、松本亨さんの「英語で考える本」「英語で考えるには −そのヒケツと練習−」という本で勉強すれば英語で考えるようになると2017年1月19日のブログで言っていますが、この2つの本で勉強しても、英語で考えるようにはなりません。  26年、この方法を教えてきたと書いていますが、26年も効果のない方法を教えてきたというのは驚きですね。

私は、この件について、松本亨さん(著作を含めて)以外の固有名詞を入れることをずっと避けてきました。  けれども、石渡誠さんの2017年7月30日ブログの冒頭の

日本の英語教育界もようやく変革の時が!英語を英語で教えるということが、中高でも広まってきています。良いことですが、

という部分を読んで、明記することにしました。  日本中の高校生を犠牲にしておいて、まだこういうことを言っていることに怒りを覚えました。  文部科学省でさえ、もう、中学校の英語の授業を英語で行うとは、言わなくなったのに、と思いました。

石渡誠さんは、アラビア語アラビア語で教えられたら、アラビア語が堪能になるのでしょうか?  それを自分で証明してから、「英語を英語で教えること」を提唱してください。

石渡誠さんは、26年間も授業料を取って、「効果のない方法」を「効果がある」と偽って教えてきて、謝罪も損害賠償もしないのですか?  そうやって、「何を言っても何の責任も取らなくていい」と思っているから、いまだに「英語を英語で教えるのが良い」などとおっしゃるのでしょう。  

でしたら、ご自身がアラビア語アラビア語で学んで、アラビア語が堪能になるかどうか示してください。  それが出来ないのであれば、「英語を英語で理解する指導法」が間違っていたと認めてください。  そういうけじめをつけないからいつまでも「英語を英語で理解する」などという指導法を主張し続けるのでしょう。

日本中の高校生が迷惑していますので、自分もできない指導法を提唱するのはやめてください。

自分の商売のために子供たちを犠牲にするのは、もうやめてください。

Je suis Charlie. と母国語で言うフランス人が I am Charlie.という言語を学ぶとき、母国語の意味を参考にしていないはずはないでしょう。  日本人は誤った指導法を50年も信じて、大きく後れを取りました。




私は、英語で考える指導法の提唱者が、「Freedomを日本語に訳すとニュアンスが分からなくなるから英語のまま言わせる」とブログに書いているのを読みました。  でもそれでは何も教えていないのと同じです。

生徒から、アメリカ人にとって自由というのはそんなに大事なものなのですか?と質問されたら、アメリカ史がご専門の先生なら、「建国の歴史を勉強してみるとその理由が分かってきますよ」とお答えになるでしょうし、時事英語がご専門の先生なら、ニュースの中から、アメリカが個人の自由を制限する国に対して、非常に厳しい外交政策をとり、しかも大多数の国民がそれを支持しているというニュースを選んで、生徒と一緒に勉強していくでしょう。

Freedomを日本語に訳さずFreedom. Freedom と生徒に言わせる、などというのは何も教えていないのと同じことです。

それは、次のような例を想像してみるとよくにわかります。

もし、アメリカで、日本語を学んでいる生徒が「日本の武士道とはなんですか?」と教師に質問した時、「日本人にとって武士道が、どういうものなのか知りたかったら、武士道を英語に訳さず、日本語のままブシドウ、ブシドウといいなさい」 などと指導する教師は一人もいないでしょう。   

仮に先生が「これが、日本語を日本語で理解する指導法だ」「日本語で考える指導法だ」などと言っても、生徒はばかばかしくてする気にもならないでしょう。  保護者からは「まじめに教えろ」と言われるでしょう。 

これが英語で考える指導法の正体です。

教える方は何も教えていない。
学ぶ方は何も学んでいない。
これが英語で考える指導法の正体です。

だから私はこの方法は詐欺だと言ったのです。(こちらのブログ

以前、この「英語のままFreedomと言わせる」と言っていた学校のブログで、車を売って受講料を払って学んでいるという生徒の例が紹介されていました。  それほどの高額の授業料をとって、「だますつもりはなかった」「知らなかった」では済まないです。  
詐欺は犯罪です。

詐欺は、刑法で刑罰が定められている犯罪です。

また、そのブログで、英語で考える指導法をする人々が、生徒の英和辞典を取り上げたり、生徒に英和辞典を窓から捨てさせたりする、ということも読みました。  中には最後まで生徒に英和辞典を返さなかったこともあったそうです。

「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」を読んでいただくとわかりますが、英語のわからない生徒にとって、英和辞典は命綱です。  英和辞典があるから、英語の意味が分かるようになります。  これを取り上げるなど、間違った指導法を盲信する指導者の誤りです。  英和辞典を取り上げれば生徒の英語力が上がるなどということは絶対にありません。

この詐欺商法を、中学や高校に持ち込んだのが文部科学省の「中学、高校の英語の授業を英語で行う方針」です。
だから、私は、「学校で詐欺を行わないでください」と申し上げたのです。
税金を詐欺に使わないでください、と申し上げたのです。
高校英語教育はいまだに詐欺ですね。
学校で詐欺教育をするために、車一台売るどころではない、莫大な税金が使われています。

早くやめてください。
高校時代は、高校時代にやらなければならない訓練があるのです。
複雑な英語を読み始めるときにどうしてもやらなければならない訓練があるのです。
この時を逸すると、取り返しがつかないのです。  高校生がかわいそうですから、「学校で詐欺」はやめてください。

発音練習について

私がフォニックスチャンツで「発音を学ぶこと」に賛成できない理由は、2つあります。

一つは、アメリカ人の子供が行っている方法では、日本人の短い子音は直せない、ということです。

もともと長い子音で話している(あるいは、移民してアメリカに行った子供はこれから大量にネイティブの長い子音を聞いていく)子供たちが行っている方法では、日本人の短い子音を直す練習にはならない、ということです。  日本人の発音の問題は、日本語を母国語とするからこそ起こってくる問題ですから、英語を母国語とする人たちが行っている方法では、解決できません。

もう一つの理由は、チャンツフォニックスでは、音だけに100%の注意を集中できないということです。
チャンツは音楽に合わせて発音します。  
フォニックスはつづり字と発音の関係を勉強するものです。 

私の友人の子供達もアメリカでフォニックスをやっていましたけれど、発音の仕方を学ぶというより、(彼らはもう発音はできてましたから)単語のつづり字を見てどう読むのか練習していました。  そうすると、これらの方法は発音だけに集中して、音を聞く練習ではないのです。 

音楽を聞きながら、あるいは、発音とつづり字の関係を学びながら発音練習するわけです。

これですと、100%音に注意して発音を聞いているわけではありません。  その程度の注意で発音を聞いても日本人の子音が短いことには、気づけません。  何といっても子音の日本語化は日本人が70年聞けなかった音の違いです。   初期の学習者は、英語を読めるようにすることより、正しく発音できるようにすることのほうが大事です。    

私の生徒さんは100%の注意で発音だけを聞いて練習してきますが、それでも自分の子音が短いことに気づけない場合があるので、私がレッスンで、アドバイスします。

100%の注意をもってしても聞けない音を、音楽やつづり字など、ほかのことに注意を分散していてはとても聞けるようにはならないのです。

ですから、日本人が発音を学ぶときは、自分の注意を100%音に集中して学ぶ必要があります。  ゆえに、発音を習得するためには、チャンツフォニックスは勧められないと私は思っています。
どちらも文部科学省ご推薦の教材だそうですけれど、私は、「発音習得の方法」としてはお勧めできません。

日本語は英語とは、音の体系が違います。  日本語は子音と母音が常にセットになって一つの音を構成します。  ですから、日本語を母国語とする人は、子音を単独で発音する練習をしなければなりません。  それも、日本語の子音のように短く発音してすぐ次の音に移ってしまう発音の仕方でなく、長さを持った子音を発音できるようにしなければなりません。  ですから、まず最初は、100%の注意を音に集中して、今まで聞いたことのない言語(英語)の発音を聞いて下さい。  慣れ親しんだ日本語の音の世界から出て、今まで知らなかった音の世界に入ってください。  100%の注意を集中して、日本語にはなかった音を聞けるようにしてください。  聞けるようになれば、発音できるようになります。  

どこを聞くかは、「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」(緑の本)に書いてあります。
どう発音するかは、「英語発音、日本人でもここまでできます。」(赤い本)付属DVDで説明しています。

* * *

何度もお願いしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ(2017年7月16日)、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて(2017年7月19日)、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 特に赤い本「英語発音、日本人でもここまでできます。」(DVD付き)に対する妨害がひどいです。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は大変困っています。 

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

* * *


* * * 


RとFの練習1回目 (再掲載2017  私がフォニックスやチャンツで「発音を学ぶこと」に賛成できない理由)

今日は2016年8月7日のブログの再掲載です。

Wの音をよく聞こえるようにいう発音の仕方が書いてあります。  ぜひ参考になさってください。  ポイントはすぐに次の音に移ってしまわないことですね。  「W」の口の形を一瞬止めて、息を送って音を出すことですね。

今日は、最後の「発音練習について」というところに「私がフォニックスチャンツで「発音を学ぶこと」に賛成できない理由」が書いてあります。

* * *

NとWの練習は8月6日で終了となりました。  今後は、子音を長く言うNの練習(2)とWの練習(2)のみ、毎日3回言ってください。

私のDVDの57分20秒のところで、Wの説明をご覧になった方は、私が Way と言う時に、日本語のように、すぼめた口をすぐに開いてしまわないで、Wのところで口の動きを一瞬止めてW「ウ」と発音しているのがお分かりになったと思います。

同様に、Wet という時も、すぼめた口をすぐに開いてしまわないで、Wの口の形を一瞬保持して「ウ」と発音しているのがお分かりになったと思います。(映像は素早く移ってしまいますので、「口の形が止まっている瞬間を見る」と強く意識して見てください)

どうしても長さを持ったWが言えない方は、感覚をつかむために、私がDVDで「一緒に言ってみましょう」と言って後についてWay Wet と言うところで

「ウェ」と一気に言わないで、

まず、Wの「ウ」を発音してから/エイ/と二重母音を言う
まず、Wの「ウ」を発音してから/エット/と言う

そうやって発音してみると、「Wを音一つ分の長さを持って言うって、こういう感覚なんだな」と分かります。  



余談になりますが、このDVDを撮影したのは2010年10月でした。  Wの音は、発音記号の最後の音でしたので、その時のことは今でもよく覚えています。

私は自分に、

「最後の音Wだ。  
最後までしっかり発音の仕方を実演するんだ。  
Wの口の形をして、
一瞬、唇の動きを止めて、
息を送って、
Wの「ウ」という音が出ていることを自分の耳で確認するんだ。  
音が出ていることを確認してから、
母音に移るんだ」

そう言い聞かせながら、Way Wet と発音しました。

その年の1月から毎日のように家庭用のビデオカメラで録画しては、映像をチェックしてきましたが、さすがに、たくさんのライトがある広いスタジオで、角度の違う2台のカメラの前で、プロのカメラマンに撮影してもらって実演するのは、それなりの緊張感がありました。 (こういう条件で撮影しましたので、DVDはかなり質の高いものに仕上がっています。  編集もプロが行っていますので、お値段以上の価値のある教材だと思っています。)

読者の皆さんに、日本人の私が、日本語にはない子音の言い方(Wの口の形を保持して発音)をしているのを見ていただければ、DVDを撮影した意味は十分あったと思っています。  上級になっても、自分の子音が日本語式にならないように時々、見て、チェックできますので、皆さんにずっと長く使っていただけるDVDだと思っています。  

* * *

それでは今日の練習、RとFに入ります。

Rの練習(1)

例文は次の通りです。  皆さんにはすでに1か月間、聞いていただいた文ですので、少し慣れていらしたところだと思います。

(A) You are right.
(B) I received a radio from Tom.
(C) I saw Rachel’s rabbit in her room.

上の例文を5回音声モデルについて言う。(慣れてきたら音声モデルなしで自分で5回言っていただいて結構です)

Rの練習(1)音声   音声はこちらです。 
[file:creato-k:LS106015.MP3:sound]

Rの練習(2)

上の例文をRの部分だけ長く発音しながら5回言う。  最初は音声モデルについて言って、慣れてきたら音声モデルなしで自分で5回言っていただいて結構です。

Rの練習(2)音声    音声はこちらです。 
[file:creato-k:LS106033.MP3:sound]

Rの発音は、私がDVDでやっているように舌を丸めて発音するやり方と、舌を盛り上げて発音するやり方と2通りあります。  どちらでも、今自分がやっている発音の仕方で結構です。  これは長さの練習ですので、Rのやり方自体を変える必要はありません。  

Rの練習(2)は、沢さんも、相田さんも、最初はとてもぎこちない言い方でした。  それが普通だと思いますので、うまくできない、と気にする必要はありません。  焦らないで、自分のペースで言っていただいて結構です。

私は「英語発音、日本人でもここまでできます。」の本の中に、THの発音がでてくると、そのたびに口の準備に5秒くらいかかる生徒さんがいた、という話を書きました。  その時も、私は「正しい発音をするのが一番大事なことですから、時間がかかってもいいですよ。」と言って、じっと彼女が発音するのを待っていました、と書きました。

Rの練習(2)がうまくできなくても、私がそばにいて、「時間がかかっても結構ですよ。  Rの音が長さを保って言えるまでずっと待っていますから、大丈夫ですよ」と言っているところを想像して、焦らないでやってください。

初めてのことですからうまくできなくて当たり前です。

こちらは相田さんの最初の練習(2)の発音です。

相田さんの音声   音声はこちらです。   
[file:creato-k:LS_70187.MP3:sound]
 

ほとんどRに長さがないのでやり直していただきました。

2回目の相田さんの音声  音声はこちらです。  
[file:creato-k:LS_70191.MP3:sound]

こちらは長さが少しあります。  

私は相田さんに、いつも一文ずつ録音したものと3文一緒に録音したものの2つを送ってもらいました。  2回目に送られたI saw Rachel’s rabbit in her room. の録音ではRoom のRのところで、舌先が口蓋についていました。

下の録音です。

相田さんのRoom の音声  音声はこちらです。 
[file:creato-k:LS_70190.MP3:sound]

それで、「もう一度、やり直してください」と言ったら、「モティベーションのないことをやるのはなかなかつらいものがあります」とおっしゃったので、「それでは、スタート時はこういう発音だったということで、始めましょう」ということになりました。

それでも、彼女は練習をしていくうちにRは正しく言えるようになりましたので、皆さんも、Rがうまく言えない状態のまま、練習を始めても結構です。  何も心配しなくて大丈夫です。  練習をすれば上手になります。

Fの練習(1)

Fは息をたくさん使いますので、3つ入れるのは、無理でしたので、3文ともFは一つです。 音声モデルについて5回言ってください。

I saw her face.
We are fighting.
I feel good.

Fの練習(1)音声  音声はこちらです。
[file:creato-k:LS106030.MP3:sound]

Fの練習(2)

上の例文をFを長く発音して5回言う。  3文ともFは、一つですので、1つのFをいつもの練習(2)より少し長く発音するようになっています。

Fの練習(2)音声  音声はこちらです。
[file:creato-k:LS106031.MP3:sound]

随分長いFの摩擦が続きますので、この練習で、安定して、摩擦音ができるように練習してください。

7年くらい前、声楽のレッスンで「The Main Event/Fight」というバーバラ・ストライサンドの曲を萩原先生に指導していただきました。  この曲にはFight という言葉がたくさん出てきます。 

そのとき先生が、「Fight は、口から息をふきだすように言うといいのよ」と教えてくださいました。  確かにそういうと、明確にFight という言葉が歌えました。  ですから皆さんも、この長いFを口から息が噴き出すように言ってみると、うまく言えると思います。

R,Fどちらも最初はうまく言えなくても、心配いりません。  今月中にできなくてもそのあと3か月は、練習がありますので、大丈夫です。  それを考えてやりにくいWやRは最後の月に持ってきませんでしたので、時間をかけて練習していきます。

以下が8月7日からの練習内容ですが、水道管呼吸法を4秒にしました。   ただし、無理だという方は3秒のままで結構です。

====子音を長く言う「川合メソッド2」=========
8月7日から9月3日までの練習内容

簡略腹式呼吸(水道管呼吸法) 4秒 x 5回
Lの練習(2) 長いLで例文を言う  3回
Wの練習(2) 長いWで例文を言う  3回
Nの練習(2) 長いNで例文を言う  3回
Rの練習(1) 普通のRで例文を言う 5回
Rの練習(2) 長いRで例文を言う  5回
Fの練習(1) 普通のFで例文を言う 5回
Fの練習(2) 長いFで例文を言う  5回
「オーイー」を5回、唇に力を入れてつなげて言う練習
=============================
なお、この練習「川合メソッド2」を営利目的で使用することはご遠慮ください。(皆様にそのようなお願いをする理由はこちらでご覧いただけます)

(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン、発音講座、発音訓練 等々。

学習者どうしの情報交換は歓迎します。  どんどん行ってください。

* * *



* * *

私の2冊目の本「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」(緑色の本)を購入された方で、CDトラック6,13,18,19にある生徒さんと私の子音の長さの比較がよくわからない方は下のブログを参考にしてください。

2016年7月3日のブログ  子音を長く言う「川合メソッド2」「L」の練習 4週間後 (長いSの例)
2016年9月1日のブログ  RとFの練習 1か月後 マライア・キャリー (長いLの例)
2015年2月1日のブログ  「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」付属CDトラック6 例文 Where's my bag? 川合典子には生徒のWの発音はどう聞こえたか。

* * *

ここから先は、毎回掲載していることです。「なぜ毎回同じことを掲載するのか」その理由については、こちらのブログをご覧ください。 

* * *

英語教育について

文部科学省の英語教育の方針は、効果がありません。

1)現在、高校生が行っている「英語で授業」は効果がありません。  (理由はこちら
2)「CAN-DOリスト形式」は効果がありません。 (理由はこちら
3)「4技能」は効果がありません。  (理由はこちらこちら
4)現在、小学校の英語教育で子供たちが話しているのは、英語の発音ではありません。 (理由はこちら
5)大学教育を英語で行うと日本の学問は壊滅的な打撃を受けます。 (理由はこちら
以上の理由により、文部科学省の方針は効果がありません。

「発音」、「語順」、「英語で考える」、それぞれを習得する方法は2015年10月19日のブログ「川合式英語学習法」をご覧ください。

これは全部私自身がやってきたことです。  こうすれば、生徒たちは必ず通じる英語で話すようになります。
英語で考える指導法を提唱する人たちのように、「自分は日本語訳を使ったけれど、生徒たちは使うな」というような、誰も実際にはやっていないような指導方法ではありません。  私は全部自分でやっています。


「英語で考える」を提唱した松本亨氏の主張について

松本亨氏の「英語で考えるためには日本語訳を使ってはいけない」という主張は2006年、私の子供たちが全文和訳でバイリンガルになった事実によって否定されました。 

「英語で考える指導法」は詐欺である可能性が高いです。

松本亨さんの書いた「英語で考える本」「英語で考えるには そのヒケツと練習」という本に書いてある練習をしても英語で考えるようにはなりません。(2月4日のブログ「英語の思考活動」、3月1日のブログ「先生の宿題のプリント「英語で考える」ってどういうこと?」を参照してください)

英語で考える指導法を掲げる英語学校FORWARDの指導者、石渡誠さんは、松本亨さんの「英語で考える本」「英語で考えるには −そのヒケツと練習−」という本で勉強すれば英語で考えるようになると2017年1月19日のブログで言っていますが、この2つの本で勉強しても、英語で考えるようにはなりません。  26年間、この方法を教えてきた、と書いていますが、26年も効果のない方法を教えてきたというのは驚きですね。

私は、この件について、松本亨さん(著作を含めて)以外の固有名詞を入れることをずっと避けてきました。  けれども、石渡誠さんの2017年7月30日ブログ]の冒頭の

日本の英語教育界もようやく変革の時が!英語を英語で教えるということが、中高でも広まってきています。良いことですが、

という部分を読んで、明記することにしました。  日本中の高校生を犠牲にしておいて、まだこういうことを言っていることに怒りを覚えました。  文部科学省でさえ、もう、中学校の英語の授業を英語で行うとは、言わなくなったのに、と思いました。

石渡誠さんは、アラビア語アラビア語で教えられたら、アラビア語が堪能になるのでしょうか?  それを自分で証明してから、「英語を英語で教えること」を提唱してください。

石渡誠さんは、26年間も授業料を取って、「効果のない方法」を「効果がある」と偽って教えてきて、謝罪も損害賠償もしないのですか?  そうやって、「何を言っても何の責任も取らなくていい」と思っているから、いまだに「英語を英語で教えるのが良い」などとおっしゃるのでしょう。  

でしたら、ご自身がアラビア語アラビア語で学んで、アラビア語が堪能になるかどうか示してください。  それが出来ないのであれば、「英語を英語で理解する指導法」が間違っていたと認めてください。  そういうけじめをつけないからいつまでも「英語を英語で理解する」などという指導法を主張し続けるのでしょう。

日本中の高校生が迷惑していますので、自分もできない指導法を提唱するのはやめてください。

自分の商売のために子供たちを犠牲にするのは、もうやめてください。

Je suis Charlie. と母国語で言うフランス人が I am Charlie.という言語を学ぶとき、母国語の意味を参考にしていないはずはないでしょう。  日本人は誤った指導法を50年も信じて、大きく後れを取りました。



私は、英語で考える指導法の提唱者が、「Freedomを日本語に訳すとニュアンスが分からなくなるから英語のまま言わせる」とブログに書いているのを読みました。  でもそれでは何も教えていないのと同じです。

生徒から、アメリカ人にとって自由というのはそんなに大事なものなのですか?と質問されたら、アメリカ史がご専門の先生なら、「建国の歴史を勉強してみるとその理由が分かってきますよ」とお答えになるでしょうし、時事英語がご専門の先生なら、ニュースの中から、アメリカが個人の自由を制限する国に対して、非常に厳しい外交政策をとり、しかも大多数の国民がそれを支持しているというニュースを選んで、生徒と一緒に勉強していくでしょう。

Freedomを日本語に訳さずFreedom. Freedom と生徒に言わせる、などというのは何も教えていないのと同じことです。

それは、次のような例を想像してみるとよくにわかります。

もし、アメリカで、日本語を学んでいる生徒が「日本の武士道とはなんですか?」と教師に質問した時、「日本人にとって武士道が、どういうものなのか知りたかったら、武士道を英語に訳さず、日本語のままブシドウ、ブシドウといいなさい」 などと指導する教師は一人もいないでしょう。   

仮に先生が「これが、日本語を日本語で理解する指導法だ」「日本語で考える指導法だ」などと言っても、生徒はばかばかしくてする気にもならないでしょう。  保護者からは「まじめに教えろ」と言われるでしょう。 

これが英語で考える指導法の正体です。

教える方は何も教えていない。
学ぶ方は何も学んでいない。
これが英語で考える指導法の正体です。

だから私はこの方法は詐欺だと言ったのです。(こちらのブログ

以前、この「英語のままFreedomと言わせる」と言っていた学校のブログで、車を売って受講料を払って学んでいるという生徒の例が紹介されていました。  それほどの高額の授業料をとって、「だますつもりはなかった」「知らなかった」では済まないです。  
詐欺は犯罪です。

詐欺は、刑法で刑罰が定められている犯罪です。

また、そのブログで、英語で考える指導法をする人々が、生徒の英和辞典を取り上げたり、生徒に英和辞典を窓から捨てさせたりする、ということも読みました。  中には最後まで生徒に英和辞典を返さなかったこともあったそうです。

「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」を読んでいただくとわかりますが、英語のわからない生徒にとって、英和辞典は命綱です。  英和辞典があるから、英語の意味が分かるようになります。  これを取り上げるなど、間違った指導法を盲信する指導者の誤りです。  英和辞典を取り上げれば生徒の英語力が上がるなどということは絶対にありません。

この詐欺商法を、中学や高校に持ち込んだのが文部科学省の「中学、高校の英語の授業を英語で行う方針」です。
だから、私は、「学校で詐欺を行わないでください」と申し上げたのです。
税金を詐欺に使わないでください、と申し上げたのです。
高校英語教育はいまだに詐欺ですね。
学校で詐欺教育をするために、車一台売るどころではない、莫大な税金が使われています。

早くやめてください。
高校時代は、高校時代にやらなければならない訓練があるのです。
複雑な英語を読み始めるときにどうしてもやらなければならない訓練があるのです。
この時を逸すると、取り返しがつかないのです。  高校生がかわいそうですから、「学校で詐欺」はやめてください。

発音練習について

私がフォニックスチャンツで「発音を学ぶこと」に賛成できない理由は、2つあります。

一つは、アメリカ人の子供が行っている方法では、日本人の短い子音は直せない、ということです。

もともと長い子音で話している子供たちが行っている方法では、日本人の短い子音を直す練習にはならない、ということです。  日本人の発音の問題は、日本語を母国語とするからこそ起こってくる問題ですから、英語を母国語とする人たちが行っている方法では、解決できません。

もう一つの理由は、チャンツフォニックスでは、音だけに100%の注意を集中できないということです。
チャンツは音楽に合わせて発音します。  
フォニックスはつづり字と発音の関係を勉強するものです。 

私の友人の子供達もアメリカでフォニックスをやっていましたけれど、発音の仕方を学ぶというより、(彼らはもう発音はできてましたから)単語のつづり字を見てどう読むのか練習していました。  そうすると、これらの方法は発音だけに集中して、音を聞く練習ではないのです。 

音楽を聞きながら、あるいは、発音とつづり字の関係を学びながら発音練習するわけです。

これですと、100%音に注意して発音を聞いているわけではありません。  その程度の注意で発音を聞いても日本人の子音が短いことには、気づけません。  何といっても子音の日本語化は日本人が70年聞けなかった音の違いです。  初期の学習者は、「初めて出てきた英単語を読めるようにすること」より、正しく発音できるようにすることのほうが大事です。  
私の生徒さんは100%の注意で発音だけを聞いて練習してきますが、それでも自分の子音が短いことに気づけない場合があるので、私がレッスンで、アドバイスします。

100%の注意をもってしても聞けない音を、音楽やつづり字など、ほかのことに注意を分散していてはとても聞けるようにはならないのです。

ですから、日本人が発音を学ぶときは、自分の注意を100%音に集中して学ぶ必要があります。  ゆえに、発音を習得するためには、チャンツフォニックスは勧められないと私は思っています。
どちらも文部科学省ご推薦の教材だそうですけれど、私は、「発音習得の方法」としてはお勧めできません。

日本語は英語とは、音の体系が違います。日本語は子音と母音が常にセットになって一つの音を構成します。ですから、日本語を母国語とする人は、子音を単独で発音する練習をしなければなりません。それも、日本語の子音のように短く発音してすぐ次の音に移ってしまう発音の仕方でなく、長さを持った子音を発音できるようにしなければなりません。ですから、まず最初は100%の注意を音に集中して、今まで聞いたことのない言語(英語)の発音を聞いて下さい。慣れ親しんだ日本語の音の世界から出て、今まで知らなかった音の世界に入ってください。100%の注意を集中して、日本語にはなかった音を聞けるようにしてください。聞けるようになれば、発音できるようになります。

どこを聞くかは、「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」(緑の本)に書いてあります。
どう発音するかは、「英語発音、日本人でもここまでできます。」(赤い本)付属DVDで説明しています。

======================================

高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。

====================================

英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)



* * *

何度もお願いしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて(2017年7月19日)、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。 私は大変困っています。 

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

* * *


* * * 


N,W練習1か月後 (再掲載2017)

今日のブログを始める前に、高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。



英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)



* * * それでは今日のブログに入ります。

今日のブログは、2016年8月4日の再掲載です。
実際にしゃべる時に、子音の長さを保ってしゃべるにはどうしたらよいか、Wの発音を例にとって、説明しています。  Wから始まる単語は、まず、最初のWで、口の形を一瞬止めて、「ウ」と言ってから、いつものようにその単語を発音してみると、相手によくわかる発音で言えます。  しっかりしたWの発音でしゃべれるようになります。  Wの音は、上級者でも相手に聞こえるようにしゃべっていない人が多いですから、特に注意して練習したほうがいいと思います。

* * * 

8月6日(土)で、N,Wの練習を始めて4週間になります。

Wの長さが聞き取れるかどうかは、初級用の教材で、Wood あるいは Woods という単語を聞いてみるとわかりやすいです。  中学3年生の教科書のCDを聞いていましたら、Went や Want という単語でも、長さがあることがわかりやすいものもありました。

けれども、もし、まだWの長さが聞き取れなくても、心配しなくて、大丈夫です。  この後も練習していきますので、もう少したつと、聞き取れるようになります。

Nについては、沢さんに、文学作品の朗読を聞いていただきましたが、Nの長さがわかりませんでした。  それで、The Parent Trap という映画の31分46秒のところにあるリンズィー・ローハンの「No, No, No.」というセリフを聞いてもらいましたら、「Nの長さがよくわかりました」ということでした。

双子が入れ替わるためには、「あなたはピヤスをしなければだめよ」と言われて、「No, No, No.」という場面です。

もしレンタルで見られるようでしたら、聞いてみてください。  この映画はよい映画ですので、英語学習をしている人なら見ておいて、損はないと思います。  日本語の映画は、以前「ファミリーゲーム」という題で、レンタルショップにおいてあった、と聞いたことがあります。

私が持っているのはこちらです。
[https://www.amazon.com/Parent-Trap-Special-Double-Trouble/dp/B0007LXPBI/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1470276109&sr=8-3&keywords=parent+trap:title=https://www.amazon.com/Parent-Trap-Special-Double-Trouble/dp/B0007LXPBI/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1470273755&sr=8-3&keywords=parent+trap
]
Nの場合も、Wと同様に、たとえ今長さが聞き取れなくても、これからも練習を続けていけば聞き取れるようになりますから、心配はいりません。

8月7日より、FとRの練習に入り、NとWは子音が長い練習(2)のみ、3回行っていくことになります。  


皆さんは、Wの音を長く言う練習(2)を1か月行ってきました。  もうお分かりだと思いますが、唇をすぼめてWの音を長く発音していると、唇が、細かく振動しているのが感じられると思います。

これから英語をしゃべるとき、もし、文の最初に、Wから始まる単語があったら、(例えば What is it ?) 最初のWの発音で、すぼめた唇が振動するのを感じてから、文をしゃべってください。

What is it? と発音する場合、What の W を発音するときに、唇をすぼめて振動を感じてから、「ア」の母音に移って、文全体をしゃべってください。  

ウワットイズイット  みたいに聞こえますね。

そうやってしゃべると、今までと勝手が違って、Wの音で、もたついているように感じるかも知れませんが、10回くらいそうやって文全体を発音してみてください。  違和感はなくなると思います。  それが、英語の発音です。  子音が長さを持っていますので、よく通じます。

慣れて来ると、そんなにもたついている感じはなくなります。  むしろ、それが普通になります。  すると、だんだん、日本人の英語を聞くと、「子音が短い」と感じるようになります。

私は「英語発音、日本人でもここまでできます」付属DVDの57分20秒のところでWの発音の解説をしています。  その時 Way Wet という単語を発音しています。

それを見ていただくと、Wの口の形で一瞬止めて発音しているのがわかります。

映像というのは動いていますので、漫然と見ているとポイントがつかめません。  自分の見たいところに焦点を当てる為に、こころの中で、「Wのところで、口の形が一瞬止まるところを見るんだ」と目的を自分に言い聞かせながら見ていると、Wのところで、一瞬口の形が止まるのが、見られます。

文の最初の単語がWから始まっていたら、そうやって発音してください。

今まで練習してきたLやNも、文の最初にあったら、練習(2)ほど長くする必要はありませんが、しっかり舌を上の歯茎に付けてLやNを発音してから文全体をしゃべるようにしてみてください。  

長さを持った子音で発音できますので、よく通じます。

「でも、そんなことしていたら、速くしゃべれないんじゃないの?」と心配なさる方もいるかも知れませんね。  大丈夫です。

私は少し前まで、ラジオの上級者向けの英語講座の英文を音読練習に使っていました。  6週間、同じテキストの英文を音読していましたので、(「続・英語発音、日本人でもここまでできます。13章「私の音読練習」に書いてあります)英文を読んでいた時のことはよく覚えています。

上級者用の講座でしたので、その日のテキストの場面でネイティブが会話するスピードも、ナチュラルスピードでした。  それでも、一緒に音読練習していると、例えばLittle という単語の最初のLで、舌が上の歯茎にしばらくくっついているのが、わかりました。  ナチュラルスピードで読むときに最初のLを長さを保って読んでも、もたつくことはありません。

最初のLが特に長く言われた文などは、ナチュラルスピードで同時音読していても「舌が、歯茎にくっついて、遊んでいる」などと思う時もありました。  そんな時は「これが子音の長さなんだなあ」と思いました。

また、Lで舌先が歯茎にくっついている様子が、まるで、「釣りざおの先端が、板と板の継ぎ目に挟まったみたいに、なかなか離れないでくっついている」、と感じたこともありました。  そうやって、Lを長く発音しても、スピードは落ちませんでしたから  Lを長く発音してももたつくことはありません。  

このように、これからは、日常、英語をしゃべるときも、Wが文の最初にあったら、Wを発音しながら、唇が細かく振動しているのを感じてから文をしゃべりだしてください。  文頭に来たL、Nも、舌を歯茎にぴったりつけて音を出してから文をしゃべり出してください。  よく通じる子音で話せます。  同時に非常に英語らしい発音になります。

周りの人は、皆さんのしゃべる英語がとても英語らしいと感じても、もしかしたら、何が違うのかわからないかもしれません。  それで、「どうやって発音しているのですか?」と聞かれたら、皆さんが教えてあげて下さい。  たくさんの日本人が、通じる発音で話せるようになるといいなと思います。

これができるようになった方たちは、日本人の英語を通じるようにリードしていく方たちです。  「英語を通じるように話したい」と思っている日本人にとって、大事な役割を担う方たちです。  聞かれたら、どうぞ教えてあげてください。

====子音を長く言う「川合メソッド2」=========
7月17日から8月6日までの練習内容

Lの練習(2) 長いLで例文を言う 3回
簡略腹式呼吸(水道管呼吸法) 3秒 x 5回
Wの練習(1) 普通のWで例文を言う 5回
Nの練習(1) 普通のN出例文を言う 5回
Wの練習(2) 長いWで例文を言う  5回
Nの練習(2) 長いNで例文を言う  5回
「オーイー」を5回、唇に力を入れてつなげて言う練習
=============================
なお、この練習「川合メソッド2」を営利目的で使用することはご遠慮ください。(皆様にそのようなお願いをする理由はこちらでご覧いただけます)

(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン、発音講座、発音訓練 等々。

学習者どうしの情報交換は歓迎します。  どんどん行ってください。

* * *

私の2冊目の本「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」(緑色の本)を購入された方で、CDトラック6,13,18,19にある生徒さんと私の子音の長さの比較がよくわからない方は下のブログを参考にしてください。

2016年7月3日のブログ  子音を長く言う「川合メソッド2」「L」の練習 4週間後 (長いSの例)
2016年9月1日のブログ  RとFの練習 1か月後 マライア・キャリー (長いLの例)
2015年2月1日のブログ  「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」付属CDトラック6 例文 Where's my bag? 川合典子には生徒のWの発音はどう聞こえたか。

* * *

ここから先は、毎回掲載していることです。「なぜ毎回同じことを掲載するのか」その理由については、こちらのブログをご覧ください。 

* * *

英語教育について

文部科学省の英語教育の方針は、効果がありません。

1)現在、高校生が行っている「英語で授業」は効果がありません。  (理由はこちら
2)「CAN-DOリスト形式」は効果がありません。 (理由はこちら
3)「4技能」は効果がありません。  (理由はこちらこちら
4)現在、小学校の英語教育で子供たちが話しているのは、英語の発音ではありません。 (理由はこちら
5)大学教育を英語で行うと日本の学問は壊滅的な打撃を受けます。 (理由はこちら
以上の理由により、文部科学省の方針は効果がありません。

「発音」、「語順」、「英語で考える」、それぞれを習得する方法は2015年10月19日のブログ「川合式英語学習法」をご覧ください。

これは全部私自身がやってきたことです。  こうすれば、生徒たちは必ず通じる英語で話すようになります。
英語で考える指導法を提唱する人たちのように、「自分は日本語訳を使ったけれど、生徒たちは使うな」というような、誰も実際にはやっていないような指導方法ではありません。  私は全部自分でやっています。


「英語で考える」を提唱した松本亨氏の主張について

松本亨氏の「英語で考えるためには日本語訳を使ってはいけない」という主張は2006年、私の子供たちが全文和訳でバイリンガルになった事実によって否定されました。 

「英語で考える指導法」は詐欺である可能性が高いです。

松本亨さんの書いた「英語で考える本」「英語で考えるには そのヒケツと練習」という本に書いてある練習をしても英語で考えるようにはなりません。(2月4日のブログ「英語の思考活動」、3月1日のブログ「先生の宿題のプリント「英語で考える」ってどういうこと?」を参照してください)

英語で考える指導法を掲げる英語学校FORWARDの指導者、石渡誠さんは、松本亨さんの「英語で考える本」「英語で考えるには −そのヒケツと練習−」という本で勉強すれば英語で考えるようになると2017年1月19日のブログで言っていますが、この2つの本で勉強しても、英語で考えるようにはなりません。  この方法を26年間教えてきた、と書いていますが、26年も効果のない方法を教えてきたというのは驚きですね。

私は、この件について、松本亨さん(著作を含めて)以外の固有名詞を入れることをずっと避けてきました。  けれども、石渡誠さんの2017年7月30日ブログ]の冒頭の

日本の英語教育界もようやく変革の時が!英語を英語で教えるということが、中高でも広まってきています。良いことですが、

という部分を読んで、明記することにしました。  日本中の高校生を犠牲にしておいて、まだこういうことを言っていることに怒りを覚えました。  文部科学省でさえ、もう、中学校の英語の授業を英語で行うとは、言わなくなったのに、と思いました。

石渡誠さんは、アラビア語アラビア語で教えられたら、アラビア語が堪能になるのでしょうか?  それを自分で証明してから、「英語を英語で教えること」を提唱してください。

石渡誠さんは、26年間も授業料を取って、「効果のない方法」を「効果がある」と偽って教えてきて、謝罪も損害賠償もしないのですか?  そうやって、「何を言っても何の責任も取らなくていい」と思っているから、いまだに「英語を英語で教えるのが良い」などとおっしゃるのでしょう。  

でしたら、ご自身がアラビア語アラビア語で学んで、アラビア語が堪能になるかどうか示してください。  それが出来ないのであれば、「英語を英語で理解する指導法」が間違っていたと認めてください。  そういうけじめをつけないからいつまでも「英語を英語で理解する」などという指導法を主張し続けるのでしょう。

日本中の高校生が迷惑していますので、自分もできない指導法を提唱するのはやめてください。

自分の商売のために子供たちを犠牲にするのは、もうやめてください。

Je suis Charlie. と母国語で言うフランス人が I am Charlie.という言語を学ぶとき、母国語の意味を参考にしていないはずはないでしょう。  日本人は誤った指導法を50年も信じて、大きく後れを取りました。



私は、英語で考える指導法の提唱者が、「Freedomを日本語に訳すとニュアンスが分からなくなるから英語のまま言わせる」とブログに書いているのを読みました。  でもそれでは何も教えていないのと同じです。

生徒から、アメリカ人にとって自由というのはそんなに大事なものなのですか?と質問されたら、アメリカ史がご専門の先生なら、「建国の歴史を勉強してみるとその理由が分かってきますよ」とお答えになるでしょうし、時事英語がご専門の先生なら、ニュースの中から、アメリカが個人の自由を制限する国に対して、非常に厳しい外交政策をとり、しかも大多数の国民がそれを支持しているというニュースを選んで、生徒と一緒に勉強していくでしょう。

Freedomを日本語に訳さずFreedom. Freedom と生徒に言わせる、などというのは何も教えていないのと同じことです。

それは、次のような例を想像してみるとよくにわかります。

もし、アメリカで、日本語を学んでいる生徒が「日本の武士道とはなんですか?」と教師に質問した時、「日本人にとって武士道が、どういうものなのか知りたかったら、武士道を英語に訳さず、日本語のままブシドウ、ブシドウといいなさい」 などと指導する教師は一人もいないでしょう。   

仮に先生が「これが、日本語を日本語で理解する指導法だ」「日本語で考える指導法だ」などと言っても、生徒はばかばかしくてする気にもならないでしょう。  保護者からは「まじめに教えろ」と言われるでしょう。 

これが英語で考える指導法の正体です。

教える方は何も教えていない。
学ぶ方は何も学んでいない。
これが英語で考える指導法の正体です。

だから私はこの方法は詐欺だと言ったのです。(こちらのブログ

以前、この「英語のままFreedomと言わせる」と言っていた学校のブログで、車を売って受講料を払って学んでいるという生徒の例が紹介されていました。  それほどの高額の授業料をとって、「だますつもりはなかった」「知らなかった」では済まないです。  
詐欺は犯罪です。

詐欺は、刑法で刑罰が定められている犯罪です。

また、そのブログで、英語で考える指導法をする人々が、生徒の英和辞典を取り上げたり、生徒に英和辞典を窓から捨てさせたりする、ということも読みました。  中には最後まで生徒に英和辞典を返さなかったこともあったそうです。

「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」を読んでいただくとわかりますが、英語のわからない生徒にとって、英和辞典は命綱です。  英和辞典があるから、英語の意味が分かるようになります。  これを取り上げるなど、間違った指導法を盲信する指導者の誤りです。  英和辞典を取り上げれば生徒の英語力が上がるなどということは絶対にありません。

この詐欺商法を、中学や高校に持ち込んだのが文部科学省の「中学、高校の英語の授業を英語で行う方針」です。
だから、私は、「学校で詐欺を行わないでください」と申し上げたのです。
税金を詐欺に使わないでください、と申し上げたのです。
高校英語教育はいまだに詐欺ですね。
学校で詐欺教育をするために、車一台売るどころではない、莫大な税金が使われています。

早くやめてください。
高校時代は、高校時代にやらなければならない訓練があるのです。
複雑な英語を読み始めるときにどうしてもやらなければならない訓練があるのです。
この時を逸すると、取り返しがつかないのです。  高校生がかわいそうですから、「学校で詐欺」はやめてください。

発音練習について

私は、「英語の子音は私たちが思っているより早く始まっている」と申し上げました。  ですからリスニングをするときも、自分が今まで聞いているよりも少し早めに単語の最初の子音に注意を集中するようにすると、英文が非常にクリアーに聞こえるようになります。  私自身、初めてそうやって、単語の最初の子音に早め、早めに注意を集中してリスニングをした時、英文がとてもクリアーに聞こえて驚いたことがあります。  いつもそうやって聞いていると、それが当たりまえになってきます。  ぜひやってみてください。

* * *

何度もお願いしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

* * *


* * * 


N,Wの練習4週目 (再掲載2017)

今日のブログを始める前に、高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。


英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)


* * * それでは今日のブログに入ります。

今日のブログは2016年7月31日のブログの再掲載です。
いつも書いている3つのことを今日は、クマさん、ブタさん、バージョンでまとめてみました。

* * *

「オーイーの練習」は唇に強く力を入れて言えるようになったら、周りの状況で声が出せなかったら、「オーイー」と声を発しないで、唇の動きだけで、練習しても結構です。

私が「イーウーの練習」をしていたころ、ある日、風邪気味で、マスクをかけて電車に乗りました。  もう唇の動きは「イーウー」と声を出さなくても強くできるようになっていたので、私はマスクの下で、ずっと声を出さないで、「イーウー」の練習をやっていました。

駅を5,6個過ぎる間には、200回は終わりました。

ですから声を出さないで、唇の動きだけで、練習するときがあっても結構です。  そのほうが、どこでも出来ると思いますので。

最後に、これは「個人の感想」ですが、相田さんから「オーイーの練習」はアンチエイジングに良い、という感想がありました。  ほうれい線予防に良い、と相田さんがおっしゃっていました。  

これについては、検証のしようがありませんので、「個人の感想」としてお伝えいたします。    

相田さんはこれで、「オーイーの練習」に対するモティベーションが一気に上がったそうです。

  

====子音を長く言う「川合メソッド2」=========
7月17日から8月6日までの練習内容

Lの練習(2) 長いLで例文を言う 3回
簡略腹式呼吸(水道管呼吸法) 3秒 x 5回
Wの練習(1) 普通のWで例文を言う 5回
Nの練習(1) 普通のN出例文を言う 5回
Wの練習(2) 長いWで例文を言う  5回
Nの練習(2) 長いNで例文を言う  5回
「オーイー」を5回、唇に力を入れてつなげて言う練習
=============================
なお、この練習「川合メソッド2」を営利目的で使用することはご遠慮ください。(皆様にそのようなお願いをする理由はこちらでご覧いただけます)

(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン、発音講座、発音訓練 等々。

学習者どうしの情報交換は歓迎します。  どんどん行ってください。

* * *

前回の「きのこの山たけのこの里」のブログは、いかがでしたか?  英語の子音の言い方と、日本語の子音の言い方が全然違うということを理解していただけたらいいな、と思っています。

それに皆さんは、Nに関しては、英語と日本語で言い方が違うということは、すでに知っていると思います。  英語を使って仕事をしている方々は、No や Not が「ンノウ」や「ンナット」と言われるのを聞いたことがあると思います。

私のホームページの「皆様にお願い」という欄で、中学生にアルファベットの発音の仕方を教えたら、NとMのところで、生徒たちが笑ったという話をしました。  なぜ笑ったかというと、「そんな言い方、やりすぎじゃないの?」と生徒たちは感じたからです。

大人も、ネイティブが No や Notを「ンノウ」「ンナット」というのを聞いて、「そこまでしなくてもいいんじゃない」と思って、同じように言わないで、日本語のように「ノウ」「ナット」と発音する人がほとんどだと思います。

けれども、「そこまでしなくても」とか「やりすぎじゃないの?」と思うこと自体、「それは日本語とは違う音だ」と聞けている証拠だと私は思います。

皆さん、音は聞けているわけです。  ただ、日本語の子音の言い方を基準として、「やりすぎだ」と感じて同じに発音しなくてもいい、と思ってしまうだけです。

ここに、「言語の発音は日本語が標準だ」という無意識の思い込みがあると私は思います。

私たちが知っている言語は、最初は母国語である日本語だけです。  だから、言語の発音は日本語の発音が標準だ、と思うのは当然と言えば当然のことです。  

でも、子音の言い方に関しては、日本語の言い方、つまり、「子音と母音が常に一緒になって一つの音を表現する言い方」は、世界の言語の中では少数派です。

日本語の子音の言い方は世界の言語の子音の言い方のスタンダードではありません。  (これが、イタリア人やドイツ人が英語を学ぶ場合と私たちが英語を学ぶ場合の違うところです。)

だから日本語の子音の言い方に照らし合わせて、「大げさに聞こえるからやらない」と言っていると、英語の子音の言い方にならなくなります。

日本語と違う子音の言い方が聞こえてきたら、それは日本語とは違う言い方をする外国語なのだ、とそのまま受け入れて、同じように発音することが必要になってきます。

その外国語ではそういう子音の言い方をするのだ、と受け入れて、聞こえた通り発音するように練習してください。

No や Not を「ンノウ」や「ンナット」と発音していると、Never や Nameなど、ほかの単語のNの言い方も変わってきます。

私が7月24日のブログで、武田鉄矢さんの「夢の人」を聞くと、日本人の英語もいよいよクライマックスだ、と思うのは、オドロームの城が崩れるイメージと、日本人の中にある、「英語の子音も日本語の子音も同じ」という長い間の思い込みが崩れるイメージが重なるからでしょうね。

もうすぐですね。  皆さんが英語本来の子音で話すようになるのは。  そして、そういう人たちが日本人の英語を通じるように変えていきます。

* * *
* * *

私の2冊目の本「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」(緑色の本)を購入された方で、CDトラック6,13,18,19にある生徒さんと私の子音の長さの比較がよくわからない方は下のブログを参考にしてください。

2016年7月3日のブログ  子音を長く言う「川合メソッド2」「L」の練習 4週間後 (長いSの例)
2016年9月1日のブログ  RとFの練習 1か月後 マライア・キャリー (長いLの例)
2015年2月1日のブログ  「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」付属CDトラック6 例文 Where's my bag? 川合典子には生徒のWの発音はどう聞こえたか。

* * *

ここから先は、毎回掲載していることです。「なぜ毎回同じことを掲載するのか」その理由については、こちらのブログをご覧ください。 

これから説明する3つのことの要点のみまとめると、次のようになります。



* * *

英語教育について  (クマさんが持っている旗の説明)

文部科学省の英語教育の方針は、効果がありません。

1)現在、高校生が行っている「英語で授業」は効果がありません。  (理由はこちら
2)「CAN-DOリスト形式」は効果がありません。 (理由はこちら
3)「4技能」は効果がありません。  (理由はこちらこちら
4)現在、小学校の英語教育で子供たちが話しているのは、英語の発音ではありません。 (理由はこちら
5)大学教育を英語で行うと日本の学問は壊滅的な打撃を受けます。 (理由はこちら
以上の理由により、文部科学省の方針は効果がありません。

「発音」、「語順」、「英語で考える」、それぞれを習得する方法は2015年10月19日のブログ「川合式英語学習法」をご覧ください。

これは全部私自身がやってきたことです。  こうすれば、生徒たちは必ず通じる英語で話すようになります。
英語で考える指導法を提唱する人たちのように、「自分は日本語訳を使ったけれど、生徒たちは使うな」というような、誰も実際にはやっていないような指導方法ではありません。  私は全部自分でやっています。


「英語で考える」を提唱した松本亨氏の主張について  (ウサギさんが持っている旗の説明)

松本亨氏の「英語で考えるためには日本語訳を使ってはいけない」という主張は2006年、私の子供たちが全文和訳でバイリンガルになった事実によって否定されました。 

「英語で考える指導法」は詐欺である可能性が高いです。

松本亨さんの書いた「英語で考える本」「英語で考えるには そのヒケツと練習」という本に書いてある練習をしても英語で考えるようにはなりません。(2月4日のブログ「英語の思考活動」、3月1日のブログ「先生の宿題のプリント「英語で考える」ってどういうこと?」を参照してください)

英語で考える指導法を掲げる英語学校FORWARDの指導者、石渡誠氏は、松本亨さんの「英語で考える本」「英語で考えるには −そのヒケツと練習−」という本で勉強すれば英語で考えるようになるとブログで言っていますが、この2つの本で勉強しても、英語で考えるようにはなりません。

私は、この件について、松本亨さん(著作を含めて)以外の固有名詞を入れることをずっと避けてきました。  けれども、石渡誠さんの2017年7月30日ブログの冒頭の

日本の英語教育界もようやく変革の時が!英語を英語で教えるということが、中高でも広まってきています。良いことですが、

という部分を読んで、明記することにしました。  日本中の高校生を犠牲にしておいて、まだこういうことを言っていることに怒りを覚えました。  文部科学省でさえ、もう、中学校の英語の授業を英語で行うとは、言わなくなったのに、と思いました。

石渡誠さんは、アラビア語アラビア語で教えられたら、アラビア語が堪能になるのでしょうか?  それを自分で証明してから、「英語を英語で教えること」を提唱してください。

石渡誠さんは、26年間も授業料を取って、「効果のない方法」を「効果がある」と偽って教えてきて、謝罪も損害賠償もしないのですか?  そうやって、「何を言っても何の責任も取らなくていい」と思っているから、いまだに「英語を英語で教えるのが良い」などとおっしゃるのでしょう。  

でしたら、ご自身がアラビア語アラビア語で学んで、アラビア語が堪能になるかどうか示してください。  それが出来ないのであれば、「英語を英語で理解する指導法」が間違っていたと認めてください。  そういうけじめをつけないからいつまでも「英語を英語で理解する」などという指導法を主張し続けるのでしょう。

日本中の高校生が迷惑していますので、自分もできない指導法を提唱するのはやめてください。

自分の商売のために子供たちを犠牲にするのは、もうやめてください。

Je suis Charlie. と母国語で言うフランス人が I am Charlie.という言語を学ぶとき、母国語の意味を参考にしていないはずはないでしょう。  日本人は誤った指導法を50年も信じて、大きく後れを取りました。


私は、英語で考える指導法の提唱者が、「Freedomを日本語に訳すとニュアンスが分からなくなるから英語のまま言わせる」とブログに書いているのを読みました。  でもそれでは何も教えていないのと同じです。

生徒から、アメリカ人にとって自由というのはそんなに大事なものなのですか?と質問されたら、アメリカ史がご専門の先生なら、「建国の歴史を勉強してみるとその理由が分かってきますよ」とお答えになるでしょうし、時事英語がご専門の先生なら、ニュースの中から、アメリカが個人の自由を制限する国に対して、非常に厳しい外交政策をとり、しかも大多数の国民がそれを支持しているというニュースを選んで、生徒と一緒に勉強していくでしょう。

Freedomを日本語に訳さずFreedom. Freedom と生徒に言わせる、などというのは何も教えていないのと同じことです。

それは、次のような例を想像してみるとよくにわかります。

もし、アメリカで、日本語を学んでいる生徒が「日本の武士道とはなんですか?」と教師に質問した時、「日本人にとって武士道が、どういうものなのか知りたかったら、武士道を英語に訳さず、日本語のままブシドウ、ブシドウといいなさい」 などと指導する教師は一人もいないでしょう。   

仮に先生が「これが、日本語を日本語で理解する指導法だ」「日本語で考える指導法だ」などと言っても、生徒はばかばかしくてする気にもならないでしょう。  保護者からは「まじめに教えろ」と言われるでしょう。 

これが英語で考える指導法の正体です。

教える方は何も教えていない。
学ぶ方は何も学んでいない。
これが英語で考える指導法の正体です。

だから私はこの方法は詐欺だと言ったのです。(こちらのブログ

以前、この「英語のままFreedomと言わせる」と言っていた学校のブログで、車を売って受講料を払って学んでいるという生徒の例が紹介されていました。  それほどの高額の授業料をとって、「だますつもりはなかった」「知らなかった」では済まないです。  
詐欺は犯罪です。

詐欺は、刑法で刑罰が定められている犯罪です。

また、そのブログで、英語で考える指導法をする人々が、生徒の英和辞典を取り上げたり、生徒に英和辞典を窓から捨てさせたりする、ということも読みました。  中には最後まで生徒に英和辞典を返さなかったこともあったそうです。

「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」を読んでいただくとわかりますが、英語のわからない生徒にとって、英和辞典は命綱です。  英和辞典があるから、英語の意味が分かるようになります。  これを取り上げるなど、間違った指導法を盲信する指導者の誤りです。  英和辞典を取り上げれば生徒の英語力が上がるなどということは絶対にありません。

この詐欺商法を、中学や高校に持ち込んだのが文部科学省の「中学、高校の英語の授業を英語で行う方針」です。
だから、私は、「学校で詐欺を行わないでください」と申し上げたのです。
税金を詐欺に使わないでください、と申し上げたのです。
高校英語教育はいまだに詐欺ですね。
学校で詐欺教育をするために、車一台売るどころではない、莫大な税金が使われています。

早くやめてください。
高校時代は、高校時代にやらなければならない訓練があるのです。(こちらのブログに書いてあります。)
複雑な英語を読み始めるときにどうしてもやらなければならない訓練があるのです。
この時を逸すると、取り返しがつかないのです。  高校生がかわいそうですから、「学校で詐欺」はやめてください。

(松本亨さんは、英語学習を始めてから7年目までは日本語訳を使って学んでいたそうですし、現在の提唱者も日本の中学、高校で英語を学んでいますので、日本語訳を使わず、英語力を身に着けた日本人は現在まで、一人も存在しません)

松本亨氏の提唱する英語で考える指導法は、単なる松本亨氏の勘違いから生まれたものであることがこちらのブログ「英語の思考活動」で明らかにされています。

発音練習について  (ブタさんが持っている旗の説明)

私がどのようにして英語の子音に長さがあることが聞こえるようになったか、その経緯を簡単にお話しいたします。(2016年7月27日のブログより抜粋しています。)

私は中学1年生の時から2年間、毎日2時間、発音練習をしていました。この2時間の中には、これから発音練習をする英文の意味を調べることや、発音練習が終わった後、それらの文を書けるようにする練習も含まれます。 (当時、もし学校の教科書の音声が入ったテープが入手できれば、学校で習った英文を家で発音練習すればよかっただけなのですが、当時は教科書の音声を録音したテープは市販されていませんでした。 それでテープ付きの教材を別に買って、英文を勉強してから発音練習をしましたので、一日2時間もかかりました。 もし、現在のように学校で習った教科書の音声が入手できるのでしたら、家では発音練習だけすればよいのですから、2時間もかからなくて済みます。) 昭和40年代でしたから、日常生活でもテレビのコマーシャルでも、英語を聞くことはありませんでした。  そういう中で、初めて聞くことになった英語の音を聞き取るのに、時間がかかりました。    練習のやり方は、自分の発音を録音して、お手本の発音と聞き比べて自分で直すやり方でした。  川合メソッドの原型です。  

(この方法は日本の発音の先生方には、「生徒が自分で発音を聞いて直すなどできるわけがない」と全く理解されませんでした。  けれども、2018年11月、私があるアメリカ人の先生に「自分の耳を使って発音を習得する川合メソッド」について説明したら、その先生は大きくうなづいて、「あなたのメソッドは発音をインターナライズするのですね」と理解してくださいました。  Internalize というのは「内面化する」「採り入れて自己のものとする」という意味です。  そのアメリカ人の先生は、川合メソッドがまさに耳を使って発音を自分の体に取り込み、自分の発音としてしゃべれるようにしていく方法だと理解してくださいました。  日本の発音の先生方は生徒に発音は直せないといいましたが、そういうことでは無く、「自分で発音を聞き比べて直していくことを繰り返す過程で、発音が生徒の体でインターナライズされていく」ということなのです。  このアメリカ人の先生は、この川合メソッドの神髄を理解してくださいました。  この時私はとてもうれしいと思いました。 でも、川合メソッドの神髄を最初に理解してくださったのが、アメリカ人の先生だったことにちょっとびっくりしました。)  

大学では英語の教師になるための勉強をしました。  その後、20代で英語を教え、外資系企業で、アメリカ人のスタッフと働きました。  結婚して、夫の赴任について30代、40代の時に渡米し、計10年アメリカで暮らしました。   2度目の赴任の時は、小学校5年生の娘の宿題は2年間、リーディングの課題を含め全教科一緒にやりました。  ハイスクール(高校)1年生の息子の宿題は、1年間一緒にやりました。  そして、帰って来てから、50代で再び英語を教え始めました。  (今は、あまり体調がよくないので、生徒さんはとっていません。)

この間、10代から50代まで私はずっと発音練習をしてきました。  その結果、私には、中学生の時の発音練習では聞こえなかった「ある音」が聞けるようになりました。  それは「子音の長さ」です。  アメリカ人がナチュラルスピードで話していても、一瞬、口の形が保持されて長さを持った子音が聞こえます。  

よくテニスや野球などの球技をなさるスポーツ選手の方々が、「ボールが一瞬、止まって見える」とか「ボールが一瞬ラケットにくっついているのが見える」とおっしゃることがあります。  私の場合は、そんな高度な話ではなくて、普通の人間が経験する低レベルの話ですが、口の形が一瞬保持されて、音が長さを持って聞こえます。

私がなぜ、そういう音が聞こえるようになったのかと言うと、上級になっても、ずっと「自分の発音を録音して、ネイティブの発音と比べて直す」という練習の仕方をしてきたからだと思います。

お手本を聞いて、直すことを何年も続けていけば、ネイティブの発音と自分発音の違うところがだんだん直って同じになっていきます。  でも、ある時、同じにならない音があったのだと思います。  それを同じにするために、

私は、Lの発音で、舌を歯茎に付けたまま、その口の形を保持して、音を出さなければならなかった、のだと思います。

お手本と同じ音にするために、私はWの発音で、唇をすぼめたまま、その口の形を保持して、音を出さなければならなかったのだと思います。

お手本と同じ音を出すために私は、Nの発音で、舌を歯茎に付けたまま、その口の形を保持して、音を出さなければならなかったのだと思います。

No や Not などの単語が、時々、「ンノウ」や「ンナット」に聞こえることは、皆さんにもあると思います。  それを録音した時に、自分の発音がお手本の発音と同じに聞こえるようにするためには、Nを発音するときの口の形を保持せざるを得ませんね。 

こういう事を繰り返していくうちに、私には40年前、中学生のころの発音練習では、聞けなかった音が聞こえるようになりました。

その音が聞けるようになると、ほかの日本人の方々の発音には「その口の形を保持している間に出る音がない」ということも自分の耳で聞けるようになりました。

その時、私は、「この音は、耳が、日本語の音だけを取り込むように設定されている人には聞こえない音なのだ」ということがわかりました。  「聞く練習をしていない日本人には、聞こえない音なのだ」ということがわかりました。

私は、皆さんにも、その音を聞いていただきたいと思い、川合メソッド2の練習を考えました。  なぜなら、この音が発音できないと、非常に聞きにくい発音になるからです。

日本人の発音がわかりにくいと言われてきたのは、この音を発音していなかったからです。

この音は、発音セミナーに何回、出席しても聞き取れるようにはなりません。
この音は、発音レッスンを何回、受けても聞き取れるようにはなりません。

自分の耳で、音を聞く努力をしないと、聞けない音なのです。

いろいろな生徒さんを教えているうちに、「その音は、留学をしたから聞き取れるようになるわけではない」「アメリカに10年、20年、住んでいるから聞けるようになるわけではない」ということもわかりました。

それでは日本にいて、その音を聞くためにはどうしたらよいかというと、L,N,W が、単語の最初に来た時、少し長めに発音するようにしていると、聞こえるようになってきます。  どうやって、少し長く発音するかは、川合メソッド2、各子音の練習をやっていただくとわかります。
(川合メソッド2子音を長く発音する練習は川合典子オフィシャルサイト「通じない日本人の発音」のページに掲載されています。)

そして、いつも自分の耳で音を聞く努力をしていくことです。  これが一番大事なことです。  この意識がないと、聞き取れません。


私は2017年7月5日のブログで地下鉄のアナウンスみたいに練習するとやりやすいですよ。と申し上げました。

マルノウチ ライン
ハンゾウモン ライン

を例として挙げました。

今日は、私がこれをどう練習しているか、書きますね。
やっている通り書きます。

まず、「マルノウチ」と言いおわったら、間髪をいれず、すぐに舌先を歯茎に着けます。  

そこで、息を送って、L の「ルー」という音を出しながら、一呼吸そのまま続けます。

それから、舌を離して「ライン」と言います。

ハンゾウモン ライン」というときも同じです。
ハンゾウモン」と言い終わったら、間髪を入れず、すぐに舌先を歯茎に着けます。
そこで息を送って L の「ルー」という音を出しながら、一呼吸そのまま続けます。

それから、舌を離して「ライン」と言います。

こうやって私は練習しています。

こうすると子音を言うタイミングが分かってきます。
どうわかってくるかというと、「英語の子音は日本人が思っているより、早く始まっている」ということです。

今皆さんにやっていただいている「川合メソッド2」の練習は、まず子音に長さがあることをわかっていただくためですので、後に音を長く伸ばしています。

けれども実際には、子音は「前に長くなっている」ということが分かってきます。  つまり、日本人が思っているより、早く始まっている場合が多い、ということです。
(もちろん強調して、後にも長くなっているときもあります。)

こちらのブログで見ていただいたマライア・キャリーさんの L の準備は、藤田さんが「まさか、まだ L は始まっていない」と思っているときに、もう始まっていたわけです。  だから藤田さんはそれが、L を言うために舌が歯茎につく音だとは思わなかったわけですね。

それで、私たちは通じる子音で話すのが大変なんですね。
思っていたより、早く子音をスタートしなければならないからですね。  慣れているやり方より早く動作をスタートする、というのは大変です。
その感じが、このマルノウチライン、ハンゾウモンラインの練習でなんとなくつかめてきます。
この練習は、電車を待っているときや、テレビがコマーシャルになったときや、お皿を洗いながらでもできますので、そういう細切れ時間を活用してやってみてください。  
早く子音の準備をスタートする感覚が分かってきます。

フォニックスチャンツなど、英語圏にいる子供たちが行っている方法を日本人がおこなっても、通じる英語で話せるようにはなりません。  彼らはすでに、長さのある子音で話していますので、フォニックスチャンツをしても、日本人の子音を長い子音に変える練習にはなりません。  

日本人の英語が通じにくくなる原因は「日本語を母国語とするからこそ起こってくる問題」です。  アメリカ人がやっている方法をそのままやっても日本語の言い方は直らないのです。  日本人は日英の子音の違いを自分で聞けるようにならないと、通じる英語では話せません。  そのためには、「つづり字と音の関係」や「バックの音楽」に注意を分散しないで、音だけに集中して聞く力を身に着けないと、この子音の違いは聞けるようにはならないのです。  先生に発音を直してもらうだけでは、この違いは聞けるようにならないのです。

もう、「日本人に音は聞けない」などと言っている場合ではないのです。
聞けなければ、通じる発音で話せません。

自分の耳で発音を聞く能力を育てましょう。
日英の子音の違いを自分の耳で聞けるようになりましょう。

どこを聞くかは「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」(緑の本)に書いてあります。
どう発音するかは「英語発音、日本人でもここまでできます。」(赤い本)付属DVDで説明しています。

* * *

何度もお願いしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ(2017年7月16日)、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて(2017年7月19日)、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 
特に赤い本、「英語発音、日本人でもここまでできます。」(DVD付き)に対する妨害がひどいです。

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

* * *



 

きのこの山とたけのこの里 (再掲載2017)

今日のブログを始める前に、高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。


英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)



* * * それでは今日のブログに入ります。

今日のブログは、2016年7月27日のブログ「きのこの山たけのこの里」の再掲載です。  このブログは、去年随分長い期間にわたって、皆さんに読まれていたブログでした。  子音の日本語化がイメージ的によくわかるようになります。

また、今日のブログの最後に私の本の宣伝を入れさせていただきました。

* * *

私は数年前、知人に「きのこの山」と「たけのこの里」というお菓子を使って、英語の子音と日本語の子音の違いを説明したことがあります。

今回それをブログに書くにあたって、皆さんにこの2つのお菓子を見ていただこうと、画像を検索しました。  そうしたら、この2つのお菓子について、いろいろな記事が載っていました。  それを読んで、この2つのお菓子が、とても有名なお菓子だったことを初めて知りました。


まず、「きのこの山」と「たけのこの里」の画像をご覧ください。

http://www.meiji.co.jp/sweets/chocolate/kinotake/

娘が高校生のころ、スーパーでおやつのお菓子を買っていました。  小袋に入ったきのこの山たけのこの里が一緒になって大きな袋に入っているものをよく買いました。

ある日、それを食べていた娘が、「由紀子はきのこの山より、たけのこの里の方が好きなの。  全部たけのこの里だったらいいのになあ〜」と言いました。

それを聞いた時、理由はすぐにわかりました。

画像にあるとおり、きのこの山はきのこの笠の部分がチョコレートで、軸の部分がクラッカーでできています。  チョコとクラッカーは、はっきり分かれています。

一方、たけのこの里はたけのこの形をしたビスケット生地にチョコレートが薄くコーティングされています。  こちらはチョコとビスケットは不可分の関係で、くっついています。  それが娘にはおいしく感じられたのでしょう。

そんなことを考えながら、きのこの山たけのこの里を、じっと見つめていたら、このチョコレートとビスケット(クラッカー)の関係が、英語と日本語の子音と母音の関係に見えてきました。

チョコレートを子音と考えビスケット(クラッカー)を母音とします。
そうすると、きのこの山は、英語の子音と母音の関係に似ています。

きのこの笠全部がチョコレートの塊でできています。  これは一つの音として独立して発音される英語の子音と同じです。  母音はクラッカーでできた軸の部分で、やはりチョコとは別の塊(一つの独立した音)を作っています。

たけのこの里は、日本語の子音と母音の関係に似ています。

たけのこ型のビスケット生地に、薄く不可分の形でコーティングされているチョコレートは、いつも母音と一緒に発音される日本語の子音と似ています。  チョコはビスケット生地と一緒でないと壊れてしまうくらい薄くて、いつもビスケット生地にくっついています。  いつも母音と一緒でなければ一つの音にならない、日本語の子音に似ています。

なぜ私が、こんな話をするかというと、イメージの力というのは、結構強いものだからです。  「続・英語発音、日本人でもここまで出来ます。」(緑の本)にも書きましたが、言葉で考えるより、ストレートに映像で、浮かんでくるイメージは、とても強いインパクトを持っています。

ですから、「英語の子音はきのこの笠くらいの厚さ」があり、「日本語の子音はたけのこの皮くらいの薄さ」、そんなイメージを持っておくと感覚的によくわかります。

子音の日本語化は、「きのこの山」のチョコレートでできた笠の部分が溶けて、クラッカーでできた軸の部分に薄くコーティングしてしまうようなものです。  そうすると、きのこの笠の形はなくなりますから、いつもきのこの笠の形を見てきた人には、何の形だかわからなくなります。

そうならないために、英語の子音は、チョコの塊でできたきのこの笠のように、存在感を持って発音しましょう。  

どうやったら、存在感のある子音が発音できるかというと、L,N、W が単語の最初に来たら、少し長めにしっかり発音するようにします。  

私は、2週間くらい前、発音を習っている中学生の音読を聞きました。  ツルツル、ツルツルした英語発音でした。  ツルツルした英語発音とはどういう意味かというと、子音が全部2ミリだったということです。(「2ミリ」という表現については7月5日のブログをご覧ください)

音読の間中、どこにも「子音の長さ」が聞こえず、子音は全部滑るように次の音に移行した。ということです。  子音が全部、たけのこの皮のように薄かったということです。 

英語本来の「子音の長さ」が言えないと、こういうツルツルした音読になります。  演説などでは、すべての言葉を強く言いますので、日本語化していることはあまり目立ちませんが、普通の文章を比較的速く音読すると、このようにツルツルした発音になります。  

大人の方でも、速く発音すると、こういうツルツルした英語で話す方はたくさんいらっしゃいます。 発音の先生でも、こういうツルツルした子音で生徒のお手本を読んでいる方はいらっしゃいます。  先生が長さのない子音でお手本の文を発音してしまうと、生徒は「自分の子音には長さがない」と気づくことはできませんね。

ネイティブの速い英語を聞いていても、そんなにツルツルした感じはありません。  やはりぐっと長さを保って言われる音が文中にありますから、その部分でそれなりの厚みを感じますし、メリハリも感じます。  全文ツルツルはしていませんね。  

 

====子音を長く言う「川合メソッド2」=========
7月17日から8月6日までの練習内容

Lの練習(2) 長いLで例文を言う 3回
簡略腹式呼吸(水道管呼吸法) 3秒 x 5回
Wの練習(1) 普通のWで例文を言う 5回
Nの練習(1) 普通のN出例文を言う 5回
Wの練習(2) 長いWで例文を言う  5回
Nの練習(2) 長いNで例文を言う  5回
「オーイー」を5回、唇に力を入れてつなげて言う練習
=============================
なお、この練習「川合メソッド2」を営利目的で使用することはご遠慮ください。(皆様にそのようなお願いをする理由はこちらでご覧いただけます)

(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン、発音講座、発音訓練 等々。

学習者どうしの情報交換は歓迎します。  どんどん行ってください。

* * *

私は中学1年生の時から2年間、毎日2時間、発音練習をしていました。  自分の発音を録音して、お手本の発音と聞き比べて自分で直すやり方でした。(川合メソッドの原型です)  大学では英語の教師になるための勉強をしました。  その後、20代で英語を教え、外資系企業で、アメリカ人のスタッフと働きました。  結婚して、夫の赴任について30代、40代の時に渡米し、計10年アメリカで暮らしました。  そして、帰って来てから、50代で再び英語を教え始めました。  (今は、あまり体調がよくないので、生徒さんはとっていません。)

この間、10代から50代まで私はずっと発音練習をしてきました。  その結果、私には、中学生の時の発音練習では聞こえなかった「ある音」が聞けるようになりました。  それは「子音の長さ」です。  アメリカ人がナチュラルスピードで話していても、一瞬、口の形が保持されて長さを持った子音が聞こえます。  

よくテニスや野球などの球技をなさるスポーツ選手の方々が、「ボールが一瞬、止まって見える」とか「ボールが一瞬ラケットにくっついているのが見える」とおっしゃることがあります。  私の場合は、そんな高度な話ではなくて、普通の人間が経験する低レベルの話ですが、口の形が一瞬保持されて、音が長さを持って聞こえます。

私がなぜ、そういう音が聞こえるようになったのかと言うと、上級になっても、ずっと「自分の発音を録音して、ネイティブの発音と比べて直す」という練習の仕方をしてきたからだと思います。

お手本を聞いて、直すことを何年も続けていけば、ネイティブの発音と自分発音の違うところがだんだん直って同じになっていきます。  でも、ある時、同じにならない音があったのだと思います。  それを同じにするために、

私は、Lの発音で、舌を歯茎に付けたまま、その口の形を保持して、音を出さなければならなかった、のだと思います。

お手本と同じ音にするために、私はWの発音で、唇をすぼめたまま、その口の形を保持して、音を出さなければならなかったのだと思います。

お手本と同じ音を出すために私は、Nの発音で、舌を歯茎に付けたまま、その口の形を保持して、音を出さなければならなかったのだと思います。

No や Not などの単語が、時々、「ンノウ」や「ンナット」に聞こえることは、皆さんにもあると思います。  それを録音した時に、自分の発音がお手本の発音と同じに聞こえるようにするためには、Nを発音するときの口の形を保持せざるを得ませんね。 

こういう事を繰り返していくうちに、私には40年前、中学生のころの発音練習では、聞けなかった音が聞こえるようになりました。

その音が聞けるようになると、ほかの日本人の方々の発音には「その口の形を保持している間に出る音がない」ということも自分の耳で聞けるようになりました。

その時、私は、「この音は、耳が、日本語の音だけを取り込むように設定されている人には聞こえない音なのだ」ということがわかりました。  「聞く練習をしていない日本人には、聞こえない音なのだ」ということがわかりました。

私は、皆さんにも、その音を聞いていただきたいと思い、川合メソッド2の練習を考えました。  なぜなら、この音が発音できないと、非常に聞きにくい発音になるからです。

日本人の発音がわかりにくいと言われてきたのは、この音を発音していなかったからです。

この音は、発音セミナーに何回、出席しても聞き取れるようにはなりません。
この音は、発音レッスンを何回、受けても聞き取れるようにはなりません。

自分の耳で、音を聞く努力をしないと、聞けない音なのです。

いろいろな生徒さんを教えているうちに、「その音は、留学をしたから聞き取れるようになるわけではない」「アメリカに10年、20年、住んでいるから聞けるようになるわけではない」ということもわかりました。

それでは日本にいて、その音を聞くためにはどうしたらよいかというと、L,N,W が、単語の最初に来た時、少し長めに発音するようにしていると、聞こえるようになってきます。  どうやって、少し長く発音するかは、川合メソッド2、各子音の練習(2)をやっていただくとわかります。

そして、いつも自分の耳で音を聞く努力をしていくことです。  これが一番大事なことです。  この意識がないと、聞き取れません。


私は、もうすぐ「耳が日本語の音だけに縛られない人たちが、日本人の中に現れてくる」と思っています。  「自分で日本語にはない音を聞き取れるようになった人たちが日本人の中に現れてくる」そう思っています。  

彼らこそ、「発音の教師」という肩書きこそありませんが、これからの日本人の英語をリードしていく人たちです。

そういう人たちが現れてくると、日本人の英語が変わります。  70年の長い眠りから、日本人の「耳の力」が目を覚まし、よく通じる発音でしゃべれるようになります。

* * *

私の2冊目の本「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」(緑色の本)を購入された方で、CDトラック6,13,18,19にある生徒さんと私の子音の長さの比較がよくわからない方は下のブログを参考にしてください。

2016年7月3日のブログ  子音を長く言う「川合メソッド2」「L」の練習 4週間後 (長いSの例)
2016年9月1日のブログ  RとFの練習 1か月後 マライア・キャリー (長いLの例)
2015年2月1日のブログ  「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」付属CDトラック6 例文 Where's my bag? 川合典子には生徒のWの発音はどう聞こえたか。

* * *

ここから先は、毎回掲載していることです。「なぜ毎回同じことを掲載するのか」その理由については、こちらのブログをご覧ください。 

* * *

英語教育について

文部科学省の英語教育の方針は、効果がありません。

1)現在、高校生が行っている「英語で授業」は効果がありません。  (理由はこちら
2)「CAN-DOリスト形式」は効果がありません。 (理由はこちら
3)「4技能」は効果がありません。  (理由はこちらこちら
4)現在、小学校の英語教育で子供たちが話しているのは、英語の発音ではありません。 (理由はこちら
5)大学教育を英語で行うと日本の学問は壊滅的な打撃を受けます。 (理由はこちら
以上の理由により、文部科学省の方針は効果がありません。

「発音」、「語順」、「英語で考える」、それぞれを習得する方法は2015年10月19日のブログ「川合式英語学習法」をご覧ください。

これは全部私自身がやってきたことです。  こうすれば、生徒たちは必ず通じる英語で話すようになります。
英語で考える指導法を提唱する人たちのように、「自分は日本語訳を使ったけれど、生徒たちは使うな」というような、誰も実際にはやっていないような指導方法ではありません。  私は全部自分でやっています。


「英語で考える」を提唱した松本亨氏の主張について

松本亨氏の「英語で考えるためには日本語訳を使ってはいけない」という主張は2006年、私の子供たちが全文和訳でバイリンガルになった事実によって否定されました。 

「英語で考える指導法」は詐欺である可能性が高いです。

松本亨さんの書いた「英語で考える本」「英語で考えるには そのヒケツと練習」という本に書いてある練習をしても英語で考えるようにはなりません。(2月4日のブログ「英語の思考活動」、3月1日のブログ「先生の宿題のプリント「英語で考える」ってどういうこと?」を参照してください)

英語で考える指導法を掲げる英語学校の指導者、石渡誠さんは、松本亨さんの「英語で考える本」「英語で考えるには −そのヒケツと練習−」という本で勉強すれば英語で考えるようになると2017年1月19日のブログで言っていますが、この2つの本で勉強しても、英語で考えるようにはなりません。  「この方法を26年教えてきた」と書いていますが、26年間も効果のない方法を教えてきたというのは驚きですね。  

私は、この件について、松本亨さん(著作を含めて)以外の固有名詞を入れることをずっと避けてきました。  けれども、石渡誠さんの2017年7月30日ブログの冒頭の

日本の英語教育界もようやく変革の時が!英語を英語で教えるということが、中高でも広まってきています。良いことですが、

という部分を読んで、明記することにしました。  日本中の高校生を犠牲にしておいて、まだこういうことを言っていることに怒りを覚えました。  文部科学省でさえ、もう、中学校の英語の授業を英語で行うとは、言わなくなったのに、と思いました。  

石渡誠さんは、アラビア語アラビア語で教えられたら、アラビア語が堪能になるのでしょうか?  それを自分で証明してから、「英語を英語で教えること」を提唱してください。

石渡誠さんは、26年間も授業料を取って、「効果のない方法」を「効果がある」と偽って教えてきて、謝罪も損害賠償もしないのですか?  そうやって、「何を言っても何の責任も取らなくていい」と思っているから、いまだに「英語を英語で教えるのが良い」などとおっしゃるのでしょう。  

でしたら、ご自身がアラビア語アラビア語で学んで、アラビア語が堪能になるかどうか示してください。  それが出来ないのであれば、「英語を英語で理解する指導法」が間違っていたと認めてください。  そういうけじめをつけないからいつまでも「英語を英語で理解する」などという指導法を主張し続けるのでしょう。

日本中の高校生が迷惑していますので、自分もできない指導法を提唱するのはやめてください。

自分の商売のために子供たちを犠牲にするのは、もうやめてください。

Je suis Charlie. と母国語で言うフランス人が I am Charlie.という言語を学ぶとき、母国語の意味を参考にしていないはずはないでしょう。  日本人は誤った指導法を50年も信じて、大きく後れを取りました。




私は、英語で考える指導法の提唱者が、「Freedomを日本語に訳すとニュアンスが分からなくなるから英語のまま言わせる」とブログに書いているのを読みました。  でもそれでは何も教えていないのと同じです。

生徒から、アメリカ人にとって自由というのはそんなに大事なものなのですか?と質問されたら、アメリカ史がご専門の先生なら、「建国の歴史を勉強してみるとその理由が分かってきますよ」とお答えになるでしょうし、時事英語がご専門の先生なら、ニュースの中から、アメリカが個人の自由を制限する国に対して、非常に厳しい外交政策をとり、しかも大多数の国民がそれを支持しているというニュースを選んで、生徒と一緒に勉強していくでしょう。

Freedomを日本語に訳さずFreedom. Freedom と生徒に言わせる、などというのは何も教えていないのと同じことです。

それは、次のような例を想像してみるとよくにわかります。

もし、アメリカで、日本語を学んでいる生徒が「日本の武士道とはなんですか?」と教師に質問した時、「日本人にとって武士道が、どういうものなのか知りたかったら、武士道を英語に訳さず、日本語のままブシドウ、ブシドウといいなさい」 などと指導する教師は一人もいないでしょう。   

仮に先生が「これが、日本語を日本語で理解する指導法だ」「日本語で考える指導法だ」などと言っても、生徒はばかばかしくてする気にもならないでしょう。  保護者からは「まじめに教えろ」と言われるでしょう。 

これが英語で考える指導法の正体です。

教える方は何も教えていない。
学ぶ方は何も学んでいない。
これが英語で考える指導法の正体です。

だから私はこの方法は詐欺だと言ったのです。(こちらのブログ

以前、この「英語のままFreedomと言わせる」と言っていた学校のブログで、車を売って受講料を払って学んでいるという生徒の例が紹介されていました。  それほどの高額の授業料をとって、「だますつもりはなかった」「知らなかった」では済まないです。  
詐欺は犯罪です。

詐欺は、刑法で刑罰が定められている犯罪です。

また、そのブログで、英語で考える指導法をする人々が、生徒の英和辞典を取り上げたり、生徒に英和辞典を窓から捨てさせたりする、ということも読みました。  中には最後まで生徒に英和辞典を返さなかったこともあったそうです。

「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」を読んでいただくとわかりますが、英語のわからない生徒にとって、英和辞典は命綱です。  英和辞典があるから、英語の意味が分かるようになります。  これを取り上げるなど、間違った指導法を盲信する指導者の誤りです。  英和辞典を取り上げれば生徒の英語力が上がるなどということは絶対にありません。

この詐欺商法を、中学や高校に持ち込んだのが文部科学省の「中学、高校の英語の授業を英語で行う方針」です。
だから、私は、「学校で詐欺を行わないでください」と申し上げたのです。
税金を詐欺に使わないでください、と申し上げたのです。
高校英語教育はいまだに詐欺ですね。
学校で詐欺教育をするために、車一台売るどころではない、莫大な税金が使われています。

早くやめてください。
高校時代は、高校時代にやらなければならない訓練があるのです。
複雑な英語を読み始めるときにどうしてもやらなければならない訓練があるのです。
この時を逸すると、取り返しがつかないのです。  高校生がかわいそうですから、「学校で詐欺」はやめてください。

発音練習について

私は7月5日のブログで地下鉄のアナウンスみたいに練習するとやりやすいですよ。と申し上げました。

マルノウチ ライン
ハンゾウモン ライン

を例として挙げました。

今日は、私がこれをどう練習しているか、書きますね。
やっている通り書きます。

まず、「マルノウチ」と言いおわったら、間髪をいれず、すぐに舌先を歯茎に着けます。  

そこで、息を送って、L の「ルー」という音を出しながら、一呼吸そのまま続けます。

それから、舌を離して「ライン」と言います。

ハンゾウモン ライン」というときも同じです。
ハンゾウモン」と言い終わったら、間髪を入れず、すぐに舌先を歯茎に着けます。
そこで息を送って L の「ルー」という音を出しながら、一呼吸そのまま続けます。

それから、舌を離して「ライン」と言います。

こうやって私は練習しています。

こうすると子音を言うタイミングが分かってきます。
どうわかってくるかというと、「英語の子音は日本人が思っているより、早く始まっている」ということです。

今皆さんにやっていただいている「川合メソッド2」の練習は、まず子音に長さがあることをわかっていただくためですので、後に音を長く伸ばしています。

けれども実際には、子音は「前に長くなっている」ということが分かってきます。  つまり、日本人が思っているより、早く始まっている場合が多い、ということです。
(もちろん強調して、後にも長くなっているときもあります。)

こちらのブログで見ていただいたマライア・キャリーさんの L の準備は、藤田さんが「まさか、まだ L は始まっていない」と思っているときに、もう始まっていたわけです。  だから藤田さんはそれが、L を言うために舌が歯茎につく音だとは思わなかったわけですね。

それで、私たちは通じる子音で話すのが大変なんですね。
思っていたより、早く子音をスタートしなければならないからですね。  慣れているやり方より早く動作をスタートする、というのは大変です。
その感じが、このマルノウチライン、ハンゾウモンラインの練習でなんとなくつかめてきます。
この練習は、電車を待っているときや、テレビがコマーシャルになったときや、お皿を洗いながらでもできますので、そういう細切れ時間を活用してやってみてください。  
早く子音の準備をスタートする感覚が分かってきます。

フォニックスチャンツなど、英語圏にいる子供たちが行っている練習を日本人がおこなっても、通じる英語で話せるようにはなりません。  日本人の英語が通じにくくなる原因は「日本語を母国語とするからこそ起こってくる問題」だからです。  日本人は日英の子音の違いを自分で聞けるようにならないと、通じる英語では話せません。  先生に発音を直してもらうだけでは通じる英語で話せるようにはなりません。   

もう、「日本人に音は聞けない」などと言っている場合ではないのです。
聞けなければ、通じる発音で話せません。

自分の耳で発音を聞く能力を育てましょう。
日英の子音の違いを自分の耳で聞けるようになりましょう。

どこを聞くかは「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」(緑の本)に書いてあります。
どう発音するかは「英語発音、日本人でもここまでできます。」(赤い本)に書いてあります。

* * *

何度もお願いしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

* * *


* * * 





 

英語の /i/ の発音。  小さな音ですが、この音の発音の仕方で、自分の話す英語全体の印象が大きく変わります。(再掲載2017)

今日のブログを始める前に、高校入試で子供たちが親の収入によって差別されない為に以下のお知らせを書かせていただきます。

高校入試のスピーキングテストについて(大学入試のスピーキングテストについても同様です)

高校入試のスピーキングテストは本来文部科学省が学校教育で正しい発音を生徒に教えてから行うべきものです。  しかし、文部科学省が教科書にCDもつけず、正しい発音の仕方も学校で教えないまま、高校入試でスピーキングテストを実施する動きが都立高校などで始まっています。 (大学入試でもスピーキングテストが行われようとしています)  これは、スピーキングスキルの習得を塾や予備校、会話学校に丸投げするものです。  学校で教えていないスキルを入試でテストすることはあり得ません。

これでは経済的に余裕のない、塾や会話学校にいけない家庭の子供は誰にも正しい発音を教えてもらえず、練習するCD(音声モデル)も与えられないまま、高校入試でスピーキングテストをされることになり、明らかに親の収入による進路の差別が始まります。(詳しくは2018年3月8日のブログ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」をお読みください。)

皆さんの身近に教育関係者がいらっしゃいましたら、ぜひ「高校入試のスピーキングテストは子供を親の収入で差別するもの」であることをお伝えください。  (大学入試のスピーキングテストについても同じことです)  
15歳で親の収入のために進路を差別されるのでは子供たちがあまりにもかわいそうです。


英語教育については、下のブログも併せてご参照ください。  日付をクリックすると移動できます。
2017年10月12日
文部科学省 新中学校学習指導要領 英語 「4技能」は全く効果がない(子供たちが通じる発音でスラスラ話せるようになる学習指導要領の見本付き)


* * * それでは今日のブログに入ります。

今日のブログは、2016年7月24日 「W,Nの練習3回目 基本の発音で気になったところ」の再掲載です。

私は英語発音を初めて習った10代のころも、慣れてきた20代のころも、30代のころも、40代のころも、50代のころも、ずっとこの/i/の音に気を付けて英語をしゃべってきました。

ですから、今日のブログは、去年お読みになった方もどうぞもう一度お読みになってください。  何十年英語を勉強なさっている方がお読みになっても役に立つ内容だと思います。

* * *

今回の川合メソッド2の練習は、一応、基本の発音は習得している、という前提で、始めましたので、私は沢さんや相田さんに基本の発音はお教えしていません。

けれども、例文の発音を送っていただいた時、「ちょっと音が違う」と思ったものは直していただきました。

今日はその具体例をお話しします。  

(例)  No, it isn’t.  の発音

It の /i/ 、 Isn’t の /i/  の発音については、私はDVDの中で、「日本語のエの口の形で、イというつもりで発音してください」と説明しています。  つまり、この /i/ の発音は、イとエの間のような音になります。 沢さんの発音は、鋭い「イ」という音に聞こえました。

No, it isn’t. の発音を沢さんと私で比べてみてください。  

沢さんのNo, it isn’t. 音声はこちらです。
[file:creato-k:LS105940.MP3:sound]

川合典子のNo, it isn’t.   音声はこちらです。
[file:creato-k:LS105945.MP3:sound]

沢さんの It Isn’t の /i/ は、私よりずっと鋭いイの音ですね。  沢さんに、この発音の仕方を説明して、「エの口で、イと言う」いい方に直していただきました。  沢さんには私のDVDを最初にお渡ししてありますので、私の説明でわからないときはDVDを見てください、とお伝えしてありました。

英語の /i/ の音は、小さな音ですが、頻繁に出てきますので、この音に注意するだけで、自分の話す英語がとても英語らしい発音に変わります。  小さな /i/ という音一つの発音をよく練習しておくだけで、自分の話す英語全体の印象が違ってきます。  いつでも、「エ」の口で「イ」と言えるように練習しておきましょう。

* * *

W、Nの練習はいかがですか?  Nの方は感じがつかみやすいと思いますが、Wはやりにくいと思います。  でも、ナチュラルスピードで話してもWの音がよく聞こえるためには、かなり唇の力が要りますので、「オーイーの練習」も一緒にやって、唇の力を作って行ってください。

* * *

日本人は戦後70年英語教育を受けてきても英語の子音の長さを聞き取ることができませんでした。  その結果、日本語の子音の言い方で、英語の子音を代用して、話してきました。

ところが、日本語の子音の言い方は、「子音と母音がセットになって、一つの音を表す」ので、非常に短かったのです。  その結果、日本人の英語はわかりづらいと言われてきました。  

私たちは「似て非なる子音」で70年間、英語を話してきたのです。

私たちの耳は、その間ずっと眠り続けてきたのと同じだ、と私は感じます。  
けれども、もう、眠りから覚める時だ、と思います。

おとぎ話の「眠れる森のお姫様」は、王子様が目覚めさせてくれましたけれど、日本人の耳は、自分の力で目を覚まさなければ目覚めません。  発音の先生は、皆さんの耳を目覚めさせてくれることは、できないのです。  これは、自分で、音の長さを聞けなければ、気づけないからです。

私が6年前、著書「英語発音、日本人でもここまでできます。」を出版した時から、「自分で音を聞いてください」「自分の耳の力を上げてください」とお願いしてきた理由が、今、皆さんにご理解いただけたと思います。

私は、自分の経験から「日本語の音の世界から自分の力で出ないと、英語本来の子音の長さで話せるようにはならない」と知っていました。  だからずっと、皆さんに、そうお願いし続けてきました。

その為には、
単語の最初の「L」をいつも少し長く発音していてください。
単語の最初の「W」をいつも少し長く発音していてください。
単語の最初の「N」をいつも少し長く発音していてください。

そうすると、皆さんの中にある音を聞く能力が目を覚まします。  皆さんの耳が、自分で目を覚まします。

是非、英語本来の子音の長さで、話せるようになってください。

それが出来るようになった時が、70年の日本の英語教育において、歴史的な瞬間だと私は思います。  日本人が英語本来の子音で話す時代がそこから始まるからです。  是非この練習に多くの方々が参加してくださるといいな、と思っています。

日本人の英語発音は、川合メソッドで、新しい時代に入ります。 

====子音を長く言う「川合メソッド2」=========
7月17日から8月6日までの練習内容

Lの練習(2) 長いLで例文を言う 3回
簡略腹式呼吸(水道管呼吸法) 3秒 x 5回
Wの練習(1) 普通のWで例文を言う 5回
Nの練習(1) 普通のN出例文を言う 5回
Wの練習(2) 長いWで例文を言う  5回
Nの練習(2) 長いNで例文を言う  5回
「オーイー」を5回、唇に力を入れてつなげて言う練習
=============================
なお、この練習「川合メソッド2」を営利目的で使用することはご遠慮ください。(皆様にそのようなお願いをする理由はこちらでご覧いただけます

(例) 出版、発音セミナー、発音レッスン、発音講座、発音訓練 等々。

学習者どうしの情報交換は歓迎します。  どんどん行ってください。

* * *

私の子供たちはもう巣立ちましたけれど、時々、子育てのころを思い出すことがあります。

こちらは武田鉄矢さんの「夢の人」という歌です。

[https://www.youtube.com/watch?v=WoL6KAuz4ZY:title=https://www.youtube.com/watch?v=WoL6KAuz4ZY
]
ドラえもんの「夢幻三剣士」という映画のクライマックスで流れる曲です。
シカゴから帰って来たころ、小学生だった息子が好きでよく見ていました。

魔界の大魔王、オドロームが倒されて、城が崩れ落ちる時に、この曲がバックに流れます。  

懐かしいので、ブログの原稿を書く合間に、聞いていましたら、ふと、「日本人の英語発音も、いよいよ大詰め、クライマックスね。  英語本来の子音で話せる人たちが、もうすぐ、出てくる。  耳が、日本語の設定に縛られないで、音を聞くことが出来る人達が、もうすぐ日本人の中に現れてくる」そんな予感がしました。 

ここから先は、毎回掲載していることです。「なぜ毎回同じことを掲載するのか」その理由については、こちらのブログをご覧ください。 


* * *

私の2冊目の本「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」(緑色の本)を購入された方で、CDトラック6,13,18,19にある生徒さんと私の子音の長さの比較がよくわからない方は下のブログを参考にしてください。

2016年7月3日のブログ  子音を長く言う「川合メソッド2」「L」の練習 4週間後 (長いSの例)
2016年9月1日のブログ  RとFの練習 1か月後 マライア・キャリー (長いLの例)
2015年2月1日のブログ  「続・英語発音、日本人でもここまでできます。」付属CDトラック6 例文 Where's my bag? 川合典子には生徒のWの発音はどう聞こえたか。

* * *

英語教育について

文部科学省の英語教育の方針は、効果がありません。

1)現在、高校生が行っている「英語で授業」は効果がありません。  (理由はこちら
2)「CAN-DOリスト形式」は効果がありません。 (理由はこちら
3)「4技能」は効果がありません。  (理由はこちらこちら
4)現在、小学校の英語教育で子供たちが話しているのは、英語の発音ではありません。 (理由はこちら
5)大学教育を英語で行うと日本の学問は壊滅的な打撃を受けます。 (理由はこちら
以上の理由により、文部科学省の方針は効果がありません。

「発音」、「語順」、「英語で考える」、それぞれを習得する方法は2015年10月19日のブログ「川合式英語学習法」をご覧ください。

これは全部私自身がやってきたことです。  こうすれば、生徒たちは必ず通じる英語で話すようになります。
英語で考える指導法を提唱する人たちのように、「自分は日本語訳を使ったけれど、生徒たちは使うな」というような、誰も実際にはやっていないような指導方法ではありません。  私は全部自分でやっています。


「英語で考える」を提唱した松本亨氏の主張について

松本亨氏の「英語で考えるためには日本語訳を使ってはいけない」という主張は2006年、私の子供たちが全文和訳でバイリンガルになった事実によって否定されました。 

「英語で考える指導法」は詐欺である可能性が高いです。

松本亨さんの書いた「英語で考える本」「英語で考えるには そのヒケツと練習」という本に書いてある練習をしても英語で考えるようにはなりません。(2月4日のブログ「英語の思考活動」、3月1日のブログ「先生の宿題のプリント「英語で考える」ってどういうこと?」を参照してください)

英語で考える指導法を掲げる英語学校の指導者、石渡誠さんは、松本亨さんの「英語で考える本」「英語で考えるには −そのヒケツと練習−」という本で勉強すれば英語で考えるようになると2017年1月19日のブログで言っていますが、この2つの本で勉強しても、英語で考えるようにはなりません。  「この方法を26年教えてきた」と書いていますが、26年間も効果のない方法を教えてきたというのは驚きですね。  

私は、この件について、松本亨さん(著作を含めて)以外の固有名詞を入れることをずっと避けてきました。  けれども、石渡誠さんの2017年7月30日ブログの冒頭の

日本の英語教育界もようやく変革の時が!英語を英語で教えるということが、中高でも広まってきています。良いことですが、

という部分を読んで、明記することにしました。  日本中の高校生を犠牲にしておいて、まだこういうことを言っていることに怒りを覚えました。  文部科学省でさえ、もう、中学校の英語の授業を英語で行うとは、言わなくなったのに、と思いました。  

石渡誠さんは、アラビア語アラビア語で教えられたら、アラビア語が堪能になるのでしょうか?  それを自分で証明してから、「英語を英語で教えること」を提唱してください。

石渡誠さんは、26年間も授業料を取って、「効果のない方法」を「効果がある」と偽って教えてきて、謝罪も損害賠償もしないのですか?  そうやって、「何を言っても何の責任も取らなくていい」と思っているから、いまだに「英語を英語で教えるのが良い」などとおっしゃるのでしょう。  

でしたら、ご自身がアラビア語アラビア語で学んで、アラビア語が堪能になるかどうか示してください。  それが出来ないのであれば、「英語を英語で理解する指導法」が間違っていたと認めてください。  そういうけじめをつけないからいつまでも「英語を英語で理解する」などという指導法を主張し続けるのでしょう。

日本中の高校生が迷惑していますので、自分もできない指導法を提唱するのはやめてください。

自分の商売のために子供たちを犠牲にするのは、もうやめてください。

Je suis Charlie. と母国語で言うフランス人が I am Charlie.という言語を学ぶとき、母国語の意味を参考にしていないはずはないでしょう。  日本人は誤った指導法を50年も信じて、大きく後れを取りました。





私は、英語で考える指導法の提唱者が、「Freedomを日本語に訳すとニュアンスが分からなくなるから英語のまま言わせる」とブログに書いているのを読みました。  でもそれでは何も教えていないのと同じです。

生徒から、アメリカ人にとって自由というのはそんなに大事なものなのですか?と質問されたら、アメリカ史がご専門の先生なら、「建国の歴史を勉強してみるとその理由が分かってきますよ」とお答えになるでしょうし、時事英語がご専門の先生なら、ニュースの中から、アメリカが個人の自由を制限する国に対して、非常に厳しい外交政策をとり、しかも大多数の国民がそれを支持しているというニュースを選んで、生徒と一緒に勉強していくでしょう。

Freedomを日本語に訳さずFreedom. Freedom と生徒に言わせる、などというのは何も教えていないのと同じことです。

それは、次のような例を想像してみるとよくにわかります。

もし、アメリカで、日本語を学んでいる生徒が「日本の武士道とはなんですか?」と教師に質問した時、「日本人にとって武士道が、どういうものなのか知りたかったら、武士道を英語に訳さず、日本語のままブシドウ、ブシドウといいなさい」 などと指導する教師は一人もいないでしょう。   

仮に先生が「これが、日本語を日本語で理解する指導法だ」「日本語で考える指導法だ」などと言っても、生徒はばかばかしくてする気にもならないでしょう。  保護者からは「まじめに教えろ」と言われるでしょう。 

これが英語で考える指導法の正体です。

教える方は何も教えていない。
学ぶ方は何も学んでいない。
これが英語で考える指導法の正体です。

だから私はこの方法は詐欺だと言ったのです。(こちらのブログ

以前、この「英語のままFreedomと言わせる」と言っていた学校のブログで、車を売って受講料を払って学んでいるという生徒の例が紹介されていました。  それほどの高額の授業料をとって、「だますつもりはなかった」「知らなかった」では済まないです。  
詐欺は犯罪です。

詐欺は、刑法で刑罰が定められている犯罪です。

また、そのブログで、英語で考える指導法をする人々が、生徒の英和辞典を取り上げたり、生徒に英和辞典を窓から捨てさせたりする、ということも読みました。  中には最後まで生徒に英和辞典を返さなかったこともあったそうです。

「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」を読んでいただくとわかりますが、英語のわからない生徒にとって、英和辞典は命綱です。  英和辞典があるから、英語の意味が分かるようになります。  これを取り上げるなど、間違った指導法を盲信する指導者の誤りです。  英和辞典を取り上げれば生徒の英語力が上がるなどということは絶対にありません。

この詐欺商法を、中学や高校に持ち込んだのが文部科学省の「中学、高校の英語の授業を英語で行う方針」です。
だから、私は、「学校で詐欺を行わないでください」と申し上げたのです。
税金を詐欺に使わないでください、と申し上げたのです。
高校英語教育はいまだに詐欺ですね。
学校で詐欺教育をするために、車一台売るどころではない、莫大な税金が使われています。

早くやめてください。
高校時代は、高校時代にやらなければならない訓練があるのです。
複雑な英語を読み始めるときにどうしてもやらなければならない訓練があるのです。
この時を逸すると、取り返しがつかないのです。  高校生がかわいそうですから、「学校で詐欺」はやめてください。

発音練習について

書店さんにポップを置いていただくときは、いくつか作って、その中から良いものを選んで使っていただきます。  せっかく作っても使わなかったポップもあります。

そのまま破棄してしまうのは、もったいないな、と思ったので、今日はその中の一つをアップしてみました。
なぜ、没になったか、というと、子音の日本語化はとても難しいので、なるべくやさしく表現できないか、そればかり考えていたら、やさしくなりすぎで、子供の教材のようになってしまいました。

それでも、皆さんには、言いたいことは、わかっていただけると思ったので、アップしてみました。

題して、「子音の日本語化  クマさん、ブタさん、バージョン」です。

作 川合典子
絵 川合典子


(2021年1月24日 はてなダイアリーからはてなブログに移行させるときデータをきちんと移行できなかったので、絵をアップできませんでした。申し訳ありません。)

趣旨はお分かりいただけたと思います。
ちょっとやさしくなりすぎてしまいました。

* * *

何度もお願いしているのですが、アマゾンのページで私の本のランキングを下げて妨害をしている人がやめてくれないので、(詳細はこちらです)しばらく以下の文章を掲載させていただくことにしました。

「本を出版する人は、他の著者の妨害をしない。  他の著者を妨害する人は自分の本も出版できない。」
出版社におかれましては、このことを出版の際、著者に理解していただいてください。

私のランキングを妨害している人は、たぶん、現実を受け入れられないのでしょう。
アマゾンの順位を1ペ―ジ目から2ページ目に下げられ、数日でまた2ページ目から3ページ目に下げられて、私は、この方の激しい妨害に驚いています。 

「学習者に正しい発音を習得してほしい」というのが自分の目標でしたら、他人を妨害する必要はありませんね。  他人を妨害してまで、何を手に入れたいのでしょうか。  ベストセラーの著者という名声ですか。  それなら、もうアマゾンで、ご自身の本はベストセラーに認定されているのですから、それで十分でしょう。  この上何が欲しくて私を妨害するのでしょうか?  もう英語教育とは関係ないことですか。  

私は、こちらに書いてある3つのことをするのが、目的です。  日本人が子音の日本語化を知っているか、いないかで、通じる英語で話せるか話せないかが、決まります。  ですから、このことを読者の皆さんに理解していただくのは、とても大事なことなのです。  私の仕事の妨害をしないでください。 

* * *


* * * 



子音を少し早めに言う練習は2017年7月30日のブログの最後「発音練習について」をご覧ください。