川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

2012-01-01から1年間の記事一覧

練習は無理をしないで続けていきましょう。

初級の生徒さんの中に、THの発音の準備に毎回5秒くらいかかる方がいました。かなりTHの発音はこの生徒さんには負担なようなので、最初は、あまりそればかり指導する必要もないと私は思いました。 there, that, this, the などは頻繁に文章に出てきますが、あ…

会話文で練習する重要性(2)

会話のしゃべり方ですと、単語が滑らかにつながるので、そのままの言い方でスピードを上げていく練習に入っていけます。演説のようなしゃべり方だとそのままの言い方では、スピードを上げていく練習に入れません。演説は私が学生のころから、英語の練習の定…

会話文で練習する重要性(1)

私は発音練習は会話の文章を使って行ってくださいとずっと言っています。理由は会話の文章には英語のリズムが生き生きと表れているからです。どんな会話の文章も同じような、英語特有の強弱のリズムで言われています。また、会話の文章は短いので、初心者で…

簡潔な音の説明が文章での発音練習を可能にします。

私が発音練習を始めたのは中学一年生の時、当時、親に買ってもらったテープの教材で、そっくり同じに言う練習をしました。けれども「同じように発音してください」と解説書に書いてあっても、初めて言う音はどう発音したらよいのか分かりませんでした。それ…

転入の時期は新学期がいいです。

9月になって2学期が始まりましたね。アメリカでは、9月から新しい学年が始まります。 転勤に伴って、子供をアメリカにつれていく場合、3月に日本の学年が終了してから、連れて行こうと考える人が多いですが、できることなら9月から転入できるようにした方が…

発声練習

私が初めて、英語の発音と声楽の発声法の類似点について、インターネット上で言ったのは2003年12月11日でした。そのときは、「英語と声楽に何の関連があるのかなあ?」と言うのが、大方の反応で、言っている私の方が、恥ずかしいような思いがしました。そ…

中学生の英語を聞く力(4)

3回にわたって、中学生の英語を聞く力について書きました。読んでいただいて、「生徒に音は聞けない」と言うことは絶対にないと分かっていただければうれしいと思います。私は、むしろ、中学生は大人より英語を聞く力はあると思っています。10年後、20年後、…

中学生の英語を聞く力(3)

昨日は私の姪が、中学時代、一つの文を丸ごと聞いて、発音する練習をしていたという話を書きました。しゃべるときは文章が頭に浮かんでくるので単語を変えてそのまましゃべっていたので、帰国子女と間違えられた。と言う話でした。 中学生が週に一時間くらい…

中学生の英語を聞く力(2)

8月20日のブログで、中学生の方は、大人から発音を習うより、自分で聞いて同じように発音する練習をする方が英語の流れるような言い方がよく身につくと書きました。(もちろん、基本の発音を習うことは、いいと思います。ここで言っているのはそのあと、文章…

中学生の英語を聞く力

発音チェックをするとき、一つの文の中にある一つの音を聞いて行くやり方なら、初心者の方でもはじめられると思います。 英語の音を聞くことは何も、特別なことではありません。 このように一つ一つ丁寧に聞いていけば誰でも聞くことができます。「そんなこ…

話すための発音練習

8月16日に音声のブログで聞いていただいた単語、歩く「walk」と 「woke」は真ん中の母音を「オー」と発音するか「オウ」と発音するかの 違いで、まったく違った意味になってしまいます。と言うことは、この違いが聞き取れないと、相手の言っている英語も正…

親知らずを抜く

アメリカにいたときも毎年、歯科で、チェックアップを受けました。アメリカ人は17歳前後で、親知らずを4本全部抜くようです。息子も歯科医から、もう抜いたほうがいいとアドバイスがありました。親知らずは4本一度に抜きますので、手術と同じ扱いになり…

やさしい練習からはじめましょう。

文章を発音する。 つまり、 次々口の形を変えて英語の音を文章の最初から最後まで連続して発音する。これは、このための練習をしなければできるようにはなりません。発音記号ごとの口の形を習っても文章を発音することはできないのです。英語の音を一つ発音…

発音チェック

発音は耳で聞いた音と同じように口で言うことによって、習得されます。私は初めてレッスンに見えた人に、「発音はモデルの発音を自分の耳で聞いて同じように発音する練習をして身につけます」、「課題のレッスンの英文を聞いて同じように言う練習をしてきて…

生徒にも音は聞ける

私は生徒さんに「英語の発音を聞くのは難しいから生徒には出来ません」と言ったことはありません。学校を卒業して初めて、発音を学ぶ人にも、「発音は自分で聞けます。自分の発音を録音して、モデルの発音と比べて直してきてくださいね。」と言います。「じ…

口癖

自分の言いたいことを英語でしゃべるとき、次の単語が出てこないと、「アー」とか「ウー」とか言ってしまうことは誰でも経験すると思います。けれどもこれが無意識の癖にならないうちに、なるべく言わないように気をつけておくといいと思います。関係ない音…

OL時代の思い出(3)「見た目だけでは分からない」

入社したばかりのある日、まだ、会社の中のことがよくわからなかったころ、わたしの上司の上司(仮にキャンベルさんとしておきます。)から、「この書類をOOさんのところに持っていって、各ページについて、このように説明してほしい」と頼まれました。O…

発音練習を続けるためにはどうしたらよいか。(完結編)

昨日の続きです。働いていたころ、マネージャーの中にはいつも統計の数字ばかり見て、売り上げを気にしている人がいました。 私の上司は、統計は一度目を通すとそれでおしまいでした。「気にならないのですか?」と私が聞くと、「種まきを一生懸命やっている…

発音練習を続けるためにはどうしたらよいか。(3)

昨日の続きです。すぐに上手にならないと、発音練習をする気にならないというのは誰しも経験することだと思います。けれども、ちょっとやって出来る様になる事しか、やらないと、表面的なことしかできるようにはならないです。実力を蓄えて、初めてできるよ…

発音練習を続けるためにはどうしたらよいか。(2)

7月10日の続きです。では何によって充実感を感じていたかと言えば、「丁寧に勉強した」と言うことが私に大きな満足感をもたらしました。Read the book. こんな文でもRead の d と the のつなぎ目をそっくりに言えるようにじっと聞きました。ヘッドフォンを…

発音練習を続けるためにはどうしたらよいか。

6月15日の音声ブログで取り上げた唇をこね回すような発音は、本人は一生懸命、英語の唇の動きを正確にしようと思っているだけなのですが、度が過ぎると周りの人には「かっこつけて英語を話したいのにかっこつけきれない人」のような非常におかしな発音に…

母音の区別(2)

母音の区別ができない発音は、日本の外では通じません。これからの時代を生きる皆さんはワールドワイドに通じる発音を身につけるのがよいと思います。川合メソッドを始めると、ネイティブが母音を区別して発音しているのが聞いてわかるようになります。まだ…

母音の区別(1)

母音の区別は、発音練習の一番最初に練習してください。母音の区別ができていない英語は、日本人にどんなにネイティブっぽく聞こえても、アメリカに行って、日本人の英語を聞いたことがない人の中に入ると通じません。そういうことを知らないで、母音の区別…

リーダーシップ

今日は英語と直接関係ない話題ですが、近頃よくこの言葉を聞きますので、これについて私の体験を書こうと思います。私が大学2年生のとき、(もう30年以上前ですが。)体育の授業で、レクリエーション教育と言うのがありました。日本ではまだまだなじみのない…

英語はフィーリングで読まないで。

高校一年生のとき、英語の先生が、「英語はフィーリング読みしないでね。主語に対応する述語はどれか、否定だったら、何を否定しているか、比較だったら何と何を比較しているか、関係代名詞があったら何を修飾しているか、ちゃんとおさえて、読んでください…

唇をこね回しているように聞こえる。

発音練習を始めたばかりのころ、「自分は一生懸命、正しい口の形でしゃべろうとしているのに、録音を聞くと変な英語に聞こえる。」こんな時期があります。そんな時、どうしたらよいか、今日は音声のブログで聞いていただきます。 2年前はてなダイアリーから…

英語で考える(2)

書いているうちに今まで考えてきたことをいろいろ思い出しましたので、続けて書くことにしました。 いわゆる「英語脳」「英語で考える」と言う話が出ると、たとえばdogと言う単語を聞いたら「犬」と日本語で思わないで犬のイメージを思い浮かべればいい。と…

英語で考える(1)

昨日の続きです。私は娘の学校で元ESLの先生をしていた人に聞いてみたことがあります。彼女は30年以上英語が母国語でない生徒(多くの日本人の生徒を含みます)を指導していました。彼女は「私が教えた日本人の生徒は全員、最初は教科書を全部和訳して覚えて…

英英辞典

英語で考えるためには、辞書は英英辞典を使うのがいいといわれています。それは正しいと思いますが、無理して、早い段階から使わなくても、大丈夫だと私は思っています。少し内容が長くなりますので、今日と明日、2回に分けて書いていきます。2度目にアメリ…

ぜひ、お読みになっていただきたい本

近年、ディベートなどもたくさん行われるようになって、グローバリゼイションや国際問題がその題材になることも増えてきました。そういう時はそれに関する基礎的な知識があると表面的でない議論ができます。何年か前、東京のある大学院でこういうことを専門…