川合典子 ブログ

英語教育、英語学習、発音習得、帰国子女の言語習得について書いています。

2016-01-01から1年間の記事一覧

W,Nの練習3回目 基本の発音で気になったところ

今回の川合メソッド2の練習は、一応、基本の発音は習得している、という前提で、始めましたので、私は沢さんや相田さんに基本の発音はお教えしていません。けれども、例文の発音を送っていただいた時、「ちょっと音が違う」と思ったものは直していただきま…

「オーイーの練習」

この前の日曜日(17日)娘といつものように歌の練習をしました。 今やっている曲はこちらのリトルマーメイドのPart of Your World という歌です。この数週間、この曲を聞いてきましたので、17日は発声練習の後、娘に歌ってもらいました。 発音も問題なく…

川合メソッド2  W,N の練習(2)  唇の筋肉を強くする練習、同時に口蓋、舌、頬、顎、首など、発音するときに使う筋肉全体を強くする。

「長い子音」の練習のやり方についてですが、今までの練習の説明では、皆さんが、「子音を長く言う」ということに慣れていらっしゃらなかったので、「私の音声の後について、5回言ってください」と書きました。 けれどももう、やり方がお分かりになったと思…

「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」を出版したころ

本を出版した直後は、著者は自分の本が人々にどう受けいれられているか気になり、アマゾンのページを見たりします。「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」を出版した時、私が見ていたのは、アマゾンの「この本を買った人はこういう本も買っていま…

W,Nの子音の日本語化を聞き取る練習(川合メソッド2)第1回

今日からWとNの練習に入ります。 Lの練習は、Lが長い言い方だけを毎日3回言ってください。 相田さんは最初に「川合メソッド2」を試してくださった方でした。 Lの練習が終わって、次のWとNの練習に入ったとき、Lの練習をやめたら、せっかくついた舌…

「L」の子音の日本語化を聞き取る (川合メソッド2) 1か月後

「川合メソッド2」の練習を始めて3週間たった時、私は、沢さんに練習開始時に聞いていただいたYoutube にある「Later」という発音をもう一度聞いていただきました。 彼女の感想は次のようなものでした。「Later のLの前に「ウー」という、自分がLを長く…

子音を長く言う「川合メソッド2」「L」の練習4週間後 日本語を母国語とする人には聞き取れない音(耳が日本語にない音を取り込まないようにセットされてしまったから)

6月5日より練習を始めましたので、今日は練習29日目となりますね。 1か月たった7月5日には皆さんは、戦後、英語教育が始まって70年近く、「日本人が聞くことのできなかった音」が聞けるようになります。この音は、「日本語の子音にはない音」で、し…

英文読書能力養成プログラムに「オリジナルセブン」と名前を付けた時のこと 

夫は旅行が好きで、学生時代から一人でよく旅行をしていたそうです。 特に日本人の行ったことのないところに行くのが好きで、行った先の国のホテルのロビーにひとりでいたら、「日本人を見たことのない人々ばかりで、遠巻きにしてみんなが見ていた」とか、サ…

子音を長く言う「川合メソッド2」3週間後 簡略腹式呼吸

先週、自分のLの発音が強くなってきたと感じられた方もいらっしゃると思います。 相田さんのように、舌が歯茎にからまるようなLに変わってきたという方もいらっしゃると思います。 自分では、わからなくても、強くなっている場合がありますので、あきらめ…

英文読書能力養成プログラム「オリジナルセブン」を組んでいた頃(2)

先回(6月15日)はプログラムに入れる本を9冊まで絞ったところまでお話ししました。 今日はその続きです。今のプログラムより多い2冊はどこに入っていたかというとHatchet と Walk Two Moons の間のところにありました。 この2つの本のレベルはアメリ…

Lの子音の日本語化を聞き取る練習(川合メソッド2) 2週間後

現在行っているネット上セミナーは、著書「英語発音、日本人でもここまでできます。」に書きましたような完成度の高い発音を習得する練習は出来ないけれど、通じる発音で話したいという人向けの練習です。 著書で紹介したような本格的な腹式呼吸の練習や発声…

英文読書能力養成プログラム「オリジナルセブン」を組んでいた頃

今日は私の3冊目の本「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」に書きました、英文読書能力養成プログラム「オリジナルセブン」ができるまでについて書こうと思います。私は渡米中、図書館で借りた本を読みながら、読むことの大切さを知りましたが、…

練習を始めて1週間たちました。  「長いL」に、少し慣れていただけましたでしょうか?

練習開始より一週間たちました。 長くLを言うことに少し慣れていただけましたでしょうか? あるいは、まだ、慣れないという方もいらっしゃると思います。 単語の最初のLを長く言うことによって、リズムが少しとりにくいですね。 でも、だんだん慣れて来ま…

練習を始めて3日目ですが、いかがですか? 

練習を始めて3日目ですが、いかがですか? Lの練習(2)は、Lが長くなることによって、リズムがとりにくくなりますので、まだ、言いにくいと感じていらっしゃる方は多いと思います。日本語にない音で、今まで耳に聞こえて来ても、無意識にはじいてしまっ…

一か月で、被験者がLの「子音の日本語化」を聞き取れるようになった練習方法(2)例文とやり方

今日から「子音の日本語化を聞き取り、自分も日本語化しない子音で話せるようになる練習」を始めますが、最初に大体の予定をお知らせいたします。このセミナーでは、著書「帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方」第3章にあげました日本語化する子音…

「無断引用」「無断使用」に関するお願い

昨日、ブログで公開しました被験者、沢さんの「練習前」「練習後」の発音の比較はいかがでしたでしょうか。 この比較をお聞きになった方の中には「全く別人のような発音ですね」とおっしゃった方もいました。 日本語化しない子音で話す舌の力、口角・唇の力…

1か月で、被験者が、Lの「子音の日本語化」を聞き取れるようになった練習方法(1)経緯

前回、連載いたしましたブログ「大学教育を英語で行うこと」(1)〜(7)は皆さんのお役にたちましたでしょうか?私は18年間にわたり、日本とアメリカを往復して育つ子供たちの言語習得をそばでずっと見てきました。 その間、体験した事実に基づき、英語…

言語と思考

私は「大学教育を英語で行うこと」のブログの中で、言語と思考力には密接な関係があるという前提で、話を進めました。言葉と思考については、いろいろな考え方があります。 人間の思考は言葉になる前に心の中に存在し、それを表現するために言葉を使うだけだ…

大学教育を英語で行うこと(7)補足 − グローバル化に対応した学校教育とは。

昨日は「大学教育を英語で行うこと(6)最終回」にて、私の結論を述べました。 今日はグローバル化に対応した学校教育について、少し補足をしたいと思います。小学生で英語をやっても、週に1,2回の授業では、発音はカタカナのままです。 (Youtube に載…

大学教育を英語で行うこと(6)最終回

息子がアメリカの高校にいた時、夏にサマーコースというのがありました。 アメリカの夏休みは6月20日くらいから9月の初めまであります。その期間、午前中4時間毎日授業を受けて、一年授業を受けたのと同じ単位がもらえます。 息子は一年生を終了した夏…

大学教育を英語で行うこと(5) 学問の世界で英語50%、日本語50% これで国際競争に勝てるか。

「学問の質を維持する」という問題以外に、もう一つ、大学教育を英語で行うことについては、「言語のレベルを維持する」という観点から、問題があると思います。================================== 大学教育を英語でする…

大学教育を英語で行うこと(4)言語、学習内容、理解、の関係

言語と学ぶ「事柄」の関係を表すと次のようになります。母国語で新しいことを学ぶとき、言語が使い慣れているものですので、学ぶ事柄がよくわからない未知のことでも、よく理解できます。言語 事柄 理解 ○ × ○その事柄が説明される言語があまりできなくても…

お知らせ

現在連載中の「大学教育を英語で行うこと」は皆さんが、大学教育と英語を考える際にお役にたてばよいと思っています。 連載回数は6回で、最後に補足が1回入ります。 終了は5月を予定しております。その後、6月より、「子音、L,N,W,R,F,Mの長…

大学教育を英語で行うこと(3)学習の過程から母国語を排除したら、年齢相応の理解と思考(学問の習得)は出来ない。

多くの大学生にとって、大学で学ぶことは今まで学んだことがない事柄です。 未知の分野です。 新しい考え方も学びます。 新しいことを学ぶとき、よくわかっている言語で学ぶのが一番よく理解できます。 知らない言語で知らない分野の学問を学ぶことは出来ま…

大学教育を英語で行うこと(2) 英語で4年間授業を受けても英語で思考するレベルはネイティブの大学生と同じにはならない。

私は6月1日のブログで発音は2年でネイティブと同じになった、と書きました。 それでは頭の中の思考活動は、何年で、英語で思考するネイティブと同じになるか? というと、4年たっても同じにはなりません。私の息子は4年間アメリカで学校教育を受けまし…

大学教育を英語で行うこと(1)

今日のブログをお読みになる前に、もしまだ2011年10月17日のブログに書いてあります*幼児英語教育*と*言語と文化*をお読みになっていない方がいらっしゃいましたら、まず、そちらをお読みになってから、今日のブログをお読みください。 子供にと…

言語と文化(2) 母国語習得の過程に人工的に介入すること。

文化の違いというのは日本の外に出ないと、感じることはありません。 けれども言葉を身に付ける場合は非常に重要です。 子供が最初に身に付ける言語(母国語)はどこの国でもその社会に生活する人々がその文化を後ろに持っている言語です。けれども、今、日…

言語と文化(1)

夫は結婚する前に、カリフォルニアとニューヨークで6年のアメリカ赴任を終えていました。 私も外資で働いていたので、ある時こんな質問をしたことがあります。「どうして、アメリカ人は自分は能力があると正面から言うのかしらね?」 それに対して夫は「自…